ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))

ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))
あらすじ・内容
クトゥルー神話の創造主にして20世紀最後の怪奇小説作家ラヴクラフト。その全貌を明らかにする待望の全集――本巻には、アーカムやアヴドゥル・アルハザードが初めて言及される初期の作品や、ロバート・ブロックに捧げた作者最後の作品をはじめ、時空を超えた存在〈大いなる種族〉を描く、ラヴクラフト宇宙観の総決算ともいうべき「時間からの影」など全8編を収録。訳者あとがき=大瀧啓裕

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ラヴクラフト全集 (創元推理文庫 3巻はこんな本です

ラヴクラフト全集 (創元推理文庫 3巻の感想・レビュー(716)

「ダゴン」他8の短編の中で印象深かったのは「時間からの影」、著者は幼いころから天文学に興味を持ち続けていたという。総決算ともいえるこの作品の宇宙観を堪能することができた。二重人格についても記されているが、少し前に読んだ「地底旅行」のシーンが頭をよぎった。花粉症薬服用の為、読み終えるまでに時間を要した枕本(笑)
★8 - コメント(0) - 3月13日

『戸口にあらわれたもの』が一番好きです。ダンとエドワードの友情にノスタルジックな感傷を覚えました。高い知性と闇への興味、その反面、薄弱な意志を持つエドワードが妙に魅力的。そんなエドワードが出会った女性アスナスも、その邪悪さ、強力さゆえに敵として魅力的。エドワードはアスナスと結婚するも徐々に彼女のおぞましい正体を見抜いていきます。そしてついに……。アスナスにしてやられたエドワードが最後の力を振り絞ってダンに伝えたメッセージに心打たれました。「さようなら。きみは素晴らしい友人だった」
★4 - コメント(0) - 3月8日

偏在するものは時空を超えるのではなく、時空を作りながら痕跡のような姿しか残さない。作者の宇宙史は、物語るために流れたり積み重なることもなく、感覚や情動にしか「理解」されない偏在として仄めかされる。人間の理解が視聴覚に偏向した機構なら、この宇宙史は色の変化や声の距離感の錯覚として現われる。そして「そう思っていたものは実はこうだった」という後半の「実は・・・」を理解しようとする主体は、もはや言葉を発しない。この喪失は件の宇宙史を人間理解に接続し、別の理解に移行させる徴候だ。作者の世界ではそれを「混血」と呼ぶ。
★2 - コメント(0) - 2月10日

おもしろかった!
★2 - コメント(0) - 1月28日

『家のなかの絵』でぞぞぞっときました。他の話は邪神たちや大いなるもの、そういった人間を超越した種族が恐ろしさの根源だったのに、これはあくまでこわいのは人間。いや人間超えてるかもしれないけど。資料『履歴書』もよかったです。もしかしたら一番好きかもしれない。
★4 - コメント(0) - 1月25日

再読。あまりにも有名なダゴンを含む短編集。アウトサイダーがオチが予想できるものの分かりやすく面白い。輝くトラペゾヘドロンとか、ネーミングにロマンある。
★4 - コメント(0) - 1月3日

クトゥルフ神話でも有名な邪神や生き物が登場します。やはりとても読みづらいのですがその複雑な文章から感じられる不気味さは強烈です。どの短編もラストの一文のインパクトが強烈で特に「ダゴン」と「アウトサイダー」が際立っているように思いました、そこまでで積み上げられてきた恐ろしさが一気に吹き出すような感覚を覚えました。
★6 - コメント(0) - 2016年12月3日

いつかは読むだろうとは思っていたが、ついに手を出してしまった…。怪奇小説ファンとしては外せないのが彼なのだが、悪文のイメージが強すぎた。とりあえず有名な「窓に窓に!」で笑ってしまった(笑)
★2 - コメント(0) - 2016年11月27日

久々に読む。好きなのは「ダゴン」「家の中の絵」どれも粒ぞろいの作品。最後の「履歴書」もなかなか興味深い。不思議なのは世間で言われているほど「悪文」でも「不器用な作家」でもないのに、なぜ「読みづらい」というイメージが定着してしまったのだろう。少なくとも日本語訳ならレ・ファニュの方がこれの倍くらい読みづらい。怪奇小説としてはごくごく平均的なレベルだと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年9月30日

拓也さんのオススメ本。幻想的な『戸口あられたもの』や『時間からの影』が面白かった。コリン・ウィルソンがタイトルを引用した『アウトサイダー』も、もちろん興味深く読了!
★65 - コメント(2) - 2016年8月23日

幻想・ホラー短篇集。私が個人的に作家ラヴクラフトの作風を知ってもらうにはこの一冊をお薦めしますね。そして私自身一番読み返してるラブクラフト邦訳でもあります。全体~あるいは重要部分を一人称にして深淵と狂気を描くラヴクラフトの手法が存分に味わえて、更にロマン主義から象徴主義的な重厚な文章も大瀧啓裕氏の訳が再現。全て傑作ですが、やはりボルヘスやエンデも模倣し、コリン・ウィルソンがタイトルを引用した『アウトサイダー』でしょう。単なる一人称ホラーではなく、ギリシア時代から2500年を経て復活した一つの体系ですね。
★34 - コメント(2) - 2016年8月16日

「アウトサイダー」すっごい好きだわ…。でもどれも、ひたひた迫りくる恐怖と最後の数行で絶望のどん底に突き落としてくるところが、たまらない。
★5 - コメント(0) - 2016年6月15日

一番おもしろかったのは「時間からの影」! これは良かった! 脳みその中身だけがどうやら太古の生物と入れ替わっているらしい、 なんてファンタスティック!そして太古の生物の身体の不思議ったらないわ
- コメント(0) - 2016年5月26日

初期の作品を始めとした前八篇を収録したラヴクラフト全集3巻。多少読み慣れてきたこともあって1巻の頃よりはまだすらすら読めるようにはなったかな。有名どころである「窓に!窓に!」の元ネタであるダゴンや、アヴドゥル・アルハザード、アセナス・ウェイト、輝くトラペゾヘドロン、各種魔術書など、クトゥルフ知名人、用語が数多く登場するのもファンの目を引くところ。あの邪神が化身として出る『闇をさまようもの』。アセナス・ウェイトが登場する『戸口にあらわれたもの』の二編が個人的にお気に入りな話でした。
★2 - コメント(0) - 2016年5月18日

「履歴書」と題されたラヴクラフトの書簡が集録されており、これがなかなか興味深い内容だ。「時間からの影」はSFじみたよさも感じられる。最後の叫びが有名な「ダゴン」も読める。窓に。
★5 - コメント(0) - 2016年2月28日

「窓に!窓に!」の元ネタこれかー。「闇をさまようもの」はクトゥルーで読んだ気がするので飛ばしつつ。ラヴクラフト全集の方が訳はいい気はするけどね。
★2 - コメント(0) - 2016年2月20日

1巻2巻と読んできてラブクラフトの文体にもだいぶ慣れてきた。短編は物語として、長編は叙事詩として。『ダゴン』はたしか映画になってたけどまだ観てないなー
★4 - コメント(0) - 2016年1月22日

「ダゴン」では不運にも太平洋の海底から浮上したダゴン神殿に漂着した船荷監督の恐怖を、「家のなかの絵」では、今でも米スプラッター映画によくある、旅人が泊まったのは殺人鬼の家という話を、「無名都市」では狂える詩人アルハザードが伝えるアラビア砂漠の廃墟を訪れた冒険者が出逢う匍匐する爬虫類生物の恐怖を、「潜み棲む恐怖」では同族婚によって呪われた館でのモンスター退治の顛末を描く。「アウトサイダー」は特に好きな作品。色々な解釈があるようだが、僕は幻想に生きる創作者が現実と出逢う恐怖を描いたと見た。他3編。
★5 - コメント(2) - 2016年1月21日

各時期を代表する八編を収めたというだけあり、魔術的なものから宇宙的なものまで、どの作品も面白かった。中でも初期の短編「ダゴン」や「アウトサイダー」後期の中編「時間からの影」の最後の一行は強烈な印象を残す。また、巻末にはラヴクラフトが自己紹介をしている書簡もあり、そこにはラヴクラフトの人種感等も書かれていて興味深く読めた。
★54 - コメント(0) - 2016年1月9日

これがブラッド・ボーンに出てくる「ヤーナム」の元ネタかあ
★2 - コメント(0) - 2015年12月13日

ついに来ました「窓に!窓に!」。ラヴクラフト作品は短編が面白いな。長編は文章がしつこく感じて、一気に読むには息切れする。特に好きだったのはやっぱり『ダゴン』。それから、これだけ他の作品と毛色が違った『アウトサイダー』。あとはホラーダンジョン系の『無名都市』。
★4 - コメント(0) - 2015年11月4日

一部で有名(?)な「窓に!窓に!」という台詞のある「ダゴン」から始まる短編集。特に良かったのは主人公が親友を撃ち殺す冒頭から始まり、最後に真相が分かる「戸口にあらわれたもの」と、時間を超越し、他者の精神を交換できる『偉大なる種族』の存在が仄めかされる「時間からの影」の二作かな。他の作品でも登場する『インスマス』や、『ネクロノミコン』、『エイボンの書』といった書物が、これらの作品がクトゥルー神話として共有の世界観で表されているのも良い。巻末の履歴書もラヴクラフトの小説の源泉を理解する助けになり興味深い。
★5 - コメント(0) - 2015年10月26日

なぜかワンフレーズだけ有名になっている「窓に! 窓に!」が出てくる冒頭の掌編のインパクトが強い。収録された8編では、『時間からの影』がおもしろい。
★6 - コメント(0) - 2015年9月22日

有名過ぎる「窓に! 窓に!」の『ダゴン』の出落ちから始まったけど、最後の『時間からの影』の宇宙観が面白くて満足。
★1 - コメント(0) - 2015年9月18日

短編7、中編1、履歴書と題するエッセイ1を収録。中編「時間からの影」は、未来世界の知的生命と精神を交換することで、歴史とテクノロジーを望見する超古代文明人「大いなる種族」についての話で、ラヴクラフトの神話的世界を割と体系的に見られるものだ。ただ、この人独特の執拗な文体と、言っちゃなんだが乏しい比喩表現のせいか、ちょいくどい。彼の本領は、短編のほうでより発揮されると思う。これは、彼の小説が所謂「語り」の形式で綴られることと無関係ではない。怪談で重要なのは、大げさなくらいの演出と、適切な長さな気がする。
★6 - コメント(0) - 2015年8月31日

クトゥルフ神話の生みの親・ラヴクラフトの短編8作を収録。物語性が高くて読みやすいお話が多い印象。巻末の訳者解説と併せて読むとより理解できて楽しい。『家の中の絵』『アウトサイダー』恐ろし楽しいゴシックホラー。『戸口にあらわれたもの』エドワード可哀想(つД`) 『時間からの影』壮大なSFホラー中編。名状しがたく冒涜的であるはずの“大いなる種族”の描写がちょっとユーモラスw
★1 - コメント(0) - 2015年7月18日

Twitterのフォロワーさんに薦められた事もあり3巻目から読んでみました。「無名都市」と「潜み棲む恐怖」のホラーダンジョン感は凄く好き。ワクワクするような話じゃ無いんだろうけど、ワクワクした。「戸口にあらわれたもの」が主要登場人物が2人だからか、恐怖が分かりやすくてとても好き。現代のファンタジー小説やゲームに出てくる諸々の事象・名称の〝元ネタ〟になるんだろうけど、それもあって俄然興味。勧められたのは3〜5巻だけど他の巻も読んでみたい。
★4 - コメント(0) - 2015年6月30日

時間からの影、アウトサイダーが印象に残った、履歴書で作品の説明がついてて嬉しい
★2 - コメント(0) - 2015年6月25日

窓に!窓に! 偉大なる種族について言及されていましたねー! 次巻以降で他のもの達について描かれるんかな?
★2 - コメント(0) - 2015年6月9日

いやー、面白い。
★2 - コメント(0) - 2015年3月19日

★★☆-- 酔っ払って時々記憶が無いのは、大いなるものと精神交換してるのだろうか。。。
★2 - コメント(0) - 2015年1月12日

20世紀最後の怪奇小説家と呼ばれるラヴクラフト。彼のクトゥルー神話として本格的にまとめられた物語、ロバート・ブロックに捧げられた遺作などを収録。 『クトゥルー神話』の原点、ラヴクラフトの作品集3巻目。今回は時空を超えた<大いなる種族>が書かれるなど、ラヴクラフトの宇宙観がよく表現されている作品だったと思う。後「履歴書」というラヴクラフトの私小説的な文章も収録されています。 今回印象に残った物語は、短い話ですが最初の『ダゴン』ですね。文章がリアルで、最後の「窓に・・・・」という文章が心に刻まれる。
★6 - コメント(0) - 2014年12月5日

全体的に面白く仕上がっている 1,2より読みやすい感がありました
★1 - コメント(0) - 2014年11月11日

掲載作の書かれた時期はさまざまだが、どれも怖い。読みやすくはないが、重厚な文体が素晴らしい。近頃のホラー小説には、普通の日常生活を描いた部分が延々とあったりするが、ラブクラフトにはそんなものはない。一部の無駄もなく恐怖が支配している。読み終わったあとにも解決しきれないぬるっとしたものが残る作品が多くいが、それこそが恐怖小説の真髄だ。
★1 - コメント(0) - 2014年11月6日

再読
- コメント(0) - 2014年9月16日

3巻目にして少し飽きてくる。 恐怖を感じるも好奇心が優り衝動的に危険に近づく主人公が多すぎる。 「戸口にあらわれたもの」が面白かった。
★2 - コメント(0) - 2014年8月31日

3作目にもなると大分自分なりの「読み方」が見えてきました。基本的に全作を通じて恐怖の体験を手記に纏めた形式を採っている様ですので、自分がクトゥルーに関する謎を解き明かそうとする研究者にでもなったつもりで、その資料となる手記を漁っているという体で読み進めています。すると物語として捉えるよりも荒唐無稽さという灰汁が少し抜けて、より素直に、より面白く受け入れられている様な気がしています。にしても狂えるアラブ人、アブドゥル・アルハザードは何を書き残したというのでしょう…ミスカトニック大の図書館に行って確かめたい!
★26 - コメント(0) - 2014年8月10日

ラヴクラフト全集 (創元推理文庫 3巻の 評価:58 感想・レビュー:138
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