私家版 (創元推理文庫)

私家版 (創元推理文庫)
あらすじ・内容
●森谷明子氏推薦——「物語を作ることの幸福について繰り返し刺激してくれた本。」
●新保博久氏――「ミステリーは英国物に限るという保守本流組にも随喜の一冊」

【仏推理小説大賞・「エル」読者賞・ジョワンヴィル市シネレクト賞受賞】
友人ニコラの新作が彼を超一流作家に押し上げることを、私は読み始めてすぐに確信した。テーマは感動的、文体は力強く活力がみなぎっている。しかしそこに描かれたある事実が私を憎悪の奔流に溺れさせた。この小説の成功を復讐の手段にするのだ。本が凶器となる殺人。訳者あとがき=榊原晃三/解説=西尾忠久

*映画『私家版』(1996年/ベルナール・ラップ監督)原作

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私家版はこんな本です

私家版の感想・レビュー(84)

★★★
- コメント(0) - 2016年12月10日

TD
ルメートル読んでからフランスミステリがあってる気がする。
- コメント(0) - 2016年10月30日

「わたしは破壊に向かって歯車がまわりだす音を聞いたような気がした」…まるで映画の幕開けのような冒頭のセリフにたちまち呑み込まれた。イギリス人の出版社社長エドワードと、フランス人作家ニコラ。友情が憎しみと殺意に変わる線引き。野心と挫折、恋の喪失、羨望と嫉妬。一滴ずつコップに滴る水滴はいつしかその容れ物を満たし、ある決定的なきっかけで憎悪の奔流となり溢れ出す。「わたしはいつも影の中にいた。彼はいつも明るい光の中にいたのに…」。凶器は本。剣ではなくペンによる復讐は完璧に見えるが、彼は真の勝者に成り得たろうか。
★140 - コメント(2) - 2016年5月26日

面白かった。エドワードの復讐は完璧。ヤスミナは気の毒ではあるし、ニコラは自己中ではあるが、そこまでの罪があったのだろうか?エドワード自身の特異性も大いに問題。ラストのエドワードの復活?じゃないか、新たに生まれた?は異論はあるだろうが素直に喜ばしく感じた。
★1 - コメント(0) - 2016年3月10日

とてもよく練られた作品。ある男の傲慢さや利己主義、配慮の無さが、長い年月をかけて、別の男に深い恨みを植え付けていく。作者があとがきで説明しているような、着想となった出来事にも強く興味を覚えた。
★85 - コメント(0) - 2015年4月13日

フランス推理小説大賞受賞作品。主人公エドワードはイギリス人の出版社社長。友人のニコラはフランス人作家。地味で日陰のようなエドワードに派手好きなニコラ。古くからの友人に対するおぞましき憎悪、積年の恨み…。とにかく復讐に手が込んでいる。本が凶器になる犯罪…なるほど、読んで納得!ハマると一気読みの面白さです♪
★72 - コメント(0) - 2015年3月27日

最初に書かれている「しかし、われわれの憎しみはほとんど愛と見分けがたい」という引用文がぴったりだと感じました。主人公のエドワードは友人の作家ニコラを憎んでおり、とある事実を知ったことがきっかけで徹底的に復讐しているのだけど、エドワードの心の奥底にあるのは自分に対する自信の無さとニコラへの羨望で、良くも悪くもニコラに強く強く心惹かれており、それが先述した引用文と対応している気がします。後味の良い小説ではないけど、本を凶器とする展開と男同士の関係性の難しさ(女同士のそれとは一味違う気がした)が面白かったです。
★16 - コメント(0) - 2015年2月1日

ある事実を知った事が復讐の動機になっているけど、それは同時にやっと到来してきたチャンスでもあったのだろう、積年の想いを込めた渾身の復讐劇。罠の巧妙さとそれのもたらす効果の絶大さ。手痛く懲らしめる為ではない、その狙いの鋭さと憎悪の深さに心底ゾッとする。当然続きがあるものとばかり思っていたら予想外の幕切れにア然。物語的には物足りない気もするが、何故かその納得出来なさに妙なリアリティを感じたりもする。
★9 - コメント(0) - 2014年7月29日

映画の出来が最高だったので読んでみた。主人公が卑屈な感じでいまいち。リチャード三世のようだがあの突き抜け感がない。テレンス・スタンプの演技が最高だったからなあ・・・
★3 - コメント(0) - 2014年7月10日

久々に寝る前にちょっと読もうと思って一気に最後まで読んでしまった(笑)読んでいる時はどうしても犯人側を応援してしまいドキドキしながら読んでしまったけど、読んでしばらくするとちょっと犯人の独りよがりな感じになった気がする。それでも読んでいる間はかなり引き込まれるいう作品だった。もう一度読めばまた違った感じで読める気がする。
★23 - コメント(0) - 2014年2月26日

桜庭一樹お薦めで。復讐の話
- コメント(0) - 2014年1月17日

ここで本を愛する読書家の皆さんへ質問です。「本が凶器になるのはどんな場合か?」この物語は文字通り、本が凶器となった復讐譚です。しかし、加害者ともなる主人公の矢鱈、男のエゴで美化されたロマンシズムや自分の才能の無さを「ニコラが凄いからだ」と転嫁する高い自尊心を守る方法などはぶん殴りたくなるほど、嫌いです。
★36 - コメント(0) - 2013年9月15日

あらすじを読んだ限りではプロバビリティの殺人ものかと思っていた。実際中身はというと少し違う。トラウマ→克服という分かりやすい主人公の成長を軸に描いていて、ここでの“殺人”は成長を演出するためのツールとして扱われている感じ。読んでみると意外な読み味で面白い。
★3 - コメント(0) - 2013年5月23日

復讐の方法がものすごく手が込んでいた。惹かれている相手を復讐のために破滅させようとするのが不思議な感じだった。
★6 - コメント(0) - 2013年1月19日

フランスらしいロマンスの様相と、謎が紐解かれていく巧さでフランスミステリー大賞受賞というのも頷ける。入念に準備をする様子が自分の好きなジャック・フィニイの主人公たちとダブってニヤリ。
★3 - コメント(0) - 2012年8月31日

本が凶器になるってどういう事?と思ったけど、なるほど読んで納得。個人的には許しがたいけど(^o^;言っても犯罪者=語り手だから、どこまで信用してよいのやら。かなりな部分、主人公の妄想だったりする可能性もなきにしもあらず…(´Д`)
★4 - コメント(0) - 2012年8月26日

ぬぉー!おもしろーい。ネクラな人の重苦しいエネルギーが持続してた。最後はハラハラしたけど、ほくそえむって言葉がピッタリ。でも主人公の恋愛はどうでもよかったな。それがキーポイントとしてもね。
★5 - コメント(0) - 2012年4月16日

イイハナシダナー。とんでもなくハッピーエンドだな。解説にあるような、主人公の行動を善悪で議論するのはとんでもないお門違いなんじゃないだろうか? エドワード・ラムは自身の成長のために、自分を取り戻すために、ニコラ・ファブリという偉大な作家の影響を抜けなければならなかった。彼に惹かれているが、その一方でもう一人の自分は悲鳴を上げている。そんな状況だったのだろう。映画でよくわからなかったところも解説されてる。2001年出版だから最近の作品かと思ってたら原著は1993年で翻訳もハードカバー版が出てたらしい。
★4 - コメント(0) - 2012年3月28日

K
この作者これ以外邦訳ないのかな?
- コメント(0) - 2011年5月12日

最初本書を知ったのは映画から。静かで執拗な復讐劇へと突っ走る技術者系お爺ちゃんに惚れた。年いってからの復讐は、こんな風に知的且つ偏執的でありたい。
★6 - コメント(0) - 2011年5月8日

本当にニコラは悪くて嫌な奴だったのか?他の人の意見も聞いてみたい。そんなに嫌いなら付き合わなければいいのに、と多分誰もが思うことなんだろうけど。復讐の過程はぞくぞくきましたが、本好きからすると主人公のやり口は気に喰わない。創作及び文学に対する大いなる侮辱で怒りさえ覚えた。主人公は本当に文学が好きだったのでしょうか?
★4 - コメント(0) - 2011年1月2日

フランス作家のミステリーだが、主人公が英国人のせいか、あまりフランス色を感じない。むしろ古い本の紙の匂いや、インクの匂いが強く漂ってくる。最近は古本に抵抗がなくなったけれども(それでも比較的きれいなものか、絶版ものに限定されるが)、以前は古本はなんか気味が悪かった(人形のような感じ)ので、古書が小道具というよりもう一人の主人公とも言えるストーリーに合点。
★5 - コメント(1) - 2010年6月16日

おフランスのミステリは私の柔肌には合わないという固定観念がありましたが、多少は改善されたかな。それにしても、なんてジコチューな男なんだ。結果的には二人の出会いが不幸を招いたということか・・・。235ページ
★9 - コメント(0) - 2010年5月8日

変わった犯罪小説。退屈しないでもなかったが、コンパクトな佳作だとは思う。どんでん返しがあればなお良かったのだが……
★5 - コメント(0) - 2010年4月20日

本が凶器になるという静かになされる復讐は、巧みながらもよくうまくいったものだと。後半のテンポにはハラハラさせられたけれど、胸のすく思いで終われないのは、主人公の性格のせいか。
★5 - コメント(0) - 2010年2月10日

いつも日陰の存在の風采の上がらない醜男の主人公エドワードが、自分とは正反対の、派手で勝手気ままに生きるスマートな友人ニコラ・ファブリに嫉妬し、個人的な恨みもあって罠にかける。ドラえもんののび太のパターンで行けば、その後、主人公には痛いしっぺ返しが待っているはずだが。。。はて、一体、本作の教訓とは何なのだろう。
★4 - コメント(0) - 2009年10月29日

やぁーっと読了〜。半身浴のお供にゆるりゆるりと読んでました。嫉妬はコワいです。
★4 - コメント(0) - 2009年9月27日

本が、人を殺す。「仮に私が犯罪を行ったら、皆さんは犯罪があったことすら気付かないでしょう」とは、エルキュール・ポアロの台詞だったか。男はひそやかに復讐を実行していく。『本』を使い、犯罪があったことすら気付かれない形で。テレンス・スタンプ主演で映画化もされており、原作と映画では多少雰囲気が違うのだが、原作の方がよりフランス度が高い。(フランス度って何だ。わかりにくい表現で申し訳ない)ちなみに私は映画の方が好みです。
★9 - コメント(0) - 2009年9月19日

1冊の本についてのミステリー。映画化もされました。内容的にはかなり面白いです。ただ、文庫版の装幀というかカバーイラストは「違う」でしょ。 お気に入り度 ☆☆☆☆★ 4.5です。
★6 - コメント(0) - 2007年4月23日

「本が凶器となる」という売り文句と、フランス推理小説大賞受賞作という肩書きに惹かれて読んでみました。結果は・・・いかにもおフランスという倒叙形式の文章が、まどろっこしくて・・・(~_~;)。同じネタでも、イギリス人作家なら私と相性がいい作品になったかも知れません。そういう意味でオシイ一冊。
- コメント(0) - --/--

本で人を殺すというテーマに惹かれて購読。 なるほど、確かに本で人を追い詰めている。とても手が込んでいる方法ではあるが、面白い。綿密に練られた計画でじわじわと相手が追い詰められていく状況に、ラストまで一気に読んでしまった。
★2 - コメント(0) - --/--

フランス的な憂愁を漂わせた復讐譚で、主人公の語りもやや自虐にすぎるきらいがある。が、明快で枝葉の少ないコンパクトな仕様のためか、この手のものにしてはうんざりさせられることもなく一気に読まされてしまった。ただ、この結末にはいささか突き放された感があって、ちょっと驚いてしまったかな。
★2 - コメント(0) - --/--

復讐の手段は、万引きならぬ「万押し」とでも言うべきか。
- コメント(0) - --/--

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