幽霊狩人カーナッキの事件簿 (創元推理文庫)

幽霊狩人カーナッキの事件簿 (創元推理文庫)
あらすじ・内容
カーナッキ。電気式五芒星と古文献を駆使しオカルトと科学を混合させて怪奇現象に挑む、名うての“幽霊狩人”。彼が事件を解決するたび、わたしたち友人は招かれて冒険譚を堪能するのだ。被害者しかいない空間での死傷事件、不気味な口笛が響く部屋での怪談等、名探偵ホームズ譚と同時代に書かれその怪奇版として名高いシリーズ全作を新訳。本邦初訳の資料的作品1編を含む全10編。訳者あとがき=夏来健次

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375ページ
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幽霊狩人カーナッキの事件簿の感想・レビュー(56)

オカルト探偵といえば、ブラックウッドのジョン・サイレンス、レ・ファニュのヘッセリウス博士、最後にこのカーナッキ!といわれるくらい有名なのだが、その実態はただのヘタレかつ素人探偵(笑)しかもけっこううっかりミスが多く、読んでるこっちがハラハラする。人間相手のペテンと真の怪異の区別を最後まで明かさないあたり、ミステリーとホラーがまだ不分明だった過渡期の面白さが伺える。これの元ネタのホームズも怪奇物の要素がある作品もあるし。やたら物々しいオカルトアイテムや、もっともらしいオカルト理論も雰囲気があっていい。
★2 - コメント(1) - 2016年10月13日

ホームズ時代の心霊探偵カーナッキの連作短篇集の新訳版。旧角川ホラー文庫版から一篇追加有り。一人称が「私」から「ぼく」になり、にこやかに「帰りたまえ」と友人らを追い返していたのが「お開きだ」(原文"Out you go!")になっててw印象が違います。追加の「探偵の回想」は紹介の小冊子用掌編で、カーナッキ本人が過去の事件を振り返る体裁ですが、これがガチ要約。「実は○○が✕✕の理由で幽霊のふりをしていたのだ」そこまで書いたら宣伝にならないんじゃ?? 絶大長編『ナイトランド』も1/10に圧縮してるし要約は得意?
★20 - コメント(1) - 2016年5月1日

怪奇現象を解決する訳ではないですが、シグザンド写本やらサアアマアアア典儀やら怪しげな古文書、電気式五芒星やら真空管やら胡散臭い機械を駆使し、怪奇現象の謎に挑んだ体験談を仲間に語っている本です。「誘引霊気」「サイティイイ現象」とかB級っぽい用語がまた雰囲気があって面白いです。色々想像すると不気味な話が多く、飽きないです。
★3 - コメント(0) - 2015年1月18日

電気式五芒星と「サアアマアア経典」を駆使して心霊現象に対処する幽霊狩人、カーナッキーが語る事件。「幽霊の正体、見たりて枯れ尾花」という話もあり、拍子抜けはするのですが中には本当に説明がつかない「真怪」もあるのが不気味。海洋怪奇小説をお得意とした作者の本領発揮な「魔海の恐怖」は生き生きとしており、「異次元の豚」の緊迫感は凄くてこちらも呑み込まれそうになる位でした。一番、ビジュアルを想像して怖さで震えたのは『口笛の部屋』だけどね!
★49 - コメント(0) - 2014年11月14日

いわゆる「心霊探偵」ものの走りだが、超自然的な解決を迎えるものばかりでなく、合理的に解決される事件もあり、科学と非科学のあわいを行き来する作品群が収められている。ストーリーは、カーナッキが「ぼく」ことドジスンら4人の仲間を自宅に招き、そこで自ら遭遇した事件の顛末を語るという体裁をとる。馬や豚といった動物の姿をとって現れる怪異も相当だが、やはり「口笛の部屋」で口笛を吹くものの正体が一番不気味。また海洋ものを得意とするホジスンの面目躍如たる「魔海の恐怖」、書痴なら注目の「稀書の真贋」も捨てがたい魅力。
★8 - コメント(0) - 2014年11月4日

「礼拝堂の怪」「妖魔の通路」「月桂樹の館」「口笛の部屋」「角屋敷の謎」「霊馬の呪い」「魔海の恐怖」「稀書の真贋」「異次元の豚」「探偵の回想」収録。最初の出会いはもう20年も前、角川ホラー文庫版でありました。こういう物語を読むと、この時代の合理主義と神秘主義の奇妙に混交した感じが窺えて面白い。思えばあのがちがちの合理主義者を生み出したコナン・ドイルは晩年オカルトにはまったし、日本でも「リング」のモデルとなった福来事件がこの頃だった。東大の助教授が真面目に念写実験をしていたなんて…今考えるとすごくないか?
★2 - コメント(0) - 2014年10月19日

【日本の夏は、やっぱり怪談】The Ghost Finder トマス・カーナッキの活躍する短編9編と、資料的作品1編を収録。最後の1編を除いて、カーナッキの家に呼ばれた友人たちが、彼の解決した事件の話を聞くという形になっています。当時としては最先端の(と思われる)科学的方法とオカルト的方法とが入り混じった調査の仕方が面白く、事件の結末も、人為的なものだったり、本当に超自然的なものの仕業だったり、どちらともつかないものだったりと、最後までわくわくして読めました。
★17 - コメント(1) - 2014年8月14日

"幽霊狩人"などと銘打っているが、カーナッキは超人でも何でもない一青年だ。怪奇現象に直面すると恐怖し逃げ出したい感情を必死に堪えている(たまに逃げる)。彼が対峙する事件は本当の心霊現象であったり、そうでなかったり。その扱いはあくまでも同列であり、謎の究明自体には全く尽力しないカーナッキである(平気で「それはわからない」とか言っちゃう)。さして恰好良く描かれていない主人公像は、ある意味新鮮で、友人一同呼びつけておいて自分の(自慢)話が終わるなりさっさと帰れと命じるカーナッキさん、色んな意味でツボでした(笑)
★17 - コメント(3) - 2013年11月19日

20世紀初頭版「X-ファイル」って感じでしょうか。主人公は決して超人などでもなく、地道に現場検証して調査にあたってますね。そんなところに意外と親近感が持てるかもしれません。エンディングも人知を超える物だったりそうでなかったり、混ざっていたりと。 そう言えば、ニューマン作ドラキュラ三部作のどこかに出ていたようなことを思い出しました。が、あの分厚い三冊はどこに仕舞い込んだか忘れました。
★10 - コメント(0) - 2013年10月20日

探偵でなくて本当に幽霊狩人だった・・しかも人間のしわざと合理的説明がつくものと、正真正銘の怪奇譚が入り混じってるのが不思議。真剣に五芒星描いたり、護符貼ったり、日本で言うと安倍晴明か??なんとも不思議なスタンスの物語だった。
★1 - コメント(0) - 2013年4月20日

これは、幽霊狩人カーナッキが人の悪意による偽超常現象を快刀乱麻に解決する話…ではありません(笑)現代のラノベのような展開を期待してはいけない。 時には逃げ出すこともあり、謎が残ることもあり、中には本物の怪異もある(怖かった)。手放しで万人に勧めはしないけど、妙に好きな作品です。「ブーブー鳴く男事件」は、本書を読んでからかなり年月が経っても忘れ難い。
★3 - コメント(0) - 2012年6月24日

「幽霊狩人」という割には結構幽霊や怪奇現象に対しておびえたり逃げだしたりしてるのは意外だった(笑)ヴァン・ヘルシング教授やサイモン・アークのようにもっと冷静に戦ったり推理したりするのかと思ったけど(笑)逆にこういった感じのカーナッキに好感が持てましたけど(笑)
★11 - コメント(0) - 2012年2月5日

この作者は異次元を覗く家の作者だったとは!ホラーとは気がつかずに読みました。一応、合理的な説明がつくような感じで終わっているのもちょっと謎が残っていてちょっと怖い感じ。特に異次元の豚(豚ですよ、豚…)は完全にホラーで異次元を覗く家を垣間見せています。異次元を覗く家の時も思いましたが、なんで豚なの…。実は怖くて読みとおせませんでした。家に置いておくのもちょっと…と思いつつ、読了できていないのが心残りです。いや、別の本の話だけど。カーナッキをめぐる人間関係はいかにもイギリス的(ホームズとかダルジールとかポアロ
★2 - コメント(0) - 2012年2月2日

☆×4.5…メインはホラー、だけれども作品によっては仕掛けもののミステリーが入っていたり…といろいろなジャンルを楽しめたり。中にはどこからどう見たって異形のモンスターだろ!と言う作品もあります。面白かった作品は「異次元の豚」と言う作品です。まず色彩豊かですし、本当の意味でカーナッキがピンチになる作品です。もしいけるんだったら、この解決場面を見てみたいのですが。(豚に襲われるのはごめんですぜ!)
★6 - コメント(0) - 2012年1月9日

カーナッキの登場するホームズパスティーシュを読む前に、カーナッキが何者かわからなかったので予習のつもりで。あらすじだけ見ると胡散臭いオカルト話にしか思えないのだが、読んでみるとそうでもない。心霊現象だけでなく合理的な解決をみる事件も混在しているのが面白い。どの話もカーナッキが友人たちに事件の顛末を語るというスタイルなのだが、超常現象に臨む際のヘタレな態度をあまりにも自信満々に語っているところに、かえって好感をもった。
★5 - コメント(0) - 2011年10月22日

「一見怪奇現象のような事件を解決していく主人公」というタイプの短編集だけど、面白いのは主人公がオカルト肯定派かつオカルト至上主義ではないこと。 全部科学で説明が付くわけでも全部オカルトで済ませるわけでもなく、カーナッキはどちらであってもただ解決するだけと言う作業的な態度が良い。 まぁヘタレ青年だから渦中にあるときはうろたえまくりの腰砕けなんだけど。
★4 - コメント(0) - 2011年7月21日

カーナッキ先生が、カッコよく幽霊をハントしたりする話ではありません。良い意味でも悪い意味でもB級。でも、胡散臭さは味。
★2 - コメント(0) - 2011年3月26日

ファンタジーだなぁ。映画のヴァン・ヘルシングを連想してしまった。カーナッキの妙な道具も、いいかっこしいな小心者な部分ももヴァン・ヘルシングによく似ていたので、途中からヒュー・ジャックマンで想像してました。低予算で映画化してくれないかな。主演は長髪のヒュー・ジャックマンで。
★2 - コメント(0) - 2011年1月13日

心霊現象だったり勘違いだったり、単なる怪奇譚ではないのが面白かった。が、主人公カーナッキの人間性に問題が(笑)事件解決後に友人にそれについて話す、という体裁なんだが、いざ「現象」に直面するとすっげえビビリなのに、話す段になると、まあ、えらっそうで(笑)この男とは友人になれそうもない。
★2 - コメント(0) - 2010年11月6日

一応事件が起こり、探偵(?)が解決するという意味でミステリなのだが、それだけに期待すると楽しめないかも。幽霊騒ぎに対して、合理的に説明が付けられると思ったら、ほかの物語ではそのまま謎として残ってしまう。だが、それがいい。幽霊が出てくる描写もうまいし、魔導書や怪奇現象の名前が結構笑える。
★3 - コメント(0) - 2009年10月28日

N
心理状態の細かい描写が逆に怖い。夜中に読む本ではなかった(笑)
★1 - コメント(0) - 2008年10月27日

この分野の嚆矢とも言うべき作品なので多少期待したが今現在の我々の日常の方が恐ろしげなのでちょっとがっかりした。すなわちご大層な文言がパロディーのように感じるのである。この分野ではグランダンとジョン・サイレンスシリーズが未読として残っている。こちらの方にも期待せずに読みたい。
★1 - コメント(0) - 2008年6月22日

結構カーナッキがビクビクしてる感じが意外だった。もう少しドッシリ構えているのかと思ったけど。
★2 - コメント(0) - 2008年6月12日

国書刊行会の時は、”なんだ、幽霊の正体見たり枯れ尾花かよ”と思って読むのを止めてしまったけど、そうじゃなかったんだね。
★2 - コメント(0) - 2008年5月26日

本邦初訳の資料的作品1編があるというので読んだが、うーん、あってもなくても別にいいや、という感じ
- コメント(0) - 2008年4月4日

カーナッキはあくまで事件を解決するのが目的で、本物の幽霊と、心霊現象に見えるだけの2パターンの扱い同列なのが面白いんだけど、その正体についてはあまり追求しないんだよね。また、怪奇現象につきものの不可解な出来事についても「わからない」か「勘違い」か「たまたま」で済ましちゃう。最初はツッコミ入れてたものの、徐々にそれが出てくるのを楽しみにしちゃうダメな読み方をするように(笑)難しいオカルト理論は端折るし、事件中は毎回ビビリだし、現在のゴースト・ハンターとはかなり一線を画しているかも。
★5 - コメント(0) - 2008年4月1日

以前、図書館で国書刊行会版を読んでいた物の新訳と聞いて。あーやっぱ訳者が変わると多少読みやすくなるね。ヘタに心霊的なメカニズムについてマニアックな解説しないから「ジョン・サイレンス」よりは楽しめる
★2 - コメント(0) - 2008年3月30日

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