淑やかな悪夢 (創元推理文庫)

淑やかな悪夢 (創元推理文庫)
あらすじ・内容
神経の不調に悩む女にあてがわれた古い子供部屋。そこには、異様な模様の壁紙が貼られていた……。“書かれるべきではなかった、読む者の正気を失わせる小説”と評された、狂気と超自然のあわいに滲み出る恐怖「黄色い壁紙」ほか、デモーニッシュな読後感に震撼すること必至の「宿無しサンディ」等、英米の淑女たちが練達の手で織りなす、本邦初訳の恐怖譚12篇を収めた1冊、文庫化。訳者鼎談=倉阪鬼一郎・南條竹則・西崎憲

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淑やかな悪夢の感想・レビュー(161)

追われる女、空地、告解室にて、蛇岩、故障がお気に入り。黄色い壁紙、名誉の幽霊は特に良かった。
★1 - コメント(0) - 1月6日

比較的オーソドックスな怪談が並ぶ中、シャーロット・パーキンズ・ギルマン「黄色い壁紙」は、人間が静かに壊れていくさまを淡々と描いてからの悪夢のようなラストシーンが圧倒的に気持ち悪くて最高。「名誉の幽霊」のオチもけっこう好き。
★21 - コメント(0) - 1月2日

ほぼ女性の筆であるという点が異色の女流怪奇アンソロジー。怪奇ものの中でも、収録作の読みやすさとか雰囲気は格別だと思います。それでも随分とお馴染みの面々が占めているおかしみも御愛嬌。シンクレアの例もあるのでここから何かしらの個人短編集が訳出されてほしい作家もちらほら。未だちくまのアンソロや西崎氏の編んだ怪奇アンソロには手を出していないのですが、私には『第二の銃声』の訳者であると言うのが大きいです。不思議と好きな作品傾向には訳者も被ってくる。古雅かつ古閑な色彩美の中に破滅の香りが漂っていてとても楽しめました。
★18 - コメント(0) - 2016年12月29日

ようやく読み終えました。「黄色い壁紙」が特に印象に残っています。そう言えば、子どものころは祖母の部屋で寝ていたのですが、壁紙の模様をじっと見ていたら人の顔に見えてきて、いつも寝つきがよくなかったのを思い出しました。
★1 - コメント(0) - 2016年12月1日

『たおやかなあくむ』じゃなくて『しとやかなあくむ』なのね…思い込みっておそろしいにゃー(バカ丸出し発言) 女性と男性の思考の差は生来のものは少なく殆どが社会生活で後付される後天的なものだと思うんだけどれど、女性作家は自分には見えない「何か」を見ていそうだという期待にはミソジニーが混じっていると思う。そして怪談は、語り手にしか見えない「何か」を語るものなので、オッサンが女性作家の怪談を読むことは誠に理に適っているとゆえるのである。短篇は短ければ短いほどよく、それが怪談であるならばなおさらよい。
★3 - コメント(1) - 2016年11月24日

何をおいても「黄色い壁紙」は読むべし。フェミニズム批評の手垢がつきすぎて、純粋な怪談としては楽しめないかも…という心配は無用。今読んでも異常に怖いです。もちろん当時の女性の抑圧された状況からとはいえ、怪異的な割り切れなさもきちんと匂わせる、傑作中の傑作です。本当に文章中の段落や空白が怖い。
★5 - コメント(0) - 2016年9月26日

英米女流作家の怪談を収めた作品集。色々な趣向のものがあったが怪奇色が強いものが多い。「黄色い壁紙」の狂気の主人公の淡々とした日記形式がより恐怖をかきたてる。「故障」「宿無しサンディ」のラストに含みを残した感も良かった。
★13 - コメント(0) - 2016年8月13日

証拠の性質・名誉の幽霊・黄色の壁紙が良かった。特に黄色の壁紙は子供の頃、実家のトイレにある土壁の模様や、寝床の天井の古い板の木目が人の顔等のように見えて、それに時々睨まれているような感覚がして震えてたのを思い出させた。
★2 - コメント(0) - 2016年7月24日

セガンティーニの表紙に魅せられほぼジャケ買い。12人の女性作家による古式ゆかしき幕の内弁当といった体。本編はさておき、かのウィルキー・コリンズと並び称された人気作家で80を超える長編と夥しい数の短編を発表。しかし今日の鑑賞にたえる作品は数編の怪談のみとの一刀両断なプロフィール紹介が何よりも私を震え上がらせた。
★49 - コメント(2) - 2016年6月30日

「追われる女」と「黄色い壁紙」しか読まなかった。文体が読んでいて疲れるのが理由だ。「追われる女」のオチはありがちで正直ガッカリしたが、発表された時期を考えると当時は読む人を驚かせたんだろうか等考えると楽しい。「黄色い壁紙」はネットで言うところの林先生案件。不健康な思考にずっと触れ続けている不快さを一貫して感じた。消化しにくい話だが口当たりはよく、つるりと飲み込める。一気に読んだ。
★3 - コメント(0) - 2016年5月22日

あったか~ぃんだからぁ、ってされる度に「冷たい抱擁」を思い出しそう、乙女心を粗末にするなよ。「蛇岩」「黄色い壁紙」も怖い。「証拠の性質」はハッピーエンドなのかも。「故障」は〈ある日どこかで〉風だが、その胸の高鳴りはもしや…。訳者達の懇談も賑やかな笑い声で、オタク度自慢のようで面白い。
★17 - コメント(0) - 2016年4月28日

ジャケ買い(笑)ウィーンで見た表紙の絵が好きだからです(*^^*) 古典的なミステリーorホラー。訳にも時代を感じる。
★2 - コメント(0) - 2016年2月19日

ひとつ上の先輩が卒論で扱った「黄色い壁紙」が読みたくて購入。短編、怪談ともにあまり読まないのですが、たまには良いですね。
★25 - コメント(0) - 2016年2月6日

通勤時間を使いながら本日読了。好きなのは「告解室にて」「黄色い壁紙」「蛇岩」「冷たい抱擁」「郊外の妖精物語」。怖さの種類もそれぞれで楽しめた。とくに黄色い~のラストはゾッとして暫くその場面が頭の中から離れなかった。
★3 - コメント(0) - 2016年1月24日

女流作家による12編の短編集だが、やはり(黄色い壁紙)が突出して鋭く怖い。遠近法で描かれていた景色がどんどん迫ってくる感覚、、、この作品を(怪談)の括りに入れてしまうのには違和感があった。とても視覚的。再再読したい。
★28 - コメント(0) - 2016年1月6日

12篇の恐怖短編小説集。古い作品には独特の雰囲気がありジワジワとした恐怖を誘うものも多いけれど、少し物足りない。「追われる女」「故障」が印象に残った。作品それぞれに作者紹介が載っていることと、巻末に翻訳者三人が恐怖小説を語っているのも面白く読めた。
★9 - コメント(0) - 2015年11月11日

途中まで読んでそのままになってた本だけど……うーん、そのままにしておいてもよかったのかもしれない。
★4 - コメント(0) - 2015年10月30日

女性作家ばかりの怪談傑作集。「黄色い壁紙」の謳い文句「書かれるべきではなかった、読む者の正気を失わせる小説と評された狂気と超自然の間に滲み出る恐怖」「読んだ者すべてに正気を失わせる作品として、発表とともに大きな反響を呼んだ身の毛もよだつほど妖美な戦慄を招く」とあったので、1人で読むのは恐いから外で読んだ。幸か不幸か、私には恐くなかった。だんだんと狂気に陥っていくのはわかったけど。「追われる女」が恐かったかな。
★19 - コメント(0) - 2015年10月3日

★★★☆☆『黄色い壁紙』『郊外の妖精物語』がおもしろかった。ギルマンが目的で読んだのだけど、これはすごいですね。ゆるやかな地続きのなかで壊れていくというか、いっさいの転調がなく崩壊に向かっていくのが技術としてうまい。あとアンソロジーの趣旨とは少しずれているのだけど、マンスフィールドがおもしろかったのも収穫。正直言ってよくわからない話だったけれど、それでもなんかおもしろい。新鮮な小説体験をしたなあという感じで、気になる作家。他の作品はどうしても古臭さを感じてしまったが、読書入門としても良書だったと思う。
★3 - コメント(0) - 2015年9月22日

「黄色い壁紙」が読みたくて入手。印象としては「精神疾患患者の日記」で、私としては不気味でも怖くもなく、ちょっと期待していたのとは違った。
★1 - コメント(0) - 2015年8月4日

英米の女性作家による怪奇譚を集めた短編集。出版当時、読んだ者の正気を失わせると評された『黄色い壁紙』が突出して怖い。 精神薄弱の女性が夫と共に静養の為やって来た屋敷。寝室の古い壁紙が作り出す模様に不気味なものを感じるのだが…。じわりじわりと女性を浸食していく怪奇。だが、時とともに彼女の狂気が怪奇を飲み込んでいき、部屋を染め上げていく。終始一人称視点で進み、狂人の日記を読んでいるような感覚。執筆背景を調べると、フェミニズムでの観点でも読めるので面白い。悪酔いのような不快感を感じながら何度も読み返した。
★14 - コメント(0) - 2015年6月13日

女流作家かつゴシックという異彩のアンソロジー。『淑やかな悪夢』は表題作なのかと思っていたら単に本作品集のタイトルで、なかなか魅力的。時代性なのか、それともこういった作品の傾向なのかは分からないが、パターナリズムやコンファインメントへの批判が感じられた。ポーの短編集を読んだ時も思ったのだが、ゴシックの短編は好きじゃない…
★3 - コメント(0) - 2015年3月6日

どれもこれも見ごたえがありまして、珍しく大満足であります。八割宝石二割石というのは中々ありません。特にシンシア・アスキス「追われる女」・メアリ・E・ウィルキンズ‐フリーマン「空地」、アメリア・B・エドワーズ「告解室にて」、シャーロット・パーキンズ・ギルマン「黄色い壁紙」、パメラ・パンスフォード・ジョンソン「名誉の幽霊」、メイ・シンクレア「証拠の性質」、ディルク夫人「蛇岩」マージョリー・ボウエン「故障」が良いですね。後ろの訳者三人のお話も好きです。
★6 - コメント(0) - 2015年1月12日

「黄色い壁紙」はもちろん、「郊外の妖精物語」が特にすばらしい。次に「荒地道の事件」、それから軽いユーモアのある「空地」「名誉の幽霊」「故障」あたりが好きかな。幽霊話というのはオチがわかりきっている中でディテールを楽しむ類のものだと思うので、そういう意味で肩の力を抜いて読めるものが混じっていて、長編や単一作家短篇集の合間に読む箸休めとしてちょうどよいアンソロジーだった。怪奇小説に限らずこれで興味を持った作家の他の作品も探訪してみたい。
★10 - コメント(0) - 2014年12月18日

【図書館】読みはじめは怖いっ!と強く感じましたが、それだけではありませんでした。恐怖譚とありますが、少しコミカルなもの。淡々と語られるもの、切なさを強く感じるもの等バリエーションに富んだ一冊てした。個人的に怪談として、ぞくりとしたのは「空地」。評価の高い「黄色い壁紙」は読み返しながら理解できていくと、じわりと狂気や恐さを感じました。
★25 - コメント(0) - 2014年8月19日

「黄色い壁紙」「宿無しサンディ」の2作品がダントツ。派手な描写は無いものの、淡々とした文章が異様に気味が悪い。こういう怪談もあるんだなぁ。
★5 - コメント(0) - 2014年8月8日

19世紀後半~20世紀初め頃の怪談12篇。黴臭く古びた絨毯の匂いがする作品や精神的に追い詰められた主人公の妄想的作品もあるが、より惹かれるのは後者だ。『黄色い壁紙』はヒロインの病を度外視しても、幽閉の恐怖が壁紙への妄執となる過程が面白い。嫌悪がいつしか愛執となることで、周りの者に対する復讐的な心の動きを、読者を巻き込む冷静な文体で描く。失神した夫の体を乗り越えてまで彼女を妨害する力をはね除ける意志は不気味で強固だ。『郊外の妖精物語』、顧みられない子供の境遇から逃れ大人達を嘲笑う結末を童話的に描き、哀しい。
★37 - コメント(2) - 2014年6月5日

怪奇ものはふだんは全く読まないので、少し苦戦。読み切るのにたいへん時間がかかったけれど、好きとは別にただ普通に面白かった。「黄色い壁紙」は好み。語りは一人称なんだけど、その中で次第に加速してゆく狂気がたまらない。この感じ、好きだな。
★4 - コメント(0) - 2014年5月29日

絶賛の「黄色い壁紙」がよくわからない…!4回も読んだのに怖さの意味がわからない…どうしてー?「告解室にて」「証拠の性質」「冷たい抱擁」「故障」「宿無しサンディ」がよかった。倉阪鬼一郎さん訳が好きだ、っていう発見。
★2 - コメント(0) - 2014年4月30日

ギルマンの「黄色い壁紙」、どうしてもまじまじと真顔で読んでしまう。たとえば文ひとつひとつ読んで、何故主人公はこう思ったのか、こうしているのか考えると怖いというかしんどい…同じ状況になったことはないので解らないけれど、見過ごせない種類の怖さ。(「見過ごせない」と思ってしまうこと事態も、ある意味怖い)ディルク夫人の「蛇岩」の閉塞感にも同じ種類の怖さを少しだけ感じる…。あっ、でも「黄色い壁紙」の夫婦間には愛に似た執着も無いから違うか。「名誉の幽霊」のオチと「宿無しサンディ」の後味も気に入った。やっぱり怪奇小説・
★9 - コメント(3) - 2014年1月21日

桜庭一樹のお薦めで。黄色い壁紙が怖い
★1 - コメント(0) - 2014年1月17日

冒頭のシンシア・アスキス「追われる女」は2頁で結末がある程度見えてしまうが、判った上で読むのもまた良しでしょうか。かの御大 平井呈一氏のお気に入り作家だったというのも頷けます。 やはり秀逸なのは「黄色い壁紙」。扉頁の紹介文からも不穏な空気が感じられますが、物語の進行とともに少しづつ理性の調律が狂っていく様が、端正な文章で綴られていきます。発表された当時のご時世を考えるとやはり問題作であったのでしょう。
★24 - コメント(0) - 2013年10月27日

淑女達のゴシックホラー。怪談らしく重い空気感、濃密な闇などで出来上がる世界。やはり淑女の紡ぐ恐怖は上品。血が飛び散ったり脳みそがばら撒かれたりしない。最近、刺激の強い本に偏っていたので少し物足りないのが残念。
★3 - コメント(0) - 2013年10月23日

村上リコさんのご本で紹介されていたシンシア・アスキス女史の作品が入っていたので読んでみました。彼女の「追われる女」は、途中でオチが見えてしまい、いまひとつでしたが(日本の「狢」「のっぺらぼう」を彷彿とするような)、面白い作品もいくつかありました。「空地」「告解室にて」は王道の怪談。「黄色い壁紙」はいわゆる怪談ではありませんが、恐ろしい。身の毛もよだつというのは、ああいうのを言うのだと思います。確かに「書かれてはいけなかった小説」ですが、ぜひ読んでみて!と人に勧めたくなります。
★7 - コメント(0) - 2013年10月1日

数年前、本屋で見かけて気になっていたのですが、なかなか縁がなくやっと読めたという感じ。女流作家だけの怪奇小説アンソロジー。「黄色い壁紙」の評判が良いようですが、個人的には「故障」「名誉の幽霊」が良かった。「解告室にて」「宿無しサンディ」も面白かったかな。訳者も方々のお話も興味深く、挙げられている小説も読んでみたいです。
★23 - コメント(0) - 2013年9月2日

やはり『黄色い壁紙』でしょうねぇ.登場人物の視界に,向こうからじわりじわりと浸みだしてくるもの,それがやがて登場人物を通り越してページのこちらがわの世界にまで浸みだしてくる,その瞬間の不気味さ,不快さ.幽霊や悪魔たちは,ある意味身許がはっきりしていて,怖さがわかりやすい.やっぱりわからないこと(もの)が一番怖い,そんなことを考えます.それにしても東京創元社装幀室はよい仕事をしている! セガンティーニね,覚えとかなきゃ.
★7 - コメント(0) - 2013年6月7日

単純な怪談のつもりで読んでびっくりしたのが、『黄色い壁紙』。読んでいるうちに、どんどん気持ち悪くなる感じが、衝撃でした。100年以上前に作られた話とは思えない臨場感です。その他作品も良品揃い。作品の並び順も読みやすかったです。
★7 - コメント(0) - 2013年3月18日

海外小説の情景描写は読んでいても上手く想像が出来ないため、不快な気持ちになりながら読み進めた。まれに自然と情景が浮かぶ海外小説もあるがこの本は違った。「蛇岩」はなにをやっているのかわからなかったがそれを除けば十分楽しめた。
★2 - コメント(0) - 2012年10月23日

え、この時間に読むの、寝れなくなるよ?
★2 - コメント(0) - 2012年9月6日

淑やかな悪夢の 評価:100 感想・レビュー:73
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