アンジャーネ

アンジャーネ
あらすじ・内容
祖母・梅の危篤の知らせを受けた瑞輝は、北関東のとある町にやってきた。ひとまず持ち直し、親族一同ほっとして囲んだ食事の席で、無職で閑人の瑞輝に、梅が経営する外国人向けアパート「ランタン楼」の大家という、面倒な仕事が押し付けられる。昔から入居者のトラブルが続き、近隣から迷惑がられているランタン楼だが、細くても背が高い瑞輝なら見劣りしないから大丈夫、と軽い調子で。喧嘩や夜逃げは当たり前、警察沙汰も珍しくないランタン楼の歴史に怯えつつ、慣れない大家業をはじめた瑞輝だが……。異国の地で懸命に生きる入居者たちと交流し、その窮状に知恵と度胸で関わるうちに、瑞輝の心にも大きな変化が訪れる。ランタンのともる古い洋館風のアパートを舞台に、気鋭の著者が優しい眼差しで綴った国際色豊かな連作短編集。著者あとがき=吉永南央

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アンジャーネの感想・レビュー(223)

外人専門の安アパートが舞台。住民達が絡む事件を、大家になった若者が解決する。最初は嫌々だった大家の仕事。でも最後にはやりがいを感じるというのは良く有るパターン。だが巻き込まれる事件はかなり不穏。命まで狙われる羽目になってしまう。それでも続けたいと思うのはおそらくこの主人公の柔軟性。何故かヤバい状況にも平気なそのキャラは中々頼もしい。優しさ故に痛い目にも遇うが、そんな姿に住民達は心を寄せる。随所に異国で暮らす人々の悲哀を滲ませるのも読みどころ。彼らの滞日事情は切実だ。初読みの作家さん。この世界観は僕好みだ。
★41 - コメント(0) - 2016年7月27日

紅雲町のお草さんシリーズを読んだきりの作者なので他の作品も、と手にした本作。たくさんの人が集まる場所、と言うのは同じだけど珈琲屋と違ってこちらは多国籍アパートメント。知らない単語や文化もたくさん出てきて興味深い。題名の「アンジャーネ」もどこかの国の食べ物か風習なのかと思ったら日本語でした(笑)。北関東の方言「あんじゃあねえ」ですって。都心からちょっと外れた舞台設定が生きてます。
- コメント(0) - 2016年5月2日

多国籍の住人が巻き起こす事件。新米仮大家の主人公が正式な大家になるまでのいろいろな話。それぞれの話の結末はどれもすっきりしていないけど それがこのアパートに住む人々のおかれた環境なのだろうと何となく納得していく。
- コメント(0) - 2016年2月17日

仕事をしていてふっと「バルザフ」の写真に添えられた一節が思い出されて数年ぶりに再読。該当話の女子高生のエピソードがこないだ読んだ「スーツケースの半分は」の最初の語り手と同じだったから思いだしたのかな。瑞輝がランタン楼に腰を据えると決めたように思える「テリンノム」あたりも好きだが、亡き祖母・梅のひそやかな思いが最後にわかる「住人祭」の謎の部分もいい。
- コメント(0) - 2016年2月2日

意識不明の祖母が大家をしていたランタン楼。 急遽、孫である瑞輝が大家に。 多国籍の住人が集い、住んでいるランタン楼。 異文化といったギャップ、そして次々と起こる難事件・・・ 話が進みにつれ、ハラハラしながらも、いろいろな諸問題とかあって いろいろと考えさせられてしまいます。 そして、心の変化、救いがあって、そんな物語全体に、前向きにさせる感じが あって良かったと思います
★29 - コメント(0) - 2015年12月31日

3冊目。
- コメント(0) - 2015年12月1日

どうしようもないことが、きちんとどうしようもなく描かれているところが好きだ。この手の作家さんはまあまあ多いが、読めたり読めなかったりする。違いが自分でもよくわからないけれど。
- コメント(0) - 2015年11月16日

(図書館)祖母の経営していた外人向けアパート「らんたん楼」の大家をすることになった弁護士志望、司法試験に落ち続ける24歳の「松本瑞輝」。異国の地、日本で生きる入居者たちとの交流で変わっていく瑞輝。予想と違って、ちょっと重い
★2 - コメント(0) - 2015年10月31日

何となくで司法浪人してた青年が祖母の遺した外国人向けアパートの大家をすることとに。住人のトラブルを解決していく中で、人として成長してゆく姿は微笑ましかった。トラブルというのがなかなかハードで、社会問題が浮き彫りにされる。
★1 - コメント(0) - 2015年3月14日

パープルグリーンの外観に白いベランダと、そこにランタンが灯るアパート。 素敵な佇まいに惹かれ、行ってみたいとは思いました。 ただ、七海子さん、冬吾さんのあっけらかんとした様子に、子供と20年以上音信不通にした父と、息子に話さずに連絡を取り合っていた母。 何だかなぁと思ってしまいました。 そして、罪は償うべきとの強い考えがあるので、殺されかかったのに、警察に言わない瑞輝さんにモヤモヤとして、物語にイマイチ共感できませんでした。 小説なのだから・・・と思いつつ、読後感はサッパリしません。
★40 - コメント(0) - 2015年2月26日

外国人向けアパートの大家になった青年の成長の物語。今の時代、日本人相手ではなかなか無い濃い関係に知らず知らず踏み込んで、トラブルを解決に導いて、たくましくなっていく。単身外国で生活している人は、本当にたくましい。
★5 - コメント(0) - 2014年10月7日

外国人向けのアパートの大家さんになった瑞樹くんのもとには、住民がらみの事件がたくさん巻き起こる。ランタン楼って、アパートの名前がまずステキ!レトロな建物で、ランタンの明かりが灯されて。はじめは仕方なく大家を引き受けた瑞樹の心の変わり方が自然で、こんな風に成長していけたらな、って思いました。
★5 - コメント(1) - 2014年3月11日

著者の作品らしく、人と人との間に生まれる摩擦も苦く描かれるのだが、それでもきちんと正面から向き合って生きる主人公にほっとさせられます。読後感もいいです。
★3 - コメント(0) - 2013年11月13日

emi
外国人向けのアパート、ランタン楼の大家になった瑞輝。慣れない大家業をやりつつ起きる事件は物騒なものばかり。外国人が多いからってこんなことが本当にあるの?と思ってしまう私は世間知らずなだけなんだろうな。あとがきで明らかにされた、タイトルのアンジャーネの意味。この作品によく合った言葉で、これからの瑞輝がランタン楼の住民や、真下や瀬戸らと助け合いつつ、ランタン楼での生活を続けていく様子が浮かんだ。文庫版で改題されてるのがちょっと残念。
★8 - コメント(1) - 2013年9月15日

紅雲町珈琲屋こよみシリーズで知った吉永さんの他の作品も読んでみようと手にしたのがこれ。外国人専用アパートの話に興味を持ち読み始めましたが、異文化交流の楽しい話かと思いきや、ハードなトラブル満載でビックリ。頼りない印象がした瑞樹が、飄々と問題を解決していくのがちょっと意外。ビターな感じなんだけど、最後にはなんとなくすっきりした読み心地で結構好み。あとがきで知った「アンジャーネ」の意味。なんだ、方言か。読み終わって納得。
★6 - コメント(0) - 2013年7月19日

sai
祖母の死をきっかけに、アパートの大家になった瑞樹。しかし、そこは外国人向けのアパートで日々トラブル続き。様々な国の人々との交流から、瑞樹の成長を描く、連作短編集。
★1 - コメント(0) - 2013年7月17日

吉永さんの作品は暖かさ、とかを前面に出すのじゃなく 「世の中って厳しいですよ」と声かけながら、 「だから頑張っていきない」と励まし、 「頑張った人はちゃんと報われます」と言ってくれる・・ そんな願いがこめられているような気がします。 関東北西部のなどで使われる方言、「あんじゃぁねぇ」 (案じることはない、大丈夫だの意)から取ったそうで。
★3 - コメント(0) - 2013年7月15日

JH
思いがけず、アパートもの。近所づきあいをもっと上手に!
- コメント(0) - 2013年6月11日

吉永南央さんの作品は初めて読みました。アパートの大家となった主人公、住人は外国人。もう、それだけでトラブルだらけなのに、さらに事件ですよ。あー、こんな外国人とのトラブルはごめんこうむりたいですね。7話構成の短編集です。痛快だった「海亀」、真相を知って切なかった「バルザフ」。あとはいまひとつのめり込めませんでした。これからも外国人住人たちと近隣住民たちの壁は依然立ちはだかり、入れ替わる新規住人もトラブルを引き起こすであろう。やれやれ。
★13 - コメント(1) - 2013年5月21日

ベランダにランタンが揺れる外国人向けアパート。なかなかに異国情緒溢れる建物だけど、持ち上がるトラブルはもう事件の域。吉永さんの本は、いつもサラッと読めるし登場人物は優しいけど、結構シビアな問題を突きつける。タイトルの「アンジャーネ」意味が解るのが後書きだとは……でもそうか、確かにそんな読後感だった。
★6 - コメント(0) - 2013年5月16日

北関東の小都市の、外人向けのアパートに祖母の代わりに大家として暮らすことになった主人公と、アパートやそのまわりで暮らす人達の人間像を軽いタッチで描いています。ニートっぽい主人公が、慣れない土地と仕事で精一杯生きていくのが心にしみます。イタメシ屋にありそうな題名が、実は方言だとは!!「コイスキャーレ」(名古屋の方言で「勝手に言ってろ」の意味)という馬の事を思い出しました(笑)
★35 - コメント(0) - 2013年2月17日

祖母の代わりに外国人向けアパートの大家をやることになった、司法試験浪人中の瑞輝。遭遇する事件の数々。かなりビターな味わいだけど読後感がいいです。瑞輝が一見親族に逆らえない押しに弱い若者かと思いきや、飄々とした芯のあるところがどんどん見えてくるのが良かった。
★21 - コメント(1) - 2012年11月9日

弁護士になりたい瑞輝は、祖母が残したランタン桜の大家さんをすることになった。そこに住むのは国籍も価値観もばらばらな外国人たち。いろいろなトラブルに巻き込まれながら大家さんとして奮闘する。初めはうーん…と思ったが、次第に引き込まれていった。少し重たい話もあったけど、基本的にはサクサクっと読める。大変そうだけど、楽しそうだなぁ。
★14 - コメント(0) - 2012年11月3日

関東北部、強い風の吹く町の、外国人向けアパートの大屋になってしまった若者が、言葉もろくに通じず価値観も文化もすべて違うアジアや南米の賃貸人たちと、腹を探り合ったり助け合ったりしながら日々をおくる物語。いちおうミステリーのくくりのようですが比重はミステリーにはないです。人情もののようでいて細部に様々な暗黒も垣間見え、決してほんわかした世界の物語ではないのに読後になぜかホッとしたのは、日本人であることで世界から孤立しつつあるんじゃないか、という潜在的なおそれに対しての、ささやかな答えがここにはあるから、かも。
★7 - コメント(0) - 2012年10月23日

祖母の遺した外国人向けアパート、ランタン楼の大家となった瑞輝。言葉や文化の違う人々のトラブルを解決する。日常の謎ミステリというと、ほんわかしたイメージですが、吉永さんの作品は一味違う。やるせなさ、どうすることもできないもどかしさを感じる。
★19 - コメント(0) - 2012年6月17日

「あんじゃーね」沖縄弁なら「なんくるないさー」? 私の地元だと「ジャマナイ」といいますw 外国人アパートの若き大家を主人公にした連作短編集。住人たちが入れ替わり立ち代りする中で、フォンだけが最初から出ずっぱりでまた、いい味出してるんです。ツッコミ役といえますか。 決してハートウォーミングなお話ではありませんが、なかなかおもろかったです。★★★★☆
★5 - コメント(0) - 2012年5月5日

大家さんていうのは、結構大変だと思うのだ。 住人が多国籍になると、それは、もう、日本の常識は通じるまい。 中国人のおばあちゃんから引き継いで いろんな国の人が住む、アパート「ランタン楼」の大家さんになる主人公。 やる気があるようなないような。 なんとなく生きてる風の青年が、 心にいっぱい栄養をつけていく、そんな話だった。 登場人物が外国人なだけに日本人の素敵な人情話ではなく、 ちょっとビターな部分が加わる。いや、ビターって言うよりは、パクチーが入る感じ。 謝ったら負け、みたいなところが、ありそうだなぁ
★1 - コメント(0) - 2012年4月21日

この作家にしてはあたたかいお話。面白かった。
★4 - コメント(0) - 2012年4月7日

管理人と外国人住人のハートウォーミングな話だと思って読んだら、少し心をえぐられた。
- コメント(0) - 2012年4月4日

祖母が残したランタン楼を引き継いだ孫の瑞輝。そこに住むのは様々な外国人。文化、言葉、習慣いろいろ違いはあれど同じ人間。時間が経てばなんとなく馴染んでしまう。瑞輝があまり動じない性格なようで問題が起きても淡々と解決していく。それが納得できるかどうかは別として。祖母の梅さんが管理人だった頃の話も読んでみたい。
★26 - コメント(0) - 2012年2月28日

ランタン楼の住人に負けないくらいに瑞輝もなかなかフラフラしている。文庫になったら、買うかも。
★2 - コメント(0) - 2012年2月10日

亡くなった祖母の遺した、外国人寮―ベランダにランタンの燈る、洋館風の建物―『ランタン楼』の管理人となった瑞輝。町からの風当たりは悪いし、かなり奔放な外国人住人に振り回され、時には法ギリギリの事件にぶち当たったり。それでもランタン楼に愛着を持つ彼はすごい!確かになんとなく憎めないところもある―みんな馴れない土地で一生懸命生きてる。でも現実でもこんなに危ないのか、外国人寮は?最初はちょっと肌に合わないなーと思ったけど、結局一気読み。なんだかんだ、わたしも愛着もっちゃった?笑
★24 - コメント(0) - 2012年1月8日

「悲惨な出来事が、起きてなかった」っていう落とし所は日常寄りのミステリには相性がいいな。
- コメント(0) - 2011年10月27日

祖母の跡を継いで外国人向けの古いアパート「ランタン楼」の大家となった瑞輝。多国籍な住人たちが起こす騒動に巻き込まれつつ交流を重ねるうちに居心地のよさを感じてきて……登場する住人が一癖も二癖もあってありがちな感動交流物語じゃないところがおもしろかった。ミステリーと言われるとちょっと違和感があるけれども。「海亀」と「バルザフ」が好きだな。タイトルの「アンジャーネ」、方言らしいですがあとがきじゃなく作中で使った方が印象に残ったのでは?
★7 - コメント(0) - 2011年10月25日

ホイアンに行ってみたい!
- コメント(0) - 2011年10月21日

亡くなった祖母が大家をしていた、外国人向けアパート「ランタン楼」を一時的に引き継ぐことになった瑞輝。国が違えば習慣も、考え方も違う。そういう中での大家ってかなりのコミュニケーション力が必要なんだろうなと思うのだけれど、そんな考えとは違って、瑞輝はどこか浮き雲のような風情で間をつないでいる。こりゃ、椎野もあせるよなあ。タイトルの謎は後書きにあるのですが、なるほど、外国人はこんな感じでこういう言葉を覚えるのかも、なんて思いました。
★4 - コメント(0) - 2011年10月20日

ところどころ読みづらい箇所があるけれど、全体に漂う穏やかな雰囲気はいい感じ。 
★2 - コメント(0) - 2011年10月16日

吉永南央さん1冊目。ランタン楼の空気がいいですね。
★4 - コメント(0) - 2011年10月7日

外国人の暮らすアパートランタン楼の大家を祖母から引き継いだ青年が巻き込まれる事件の数々。ちょっと特殊な環境であるがゆえの事件やそれに伴う人間関係に重点を置いたお話かと思っていましたが、文章が淡々として展開が早いため今イチ話に入り込めなかったのが残念。
★7 - コメント(0) - 2011年9月8日

外国人向けアパート「ランタン楼」の大家となった瑞輝。いろいろな事件に巻き込まれ解決していくミステリー。ちょっと洋館のような古いアパート、多国籍漂う雰囲気で面白そう〜と期待したけれど。ちょっと理解出来なくて戻って読んだりがいくつかあったりで、この作品の波に乗れず・・・自分には合わなかったかも。残念。
★13 - コメント(0) - 2011年8月19日

アンジャーネの 評価:64 感想・レビュー:88
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