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中島らもエッセイ・コレクション (ちくま文庫 な 48-1)

感想・レビュー
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ウロ
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博覧強記?博覧狂気?ただただ、この人の文章をもっと読みたいと思った。読書は死者との対話だなと、しみじみ感じる。 出てくるトピックはなんとも昭和や平成を感じ、懐かしくもあるんだが、それに対する中島らもの視点は、その時代の人とは思えないほど、フラットで思慮深い。(宮崎勤事件とそれを受けての「おたく」批判に対する批判など) エッセイでここまでタイムレスな魅力を感じるとは。驚き名著。
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青猫
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私はこのエッセイで言うところの社会の「くず」である。現代風に言うと、「社会不適合者」だ。会社員として働くことが死ぬほど向いていない。そんな自分として生きることに時々疲れて、こういうアウトローな人が書いた本を読みたくなる。学校は「従順な羊」を育てているくだりなど、そうだよなと頷ける箇所がいくつもあった。この社会のおかしさに怒りを覚えていた人なんだな。新たな発見は、らもさんは愛する人をとても大事にしている、可愛い人だということ。
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Soul Cages
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2004年7月らもさんは逝った。今年は没後20周年ということでイベントもあった。長い間,読みかけになっていた愛蔵本をチビチビ読む。生い立ち・生と死,酒・煙草・ドラッグ,文学・映画・笑い,不条理と不可思議,性・そして愛,と章立てされた珠玉のエッセイ集。コピーライター・詩人・作家・作曲家・劇作家・俳優・ミュージシャン,多彩な顔を持つ一方で,色々な中毒(液体咳止め「ブロン」中毒が一番,抜けにくかったそうだ),躁うつ病(今で言う双極性障害)という面も持つ。らもさんの印象は,とてつもなく変わった人で,その言動は→
Soul Cages

レイノーさん,ありがとうございます。「イカにもスミにも」それほど鮮明ではないけれど,覚えています。角淳一さんと言えば,私にとって印象深いのは「夜はクネクネ」(出演:原田伸郎,歩きながらのロケの走り,トミーズ雅が付人)ですねぇ。それ以前から有名でしたけど。今で言うバラエティに出てもしばらくの間は,角アナが時々,テレビのローカルニュースを読んでることがあり,違和感たっぷりでした。

09/23 22:51
レイノー

Soul Cagesさま。返信有り難うございます。◇勿論「夜はクネクネ」、毎日放送を見れる人が知らないとは思えないほどの著名番組ですね。◇ここでは、中島らも+浜村淳というワードで引っかかったのが「イカにもスミにも」でした。◇どうにも上岡龍太郎ファンをさらけ出しそうですが、「イカにもスミにも」を見始めたのは、上岡師匠の出演がきっかけです。そこで中島らもを知り、「何やこいつは、酔っ払ってTV出とるんか」と。そして「話しはぶっ飛んでるけど、気ぃ引くよなぁ」と感じたのを思い返したところです。

09/23 23:03
4件のコメントを全て見る
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味
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今日の天使という話がとてもよかった。その日を乗り切るための天使の存在。それは現象だったりモノだったり音だったりヒトだったり色々で、偶然だったり運命だったりするんだな。
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やまねっと
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エッセイコレクション集大成なものだが、中身は初見としか思えない内容ばかりだった。巻末にどの本から厳選したかを書いているが、すでに読んだものばかりだった。でも覚えてない。新鮮だった。らもさん特有のいかがわしさが溢れる80年代中期から90年代前半までの空気感がエッセイに詰め込まれている。ちょっと古くはなってきているが、今の人は中島らもをどう読むだろうか? 大阪のサブカル界を代表する人だと思う。らもさんもよくあんな身体でこれだけのものを遺したと思う。俺も中島らもの死んだ歳に近づいてきている。俺は何を残せるのか?
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K-G
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『いまどきの宗教』と『私のギモン』が特に気に入った。読みやすくて深くて、笑いまで取ってくる。
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いなとも
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やっぱりこの人のエッセイはおもろい。一気に読んでもいいが他の読書の間にちびちび読むのも又良し。今度は長編でも読んでみようかな。
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sekreto
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なんどか読んだエッセイがあったが、この本が再読なのかおもいだせず。おもえばまだ若い死だったな。R.I.P.
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kyoko mizutate
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ネタバレらもさん初読み。予想以上に広く深く、ふざけている様で真面目な印象。 『物には善も悪もない。〜問題はドラッグの方にはなく、人間の精神の側にある。』 『問題は言葉の響きの中になど存在しない。それを使う人間の意識の在り方にあるのだ。言葉を抹殺してしまうことは、差別者の本性をさぐり出すための唯一の方法をも手放してしまうことにはならないだろうか。』 『恋に一番似ているもの〜それは「病気」だろう。〜判断不能の状態になるまで熱であぶり、好むと好まざるとにかかわらず人に襲いかかってくる。』 …読んで良かったです。
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河村祐介
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わりと固めの本を読んでいるときに、気分転換的にエッセイ1本読んだりするとちょうどよいなと、ふと2015年のアンソロジー新装版を購入してので、まさにそんな感じの箸休め的に読んで読了。
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suchmo
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「問題は言葉の響きの中に存在しない。それを使う人間の意識の在り方にあるのだ。言葉を撲殺してしまうことは、差別者の本性をさぐり出すための唯一の方法をも手放してしまうとこにならないだろうか」←なると思います。「低俗ではなく反俗、高まいさをもとめるのではなくてエンターテイメントを、ヒューマニズムよりはニヒリズムを、涙よりは笑いを」ほんと、ロマンチックな方なんだなぁ
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ごま麦茶
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久しぶりに中島らもさんのエッセイを。本当にこのひとはいろいろなことをする(作家、ミュージシャンとかもそうだけど、話の内容として)ひとだなぁ。SFチックな話から下ネタまで、いろいろなお話が読めて面白かった!難しいこともあったけど、そーゆー見方が!という発見も楽しかった。たらとますは北海道。
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わさび
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ネタバレ「エサと酒」で内田百閒の昼食の蕎麦について記しているところが今回は印象に残った。あと「失恋について」で東京に住んだら何百万分の一の確率かでも片思いの相手に会えるかも、と言っている友人の話を聞いて落涙、共感している所に著者の優しさがよく出ているなと感じた。解説:いとうせいこう「中島らもと私」
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Shiho
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ネタバレ恋におちることは、つまりいつかくる何年何月かの何日に、自分が世界の半分を引きちぎられる苦痛にたたき込まれるという約束を与えられたことにほかならない◆不幸というのはそこに存在していて襲ってくるものではなく、人が「不幸」という名を与えるまでは存在しない。「たら」思考の人は、自分が選ばなかった選択肢に架空の幸福を創り上げ、その対比において、自分の不幸を確信する◆絶望的な気持ちに落ちているときには、天使が一日に一人だけ、さしつかわされている◆酒は、苦い感情を引きずり出したうえで麻痺させてしまうためのドラッグの一種
だんぼ

「◆酒は、苦い感情を引きずり出したうえで麻痺させてしまうためのドラッグの一種」キオスクとか、コンビニでも、うってるし

09/09 22:31
Shiho

本当そうですね。作中にこんな記述もありました。「日本という国をざっと眺めてみると、これはもう酒屋だらけである。酒屋のない空間には飲み屋が建っている。こんな国にいてアル中になるなという方が無茶である。」

09/09 23:49
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三陽パパ
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軽いものが読みたくて、久しぶりにらもさんの本を手に取りました。思ったよりも重厚で、「生きようとする意志の醜さ」、「自己中心的な男のやさしさ」、「永遠の片想い」、”性欲”や”同情”といった「仮性恋愛」など、不惑を過ぎてもらもさんのご指摘には考えさせられました。「性の地動説」の下敷きのくだりでは笑わされて、最後の「サヨナラにサヨナラ」ではらもさんのカッコよさにしびれました。何度読んでも「二本の腕は想う相手を抱きしめるためにある」という文章はグッときます。
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small_akuto
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こういう人がいたんだなあ 昭和平成のサブカルおじさんのエッセイ 文章がうまい 読みやすくて引き込まれる 他の小説も面白いのかな
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しゅー
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★★★人間の欲望は段階を踏んで、最後に抽象世界へ踏み込む。まずは「健康」、次に「教養」、そして「哲学思想」や「宗教」。「宗教というものは『健康』以上に人間の不安を払い、安心を保証してくれる。複雑で膨大な教理があればそれを学ぶことで向上意識を満たしてくれる。宗教内に厳密な位階制があって、それを一段ずつ昇っていくシステムになっていれば、出世からはずれたサラリーマンはとびつくだろう」・・・この考察の出典を見ると地下鉄サリン事件より前。慧眼だ。最近読んだ山口周のカルトとコンサルの類似を分析した言説も思い起こした。
しゅー

千葉雅也の『現代思想入門』は、キッチリしすぎた今の世の中の枠組みを現代思想で解きほぐすと言う提案だった。中島らものエッセイを読んでいると同様の試みを感じる。

05/24 07:13
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r
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超名文!!!「サヨナラにサヨナラ」を胸に抱いていきていこうと思う
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タケチョ
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最近になって、YouTubeにあがった『徹子の部屋』を見ていたら、急に中島らもの文章が読みたくなり購入。中島らもの人となりが浮かび上がり、どれも良い。迫ってくるような力強い文章のものもあり、今更ながら、中島らもの新たな一面を知った。
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ゆかり
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初めて中島らもさんの本を読みましたが、恵まれているけど、恵まれていない人のように感じました。嘘か本当か分からない幻想的な感じもしました。
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中林助手2
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【その日の天使】人の1日には必ず一人の天使が現れる。少女や子供かもしれないし子犬や酔っぱらいかも知れない。古い友人の思いがけない連絡や、たまたま目にした画集や景色かもしれない。らもさんは石焼き芋屋さんで、それを発見した。
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黒鳥
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今ある自分というのはその時々で取りうる選択を重ねた末の必然の集積であり、「『たら』はない。北海道に行ってもないのである。」……このニ文だけで好きになる。
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kimrahimovic
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解説のいとうせいこうが一番読みたかった
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yoshihiko5
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らもさんは本当に多岐に渡って博識でそこからの思想も人間味に溢れていると感じさせられた。 けして難しい言葉ではなく、読みやすく面白い。良いものを読んだ!
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GreenThumb
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エッセイはほとんど読まないのですが、2,3ページでひとつの話題なので、何気なく最初の数ページを読み始めたら結局読み切ってしまいました。破天荒な人生であることを感じさせない淡々とした文章。酒に対する並々ならぬ愛情を感じることもできました。物事に対する独特の視点とぶれない考えを持ちながら、常にユーモアを忘れない書き味が気に入りました。ベストエッセイ集を最初に読んだのもよかったのかもしれません。
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esuesuesuna
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やっぱり中島らものエッセイは面白い
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g_eiru
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エッセイと言うのは結局作者個人がどれだけ濃い人生を送ってきたかで面白さが決まるんだよなぁと感じる
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kinkin
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中島らも氏の著作から抜粋されたエッセイ集。生い立ち、酒・ドラッグ・煙草に関すること、文学・映画・笑い、不条理と不可思議、性そして恋が各章に分けて載せられている。中島らもという人がどんな人物なのか全く初めて読む人にとっていいナビ本かもしれない。それを知った上で小説を読むのもよし、小説を読んでからこの本を読むのもよし。なかには小説の原点を匂わすエッセイが多くあることにも気づく。図書館本
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はにたそ
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いつ読んでも面白い、中島らもエッセイのベスト盤。
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りんこ
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途中△
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クリフトン
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波乱の人生とは違ってすこぶる真っ当な文章で少し意外 それかあらぬか「トカトントン」に「スットンストトン」と応えているかのようにも思った-かど屋のこと- 文章自体に地域色があるのかどうか知らないけれども どこか関東風なものを感じる 例えば山口瞳氏のそれに関西を感じることがあることの面白さ
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押さない
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キャベツ太郎のようである。一口大のエッセイ。高い食材に凝った技法最高級の料理も良いが、無性にキャベツ太郎を食べたくなる。雑誌や長編の合間に、こういったエッセイがふと挟まっていたら嬉しくなるだろう。
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s
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型破りな生き方のイメージが強い作家だが、本書を通じて浮かび上がるのは、その博覧強記ぶりと、他者に向き合う時の真摯さ。ニヒリストでありながら、ヒューマニスト。恋に関する文章では、ロマンチストでセンチメンタリストな一面ものぞく。
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黒猫
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中島らもさんのエッセイコレクション。中島らもをほとんど全て読んだ私には再読本と言っても良い。再読しても面白い。時代を感じさせない未来に向けた視線や、昔を振り替える面白おかしいノスタルジックな視線。中島らもさんは間違いなく天才だと思う。出来れば今生きていたらどんなことを書いていたのだろうか?叶わないと知りながらもファンとしては知りたい。印刷屋時代の会社員を描いたエッセイが一番好き。
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シッダ@涅槃
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年末12月30日頃か年始2018年(平成30年、明治150年)1月3日にかけて、時に飲みながら、でも、ほとんどシラフで読めたのは幸せだった(ほんとはもうちょっと飲みながらのんべんだらりと読みたかったが)。CF用にセンチメンタルな歌詞を書きながら「センチメンタリズムでひとは生きていけない。CF用に歌詞でも書いて、ギャラでしこたま飲むのが丁度いい」といったくだりが心地よい。あちこちらも流のロック魂があふれていてうなされた。加えれば案外知的で硬質である。
シッダ@涅槃

うならされた、じゃない?‪w

07/03 07:09
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ミタカノミタカ
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文句無しに面白かった。らもさんの文章は魅力に溢れている。度々読み返すことでしょう。
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Saitoh Yuko
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図書館で借りて読んだのだけれども、オチまで覚えているものもけっこうあったりで懐かしかった。
0255文字
GAKU
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「生い立ち・生と死」、「酒・煙草・ドラッグ」、「文学・映画・笑い」、「不条理と不可思議」、「性・そして恋」の五章から成り、それぞれのテーマに沿ったエッセイを、過去の数多いエッセイ集から選りすぐった中島らもさんのベストエッセイ集。ここに載っている作品は過去殆ど読んでいますが、テーマごとにまとめて読むと、あらためて氏の稀有な感性に感嘆しました。そして彼の感性に非常に共鳴出来る点が多々あり、だから私はこんなにも中島らもという作家が好きになったのだなと実感しました。
shohji

らもさん、スゴイ人だったんですね。余りに感性が豊かすぎて苦しみも背負ってしまったのでしょうか。もう少しアルコール控えて長生きして欲しかったですね。

05/21 19:00
GAKU

とても頭の良い方で、感性も豊かで、本当は常識人なので、彼にとってこの世の中は不条理で、哀しくて、辛くて、生きにくかったのではないかと感じました。作家としては勿論、この人の生き様が好きです。

05/21 19:08
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