12人の蒐集家/ティーショップ (海外文学セレクション)

12人の蒐集家/ティーショップ (海外文学セレクション)
あらすじ・内容
「当店には各種、極上のケーキがそろっております」紫一色に染められたケーキショップの、八ページにわたるメニューに並ぶのは〈よろけヴァイオリン〉〈惚れ睡蓮(すいれん)〉そして〈陽気な骸(むくろ)〉……。パティシエがコレクションする“あるもの”と引き換えに、メニューにはない特製ケーキを頼んだ男の運命は?
連作「12人の蒐集家」と中編「ティーショップ」を収めた東欧の鬼才ジヴコヴィッチによる、愛らしくも不気味な世界。摩訶不思議なファンタスチカの世界へ、ようこそ。訳者あとがき=山田順子

あらすじ・内容をもっと見る
196ページ
481登録

12人の蒐集家/ティーショップはこんな本です

12人の蒐集家/ティーショップの感想・レビュー(216)

特に「ティーショップ」は次々と鮮やかに展開していくストーリーが楽しかった。不思議でキレイなのだがどこか骨太な印象があるのが魅力だと感じた。ジョジョの世界に通じるような。
★2 - コメント(0) - 3月16日

謎は紫のけむりの彼方へ。物語は緑のメビウスの輪。不思議とうつらうつら、危険な眠りの世界へ誘われる。
★41 - コメント(0) - 1月30日

奇妙な味のショートショート的な短編集。時々Y氏の隣人。藤子Fの雰囲気も。
★2 - コメント(0) - 1月20日

ちょっとクスッとできたり、ゾクッとしたり、楽しめました。
★5 - コメント(0) - 1月9日

頭の天辺から爪先まで紫色に染められ、眼球は紫水晶に変えられてしまったようだった。〈蒐集〉とは依存性の高い薬物を摂取するのと等しい行為で、一度その強烈な魔力に憑りつかれたら容易く逃れることはできない。あの壁面、その棚をコレクションで埋めつくしたい衝動に駆られ、今度は喪失の恐怖に死ぬまで付きまとわれる。最終的には飽和と過剰に行き着くのだが、新たな品物が一つ加わるたびに自分の中の不足や欠如を補われたかのように錯覚するからやめられないのかもしれない。紫は潜在的な欲望を刺激する。そして先の前の死を暗示している。
★34 - コメント(1) - 2016年12月10日

東欧のボルヘスという帯言葉にやられて購入。有形無形様々なものをコレクションする連作短編と、不思議なティーショップにとらわれる中編が入ってます。きれいな幻想小説だったけど、ボルヘスは言い過ぎではなかろうかー。もう1作ぐらい読みたいと思ったけど、ほとんど翻訳されてないんですね。またいつか新しい翻訳が出たときに読みたいです。
★28 - コメント(0) - 2016年12月8日

好き。こういうの大好き。ただ「ティーショップ」のほうは黒田藩プレス版で読んでいたけど、勝手にもっと昔の作家だと思ってたので、パソコンやメールが出てくることに驚いた。最近あまりこういう明確な「オチ」のついたショートショート風の小説って読んでいなかった気がする。ちょっと懐かしい感じ。わりと素朴なオチの後、投げっ放すような一捻りが加わるのが面白い。スパムメールに律儀に返信してるうちに山ほど迷惑メールが届くようになる「Eメール」には声出して笑った。
★1 - コメント(0) - 2016年12月3日

奇妙な物語ばかりだが、不思議と読み心地がいい。どこか中島敦の名人伝や文字禍といった短編を思い起こさせる。迷惑メールを蒐集するおじさんには笑う。
★3 - コメント(0) - 2016年12月2日

「12人の蒐集家」は何故か紫が共通項。蒐集する人間と蒐集される人間に分けられる。蒐集は死と消滅に繋がる。「ティーショップ」もある意味物語のコレクション。聴き手が語り手に、物語は円環する。
★83 - コメント(0) - 2016年11月25日

装幀に魅かれて買った。不思議なお話だった。連作12の蒐集家と中編『ティーショップ」収録。結末が分かるものとそうでないものとがあり、分からないものは結末がとても気になる。でも、全て分かってしまったら、面白くないんだろうな。
★24 - コメント(0) - 2016年11月6日

全体的にオシャレな本だった。装丁だけじゃなくて中身も。でも、小説としては、蒐集家は、最初の話を読んだときはちょっと思わせぶりで期待しちゃったが、思ったよりは話の連結が弱くてラストが尻すぼみな感じ。結構細部に凝っていて工夫してあるだけに残念。ティーショップも、悪くないけど、もう一声!って感じ。なんか惜しい。軽く、ちょっとミステリアスな雰囲気の読み物が読みたいときはこんなのもいいのかな。あまり深く追求してはいかんのだろうな。
★5 - コメント(0) - 2016年11月2日

なんだか永遠というものは決してないんだよと、何度もにこやかに説き伏せられたような気がする。初読みでタイトルが気になって読みました。蒐集とは執着に近いなんともおぞましい気がします。でも軽快に読み進めることが出来ました。他の作品も気になります。私だったら何を代わりに差し出せるだろうかと考えたけれど、そんな勇気はないことに気づいて、十分幸せモノだなと思わされました(笑)不思議な読後感の残る好きな作品です。
★5 - コメント(0) - 2016年10月21日

題名、装丁に惹かれて買いました。 様々なコレクション、その収集家達をさらにコレクションする男。 不思議な魅力に満ちた本でした。 「ティーショップ」が1番好きです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月6日

奇妙な話だがやや平板。モノを集める行為に宿る魔力。蒐集に夢中になり、箍が外れる怖さを感じる。短篇間にリンクがあるが印象は薄い。わからなくても楽しい本はあるが、これはおもしろいというにはもの足りなかった。         
★5 - コメント(0) - 2016年9月4日

とても好み!教訓やメッセージなんて全く無く、それでいて物足りなさは感じさせない、純度100%のエンターテインメント。物語はどれもごく現実的に始まるのに、気付けば紫の空気が均一に満ちる異世界の只中に立たされている。いつ踏み込んだのだか明確にわからない。ささやかな「あれっ?」が行を追うごとに積み重なり、いとも不条理な決定打が当たり前みたいな顔で訪れた時に初めて、戻れないところまで来てしまっているのに気付く、そんな感覚だ。でもこの「あれっ?」を積み重ねる過程が、〈詰め込みモンキー〉ばりに病み付きになるのだ。
★6 - コメント(0) - 2016年8月28日

本作は初訳の「12人の蒐集家」と、『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』にも収録されている「ティーショップ」をまとめた一冊。「12人の蒐集家」は日々、爪、写真、夢、ことばなど有形無形の品々を蒐集する12人にまつわる短編集。ウィットが効いており、ちょっと苦めの物語が多いが、何かしら重要なものを得るには、それ相応の対価が必要という話題が繰り返されるので、一話一話のドッキリ感が少なくて残念。「ティーショップ」は物語の中で物語が語られる枠構造をとっているが、それが時間軸の流れによって千変万化する彩りが楽しい。
★13 - コメント(0) - 2016年8月14日

コレクションする事には程度の差はあれど全てに異常性が伴うよなーと思うこの頃、その一遍を見たくて読んだがちょっと物足りなかった。
★3 - コメント(0) - 2016年7月31日

いつもの探偵小説、幻想文学とは違う一冊を読んでみた。 初めて目にする作家の作品だが、中身はとてもよく出来た連作短編「12人の蒐集家」、不思議な味わいの中編「ティーショップ」。 「12人の蒐集家」はラストがやけにあっさりしているなと思う。 「ティーショップ」は初読後に思わず再読してしまったくらい不思議な味わいの作品だった。展開の妙も味わえる。 いい一冊だった。
★5 - コメント(0) - 2016年7月12日

装幀がとにかく素敵で読んでみました。空気を食べている感じが否めず、読み続けるか悩みつつも読み進めると最後の最後に、あっ!となれるかも。収集癖のある側からすると痛いとこ突かれる感じもあり。何か1つに執着することは危うくて美しい。途中で挫折しそうになったら最初に「ティーショップ」を読むと違ってくるかも?
★8 - コメント(0) - 2016年7月4日

ちょい物足りず。へんてこ短編集読みすぎだからか。『夜の姉妹団』の「ラベル」のようなコレクターを期待してしまった。ともあれ、永遠はコワイ。
★3 - コメント(0) - 2016年7月2日

他の短編集を読みたかったのだけど、市内中の図書館にこれしかないようだったので。このコレクター達はスタンド使いだなとか、爪といえば吉良吉影…とかそっちを考えちゃったのはおいといて。紫は死のイメージかなと思うけど、もう少し結末を(多分かなりブラック)書いてくれた方がよかったな。想像してねってことだろうけど、そこはちょっと物足りなく感じる。あ、でもあの12人目でいろいろ解放されたのかな…苦労して集めたコレクションの行く末はそんなものかもね。「ティーショップ」これはちょっと新鮮。そうきたか、という感じ。
★14 - コメント(0) - 2016年6月28日

とても面白かった。とりあえず、自信を持って他人に薦められる本が1つ増えました。星新一のショートショートを思わせる切れ味を持った作品。軽くて透明感のある文体で、ちょっとブラックなジョークを入れてくるあたりが、特に。この点は訳文がとても良かったと言えるだろう。
★9 - コメント(0) - 2016年6月16日

表紙と題名に一目惚れ。最初の蒐集家のお話は不思議な名前を持つ極上のケーキをだすお店。しかしその代価はお金ではなく…。『写真』は3年間かかって毎月一枚づつ自撮り写真を撮り続ける男の話。フィルムだから。今ならデジカメですぐに見れるんだけど。そんな12人の蒐集家たちはみんなひどく神経質で几帳面すぎて滑稽なほど。『ティーショップ』のほうはドンピャで好きなお話。ちょっと小川洋子ぽいよーな。全部繋がってるところが二度見(読み)したくなる。表紙と裏表紙が紫と緑色なのにはわけがある。途中から気づいて探してみるのも面白い。
★32 - コメント(1) - 2016年6月12日

なんかちょっと変わった収集癖を持った人たちの短編がつづく。なんとなく軽いんだよなあ、読んだときの感触が。でも、その軽さがサクッと読むのにちょうどいいかなと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年6月10日

フルにパープルでした。コダワリ感ありげな表紙にも惹かれました。面白かった。
★36 - コメント(0) - 2016年6月7日

マロウブルーを飲んでみたい
★1 - コメント(0) - 2016年6月6日

その目的対象よりも行為それ自体の中毒性に心身を侵されがちな「蒐集」テーマの『12人の蒐集家』はシンプル(あっけなさ)だが粘着性(繰り返しや拘り)ある文章が面白い。蒐集しない人から見れば無意味さに呆れる蒐集行為をデフォメルして12の蒐集する人と蒐集される人を描き、面妖さの中に共感と忌避と現代人の病弊的なものを感じた。手に入れたい物を集め自らの欠如感を補おうとする心情は、いつかエスカレートし手に負えなくなる、その暴力性が怖い。どこか死にまっしぐらという虚無的な香りも漂う。紫はそこへ誘惑する色なのかもしれない。
★35 - コメント(4) - 2016年6月1日

中央町図書館
★1 - コメント(0) - 2016年5月30日

好き。この作家。
★2 - コメント(0) - 2016年5月26日

ティーショップのほうが好き。 ショップのスタッフだけでなく、客までが、順に主人公のテーブルにやってきて、話のつづきを語り出す。情景が浮かび、わくわくした。 私も物語ってもらいたい!
★3 - コメント(0) - 2016年5月25日

11人目の蒐集家までは、それぞれの趣向も凝らしてあって、でもってムラサキの挿し色も利いてて、ふむふむ、で、どーなるの、トリは⁈と期待MAXだったのになあ。 (。-_-。) ティーショップも話の展開は中々起伏に富んでて読ませるんだけど、やっぱり尻つぼみ〜そういうヒトなのか、この作家。ユーゴのヒトだそう。
★6 - コメント(0) - 2016年5月24日

さくさく読めるのに、読後はしっかり物語の余韻が残る、味わい深い作品だった。ジヴコヴィッチをもっと読んでみたくなる。
★7 - コメント(0) - 2016年5月22日

いいね!様々なコレクターと集められる対象の話があるが、帯にもあるとおり表と裏がふと反転するところというか。他の作品も読んでみたいと思う。
★8 - コメント(0) - 2016年5月2日

蒐集する人と蒐集される人の短編が12編。奇妙だけれど軽い読み心地の話しばかり。同じパターンの繰り返しで少々物足りないと思いながら読み進めると、最後の最後で唸らされる。併録の中編『ティーショップ』の方が好みだった。”東欧のボルヘス”は言い過ぎだと思うけど、また読んでみたいと思うくらいには後を引く。
★18 - コメント(0) - 2016年5月2日

コレクション癖は、端から見れば無意味でアホらしいとさえ思ってしまうが、当人にとっては死活問題なのだ。「12人の蒐集家」は連作短編で、それぞれ何かを蒐集するコレクターが出てくる。週刊ストーリーランドにあったような、少し不思議な話でした。紫の煙に巻かれて、さらりと読み進めていくと、ラストはなかなか唸らされました。「ティーショップ」もなかなか。自分好みの物語の世界に浸れるなら、お茶を飲んでみたい気もします。
★12 - コメント(0) - 2016年4月30日

子どもの頃はこういう幻想的なのがすきだった。現在も変わらず何処かへ飛ばされる感覚が病みつき。自分も物語のお茶を注文したいものだ。
★6 - コメント(0) - 2016年4月23日

奇妙な物語がたくさん。テーマカラーは紫。面白かったのですが、どれも似たようなあっさりテイストで、もうひとひねりふたひねり深みが欲しかったかも。初ゾラン・ジヴコヴィッチ、堪能しました。
★79 - コメント(0) - 2016年4月21日

何かを蒐集している12人、12編の物語集。集めているものは、ことば、希望、日々、死など・・・。蒐集している人と、それを渡す人とが出てくるのだが、読者としては戸惑うことも、物語の中の人たちはそれを通常のことと受け止めていて、そのズレのようなものが不思議な感触を生んでいる。すべての物語に共通するものは『紫』。この色も、神秘だったり不思議なことだったりを連想させる。装丁も紙質と文字のバランスも良く、文章がとても読みやすかったです。
★7 - コメント(0) - 2016年4月19日

割りと取り留めもないエピソードがおおい。「ティーショップ」を『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』で既読だったんだけど、まったく憶えてなくてあとがきを読んでびっくりした。
★3 - コメント(0) - 2016年4月17日

帯にある「東欧のボルヘス」というのはちょっと言い過ぎ、というかボルヘスよりうんとわかりやすい!!「12人の蒐集家」はいかにも世にも奇妙な物語風。でも最後にははぁそういうことか、というオチがちゃんとついてる。「ティーショップ」は傑作。こんな方法あったのか!と。結末が予想できるからこそ楽しめる話もあるもんです。
★36 - コメント(0) - 2016年4月11日

12人の蒐集家/ティーショップの 評価:94 感想・レビュー:104
ログイン新規登録(無料)