五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)

五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)
あらすじ・内容
昆虫好きの、おとなしい少年による殺人。その少年は、なぜか動機だけは黙して語らない。家裁調査官の森本が接見から得たのは「生きていたから殺した」という謎の言葉だった。無差別殺人の告白なのか、それとも――。少年の回想と森本の調査に秘められた〈真相〉は、最後まで誰にも見破れない。技巧を尽くした表題作に、短編「シンリガクの実験」を併録した、文庫オリジナル作品。

あらすじ・内容をもっと見る
288ページ
411登録

五声のリチェルカーレはこんな本です

五声のリチェルカーレを読んだ人はこんな本も読んでいます


五声のリチェルカーレの感想・レビュー(308)

図書館で。ラスト近くのp.220「僕よりも、ほんの少し昆虫のことに詳しいくらいで、良い気になりやがって。」まで来てようやく何かがおかしいことに気付く。見事にやられました。
★1 - コメント(0) - 2月28日

本日2冊目。再読。図書館で読む。自宅探せば出てくる本なんですが、図書館行ってついつい読みたくなって。2作品収録されていますが、なかなか面白い作品集だと思います。表題作がメイン作品で、正直よくあるパターンと言えるが、上手く構成されていて、先を読みたくなるストーリー展開でしたね。ある程度読むと作者の意図&真実は分かるんだが、分かったとしても楽しめると思います!もう1つの作品はかなり短いが、ラスト1行のインパクトは結構あるし、こっちも評価できますよ。
★10 - コメント(0) - 1月29日

四声ではなく五声。タイトルが秀逸。あーこれはあれだなハイハイとややウンザリ気味だったのですが、どうやらトリック自体に重点を置いていないようで。問題は二人の入れ替わりのタイミングとその伏線、そして動機か。読者視点でなければ認識できない仕掛けが散見されるテクニカルな作品。
★2 - コメント(0) - 2016年11月7日

いじめ・少年犯罪・昆虫やクラシックの薀蓄が多めのお話。読了後は『!?』となる結末でした。冒頭から始まる昆虫好きの少年って……。最後まで読んでも理解しづらいけど、深見黎一郎さんのこのトリックの感じ、個人的に好みです。
★42 - コメント(0) - 2016年11月3日

虫の擬態と音楽の蘊蓄が盛り沢山な上に○○トリックまで!これでいじめがテーマでなければ、好きな作品なるんだけどなぁ…
★4 - コメント(2) - 2016年4月24日

表題の中編と短編1本。表題作は少年の犯行動機の方はいいとして、最終的な真相の方が明らかになった瞬間、単純な(あまり感心しない類の)××トリックものだと思ったので、釈然としないなあと思ったんだけど、そこで立ち上がる謎こそが狙いと某所で書かれてて、はあなるほどとは思ったもののあまり深く考える気にはならないでござるよ。併録の「シンリガクの実験」はミステリではないと思うけど、表題作と同じテーマの変奏でもう一本ってことですかね。
★1 - コメント(0) - 2015年12月29日

深水黎一郎の作品は,メフィスト賞受賞作の「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!」を読んでみたいと思っていながらも,未読。この作品が始めての作品。同級生ふたりを殺した少年を家庭裁判所調査官の「森本」が調査をしているという設定だが,調査がされている少年の名前が伏せられており,この少年が誰か?という点が謎となっている。短編「シンリガクの実験」も収録されており,併せて、いろいろな解釈ができる作品。「好きな作家がクイーン」というような,しっかり考えて読む人には,たまらない作品だと思う。そういう人にオススメ。
★6 - コメント(0) - 2015年9月27日

表題作ともう一本。どちらも『いじめ』がテーマ。『いじめ』がよくかけているだけ、いやな気分になるというのが悲しいところ(笑 表題作。擬態やリチェルカーレなど、テーマにそった装飾が美しい。個人的には、これは、明らかにこの方向に行く伏線と思ってたところを、ことごとくスルーされてしまってびっくり(笑 深読みしすぎたのか、あるいは、それこそ、目的だったのか(笑 もう一本は、陰惨ないじめの話だったが、最後の一行は、まとめサイトの落ちのようで、それはそれでよいのだろうかとびっくり(笑
★4 - コメント(0) - 2015年8月6日

評価 ★★★☆☆  この作品も、頑張って最後までたどり着くと驚きの結末に遭遇できる、系の話ですね。井上夢人の「ラバーソウル」のような感じというと大袈裟か。表題作を読んでおくと、もうひとつの短編がより味わい深く読める感じがして、一瞬、表題作はこの短編のための伏線か、とも思ってしまいました。
- コメント(0) - 2015年6月22日

筋が読めても面白い話はたくさんあるけどこれは筋が読めて、かついまひとつ。昆虫話は好きだけどいじめダメ!絶対!
★4 - コメント(0) - 2015年6月20日

いじめ被害者の心理描写が緻密で執拗。そして構成がお見事。作品に幅を持たせてくれる昆虫と音楽の薀蓄も適量で嫌味がなく、お約束通りカタルシスもちゃんと用意されていた。今更ながら、文章も達者。
★44 - コメント(0) - 2015年5月9日

表題作はタイトルが素晴らしく良かったのに話の作りがそぐわないというかちょっと強引だったような気がした。途中で「少年」が本当はどちらなのかがわかってしまうのもイマイチだし。併録された短編の方は、男の子っていくら賢しらぶっててもやっぱりばかだよねーと思ってしまうお話。しかしこの短編はミステリなのかな。
★2 - コメント(0) - 2015年3月23日

表題作である中編と小編の二本立て。後者が印象深かった。ボーイ・ミーツ・ガール物の醍醐味が、一種ギャグ的といえないこともない性急な反転の中で鮮やかに炸裂している。すなわち、すべての小難しい理屈を吹き飛ばしてしまう「女の子」の魔法だ。胸キュンしていいものやら、はたまた笑っていいものやら。へんてこな読後感である。
★14 - コメント(0) - 2015年3月16日

これも予備知識なしで読んだほうがより楽しめる作品。「who」と「why」の絡み方が絶妙でトリックアートを見ているようだった。メインとなる解答には辿り着ける人が多いと思うので純粋に「謎解き」をしたい読書には向かないかもしれないが、個人的には昆虫やバッハについての蘊蓄が楽しかったし、思春期についての考察も非常に勉強になった。「擬態」というテーマが意外に深い。
★41 - コメント(2) - 2015年3月13日

どこから見ても普通少年が事件を起こした。しかし犯行の動機については口を閉ざしていて・・「五声のリチェルカーレ」。相手が言って欲しいと思っていることを見抜く特技をもっている僕は、それを利用して支配力を強めていったが、一人の少女が転校してきたことで風向きが変わり・・「シンリガクの実験」全2話。どちらかと言えば表題作よりも「シンリガク」の方が私好み。最後のオチも良かったです。「五声」の方は私の読み込みが浅くて最後のオチを読んで騙された!というよりもクエスチョンマークがたくさん頭の中に浮かびました。★★★
★74 - コメント(0) - 2015年2月15日

家裁調査官の森本は殺人を犯した少年の担当になる。昆虫好きでおとなしそうな少年に動機を問うと「擬態の失敗だった」と言った。東京から関西の中学へ転校した中学生、昌晴は席の両脇に不良っぽい生徒が座るのをみて絶望的な気分になった。昌晴は東京でもいじめられていた。休み時間に話しかけてきた白崎に尋ねると二人は筋金入りの不良らしい。自分と同じく昆虫好きの白崎と仲良くなりながら、昌晴は二人の不良の存在を警戒する。 ――森本の語る事件後の叙述と、事件前の少年の叙述とで進む話。事件の真相は最後に明らかになる。
★1 - コメント(0) - 2015年1月30日

読み終わって!?ってなって逆走。この認識で合っているのか答えをだれかおしえてほしい
★2 - コメント(0) - 2015年1月21日

表題作と書き下ろしの「シンリガクの実験」を収録した一冊。「五声の~」は昆虫好きの大人しい少年が起こした殺人事件の動機に家裁調査官の森本が迫っていく。少年が誰を殺したのかが分からず、何だかしっくりこない据わりの悪さを感じる話だったが、がっつりやられてしまいました。深水さんらしい芸術の薀蓄に加えて昆虫についても分かり易く書かれていて面白い。「シンリガク~」は子供のいじめを取り扱った作品かと思いきやそうでもなかった。こういう終わり方は好きかも。
★26 - コメント(0) - 2014年12月9日

少年は誰を殺したのか?動機は?虫やら少年法、クラシックなどのうんちくが読んでて楽しかったかな。しっかりミステリーもしているので、軽く本を読みたい人にオススメ。「シンリガクの実験」これまたおもしろい。人には理由にならない何らかの力があると感じた。
★6 - コメント(0) - 2014年12月8日

【図書館本】 ★★★★☆☆☆☆☆☆
★2 - コメント(0) - 2014年6月25日

擬態と音楽の薀蓄いっぱいやったけど、あらすじでハードルあげすぎな気が。二話目も途中までおもしろかったけど。人間が脳みそ優先で生まれてくるというのはなるほどと思った。
★1 - コメント(0) - 2014年6月12日

bu
よくできていて感激。そしてやはり中学生って大変だね うん
★2 - コメント(0) - 2014年5月5日

表題作は動機不明の少年犯罪を扱ったもので、一種のホワイダニットである。家裁調査官・森本が加害少年の心理を読み解こうとする一方、少年の過去や犯罪に至る経緯も記述されるが、それでもなお最後まで動機は解らない。そんな不可解な物語を演出するのが、クラシック音楽や昆虫の擬態の薀蓄で、前者の知識は特にマニアック。単なるペダントリーに終わらないのもさすが深水黎一郎である。そんな巧みなストーリー構成ゆえ、一見地味なトリックも見事に炸裂する。
★8 - コメント(0) - 2014年5月3日

昆虫うんちくが満載で擬態なんかが興味深い。おまけ?の短編も良かった。
★77 - コメント(0) - 2014年3月25日

イジメと少年犯罪を扱った表題作は、最後に自分がすっかり騙されていたことに気付いたとき、愕然…!なるほど、こういうトリックもアリか〜、と目からウロコ。タイトルにも納得。久しぶりにバッハが聴きたくなった。併録の短編もいい味わい。
★3 - コメント(0) - 2014年3月18日

技巧を凝らしたすごい作品なんだけれども、どうもこの手のミステリは好きになれないなぁ。やっぱり密室、館、孤島みたいなガジェット盛りだくさんな作品が好きなんだと確信した。とはいえ良くできたミステリです。
★5 - コメント(0) - 2014年1月9日

誰が、誰を、何故ー?最初は自分がどの瞬間で騙されたのかまったくわかりませんでした。昆虫、音楽に関する蘊蓄や少年法、いじめに対する問題提起。多様な面を持っているのがいい目眩ましになっているのかな。
★30 - コメント(0) - 2013年11月1日

☆☆☆
- コメント(0) - 2013年10月19日

これはなかなかわかりにくいミステリだったのかも。深水さんの少々堅い雰囲気があまり得意ではないのだけど、実験的な作風は嫌いじゃない。以下ネタバレ。
★2 - コメント(1) - 2013年5月15日

◎ 擬態 昆虫 少年法 みゆき
★1 - コメント(0) - 2013年5月15日

タイトルの意味が読み終わったときに浮かび上がり、ふおぅと息をはく。ある部分に関してはこうなんだろうな、と予想できたけれども、肝心の「何故」というところが最後までわからないまま楽しめた。ある物事に固執したときに自分なりの理論を持つのは良いことでもあり、怖いことでもあるのですね。
★3 - コメント(0) - 2013年2月11日

DK
誰かを殺した少年がその動機だけを黙して語らない、というシチュエーションにカットバックと調査官の推理に昆虫とクラシックの薀蓄をまぶしてから、どこであれが起こったのか!!!という再読必至の衝撃にヤラれる。最終章に至って、タイトルの意味が浮かび上がって来るのだが、五声目は読者しか分からないという結構は見事の一言。併録の短編もラスト一行の切れ味にぞわりとする。素晴らしい一冊。
★4 - コメント(0) - 2012年12月28日

ううむ、2話ともちょっと納得がいかない
★1 - コメント(0) - 2012年11月24日

「生きていたから殺した」とはどういう意味か。そして少年は誰を殺したのか。以上が本作における主要な謎なのですが、それにプラスして、読者はある二者択一が迫られます。これが地味ながら秀逸でした。真相自体は目新しいものではないのですが、作者の狙い目が面白い。昆虫の擬態やリチェルカーレといった薀蓄を物語も本筋に上手く絡めている印象を受けました。最後に明らかになる「五声のリチェルカーレ」というタイトルの意味も鮮やかです。
★4 - コメント(0) - 2012年11月8日

子供たちは子供たちの感性と観念で生き、世界を創り上げる。 それは大人たちには理解しがたい―――手の届かない桃源郷でもある。 ミステリとしては「だます」ことに主体があるようで、後味はよくない。
★1 - コメント(0) - 2012年9月14日

殺人犯の少年の「生きていたから殺した」という言葉の意味。これは上々。ただ、「擬態に失敗したから殺される」というのはちょっと無理があるんでないかい。「擬態」の真意自体は良かったですよ。タイトル、5声の内4つは被害者2人と加害者と浮浪者。では、あと一人は? 『短編シンリガクの実験』も中々なんだけど、だからなに?という感じで終わってしまって惜しかった。
★4 - コメント(0) - 2012年7月31日

最高だった。動機がはっきりしたときは思わず頷いてしまった。「擬態」「毒」「生きていたから殺した」。そういう意味だったのか、と納得。
★4 - コメント(0) - 2012年6月6日

五声のリチェルカーレの 評価:84 感想・レビュー:123
ログイン新規登録(無料)