アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)

アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)
あらすじ・内容
【カーネギー賞受賞】
ブリテン島、紀元500年頃。ひとりの司令官に率いられた騎馬の男たちの集団が館を襲い、火を放った。燃えさかる館から、命からがら逃れたみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男に救われる。鷹のような風貌のその男の名はミルディン。ブリテン島の統一を目指す司令官アーサーに仕える吟遊詩人。グウィナはミルディンのもとで、彼の企みに手をかすことになる。アーサー王伝説を新たな視点から語りなおした、カーネギー賞受賞の傑作。本文挿絵=羽住都/訳者あとがき=井辻朱美

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アーサー王ここに眠るはこんな本です

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アーサー王ここに眠るはこんな本です

アーサー王ここに眠るの感想・レビュー(121)

アーサー王の別の見方が新鮮。 今までのイメージが崩壊しましたが、こういった見方があってもいい。 
- コメント(0) - 2016年4月4日

少女と少年を生きるグウィナ。聖剣をアーサーにもたらした少女。その少女が目の当たりにしたアーサーは野蛮で暴君なのだが、ミルディンの紡ぐ物語によって英雄へと語り伝わる。何故ミルディンがここまでアーサーに入れ込むのか…。そしてグウィナを慈しみ見守り続けていたのかを…。グウィナは彼の口から聞けて本当に良かった。最初なかなかエンジンがかからなかったが、中盤から拍車がかかり一気に読了。1%の真実と99%の創作によって伝説は作られていくのかもしれませんね。
★2 - コメント(0) - 2016年3月7日

情報を手に入れることも難しい、遠い遠い異国の地。足を運ぼうと考えれば、二度と故郷の土を踏めなくなることを覚悟しなければいけない、遠い遠い異国の地。世界を知るのは難しかった古い時代だったからこそ、異国の話には真実味があった。そして人々は思う、吟遊詩人の語る偉大なアーサー王も、異国の話にも劣らない物語に生きていていると。
★1 - コメント(0) - 2015年11月8日

伝説の英雄としてではなく、実体を持った人間としてのアーサーというのはとても新鮮だった。終盤、ミルディンのグウィナへの愛情と不器用さが切なかった。
★4 - コメント(0) - 2015年5月4日

面白い。アーサー王伝説を従者の視点で描いたものだが、この本ではアーサー王自体は粗野な山賊でしかない。そしてファンタジーとはかけ離れた野望と愛憎による生々しい展開。正直、このアーサーもミルディンも好きになれない。しかし、それがアーサー王伝説として昇華される過程、そこに含まれる思惑と、語り部グウィナの成長と希望が美しく物語を締めくくっている。史実と物語の狭間を埋める興味深い一冊。
★3 - コメント(0) - 2015年4月5日

アーサー王伝説が創られていく現場を少女の視点から見る。アーサー王、マーリン、グウィネヴィア、みんな人間くさくて面白い。英雄アーサー王が好きな人にはおすすめしませんが。羽住都さんの挿画も美しくて、カラーで見たいと熱望。
★3 - コメント(0) - 2014年10月17日

物語が作られるその過程の物語。人は自分たちが考える以上に見たい聞きたいと願っていることを求めそれにすがって生きているのかもしれないなぁ、と。クロウリーの「リトル、ビッグ」に通じる所がある物語だったなと思う。傑作ですね。
★3 - コメント(0) - 2014年9月19日

カーネギー賞作品。盗賊紛いの一武装集団の頭領としてのアーサー王。英雄伝説に仕立て上げようとする吟遊詩人ミルディンと孤児の少女の交流が、物語をとても魅惑的にしている。演出を信じたがる人々が物語という魔法にかかり、伝説と混じり合う魅力的な作品。
★4 - コメント(0) - 2014年6月3日

紀元500年のブリテン島。アーサー王の襲撃から逃げ延びた、孤児の少女グウェンドリンは、奇妙な吟遊詩人の男ミルドレットに拾われる。この出会いが彼女の運命を変えた。 アーサー王伝説がモチーフの物語。アーサー王伝説というと神話なのでついファンタジーを思い出しますが、この話は映画『キングアーサー』のようなアーサー王物語を「歴史小説」として書く物語だった。 ミルドレットの正体は、アーサー王の部下で魔術師マーリン。だからグウェンドリンもつい、アーサー王の妻グィネヴィアだと思ったのですが、違いましたか。
★2 - コメント(0) - 2014年5月24日

ファンタジー映画の大作を「見てる」ような気分にさせてくれます。これ、「映画化される」に1票! アーサー王伝説の裏話って設定なので、本編(?)を知ってると面白さも倍増です。吟遊詩人ミルディン=魔法使いマーリンですよ。
★5 - コメント(0) - 2014年4月30日

現実的に進んでるから、少し身近に感じられた。なんだか…そういうことか!納得した!感じ!…華やかに魔法や精霊がとびかうのも好きですが無いのも重みがあっていい。シロメ(の皿・細工)がわからなくて検索した→錫に鉛を少し混ぜた合金、らしい。
★2 - コメント(0) - 2014年3月17日

物語の力、英雄の作りあげられ方になるほどと思う。昔は物語=SNSでの伝聞に近かっただろうな。でも物語によりつくりあげられる神話のほうが、今でも残るという意味でも人間の心を捉えてる。
- コメント(0) - 2014年1月11日

アーサー王伝説に興味が出てきて、色々探しているうちに見つけた作品。表紙のイラストの美しさに惹かれ購入。そして本を開いてびっくり!見開きの2ページのふちに、まるで年月を経た紙みたいな印刷が…!だから感じとしては羊皮紙の束に書かれた物語を読んでる、と言ったふう。すごく雰囲気があって良い。もちろん作中の挿し絵もため息が出るほど、繊細。物語も素敵だし、装丁も素敵で、この作品に出会えたことに感謝です。
- コメント(0) - 2013年5月16日

偉大なアーサー王の伝説・・・ではなく、ちょっと残念な盗賊まがいの騎士団の族長アーサーの話し。 アーサーをブリテンの王へとでっちあげようと吟遊詩人のミルディンは各地をまわり、多少の嘘や話しを誇張して、偉大な領主へとしたてていく。 ドラゴンや魔法、伝説もこうして人が作りあげていったのかな・・・!? っと妙に納得してしまう一冊。
★12 - コメント(0) - 2013年4月4日

親しみやすいアーサー王です
- コメント(0) - 2013年3月18日

アーサー王物語というだけで趣がある。このアーサーは英雄ではないけれど、 伝説の作り方、英雄の作り方がわかる。美しい文章の美しい本でした。
★7 - コメント(0) - 2013年3月17日

男装少女が吟遊詩人の弟子とか、なんですか、作者はイギリスから私の萌えを狙い撃ちにする気ですか。今際のきわの師匠は卑怯。登場人物の名前がアーサー王伝説とは微妙に違うので、「で、ランスロットは出るのか?」などとアレンジぶりを楽しんだ。あと、草花などの描写が細密で、よかった。
★7 - コメント(0) - 2013年3月2日

2008年度カーネギー賞受賞。 少女の目から見たアーサー王の物語。 おもしろかったです。 ミルディンの使う‘物語の魔法’がアーサー王を偶像化していく様がお見事でした。 著者後書きでケヴィン・クロスリー=ホランドの「ふたりのアーサー」が紹介されているのが嬉しかったなー♪ 訳者後書きでは「魔法使いハウルと火の悪魔」の紹介も♪ これは「移動都市」も読まねば!という感じです(*^_^*)  
★11 - コメント(0) - 2013年1月30日

再読。挿絵だけでも何度も見たい
★3 - コメント(0) - 2013年1月9日

久しぶりの海外モノ。主人公が少女で少年で語り部で側付きで旅人でそのほか沢山。・・・にしても暇のない時分に最高級のファンタジーが読めて良かった良かった。次も海外モノの予定。
★9 - コメント(0) - 2012年11月16日

物語の中の英雄アーサー、それをいかにしてミルディンが演出し作り上げていったかの話。おもしろいのは実際のアーサーをしっている人やアーサー自身、演出のタネを知っているグウィナですらその話を信じがちになってしまうところでしょうか。まさに物語という名の魔法、あるいは奇跡。「しばしのあいだ、本物のアーサーと物語のアーサーが同じひとりの人物になり、わたしたちみんなが、その物語の人物になったのだ」
★6 - コメント(0) - 2012年10月16日

再読。前よりアーサー王伝説に詳しくなったので、読んでいて発見する事が多く楽しかったです。 物語化の過程は何度読んでもぞくぞくします。物語の中のアーサーは希望なんですね。挿絵も美しい。
★6 - コメント(0) - 2012年8月31日

二度読んだけど、やっぱり面白い。アーサー王伝説を知っていると楽しめる本だ。ただアーサー王伝説のアーサー王が好きな人はこの本のアーサー殿にはがっかりするかも。だけどそのがっかり感も含めて、この粗暴なオヤジがどうしてかっこいいアーサー王になっていったのか、話の尾ひれの一端が見えてニヤリとさせられる。さすがカーネギーはダテじゃない。
★6 - コメント(0) - 2012年8月1日

【図書館】わぁ、なんて美しい世界なんだろう!完全に魅了されてしまいました。構成も、最期の二章以外はとても手のこんだもので、アーサー王の新しい一面を見ることができた。挿絵は綺麗で好きだけど、何だかアールヌーヴォーっぽくて、もうちょいブリテン色探せなかったかなぁ、というのが心残り。でもそれらを換算しても、好き!と思える、素晴らしい作品。
★18 - コメント(0) - 2012年7月5日

アーサー王伝説を題材にした小説には歴史準拠のものとロマンス準拠のものがありますが、本作は設定は歴史寄りでストーリーはロマンス寄りのハイブリッドといった感じ。語り手はヴィヴィアン(湖の乙女)。実質的な主役のミルディン(マーリン)を立てるためとはいえ、アーサーをただの脳筋バカに描いてて泣ける。訳に関しては固有名詞の音訳と一部の表現に違和感。とくにラテン語を英語読みするのははっきり言ってダサい。
★5 - コメント(0) - 2012年4月26日

少女グヴィナの見た等身大としてのアーサー王という人物と、吟遊詩人ミルディンが語るアーサー王という偶像としての物語の存在を同時に読者に読ませ、最終的にアーサー王伝説の一解釈、二次創作として秀逸な作品に仕上がっている 随所に見られる、登場人物たちが物語として語り継がれることの大切さと影響を重視する描写が印象的
★3 - コメント(0) - 2012年4月23日

あらすじでグウィナ=グイネヴィアなのかと思ったら。私たちの知るアーサー王伝説を下敷きに、かつ逆手に取った構成がお見事。物語のできる過程と力が物語として紡がれるなんて、不思議な感じ。でもなんか納得できるなぁ。この「アーサー殿」は偉大な王でも英雄でもなく、小者で野蛮で考え無しだったかもしれない。でもだからこそ語り継がれることとなったアーサー王伝説に「希望」がつまってるのだろう。
★7 - コメント(0) - 2012年4月1日

アーサー王の話はフィクションなので今までの話だったら、そういうものなのか、と思っていましたが、この本は現実的に進んでいたので納得できるような話でした。あまりフィクションではありませんでしたが、新鮮な感じでおもしろかったです。
- コメント(0) - 2011年12月22日

現実と物語が混ざり合っていく感じが心地よい。物語の中のアーサーは今まで消えなかったし、これからも消えてしまうことはないと思う。物語の力の凄さである。 最初グウェナはアーサーの妻になるのかと思ったけどまさかの湖の精だった。そしてミルディンは不器用だなぁ。  随所にみられる今に伝わるアーサー王伝説を発見するのも楽しい。挿絵も美しい。 お気に入りの場面は湖でのカリバーンを渡すシーンと、ミルディンの告白からのラストまで。特にグウェナが語るアーサーの最期の物語が好き。
★12 - コメント(1) - 2011年11月15日

つわものたちが夢のあと。この厳しい時代を生きているひと達には夢が必要だったのでしょうね。信じたいものを信じ、そしてそれが希望となる。ラストの1ページでふうっと夢から覚めたようでした。
★4 - コメント(0) - 2011年6月9日

アーサー王伝説の成立を描いたお話。グウィンの数奇な人生と、気高くはない、泥だらけの愚かしい、けれど愛すべき人たちにひきこまれました。ミルディンは不器用だなぁ。
★6 - コメント(0) - 2010年12月19日

アーサー王伝説の始まりの物語。アーサー率いる騎馬集団に焼き打ちされた農園屋敷から一人逃げのびた孤児の少女グウィナは、アーサーに仕える吟遊詩人ミルディンに拾われる
★4 - コメント(0) - 2010年8月11日

常に冷静で客観的な視点で物事をみるグウィナ。物を知らぬ少女が現実が「物語」によって変貌する様を見、その一部となり、一度は否定しつつも、やがて自らもその物語をつむぐ語り部へとなっていく。アーサー王伝説という題材をとりながら「物語のおぼよす力」が根底のテーマにあるのがおもしろい。
★7 - コメント(0) - 2010年5月14日

miz
児童書のところに置いてあった。少年よ神話になれ。
★2 - コメント(0) - 2010年3月28日

アーサーの物語であり、アーサー王物語の物語でもあり。時代と社会の制約の中でほのかに光るグウィナの抑制の利いた賢さが頼もしい。挿絵もすばらしい。子供に読ませたい本リストに入れる。これを読んだ後では、巻末広告の物語本がどれも面白そうに見えて困る。
★9 - コメント(0) - 2009年11月28日

物語の力を描いたファンタジーであり、ファンタジーが紡ぎ出されていく様子を描いた物語。山賊に毛が生えた程度のアーサーに対して、人々は好感を持っていない。しかし、ひとたび、吟遊詩人が着色するや、全てが幻想に彩られた冒険譚として上書きされていく。この読者の印象さえも操る物語化が見事で、多少なりともアーサー王伝説を知っているのなら、後にエピソードとして織り込まれていく出来事を目撃し、心揺さぶられる。物語の力を利用しながら、物語自体は信じていないミルディン。そんな彼が、物語の力と真実の間で最後に語る物語が感動的。
★17 - コメント(0) - 2009年11月18日

最後でぼろ泣き。大きなことをなしとげようとした魔術師が、最後に語った物語。見返りがそれで充分だと思えた彼の人生は、豊かだったんだろうなと思った。
★10 - コメント(0) - 2009年11月8日

英雄伝説の舞台裏。様々な要素があり、最初は淡々とした文章にあまり惹き付けられなかったのですが中盤以降はかなりのめり込んでいました。アーサー王や彼を取り巻く勇者は脇役で、そこから一歩離れた場所にいたグウェナという傍観者が語っているのが興味深い。英雄伝説に翻弄された聞き手の物語でもある。
★5 - コメント(0) - 2009年10月4日

ひとは自分の望む真実を物語の中に見つけたときその物語を信じる、という言葉が印象的。そのようにして何度も語られ伝えられていく物語は、多くの人の願いを映してとてもうつくしい、と思いました。
★7 - コメント(0) - 2009年9月19日

いくつもの視点が乱反射して、戦乱の世を生きる人びとの悲喜こもごもを映し出した一冊。この作品をおもしろい、と思っている私もまた、物語を求めずにはいられない一人なのだ。
★6 - コメント(0) - 2009年9月11日

アーサー王ここに眠るの 評価:96 感想・レビュー:56
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