旅人 国定龍次(下) 山田風太郎幕末小説集(全4巻) (ちくま文庫)

旅人 国定龍次(下) 山田風太郎幕末小説集(全4巻)の感想・レビュー(19)

2016年6月23日:半殻肝
エンタメ感が強かった上巻からの勢いで下巻にとりかかったところ、何やら雲行きが…、と思っていたらば、案の定、泣けた。編者解題で日下氏が書いている通り、悲壮美たっぷりである。また、解説で縄田氏が指摘しているように、山風先生は、庶民の側によって作られる歴史-『稗史』の視点で、物語を紡ぐ。本作は後半から維新と関わり、正史と絡みあっていく。縄田氏が言うように稗史と正史は悲しく絡みあうのである。なんてことを書いているが、本作は脳天気と悲しみが味わえる、一級品の幕末活劇小説でもある。「るろ剣」が好きな方は楽しいかも…
★3 - コメント(1) - 2015年7月18日

2014年6月17日:春のくま
2014年3月14日:ましゃ
「にっぽんをとりもどしゅ!」と勇壮な愛国心に満ちた方々が語りたがる正史の足許には、その〈正義〉に翻弄され使い捨てられてゆく者どもの屍山血河が累々とひろがっているのだよ、という、そういうお話。痛快幕末股旅モノの軽快なトーンから哀切に満ちた虚無感へ移り変わってゆくグラデーションが、風太郎史観の真骨頂。
★2 - コメント(0) - 2014年3月6日

下巻に入りこれまでのあっけらかんとした渡世人同士の戦いが一変。蛇遣いの香具師の登場で忍法帳シリーズのような怪しさ。京都編はさらに一変し志士と新撰組の戦いに巻き込まれ、昨年の大河では完全無視された会津小鉄が敵役で登場。ラストシーンは悲壮感漂うも、名画を眺めているような美しさ。生きのびた小鉄が3000人の手下を抱える大親分になるのも歴史の皮肉。
★2 - コメント(0) - 2014年2月6日

上巻の能天気な活躍から、陰りが始まり痛ましい結果にむかう。幕末の色々な事が崩壊していく中、遊侠の道を立てて生きる事は難しい。ヒゲ万との距離が離れていく感じも寂しい。官軍も色んな犠牲がある。解説も分かりやすくて良かった。
★2 - コメント(0) - 2013年11月19日

2012年5月9日:たま
2012年4月24日:nop
やはり山田風太郎の幕末ものの味は、普段よりさらに苦くなる。彼の作品に共通の主題も出てくるし。 それにしても、また山田風太郎の未読小説を一つ減らしてしまったなあ。
★1 - コメント(0) - 2012年1月3日

上巻の痛快無比な龍次の活躍が少なくなり、歴史上の人物の間で駒となって翻弄され、明治維新の波に呑まれていくところがおもしろく悲しい。連作短篇の態で世の理のあまりにも急すぎる変化を描くのは、『警視庁草紙』を思わせる。渡世人や博徒のようなアウトローが活躍できるのは幕府の力が弱くなったからであり、支配者が変わればいずれまた抑えつけられる。その遠くない未来は、時代錯誤な渡世人の義理人情を忠実に守る龍次が満身創痍になっていく様子からも窺える。
★2 - コメント(2) - 2011年11月3日

2011年10月29日:はまどく
2011年8月30日:jun-wata
こんなことができるのか。
★1 - コメント(0) - 2011年6月30日

2011年6月12日:葉月あき
--/--:ボン
--/--:Hiro

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旅人 国定龍次(下) 山田風太郎幕末小説集(全4巻)の 評価:74 感想・レビュー:7
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