チェスをする女

チェスをする女はこんな本です

チェスをする女の感想・レビュー(63)

チェスをする女性が奇異の目でみられる環境。この小説の時代背景はいつだろう。閉ざされた島での生活を考えれば、それは今であってもおかしくはない。チェスとはそれほどまでに人を捉え、自己対話をなさせるものか。知的な会話には頻繁に登場するので、私も何度か試みたが未だ難解でとっつきにくいもの。
★5 - コメント(0) - 2016年12月30日

島の描写に異国情緒を感じました。チェスにはまってくる下りは好きですが、変わり者扱いされてしまうところは残念ながら嫌いです。それは舞台の島が美しいだけでないということを示していて、作中世界の陰影を深めているのでしょうけど、ちょっと、ねえ。
★1 - コメント(0) - 2016年6月14日

辛い出来事があったときに何か熱中できるものがあるだけで心が休まったり勇気付けられる。趣味とか理性や損得に捕らわれない好きなことは心の栄養、一日の中でほんのわずかであれど好きなことをしている時間があると、そこだけが色付いている。エレニにとってはそれがチェスだったわけだけれど、私にとっては読書かなーとか、エレニやクロス先生に入り込みながら読んだ。
★2 - コメント(2) - 2015年4月15日

エーゲ海の青い空と海、白い雲そして日本海の冬空なみのじっとりした人間関係。そんななか爽やかーなイメージのエレニがチェスにハマり夫と冷戦しつつも一喜一憂してる姿が可愛らしい。映画化されてるのかな?見てみるかなー。
★2 - コメント(0) - 2014年3月25日

エレニがチェスに初めて触れた頃。そのルールに戸惑って、怒りのあまり駒を払いのけ、白ワインをグラスで一気飲み。初めての勝利に喜びのあまり、夫婦喧嘩中にもかかわらず、鼻歌を歌いながら料理をする。私はそれらのいちいちにわかるわぁと頷いて、笑いながら読むことができた。盤に没頭すればするだけ、勝った時負けた時に返ってくるものが大きい。▼エレニがチェスに触れ、その小さな変化が波紋のように周囲に広がって、村社会に小さな革命が起こる。良い映画を見た気分というのが読後に感じたことで、著者がシナリオライターなのだから道理。
★12 - コメント(1) - 2014年3月16日

本書の主人公はエーゲ海にあるナクソス島のホテルで客室係をしているエレニ。フランス人カップルの客室を掃除しているときにチェス盤にあった駒に魅せられたことが、チェスに目覚めるきっかけを与えた。夫パニスは「チェスで気のふれた妻と暮らすのは、不定な妻と暮らすよりも具合が悪い」という伝統的な考えや暮らしを重んじる男である。これはチェスで目覚めた女性が外の世界に自分を求めて歩き始める物語でもある。この作品は映画にもなっているけど、ジグソーパズル選手権を目指す主婦を描いた『幸せパズル』というアルゼンチン映画もある。
★23 - コメント(0) - 2013年11月2日

km
何処と無く上品な小説でした。読みやすい小説ですね。
- コメント(0) - 2013年8月19日

とても読みやすかった。主人公エレニが住む島は、空は青く海は穏やかで、南の観光地ならではのゆったりとした時間の流れを感じさせるが、住民達はやや閉鎖的なところがあった。そんな場所で、家族や仕事のためではなく、自分のために没頭出来るチェスにのめりこみ、やがて島を離れチェスを通して自分を試す姿は、とてもさわやかだった。チェスを教えてくれた先生やその旧友との関係も一味あって良かった。
★1 - コメント(0) - 2013年6月27日

おもしろかった。こう、チェスへのハマリはじめの熱中感の書き方がすごく伝わってくる。あるある。と同時にN十年ぶりに会ったりするいろんな人々の距離の絡み方も。うまいなあ
★1 - コメント(0) - 2013年3月27日

エーゲ海に浮かぶ小さな島。そこは、チェスを手に入れるにも噂にならないように気をつけなければならないほど、閉鎖的な島。主人公がどんどんチェスの魅力に嵌るにつれて、どうか、どうか、トーナメントに気持ちよく送り出してあげて。と祈るような気持ちになった。逆の立場になったとき、自分が理解できない『お楽しみ』に嵌る身近な人を、どれくらい温かい視線で見守ってあげられているだろうか。そんなことも考えさせられた。
★5 - コメント(0) - 2012年8月5日

n
非常に読みやすい。いいお話でした。
- コメント(0) - 2012年7月22日

tom
ホテルの女性従業員40歳超が突然チェスに目覚めてしまう。場所は、ギリシャの小さい島。変わったことをすると、それだけで変人奇人扱いされて、つまはじきにされるという村社会。チェスに取り憑かれてしまった主人公は、世間体を気にする夫の怒り、子どもたちの困惑、喧しい隣人たちをよそ目に、ひたすら勉強を進め、チェストーナメントにまで出場してしまった。こんなストーリーですけど、主人公の静かな熱意と変化が心地よく、なんともよろしいお話でした。訳文も素直、翻訳者に感謝。
★8 - コメント(0) - 2012年5月27日

サンドリーヌ・ボネール主演で映画化されたことを事前に知っていたことと風景描写が相まって、勝手にフランソワ・オゾン風の絵をイメージして読み進めていたのだけれど、トーナメントの話が出てきた辺りからは柴田ヨクサル絵で脳内再生されて困った。ともかく映像喚起力の高い小説。平易でかつ品のある訳文も大いに貢献している。
★2 - コメント(0) - 2012年4月27日

共同体の頑なさは、「人は自分の信じたいことしか見ないものだ」に通じるけれど、「信じたい」の「たい」気持ちは、きっかけさえあれば、割と簡単に変わるのかもしれない。平凡なエレニの中で感受性が目覚め、快進撃していく姿を見るのは気持ちがよい。彼女をめぐる人々も可愛い人たちではないか、厄介だけど。エーゲ海に浮かぶ美しい島。深呼吸したくなる。
★7 - コメント(0) - 2012年4月23日

主人公は修練の末、働き者のロバの姿に格調高き「ポーン」を観た。そして「クイーン」になった。
- コメント(0) - 2012年4月19日

とても読みやすいから海外文学は読まないという人にもためらいなく薦められるし、それでいて本好きの人間も満足させてくれる、こういう本って実はなかなかないと思う。それにしても、帯のコメントは絶対、小川洋子さんに頼むべきだった。チェスつながりだけでなく、慎み深い主人公の造形や、個性を主張しない文体に小川さんの作風を思い浮かべる人は多いと思う。
★3 - コメント(0) - 2012年4月6日

生まれ育ったギリシャの小島でホテルのメイドをしている平凡な主婦がチェスに目覚める、というストーリー。とても読みやすい本でした。児童文学によくある予定調和的なお話ではありますが、ひねりもあり、主人公の夫の一大決心には拍手したくなりました。こなれた訳文、字間の広い余白の多いレイアウトなど、いずれもこの小説に良く合っていました。私にも埋もれた才能があったらいいのに、とか、チェスのプレーヤーならもっと楽しめるんだろうな、とか思いながら読みました。映画も見てみたい。「幸せパズル」というアルゼンチン映画も似たストーリ
★2 - コメント(0) - 2012年2月20日

はじめのうちは島の独特な封鎖的な空気に馴染めず、苦労しました。チェスするだけでこんなに異端児扱いされるなんて…。でも後半、クロス先生の計画が進むにつれ、ひっそりと味方が増え、島の空気が変わり本当にほっとしました。偏屈な旦那さんにイライラしましたが実はいい人でなんかよかった。チェスのトーナメントの場面があったらなおよかったな。
★7 - コメント(0) - 2012年2月15日

とてもわかりやすいお話で、あっという間に読み終わりました。島の閉鎖性や封建的な部分、そんななかにあって、一歩踏み出すことでそんな殻を破いたエレニが魅力的でした。チェスをやってみたくなりました。
★5 - コメント(0) - 2011年12月4日

図書館で、「近頃、外国作品とはご無沙汰」と気付いた私が借りたのは、①『チェスをする女』(ベルティーナ・ヘンリヒス)②『碁を打つ女』(シャン・サ)③『出走』(ディック・フランシス)④『姉の歌声を探して』(リサ・ジュエル)⑤『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン)⑥『怪盗ニック対女怪盗サンドラ』(エドワード・D・ホック)の6冊。ですが、返却期限の本日、読了本は本書のみ。「大事件がおこるわけでもなく、ぐんぐん引き込まれ、あたたかい気持ちになる」との「訳者あとがき」に嘘はナシ!で、気になるのはナクソス島。
★11 - コメント(0) - 2011年10月23日

何かの比喩かと思いきや、そのまま「チェスをする女」のお話。情景が美しく、チェスのシーンでは神々しい騎士たちが戦う様子を想像してしまいました。そのチェスの騎士たちと同じく、見事に戦い抜いたチェスをする女はとても魅力的。楽しめました♪
★8 - コメント(0) - 2011年10月5日

短いのに、豊かな映画を見せられた気分。前半でエレニの覚醒と革命がメインだけど、後半になると主人公がクロス先生に代わっていく。「彼女、勝ってる?」のサハクの妻の一言は、弱いけれどもエレニを応援する風が吹き始めている兆し。またアテネのホテルで倒れた黒のキングなど、ハッとさせる演出が巧みに盛り込まれていて飽きさせない。品のいい一冊です。
★8 - コメント(0) - 2011年7月30日

いい話だった。
- コメント(0) - 2011年6月8日

まるでミニシアターで見る映画のよう。映像がものすごく美しくて物語はシンプルで淡々としている。 自分の殻を破って一歩を踏み出す主人公の女性が起こした小さな反乱は、思わず「がんばれ」と応援したくなる。
★5 - コメント(0) - 2011年5月29日

★4/5
- コメント(0) - 2011年5月16日

ホテルのルームメイドをしているアラフォーの女性が主人公。夫と子供を愛し、平凡で単調な日常をつつがなく送っていたはずなのに、ふとしたきっかけによってチェスに興味をもった事から彼女の生活は徐々に変化していく。さしてドラマティックな展開がある小説じゃないけど、熱中できる趣味を持った事で少しずつ新しい自分へと脱皮していく主人公の様子が初々しくてよかった。女性が魅力になる理由に年齢は関係ないのだ。
★3 - コメント(0) - 2011年5月15日

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チェスをする女の 評価:89 感想・レビュー:28
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