黒百合 (創元推理文庫)

黒百合 (創元推理文庫)
あらすじ・内容
六甲の山中にある、父の旧友の別荘に招かれた14歳の私は、その家の息子で同い年の一彦とともに向かった池のほとりで、不思議な少女・香と出会った。夏休みの宿題のスケッチ、ハイキング、育まれる淡い恋、身近な人物の謎めいた死──1952年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年ふたりと少女の姿を瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。解説=戸川安宣

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黒百合はこんな本です

黒百合の感想・レビュー(224)

帯に「騙される率100%」と書いてあります!慎重に…警戒しながら読み進めました。戦前戦後を舞台に二組の親子二代の話で…最初は青春物語だと思っていました。そして淡い恋もの語りの話かと…。六甲の避暑地で少年二人と少女はキラキラとした時を過ごしていたはずが…楽しい夏休みもやがて終わりがきます!ラスト5ページ明らかになる真相!そこにたどり着くまでたくさんの仕掛けがあり、読者を迷わせてミスリードします!!騙されるものか!って慎重に読んだのに、ここは…?って気付いてもやっぱり騙された!!あ〜〜そう言うことなのね…と。
- コメント(0) - 1月16日

夏のまぶしい太陽の下、14歳の淡くて瑞々しい恋物語、、、の背景に、そんな深いつながりがあったのかと、ページを行ったり来たりして読んでみて、納得できるおもしろさだった。
★3 - コメント(0) - 1月14日

阪急王国の創設者・小林一三と思わしき老人を背景に、昭和10年老翁のヨーロッパ視察に助さん角さんのように同行した浅木・寺元の子息が、時を隔てて昭和27年の夏、芦屋の避暑地で出会ったことから物語は静かに始まる。14歳の二人の男の子はひょんなことから、池の畔で同い年の資産家の少女香と知り合い、軽口を叩きながらもほぼ毎日のように連れだって夏を過ごすことになる。大阪弁の会話が耳の中で弾むようで、読み終わって成る程、阪急文化圏だけに「タカラヅカ」的な物語だったのだと、作者の巧妙な仕掛けにただひれ伏す。
★35 - コメント(1) - 1月8日

 黒百合。花言葉に《愛》と《復讐》との相反する言葉がある花。子供の世界中と大人の世界を織り交ぜながら、一夏の避暑地での思い出を回想させていく物語。時代背景ネタ?それでも最後は、ん?、あぁ!といった感じ。
★2 - コメント(0) - 1月7日

素晴らしい。驚愕というよりは技巧に対する素直な感嘆を覚える。青春小説としての雰囲気をトリック破壊せずに、オチを読者にだけ開く節度も非常に好ましい。
★8 - コメント(0) - 1月4日

昭和27年。六甲山にある父親の旧友・浅木氏の別荘で夏休みを過ごすことになった進と浅木氏の息子・一彦、そして偶然出会った香のひと夏の物語。淡い恋心を懐かしむような回想に過去の出来事を語る人物の3人の視点で物語は進む。仕掛けが巧妙すぎてちょっと分かり難い。ミスリードも多く真相に辿り着いても驚きより混乱が先に来る。しかし暫くするとその巧さに感嘆の声を上げたくなる。時間差攻撃。鈍感とも言う。すらすら読みやすいので油断していると迷子になる。それさえも多島氏の戦略だとすればお見事としか言いようがない。
★23 - コメント(0) - 2016年12月18日

時代も人物も時系列も方言も全部分かりづらい。情けないがお前はだーれ、あなたはなーに状態。ネタバレサイト必読。
★3 - コメント(0) - 2016年12月6日

短いため、ミステリ初心者向けに見えるかもしれないが、実際は玄人向けだ。短いながらも登場人物が多く、その関係も錯綜していてわかりにくい。読んでてきつい。ていうか、目くらましのためだけに存在している登場人物がおおすぎ。お前らなんやねん。どんでん返しも「やられた!」というよりむしろ「あーなるほどね」という類のものだと思う。まぁ、フェアプレイの精神が貫かれてる(ように見える?)のはこの作品の長所だろう。そういう部分は楽しめるかもしれない。なんにせよ、かなり玄人向けです。
★2 - コメント(0) - 2016年11月15日

購入本。初読み作家さん。夏休みを六甲山で過ごす少年少女3人、北欧で知り合った謎の女性、車掌の恋。3つの時代、3つの目線で構成され終盤へ。「見事騙されました」と言えるには少し時間がかかり、ネタばれを読んでようやくなるほどと思う。再読してみよう!
★42 - コメント(0) - 2016年10月23日

黒百合というタイトルからなんとなく読みにくい話を想像していたうえに少し古い時代の話だったので苦戦するかと思っていましたが、かなりスラスラとテンポよく読めました。結末はその場でスカッと騙されるというよりはジワジワと驚きで頭が満たされるようなものでした。私にもう少し理解力があれば最後まで持ち続けた違和感の正体がすぐにわかったのですが、ネタバレサイトを読んでやっと理解した次第です。自分の理解力のなさがくやしいですが、後から理解しても充分驚けて面白かったです。
★38 - コメント(0) - 2016年10月17日

「騙される率100%」の帯にいつもの通り期待大で読んだ。少年少女の淡い一夏の恋を心地よく読んでると、たくさんあるミスリードに「んっ」と思いながらも読みやすい文章なためサクサク何も考えず最後まで読んでしまい‥結局よくわからない(笑)私は騙されたのか!?久しぶりにネタバレを頼ってしまった‥。うん!やっぱり騙されてた(笑)しかしモヤモヤが残って仕方ないなぁ。再読すればスッキリするのかなぁ。
★54 - コメント(8) - 2016年10月8日

黒百合!まさに黒百合!というわけで見事にしてやられました。少年2人と1人の少女の六甲山でのひと夏の出会いと別れ、そしてその周辺に散りばめられた謎。この話がベルリンの過去とどう繋がってくるのか、あれこれ考えながら読んでいたけど、思いもよらない場所からスッと答えが出てくる。これは流石に分からん。少年達の甘酸っぱくてみずみずしい三角関係が美しい。
★42 - コメント(0) - 2016年9月29日

日付けは不明。タイトル買いした一冊。夏休みは魔力がありすぎるな(笑)
- コメント(0) - 2016年9月22日

読書会で知り合った方に借りて読んだ。聞くところによれば、「最後のどんでん返しが一番の読みどころ!」とのことだったが、どこがどう、どんでん返されているのかわからなかった・・・。「絶対にみんな騙されるよ」との触れ込みも、小生の頭は騙されるステージにまで到達していなかったようだ。というわけで、ミステリではなく、14歳の六甲山の夏休みパートを純粋に恋愛小説として楽しませていただいた。「こういう夏休みいいなぁ」「こんな中学時代を過ごしたかったなぁ」といった郷愁を抱きつつ読了した。
★14 - コメント(0) - 2016年8月11日

失明を苦にして失踪、行方不明になった著者の最後の作品。1952年の六甲山からはじまり、昭和10年、昭和15~20年と時間が移ってさまざまな人物が絡み、ただの子供の甘い三角関係だったものが大きく変わっていく。そして解きあかされる謎。そうか黒百合か。なるほど、これはほろ苦く、面白い。見事だ。昭和27年が1952年と気づかない人はもっと騙されるだろうなぁ。(笑)
★21 - コメント(1) - 2016年8月6日

8点/10点 このタイプのミステリは久々に読んだ。仕掛け自体には自分はさほど面白みを感じなかったが、夏の日を過ごす少年たちの描写がひたすらによかった。
★8 - コメント(0) - 2016年7月28日

なるほど。うん、なるほど。 だまされた。見事にだまされた。
★2 - コメント(0) - 2016年7月26日

最も苦手なボーイ・ミーツ・ガールものなんですが、どんでん返しが大好きなので手に取りました。中学生の三角関係パートにはイライラしましたが、ベルリンパートは良かった!時代背景も好みです。あからさまなレッド・へリングの連発で、何度も騙されそうになりました。でも、そこが面白かったです。題名もいいですね。探偵役がいないので、ラストで犯人やトリックが明かされてスッキリ、とはならないのですが、どんでん返し好きには大満足な一冊でした。
★48 - コメント(0) - 2016年7月24日

「夏×六甲山×ミステリー」の香りをあらすじから読み取り購入。自分の脳内人物相関図の作成が展開についていけない複雑さを伴うので、「んんん?…え?…うわっ!?…ひゃぁぁぁ…」という具合に読後感がじわじわと襲ってくる。まさに「黒百合」でした。また、3人の少年少女の夏休み感が存分に味わえる。いずれ登ろう夏の六甲山。
★19 - コメント(0) - 2016年7月22日

少しややこしく、偶然が多すぎないかと思いましたが、おもしろかったです。ラスト予想外の展開には驚き。全体的に美しい物語だなという印象で、読み返したくなります。なじみのある阪急電鉄がモデルで、読んでいて楽しかったです。
★22 - コメント(0) - 2016年6月22日

うわー見事に騙された、すぐには気づかず考え込んでしまった。自分で一つ一つ整理できないからネタバレなども見ながら登場人物の関係図を作ってやっと理解、やっぱり漠然と読むより考えて読むほうが楽しいわ。
★6 - コメント(0) - 2016年6月14日

この複雑でややこしい人物関係は…まったく予測できない結末だった(笑) これは読み返してキーワードを整理しないと・・・思い込みが裏切られる作品だ。舞台は六甲の避暑地。少年少女時代のひと夏の想い出が美しい。井上陽水さんの「少年時代」が頭のBGMに流れる。複雑な謎解きはともかく、一夫・進・そして訳ありの香の恋の三角関係が甘酸っぱくて楽しめた。実在しない百合をあるように扱って頭に刺す仕草や、テネシーワルツの口笛で呼び出して密会するなど、とてもロマンチック。『◯君、押賀しが弱いねえ。◇くんはもっと粘ったよ』ってね笑
★72 - コメント(0) - 2016年5月28日

どんでん返しが最高... ここ最近読んだ本で一番良かった。
★3 - コメント(0) - 2016年5月27日

昭和27年、六甲山の池のほとりで出会った3人の少年少女が織り成す淡い恋物語。であると共に、巧みなミスリードで読者を幻惑する複雑なミステリでもある。分かりやすく「あっ」と驚けるタイプのサプライズではないし、事細かに解説してくれる探偵役もいないので、何も知らずに読んだら作者の仕掛けに気付かず普通の文芸作品として読み終えてしまいそう。自分も全てを理解してるのかどうか、ちょっと怪しい(笑)
★40 - コメント(2) - 2016年5月1日

読み終わった後、もう謎は残ってないかな?と考え込む。たぶんない。少年とその父親たちが同一人物のような気がしてモヤモヤ。カバーの絵が丸美っぽくてニヤニヤ。
★4 - コメント(0) - 2016年4月19日

14歳の進と一彦、美少女の香が、六甲の夏休みを過ごす青春ストーリー。その間々に過去の話が挿入されている。太平洋戦争を挟み、複雑な人間関係の中で、たくさんの女性が登場する。ラストで謎が解明すると期待し読了したが、何がなんだが分からなかった。ネットのネタバレを読んでやっと理解した。私の脳味噌スペックが低いのかも知れないが、他の読者はどうだったのだろうか。伏線の張り方が複雑過ぎるし、『肉体関係がなかった』の真相がまさかあれとはね、驚愕ですわ。但し、この作家さんの文章は好き。甘酸っぱい気持ちを思い出させる。
★10 - コメント(0) - 2016年3月31日

人物の相関図を探していて、他の人の感想を読んでやっとわかった。そういうことだったのか。読み返してみた。邪道と思えるくらいミスリードが多すぎ。だまされた感とか読後の爽快感が感じられずモヤっとする。子供たちの淡い恋愛模様は、良かったんだけれどね。
★3 - コメント(0) - 2016年3月27日

YH
タイトルがちょっとネタバレ?うーん、面白かったけれど、ミステリーと取るか少年少女の初恋物語と見るかで結構、感想が異なるかも。それにしても叔父さんが兄を殺した犯人の目星をつけた状況がちょっとわからないなあ。
★3 - コメント(0) - 2016年3月20日

書店で何気なく手に取り、パラパラ読みをした所、面白そうだと思い購入。しかし、内容は期待をはるかに上回りました。14歳「私」のひと夏の物語。昭和27年という時代設定はノスタルジックな気分にさせ、関西弁の会話はとてもみずみずしい。ラストはえっ?!と思わせる展開に驚いたが、頁数が少なくなるにつれ、まだ物語が終わらないでほしいと思う作品でした。
★5 - コメント(0) - 2016年3月14日

目を通したが読めていない
★14 - コメント(0) - 2016年3月13日

初作者。さっぱりとした書き口で読みやすかったです。文芸とミステリの融合とのことですが、文芸色が強いと感じました。とはいえうっかりすると混乱してしまうようなミスリード含め、ミステリとしてもよく出来ていました。時代背景を上手く使っていました。ただなんとなく盛り上がりには欠けていた気がします。気にならないくらいスイスイ読めましたが。罪に問われないことといい、香が選んだ方といい、いろいろ複雑な気分になるラストでした。
★28 - コメント(0) - 2016年3月11日

【4】六甲の山中にある、父の旧友の別荘に招 かれた14歳の私は、その家の息子で同い 年の一彦とともに向かった池のほとり で、不思議な少女・香と出会った。夏休 みの宿題のスケッチ、ハイキング、育ま れる淡い恋、身近な人物の謎めいた死 ──1952年夏、六甲の避暑地でかけがえ のない時間を過ごす少年ふたりと少女の 姿を瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。
★4 - コメント(0) - 2016年3月10日

星4.5
★11 - コメント(0) - 2016年2月27日

少年少女の一夏の想い出は、いつか見たあの空のように青くて甘酸っぱいのですが、香と一彦が結婚しちゃうと途端に話はややこしくなりますね。正当防衛とはいえ、香の父を殴り殺したのは一彦の継母。しかも二人はかつての恋仲…恐らく、そんなことはおくびにも出さず、一彦の結婚を祝福したのでしょうなあ。そんなとこまで含めての『黒百合』なんでしょう。伏線だらけなので、読み返してみても面白い。『ほんならそのあと、黒ユリお千はどうなったんや』お前が訊くか、一彦!ああ、世の中はボードレール。
★5 - コメント(0) - 2016年2月22日

昭和27年、14歳の進と一彦は六甲山で、一人の少女に出会う。 彼らの淡い初恋が描かれ、章の合間に過去が語られる、終戦前後のミステリー。青春小説感が若干濃く感じたものの、読んでるとラストに遣られる。そうだったのかと。ちょっと騙された。 でも、一彦と香が…のラストは進にとってはなんともいえない。。
★29 - コメント(0) - 2016年2月20日

他の方も言っているが、この作品には驚愕のラストなど不要である。少年少女の邂逅による青春の1頁を覗き見る小説で充分だった。驚愕のラストで言えば、結局結ばれたのが一彦と香であったことのほうが衝撃だったと言ってもいい。あおり過ぎる帯がこの作品を台無しにしているのだが、その帯がなければ手に取らなかったのも事実である。ミステリを読む前に、全くニュートラルな状態で良いミステリを知る方法ってないのだろうか。
★8 - コメント(0) - 2016年2月15日

1行落ちを期待したが古典的な落ちでした。ミスリードのための伏線が多すぎて非常に読みにくい。ロートレック荘並にわかりにくかった
★1 - コメント(0) - 2016年2月11日

明らかに帯の押し方は失敗している。サプライズを大上段に掲げるような作品ではなく、短い中に煌めくような瞬間を切り取ったミニマムサイズの作品として愛でるもの。2人の少年と1人の少女のひと夏の出会いと何でもないような、それでいて追憶の中で鮮やかに蘇る日々。恋心と嫉妬で揺れ動く心。ボーイ・ミーツ・ガールが瑞々しく描かれ、こんな経験が無いのに心の隅に痛みを伴う懐かさ。過去の挿話や埋もれていた伏線と繋げるラストには多少の後出し感が否めないし、仕掛けの説明のためにここだけ浮いている。
★40 - コメント(0) - 2016年1月26日

創元推理らしい雰囲気のあるミステリ。裏表紙のあらすじ通り、少年の一夏の思い出の瑞々しさが伝わってくる。しかし帯のように驚愕のラストとはいかない、というか、それだけを狙っているわけではないだろう。時代と六甲という場所を鮮明に描くためのエッセンスとして、ミスリードを仕掛けているだけという気がする。不思議な透明感に包まれた、綺麗な文章の物語。
★7 - コメント(0) - 2016年1月25日

レッドヘリングのためだけに存在する登場人物が気にならないでもありませんが、ラストの畳みかけにはヤられました。青春小説としても面白い。
★5 - コメント(0) - 2016年1月24日

黒百合の 評価:98 感想・レビュー:103
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