名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

名探偵に薔薇を (創元推理文庫)
あらすじ・内容
怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が……。不敵な犯人に立ち向かう、名探偵の推理は如何に? 第八回鮎川哲也賞最終候補作、文庫オリジナル刊行。

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名探偵に薔薇をの感想・レビュー(1911)

tak
切れ味鋭い名探偵物の第一部から、ひたすら探偵の苦悩を描く重苦しい第二部。構成としては面白かった。賛否ある動機に関しては、よく読むと伏線らしきものがちらほらあるのでともかく、突然の脳腫瘍はないわ。第一部であれほど切れた探偵が、第二部で別人のように無能になるのも不自然だしね。
★1 - コメント(0) - 3月6日

物語全体を通じての暗い冬のイメージとダークな「小人地獄」の存在感も心地良く、あっという間に読了。素晴らしく面白い。名探偵瀬川の続編を是非!
★5 - コメント(0) - 2月27日

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2014/07/post-8011.html
- コメント(0) - 2月19日

なんだよ。事件が提示されてやたら頭の回る名探偵がポンポン事件を解説していくだけかよ。つまんねえな…とか思ってたんですけれど、第2部に入ってから、読むのが止まらなくなりました…謎解きがメインではなく、瀬川っていうキャラクターがメインだったわけですね!
★3 - コメント(0) - 2月18日

4週目。どうして瀬川は過酷な運命のスパイラルから逃れられないのか?と思っておりましたが、4週目にしてなんだか分かったような気がしました。p169~171に答えがあると当方は思います。この先どれだけ多くの事件解決をしても瀬川は全く救われないし、亡くした妹の供養にすらならないと当方は思います。瀬川は意固地になり過ぎています。真に為すべき事はそうではないはず。亡くなった妹の視点や視線で見て考えるという直ぐ傍にあって一番大切なことに気づいていません、と思います。
★18 - コメント(0) - 2月12日

3週目。「善意の殺人者(p267)」。この一見矛盾した言葉について考え込んでいます。
★12 - コメント(0) - 2月4日

ブッ飛んだ童話(?)から始まる、真実を暴く名探偵の哀しみを描くミステリ。第一部、第二部ともに面白かったのだが、何が一番印象に残ったかというとやはりあの最初の童話だろうか…笑
★3 - コメント(0) - 2月3日

【図書館本】引き込まれず読了。
★3 - コメント(0) - 1月28日

久々に先が気になって仕方がない本を読んだ気がします。なかなかにグロい表現もあるものの、ドキドキして仕方がなかった。なによりなぜ2部構成なのかというところに驚き、名探偵の因果について考え。この作者さんの本を他にも読みたくなりました。
★6 - コメント(0) - 1月21日

再読。このストーリーでは瀬川だからこそだと思います。本書では、推理は手段であって目的は辛く悲しい運命に立ち向かう若き女性の姿を感じることではないかと思いました。さらにその運命を乗り越えたかと思いきや、過酷な運命は彼女を離さない。そう、ここからが本番なのでしょう。おそらく、再度運命に立ち向かう(立ち向かわざるを得ないでしょう、というか彼女ならば立ち向かうと思います)彼女を見てみたい是非見てみたい。だから続編が必要なのですよ、作者さんと編集部!よろしくお願いします。
★19 - コメント(0) - 1月14日

名探偵を美化するために全てがあるような作品。
★1 - コメント(0) - 1月10日

常軌を逸した過去と禁断の毒薬が絡んだ幻惑的な怪事件。そんな事件を、名探偵こと瀬川が僅かな猶予の中でも鮮やかに解決せしめる第一篇『メルヘン小人地獄』。そしてその事件の数年後を描く真の本編『毒杯パズル』。以上の二篇からなる本作。擬古的で何処か狂言回しが語るような独特の地の文が、否応なしに作品世界への没入を促します。また登場人物が皆個性的で魅力に溢れており、whoよりwhyに重きを置いたストーリーをより際立たせている様に感じました。探偵が関わる事で生ずる因果。ああ、誰かこの孤高の名探偵 瀬川に、薔薇を…
★9 - コメント(0) - 1月9日

タイトルにふさわしい一冊。きっちり丁寧な印象だった。真相にたどり着くまでが凄まじかった。名探偵瀬川みゆきの悲しき運命に薔薇を授けたい
★3 - コメント(0) - 1月8日

第一部が長い序章として第二部を準備するという構成が出色。事件の解決が誰も幸福にしないというのはロスマク風のハードボイルドテイストてでもある。
★3 - コメント(0) - 1月4日

瀬川が名探偵であらんとする悲哀が何とも切ない。この作品を読むと、名探偵が登場する別の作家の作品にも、今までと角度の違った印象を持ちそうになれそうな気がする。ただ、夕奈の事件のとき、なぜ瀬川は告発をやめなかったのだろうか。思い留まることは出来たはず。それができなかったということは、生まれながらの名探偵なのか、潔白を善とする本能からか。いずれにせよ、名探偵の業を背負わされた者の本質は苦悩なのだろう。自分の知る限り、現代社会に名探偵という職業がなくて、良かったと思う。
★2 - コメント(0) - 1月4日

真相が知りたくて一気に読んだ1冊。1部の事件の動機や犯人に意外性はないし、毒薬の効能が出来すぎている感じもします。しかし1部2部とあわせて素直に面白いと思わせてくれる物語です。2部は名探偵の苦悩に焦点が当てられるので、名探偵は悩んだりせずに犯罪を暴き出して欲しいと思う人には不向きかも。私は瀬川はその弱さも含めて好きでした。頭は切れるけれど繊細な瀬川と、優しいけれど時に豪胆な三橋は良いバディになれそうだけれど、シリーズには向かなそうなのかな。文体が古風で、それも物語の雰囲気に似合っていると思います。
★6 - コメント(1) - 1月4日

タイトルに惹かれて。アングラ小説のような小人地獄の作り方は気持ち悪くて、ちょっと中二っぽかったけど、どんでん返しのある展開で面白かった。ハードボイルドorラブストーリーでもある。
★3 - コメント(1) - 1月2日

斬新な2部構成の小説。扉がきの、推理小説界に独自の爪跡を残す、というのは皮肉か。1部は、ごく普通のハードボイルド・ミステリだが、2部になり探偵の苦悩やらなんやらをめいいっぱい詰め込んだ展開に。独白で自分を名探偵と呼ぶのはどうなんだ、と笑えたりやたら陰鬱な雰囲気があったりと不思議な作品。
★5 - コメント(0) - 1月2日

**** 長らくの積読に加えかなり前に数十頁読んだまま放置から一転し、数時間で一気読み。猟奇殺人「メルヘン小人地獄」や物語の鍵としてのあるアイテムには惹かれ、後半の二転三転する推理と撹乱される真実によってグイグイと読み進めたのだが、犯人の動機は2作とも個人的な好みとは外れていた模様。これは少女がどうにも苦手だったのも要因か。因果や運命論信者と冷徹なまでに俯瞰してしまう者では、圧倒的に前者が幸福なのかもしれない。ラスト付近の花への喩えが美しさの喩えとしか思えず、どこか違和を感じてしまうのは研究の業だろうか。
★8 - コメント(0) - 1月2日

面白かったです! 2部構成で、第1部はスタンダードな推理もの。けれど第1部と登場人物や舞台を共有しつつ語られる第2部で様相が変わり、名探偵が推理をするための条件、名探偵が背負わなければならない業、名探偵が謎を解き続けなければならない動機などが問われていきます。私が読んだなかで、こんなにも繊細で儚げな名探偵は見たことがなく、最後にはタイトル通り、傷つきながらも謎に挑もうとする名探偵に薔薇を捧げたくなりました。
★7 - コメント(2) - 2016年12月28日

とあるブログで紹介されていたので気になって以来2年経過してやっと読むに至りました。その長きに渡る放置の呪いなのか(苦笑)、当方は完膚なきまでに打ち倒されました。壮大な伏線、事件と探偵自身への最大限の集中(=無駄な情景描写が皆無)、主人公の純文学(いや、ハードボイルドかな?)とも思えるほどの心理描写でページを捲る手は止まりませんでした。本書には、推理とミステリーだけではなく、(純)文学、ハードボイルド、そして哲学が盛り込まれており当方大満足の読書となりました。
★163 - コメント(0) - 2016年12月17日

正直トリックに派手さ・斬新さは感じられなかったけど、雰囲気ある古めかしい文体と複雑なプロットで技巧派なんだなーと感心した。優れている、という印象。単にそれだけじゃなくて探偵の苦悩を描いたドラマも厚かった。瀬川に向けられた鈴花の感情は、瀬川にとって一つの救いだと思って最後はウルッときたけど、当の瀬川はそう解釈してしまうのかと、ちょっと残念に思った。
★3 - コメント(0) - 2016年12月1日

初長編に当たる二部を先に完成させたとのこと。だから二部はこねくり回してるのかな?後に付け加えた、プロローグに当たる一部の方がすっきりしていて好感が持てました。非常に文章が魅力的、また行間を感じさせ、良い意味で読むのに時間がかかった。表現や言い回しも独特で魅力あるもの。一時期、心酔した志水辰夫さんの名文を思い出させてくれました。謎解きよりも文章で読ませる作品ゆえ、シリーズ化できなかったんだろうか?この文章、もっともっと読みたいと思わせる。
★8 - コメント(0) - 2016年11月19日

久々に本格推理小説。毒薬「小人地獄」を巡る見立て殺人が起こる一部と、その後の毒殺事件が描かれる二部の二本立て。二部のための一部、一部は前章との感想も多いみたいですが、個人的には一部の方が好き。怪文書「メルヘン小人地獄」のぞわぞわする気持ち悪さが堪らない(笑)二部の救いのないラストも余韻が残るが、途中の迷探偵ぶりが突っ込みどころがありすぎた。まぁ、一冊で二度美味しいということで( ´∀`)
★47 - コメント(0) - 2016年11月16日

「小人地獄」、大乱歩の如く想像力を掻き立てる魅惑の言葉が、妖しい吐息を吹き掛ける。本書の魅力の全てを担っていると言ってもいい「小人地獄」の功は無視できない。
★4 - コメント(0) - 2016年11月15日

KST
この文体好き!と思ったらやっぱり研究タイプの著者か
★6 - コメント(0) - 2016年11月3日

第二部の二転三転がすごい。え、まだ真相があるの?いい加減にしろって感じ。探偵が騙され続け、結局どこが名探偵なんだと。このタイトルは皮肉だったのか?
★7 - コメント(0) - 2016年11月2日

初、城平京さん。と思ったら「スパイラル」の作者さんらしく、実は10年も前に拝読していました。「小人地獄」という毒薬を巡る二部構成のお話。名探偵瀬川みゆきは、2つの事件の解決に挑む。「小人地獄」の製法や凄惨な事件の裏に隠れたキーは「名探偵の苦悩」。普段、そういうウジウジしたのはいらないと思っていますが、この小説に限ってはそれがあるからこそラストの残酷さが生きています。
★13 - コメント(2) - 2016年10月29日

終局に向かうにつれて、何度「やめてくれ」と思ったか分からない。たまらない気持ちになった。
★6 - コメント(0) - 2016年10月25日

とにかく面白かったです。二部!本当に二部のためだけに一部は存在してますね。一転、二転する展開にドキドキしました。しかし冬美が可哀想ではあります。確かに一部での名探偵が突然迷探偵になってしまった感はありましたが(笑)薔薇じゃなくて百合だったのねなんてどうでも良いことを思ったり。
★52 - コメント(0) - 2016年10月23日

「スパイラル」の原作者である城平さん。ずっと読みたかった作品です。先にある真実がどんなものであっても、立ち向かう名探偵の姿は「スパイラル」にも重なるところがありました。あとがきを書いているのは、同じ大学の文芸部で城平さんの先輩。大学時代からの城平さんについても書かれています。作者のファンにおススメの一冊。「雨の日も神様と相撲を」を読みたくなってきた!
★7 - コメント(0) - 2016年10月17日

見立てに惹かれて購入。かなり珍しい二部構成、読了すると二部のための一部だったということがわかる。一部の主犯の逆転はおもしろい。二部は三橋が黒幕という第二偽真相が最終真相だったら、最高に面白かったのですが…。ラスト、解説にもある某短編を先に読んでいたがために衝撃がかなり薄れてしまった(前例が素晴らしすぎた)。探偵が急に無能になった感が否めなかったことも、個人的には残念。彼女の苦悩こそが話のメインなので仕方ないっちゃないが…。謎解きよりもそこを楽しむ小説ですね。
★27 - コメント(0) - 2016年10月6日

何とも不気味すぎる小人地獄の話の掴みも上手いですが、それをめぐる殺人から一部は名探偵・瀬川の力発揮で明かされる真相に唸り、二部では「名探偵」が解く真相としてはあまりに胸が苦しくなるものである。
★14 - コメント(0) - 2016年10月5日

1話目が2話目の振りになっているのに驚き。真実を隠すために努力する展開が好き。5
★2 - コメント(0) - 2016年9月24日

『雨の日も~』が面白かったのでこちらも。こちらは文体も雰囲気も全く違う作風で、何ともレトロな語り口に懐かしさすら感じました。タイトルは「名探偵に薔薇を」、じゃなくて「百合を」の間違い?(笑)。実は清水玲子さんの漫画『秘密』を全巻読んだばかりだったので、猟奇事件にデジャヴを感じ、今にも第九のメンバーがやってきそうでそわそわしてしまいました。読んだ時期が悪かったかな・・・。
★16 - コメント(0) - 2016年9月22日

ただの探偵小説で終わらない二部構成。一部は、探偵の見事な推理に、なるほどってうなって、二部で探偵の悩みを明かす。最後、そういうことか、って思うと同時に何だか後味の悪いような感覚が残るのがツラいかなと思う。八百屋お七。
★9 - コメント(0) - 2016年9月19日

数々の人を犠牲にすることを厭わず、ただ娘にすごいと思われたい武林の歪んだ純粋さが恐ろしく、これこそが『小人地獄』の狂気なのだろうと思いました。瀬川の背負ってきた救われない心の闇が深まらないよう祈りたいです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月19日

こういうの探してた。文句なし。最上級。
★10 - コメント(0) - 2016年9月18日

RIN
友人のオススメ本。城平さん『雨の日も神様と相撲を』最初に読み、これが2作目。「雨の日…」は庭で何十匹ものカエルが相撲する場面に妄想止まらず楽しかったので、今回も期待。 『名探偵に薔薇を』は本格ミステリー。推理ものとして申し分なし。名探偵が意外な人物でしかも深い闇の過去を抱えている… どんな過去なのか気になりますね~ 一気に読みました♪ 長文の本が好きなので、このタイプは大好物❤ 一部とそして、これですよ二部! この二部は絶対に読みましょう~! 二部を読まなくてはこの本を読んだことにはならないですよ~
★10 - コメント(0) - 2016年9月12日

★★★★☆
★5 - コメント(0) - 2016年9月11日

名探偵に薔薇をの 評価:88 感想・レビュー:782
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