盤上の夜 (創元日本SF叢書)

盤上の夜 (創元日本SF叢書)
あらすじ・内容
第33回日本SF大賞受賞
第1回創元SF短編賞 山田正紀賞
第147回直木賞候補

●堀晃氏推薦――「盤面から理性の限界を超えた宇宙が見える」
●山田正紀氏推薦――「これは運命(ゲーム)と戦うあなた自身の物語」
●飛浩隆氏推薦――「宮内はあなたの瞳(め)に碁石(いし)を打つ。瞬くな」

彼女は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった──若き女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作にはじまる全6編。同じジャーナリストを語り手にして紡がれる、盤上遊戯、卓上遊技をめぐる数々の奇蹟の物語。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに、人知を超えたものが現出する。2010年代を牽引する新しい波。

*第2位『SFが読みたい!2013年版』ベストSF2012国内篇

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盤上の夜の感想・レビュー(1362)

ボードゲームに関する作品集。表題作が印象的。四肢を切断された少女が碁を覚え、信頼できる棋士に代打ちさせ活躍する。碁に対し痛々しいまでに真摯な二人。通常の男女の性愛を超越した関係と碁に向かう姿に美しさを感じた。文体は硬質で、凛とした印象。一人のジャーナリストが語る短編集だからか物語というより淡々と取材記事を読んでいる感じだった。ボードゲームに魅せられた者達の深いところを描いてあり、面白い面白くないの枠では語れない、なんとも感想に困る本だった。知識も含め、私には読むのが早かったのかもしれない。
★30 - コメント(1) - 3月6日

SFというくくりに入れる必要はなかった。村上春樹の作品にも変わった設定があるけどもSFとは言わないよね。二人に似た匂いは感じた。ゲームの場面では対戦の勝負のあやの描写ではなく精神の深みに重きが置かれる。確かに今までなかった味わいの小説であった。著者が色んな事を考えていてそれが表に出てきて作品になったという感じ。
★5 - コメント(0) - 2月26日

少し冗長かもしれない。SFではないかもしれない。静かすぎるかもしれない。でも、面白いのだから結局関係ない。それが率直な感想。カテゴライズするのが難しい作家さんですが、だからこそ表現も自由で豊か。特に麻雀の短編は楽しませていただきました。
★2 - コメント(0) - 2月13日

読んでて何度も思い出すのは漫画「ハチワンダイバー」。色んなボードゲームを通して、プレイヤー達が意識の外か何処かに行ってしまう描写が何度も繰り広げられます。その度にわかったよーなーわからないようなわからない気持ちになります。いくつもの短編の中で「像を飛ばした王子」がお気に入り。父ブッタと同じように悟りを開くけどそっちに行くんかい。と。そして将棋の元を開発して そこから真理に辿り着くのは面白かった。
★5 - コメント(0) - 2月7日

いろんなゲ−ム盤に関わるSF。「彼女が・・・」より、こっちの方が好み。何か不思議な気持ちにさせられる。
★1 - コメント(0) - 1月27日

歴史書のような、論文のような、哲学書のような、作品群。なかでも、麻雀を舞台にした「清められた卓」が好き
★1 - コメント(0) - 1月14日

この作者の中ではこの短編集が一番好き。それぞれの短編がしっかり個性を持っていて、それでいて統一感があるのがとても良い。チェッカーの話が印象的。
★1 - コメント(0) - 1月12日

囲碁、チェッカー、将棋などボードゲームを扱った作品集。SFの可能性って無限だ。私はオセロすらろくにできない人間なので、この作品集を十分に楽しめたとは言えない。けれど、盤上に無限の可能性があるのだろうと思える。雪山登山や深海への潜水(と例えた棋士がいたと思う)にも例えられるような、下手をしたら戻れないような世界。作家が実際に囲碁などを指せる人なのかは知らないけれど、未知の世界をありありと描き出せる、小説にも無限の可能性がある。四肢切断の理由をあれにしなければならなかったのかは疑問。
★10 - コメント(0) - 1月10日

ボードゲームを軸に、SF、歴史、宗教、政治、戦争と巧みに織り交ぜられている。幅が広い。SFの一言でまとめてしまうには惜しい。
★9 - コメント(0) - 1月2日

宮内さんだなって思うのが全体的に美しくて文章が簡潔なのにとても鋭敏で胸に刺さるところ。『象を飛ばした王子』が一番好き。政治・戦争の間にいる王子の苦悩が辛く、ブッダとの問答には胸が熱くなりました。『清められた卓』はエンターテインメント性が高く、4人の読み合いがとても面白かったです。信仰で運が引き寄せられるってことをちょと頭を過りました。脳内ビジュアルは咲ですねw『人間の王』もラストで一気に熱量が上がりました。面白かったー。
★2 - コメント(0) - 2016年12月25日

麻雀の話が一番好きだったな。
★1 - コメント(0) - 2016年12月24日

ボードゲームとSF的要素という聞いたことないようなテーマが興味深い。でも自分には、時々ギョッとするような軽々しく感じられる言葉があって、その都度読む気が削がれた。むむむ。ゲームの知識がなく理解し切れないのだけど、意外とそれでつまらないと感じることはなく、全体を通しての緻密で謎めいた世界は面白かった。熱のこもった作品。
★9 - コメント(0) - 2016年12月1日

四肢を切断され、人身売買された少女が、囲碁で主人に勝ち自由になりプロ棋士になるというあらすじをラジオで聞いていたのでグロテスクでハードな勝負の物語と思いきや、自由になるまでの話はわりとあっさり紹介され、メインはプロ棋士になり棋士として成長する過程での主人公独自の感覚と囲碁のかかわりと変容だった。読後感はむしろ静謐でおだやかな感じをうけた。
★1 - コメント(0) - 2016年10月22日

たぶん、私は20%も理解できていないと思う。でも読後感はよかった。
★1 - コメント(0) - 2016年10月20日

盤上遊戯は強くないがとても好き。囲碁、麻雀、将棋は基本的なルールを知っており、チャトランガはわかりませんが象棋を人から一度だけ教えてもらったことがあります。一番ゲームの説明が理解できたのは「清められた卓」だが、「盤上の夜」と「象を飛ばした王子」が面白かった。囲碁は専門用語が出てくるとなかなか難しいですね。SFはあまり読まないのですが、興味が湧きました。
★2 - コメント(0) - 2016年9月28日

図書館。初期の短編も読んでみた。囲碁、将棋、麻雀などのお話。「盤上の夜」と「原爆の局」がよかった。
★12 - コメント(0) - 2016年9月26日

ルール知ってたらなあ・・もっと面白く読めたかも。麻雀なんかどこが凄いゲーム展開になってるのかさっぱりわからなかった・・短編集だったのが救い。「象を飛ばした王子」「千年の虚空」が好きです
★1 - コメント(0) - 2016年8月30日

久々にページを繰る手がもどかしく、先を読みたいと思いました。独特の感性が好きです。
★5 - コメント(0) - 2016年8月23日

碁盤の中に身体があり、感覚があった。碁が彼女を作るのか。ゲームを通してはじめて完成する個人というのが不思議な感覚だった。すべての話が精神的な身体的な不完全さをゲームが補うのでゲームがまるで人の一部のようだった。
★5 - コメント(0) - 2016年7月12日

囲碁、チェッカー、麻雀などなどの盤上遊戯を題材にした連作短編。虚実を入り交じらせる語りの手つきが見事で、ルポライターらしき人物によって過去と現在とを行き来しつつ語られる物語は、実在の人物の名前を引いてリアリティを担保しつつ、盤面という宇宙に魅入られた人間の常軌を逸した狂気と業をそれぞれ別の角度から描き切っている。とにかくおもしろかった。
★8 - コメント(0) - 2016年5月10日

7/10。盤上遊戯をめぐるSF短編集。各ゲームに翻弄される登場人物たちを、記者の立場からドキュメンタリー風に語る変わった構成。硬質な文章の中には、含まれる情報量もなかなか多く、読み砕くには少し骨が折れた。表題作と『人間の王』『象を飛ばした王子』がお気に入り。このあたりは壮絶な物語が文体にマッチしている。
★9 - コメント(0) - 2016年4月29日

うーん、あんまり合わなかった。麻雀の話はルールを知らないのでわからない面もあったけど、もっと根本的に何か合わない感。四肢切断とか統合失調症とか、何らかの意味で病んでる主人公が多かったけどなぜそういう設定にする必要があったのかがよくわからない、というのが一つあるかも。同じ著者の『ヨハネスブルクの天使たち』はかなりはまったんだけどなぁ…
★2 - コメント(0) - 2016年4月13日

いちばん好きなのは、麻雀を扱った「清められた卓」。実際にゲームが進行しながらのストーリーなので、緊迫感が伝わってきます。チェッカーを扱った「人間の王」は、実在した人物の実話が元になっていて、評伝として面白い。読書歴が浅くSFに疎い私にとって、このように虚実混じった連作に馴染めないところはあったのですが、非常に面白く読めた短編集でした。 ★感想 → http://blog.nebomana.com/entry/2016/04/04/070000
★1 - コメント(0) - 2016年3月31日

SFだと身構えていたら、小難しい理論はあまり出てこなくて、どちらかというとファンタジー寄りかなぁという印象。ルールは分からないものばかりだったけれど、とにかく惹き込まれた。実在の人物をもとにした「人間の王」(そのモデルになっている人がとにかくスゴい)、ある麻雀の不可思議な対局を描く、勝負ならではの緊迫感をひしひしと感じた「清められ卓」が個人的には特に魅力的だった。
★3 - コメント(0) - 2016年3月9日

★★★★☆ 盤上遊戯をテーマに6つの人生模様を描く短編集、某囲碁漫画の神の一手というフレーズを思い出す。囲碁、将棋といったお馴染みのゲームを、SFという切り口で書いたという事で気になり読んだのですが、どちらかと言えば、その世界で、文字通り命を懸けた、狂気すら孕んだキャラクター達の凄烈な生き様が濃厚に描かれ、最終的に皆盤上の向こうに人非ざる何かを見出していく様は圧巻の一言。ゲームのシーンも文章表現がとても巧いせいか、細かい事はよく分からなくても引きこまれる。素晴らしい一冊。
★4 - コメント(0) - 2016年2月24日

ボードゲーム(囲碁、将棋、チェッカー、麻雀、チャトランガ)を題材にした中編集。 SF 短編の賞を取っていますが、幻想小説の風味が強い印象。SF 要素は隠し味って感じです。 表題作を含む囲碁エピソードの幻想性がとても良かったです。 山田正紀賞も取っていますが、思考に関するエピソードばかりなので、それも納得。 ある意味、典型的な日本的 SF ではありますね。 麻雀のエピソードについては、ちょっと周囲の反応が極端すぎるんじゃないかという印象を持ちました。 このエピソードだけ、もやもやした感じでしたね。(^^;
★1 - コメント(0) - 2016年2月7日

いま、注目されている宮内さんを初体験。古今東西の盤ゲームを題材にした短編集でした。感想はうーん。若者が頭のなかで書きました、という印象が強く、ちょっと好みではないかな。
★42 - コメント(0) - 2016年2月1日

盤ゲーム全般のSF
★1 - コメント(0) - 2016年1月31日

変わったお話しでした
★1 - コメント(0) - 2016年1月27日

挫折 創元SF短編賞だけど、どこがSFなのか分からない。囲碁やコンピュータとの対局も興味が持てなくて挫折。
★20 - コメント(0) - 2016年1月23日

幻と現実の境界が消え、神話のようでした。盤上遊戯は、その奥深さにロマンを感じると共に、狭い盤上を極めようとする人達に、恐ろしさを感じる時もあります。そんな盤上遊戯の、魅惑と狂気を味わえる小説です。彼らはゲームによって、世界を知覚して、また塗り替えようとさえしていました。天才達は、凡人と違う世界を見ていると聞きます。科学者が力学を微視的に見た時に、量子力学という直感から外れた奇妙な分野が生まれたように、あの棋士達が見た幻のような世界も、盤面とルールによって区切った微視的な世界を見ているのだと感じました。
★18 - コメント(0) - 2016年1月17日

様々なゲームを巡る物語。盤上と人間の頭脳の中に広がる、無限の宇宙と時の流れを感じさせる作品。個人的には古代チェスを通じて、ブッダの周辺の人々を描いた「象を飛ばした王子」が好み。
★75 - コメント(0) - 2016年1月16日

囲碁、チェッカー、麻雀、将棋など、盤上ゲームにかけた人たちの話が6編。創元SF短編賞ということだけど、あまりSFっぽさは感じず。ジャーナリストの視点から書かれているようで、登場人物の狂気や熱い闘いのなかにも、傍観するような冷静さを感じるような。自分はけっこうゲーム好きなので、どれも楽しく読ませてもらったが、麻雀タイトル戦が舞台の「清められた卓」が一番面白かったか。ゲームを知らないとついていけないところもあるが……。
★52 - コメント(0) - 2016年1月10日

上田岳弘がSF寄りの純文学なら、宮内悠介は純文学寄りのSF。SFという言葉に絡めとられてしまうとどちらの良さもわからない。「現代アート」と同じで現代文学として読むべし。
★1 - コメント(0) - 2015年12月3日

麻雀の「清められた卓」と、古代チェスの「象を飛ばした王子」、将棋の「千年の虚空」が面白かった。「象を飛ばした王子」は途中から泣きながら読んだ。「原爆の局」は度肝を抜かれた。チェッカーの話は難しかったなぁ…。次は「ヨハネスブルグの天使たち」を借りよう。すごく楽しみ♪
★17 - コメント(0) - 2015年11月25日

表題作は、囲碁盤という超感覚に登りつめてゆく由宇の狂気と相田の献身が衝撃的でした。世界を抽象化しようとした2人の喪失が肩透かしだったのですが、その続編たる「原爆の局」で安堵してしまいました。自分自身、由宇には戦い続けてほしい、そう思っていたようです。ゴリゴリのSFではありませんが、ゲームというインターフェイスに自らを没入させることで超越的な何かにアクセスしようと挑むプレイヤーたちの姿は、まさにサイバーパンクです。
★3 - コメント(0) - 2015年11月11日

難しいのに読むのをやめられなかった。不思議な魅力のある本。
★18 - コメント(0) - 2015年11月9日

新たな人類。盤上を巡る様々な人物の狂気と愛と、もしかしたら再生の物語。語り手がジャーナリストっていうのが、一線引いていながらも優しさを感じて良かった。SFと盤上のバランスも素晴らしく、話毎に、次は!とワクワクさせられる。ゲームが変わり、人も変わり、最後には盤上の夜に回帰する、そして新たな人類へと我々はステージを登るのか?とても素晴らしく、脳みそを活性化させるような一冊。
★4 - コメント(0) - 2015年10月24日

元棋士と喫茶店にいくと、その元棋士は頻繁に砂糖入れあたりに視線を彷徨わせるそうだ。なぜならつい無意識に対局時計を探してしまうからなのだとのこと。ほんの短い間、対局時計を使って練習していたぼくも、その「習慣化」には同意するな(^^)
★5 - コメント(0) - 2015年10月15日

盤上の夜の 評価:88 感想・レビュー:613
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