ささやく真実 (創元推理文庫)

ささやく真実 (創元推理文庫)
あらすじ・内容
悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。彼女は知人の研究室から盗みだした強力な自白剤を、自宅のパーティーで飲みものに混ぜてふるまい、宴を暴露大会に変えてしまう。その代償か、夜の終わりに彼女は何者かに殺害された……! 精神科医ウィリング博士が、意外な手がかりをもとに指摘する真犯人は? マクロイ屈指の謎解き純度を誇る、傑作本格ミステリ。解説=若林踏

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ささやく真実はこんな本です

ささやく真実の感想・レビュー(129)

パーティーに集まった6人の男女。当たり障りのない友好的な会話の裏にあるどす黒い感情に、緊張が高まる。平凡を嫌い、愛情とお金と全てを求めたクローディア。彼女はどんな真実を期待していたのだろうか?『言わぬが花、知らぬが仏』まさにこの諺の、見本のような物語。ウィリング博士の何一つ見逃さない観察力と、理路整然とした推理に感心しつつ、犯人がとても気の毒に思えた。
★24 - コメント(0) - 2月12日

お騒がせ美女と周囲の人々、パーティーのハレと殺人、古典的探偵小説を踏襲しつつも、被害者クローディアの悪女の魅力でグイグイ引っ張られる。中盤の暴露合戦は誰も安全圏に置かずサスペンスフル。その分、それ以降の展開が少し停滞感を覚えてしまう。しかし終盤に怒涛の如く明かされるそれぞれのぢン実と動機、そしてそれに符合するウィリング博士の探偵活動に幻惑され、シンプルな手掛かりが犯人を指し示す端正な手際。読後はクローディアの見え方が変わるから、再読すると全く違う読みができるだろうな。
★36 - コメント(0) - 2月8日

大好きなヘレン・マクロイ。見どころ(読みどころ?)は、読唇術、ギゼラを大切に思うウィリング博士、他。
- コメント(0) - 1月26日

ヘレン・マクロイ初読み。本書はマクロイ初期の作品ということだが、とても面白く読めた。文章に無駄がなく、結末まで一気に駆け抜けられる。最後のウィリングの推理は、読んでいてすっきりした。散りばめられた手がかりが全て繋がり、一人の犯人を指し示すのを見るのは気持ちが良い!そしてびっくり、読み返してみれば物語の最初からヒントは提示されていた・・・。もの悲しいような、余韻が残るようなラストも良かった。
★2 - コメント(0) - 1月24日

DEE
真実はいつでも残酷で醜いもの。そう考えると、キレイな嘘は必要悪なんだろうな。自白剤をお酒に混ぜて出したもんだから、知りたくもない事実を知ってしまう。そしてそれを企てたケバいおばちゃんが殺される。横恋慕は人生を狂わせてしまうというお手本。
★3 - コメント(0) - 1月24日

「太陽を直視するのよ。血の涙を流しながら」◆混入された新型の自白剤により、そのパーティーは混迷を極めた。真実を垂れ流す参加者。死体で見つかった仕掛け人の美女――。難事件たらしめる幾多もの謎は、間隙に散りばめられた証拠によって、一掃される。■そう言われれば。手掛かりはいくつも転がっていたのだ。そんな「してやられた」感を、存分に味わせてくれる直球のフーダニット。真実の暴露が、誰の思いを歪めたか。文字通り、見落としてしまっていた。
★21 - コメント(0) - 1月22日

最初の方を読んだだけでこれは面白くなりそうな予感。そのとおり、最後の一行までだれることなく謎をひっぱり、ひとつひとつの物証が釘付けしたように確かだ。いやあ、面白かった。しかしそれ以外にマクロイの風景の描写の美しさやちょこっとのユーモアも十二分に読みごたえあり。
★18 - コメント(0) - 1月21日

ウィリング博士の推理をたどり、犯人がわかると、ちりばめられたヒントの多さに、目の前にあった証拠をどれだけ見過ごして読んでるんだ!と唖然とするのはいつもの通りだが、今回は音!またやられましたよ(笑)そして解説を読んでまた最初から読み返し、二度納得。
★19 - コメント(0) - 1月16日

ce
★★★★☆
- コメント(0) - 1月9日

本格派の女流作家によるフーダニットの名作。 「あの」ヒントはレッドヘリングであるのがすぐに分ったし、犯人は中盤過ぎに目途が付いた。でも物語の流れの良さとクローディアの人物像が際立ってよかった。翻訳も現代訳らしい読み易さでした。
- コメント(0) - 1月6日

古典の本格ミステリ。とても読みやすく場面切り替えの巧みさ!最後まで飽きさせず誰が犯人なのかと楽しめました。それにしても殺害されたクローディアの人物像が良いわ~マクロイの他の作品も読みます。
★30 - コメント(0) - 2016年12月30日

ヘレン・マクロイの初期作で、本格物のフォーマットで進行する話。読みやすいミステリになっているが、関心を持ったのは時代背景。第二次大戦前夜の頃と思うが、博士が高速を75マイル(120キロ)で飛ばしてつかまったり、チャーター機で通勤したり、日本の真珠の話も出てくるが、国力の差は歴然だよね。こんな国と戦争しちゃいけません。(戦争の話じゃないけど)
★3 - コメント(0) - 2016年12月28日

悪女ともいうべきクローディアが周囲を翻弄する様が、質感を持って描かれる。冷酷さを秘めた瞳の色、なめらかなドレスの手触り、まとった香水の匂い。マクロイは女性が醸し出す雰囲気の描写が巧みで、本作ではつまり被害者が死ぬまでの冒頭部分が一番好きである。とはいえ、中盤の事件関係者の怪しげな証言と行動、二転三転の末、最後に明らかにされる真実と、全体を通して端正なミステリに仕上がっており、非常に楽しめた。また、だらだらと話を進めずに、どんどん場面を切り替えていく構成も面白い。邦題もなかなか素敵。
★10 - コメント(0) - 2016年12月28日

自白剤での暴露はささやく真実とイメージ違うと思ってたら、なるほど犯人の告白がそうだったか。☆4
★4 - コメント(0) - 2016年12月27日

翻訳された本って、翻訳家さんの腕次第でどっちにもころびますよね。 前に読んだある本は翻訳がダメ過ぎて、それから海外モノはご無沙汰しておりましたが、今回は読み切れました。 内容も良かったです。 翻訳に頼らず、スラスラ海外文学も読めるようになりたい。
★3 - コメント(0) - 2016年12月25日

ヘレン・マクロイは期待を裏切りませんな。
★4 - コメント(0) - 2016年12月18日

何と言うても、殺される女主人公の自由気ままな振る舞いがたまらなかったですが、どんどん未訳が少なっているのは寂しいです。
★30 - コメント(0) - 2016年12月17日

ラーンクイン。
- コメント(0) - 2016年12月14日

強力な自白剤入りカクテルが仕込まれた悪趣味なパーチーで主催者の美魔女が殺された。果たして犯人は!?日本での翻訳は今年だが米国での出版は1941年。片や国家の総力をあげて鬼畜米英叫んで、片やこういうパーチーをやっちゃう。短期決戦だろうが何だろうが戦争なんか勝てるわけねえのだ。極めてベーシックなミステリなので、犯人は何となく察しがつく。犯人探しよりも自白剤による「しゃべり場」シーンが本作の見所。「ほらほら、GOよ、喋っちゃいな!」「うぷ、やめろぉ…!(ぽわ~ん)………中学生のころ、ウンコ漏らした事があるぜ…」
★23 - コメント(2) - 2016年12月11日

芸能人気取りの女性に振り回された人々の哀れな顛末、といった所。全員集合大暴露大会の末に犯人が分かる所はクラシックミステリを引き摺っている印象。自白剤を用いた修羅場が場面切り替えであっさり終わったり、執事の秘密が明かされて盛り上がるかなと思う部分でがっかりさせられたり話の展開が失速する箇所が散見される。後年の作品に比べ助走段階の一冊。
★5 - コメント(0) - 2016年12月9日

1941年の作品。作者ヘレン・マクロイは「割り算と剰余の文学」を極めた人(解説・若林踏)らしいのだが、初めて読む作家なので、こんな高尚な言い回しでは納得もなにも・・・。▲それはそれとして、時代背景がナチス勃興の時期であり、場所がアメリカということもあって皆高踏的なのが犯罪小説というよりミステリと「-」をつけないで呼びたい作品に仕上がっています。
★4 - コメント(0) - 2016年12月8日

古典ミステリー楽しめました。最後の最後に疑わしい人たちのなかから犯人がわかるという懐かしい筋書きもよかったです。ウィリング博士のシリーズ第三作目だそうで、このシリーズ以前にも読んだような気がするのですが、もっと読んでみたく思うシリーズです。
★23 - コメント(0) - 2016年12月7日

悪趣味な趣向をこらしたパーティーで名を売っている被害者は自白剤を飲物に混ぜたパーティーで殺された。客を笑い者にして楽しむつもりが、客たちに本音の悪意をぶつけられパーティーは大混乱。どうなっちゃうの?というところで場面は変わり探偵役の精神科医ウィリング博士のデートへ。つかみは完璧、謎解きも、容疑者たちもいろいろいて面白い。
★4 - コメント(0) - 2016年11月30日

この作品では『音』が大きな鍵になっているように思います。葉のこすれる音、飛行機のようなエンジン音、海のさざ波…。そして瀕死のクローディアの傍で歩き回る犯人の足音。ウィリング博士の最後の実験は面白かったです。そして何よりも、題名が秀逸です!
★37 - コメント(0) - 2016年11月27日

あまり得意ではない海外作品、やっと読み終わりました。このトリックというか最後に暴かれた真相だけで、よくラストまで惹き付けたとは思うが、全体的にはこじんまりとした作品でしたね。キャラ設定とか、言い回しとか、時代を感じましたね。タイトルはなかなか秀逸な気がするな~。
★12 - コメント(0) - 2016年11月23日

なるほど、真犯人はこの人物しかいないよなあ…自白剤という強力な飛び道具からどんな真実が明かされるのか、いよいよとの場面からの転換で事件に目を奪われ明らさまな伏線を見落としていたのでありました。巧いなあ。
★24 - コメント(0) - 2016年11月23日

久々に謎解きの面白さを味わえた。やっぱ本格っていいな。
★8 - コメント(0) - 2016年11月20日

読みやすく結末が知りたくて一気読み、謎解きも面白かったです。
★2 - コメント(0) - 2016年11月19日

うーん、面白かった!久々に本格派が読みたい、と思っていたところ読友さんの感想で迷わずチョイス。舞台設定こそちょっと変わっているけれど、単純明快な人物像や会話、描写だけでこんなに面白くなるんだ、と改めて思った。本当に久しぶりに『ミステリー』の良さを味わった1冊となりました。
★37 - コメント(0) - 2016年11月13日

「高純度謎解き本格」という帯文句に偽りなし。本当に今まで未訳だったのが不思議なレベルの傑作ミステリだった。悪趣味な美女が盗んだ自白剤によって暴露大会と化した宴という興味をそそる奇抜な設定を始め、読者を引き込むストーリーテリングの妙が冴えていて全く退屈しなかったし、登場人物の造形も皆しっかりしていてお見事。そして何気ない描写に散りばめられた伏線とミスリード、そして終盤で一気に展開される盲点をついた推理が素晴らしく、まだこんなに面白い本格ミステリが残されていたのかと嬉しくなった。マクロイ、もっと読んでみよう。
★13 - コメント(0) - 2016年11月8日

マクロイ女史の正統派本格ミステリ。マクロイがこれほどまでにストレートなフーダニットを、隙き無く完璧に書いていたとは少し拍子抜けした。序盤の人物相関から始まり、上手いミスリード。そして伏線の回収の仕方と、「華麗なミステリ」という言葉を送りたい。 自白剤を飲ませてパーティの余興にしようとする舞台設定も印象的である。登場人物の人物描写も見事であり、パーティの一番の盛り上がるところで場面展開をするストーリーの運び方の妙。マクロイ作品の中でも1,2を争う面白さである。ミステリ好きなら読み逃してはならない1冊。
★26 - コメント(0) - 2016年10月29日

新刊42冊目
★1 - コメント(0) - 2016年10月25日

この作家さん初読み本。エラリークイーンよりクリスティが好きな人なら、絶対好きだと思う!シンプルな謎、怪しげな人々、皆が皆隠し事してるし、ちりばめられたヒントもありあり。誘われるままにミスリードして、読みおわってからすぐ最初に戻るという、いわゆるまんまとひっかかった読者のわたし…。とっても面白かったです!
★3 - コメント(0) - 2016年10月19日

1941年に書かれたものとは思えないおもしろさ。
★1 - コメント(0) - 2016年10月19日

先月今月となにかと忙しく、感想書けず。纏めてup。途中で犯人は分かったけど面白かった。推理小説らしい推理小説
★9 - コメント(0) - 2016年10月18日

☆☆☆★
★1 - コメント(0) - 2016年10月18日

あー,面白かった.これぞ正統派フーダニットミステリという感じ.マクロイのこんなレベルの高いものが今まで未訳だったのが不思議だ.途中でやや中だるみがあるが,それでも一気読みできる巧さだった.
★24 - コメント(2) - 2016年10月17日

マクロイ初期のベイジル・ウィリングシリーズ。初期の作品だけあって本格ミステリの純度が高い。美女だが意地が悪く騒動を巻き起こしがちなクローディアがパーティー後に殺害されるところから、ストーリーが展開される。巧みなストーリーさばきのおかげで、伏線には気づかず、最後のウィリングの推理を読みながら、なるほど・・・といった具合であった。翻訳されているヘレン・マクロイの作品中のベストかもしれない出来栄え。本格ミステリが好きな方にはぜひおすすめしたい。★★★★★
★5 - コメント(0) - 2016年10月15日

小説は推理部分を面白くするための道具であり、推理は小説部分を面白くするための道具として見事に両立していた。
★5 - コメント(0) - 2016年10月15日

悪ふざけの余興で知られる美魔女クローディアのパーティーに招かれた人々。「自白剤」を盛られた晩餐会は辛辣な暴露大会に。そしてクローディアは絞殺された。全員に動機あり(笑)探偵役は、巻き込まれた精神科医ウィリング。伏線、盛り上がり、心理描写と、プロットのしっかりした推理小説。聴覚に関するミスリードを含めて、邦題を「ささやく真実」としたのはうまい!
★13 - コメント(0) - 2016年10月9日

ささやく真実の 評価:96 感想・レビュー:62
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