肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)

肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)
あらすじ・内容
●宮崎駿氏推薦――「心ふるえる、初々しい思春期をふしぎな男との出会いを通して描いている。妙にねじれず素直な描写、心あらわれる結末。ぼくは大スキです。おすすめ。」

【カーネギー賞・ウィットブレッド賞受賞】
引っ越してきたばかりの家。古びたガレージの暗い陰で、ぼくは彼をみつけた。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。誰も知らない不可思議な存在。彼はいったい何? 命の不思議と生の喜びに満ちた、素晴らしい物語。カーネギー賞、ウィットブレッド賞受賞の傑作。訳者あとがき=山田順子

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肩胛骨は翼のなごりの感想・レビュー(498)

雰囲気が良かった。童心に帰れそうで帰れない。心が汚れてるから。
★2 - コメント(0) - 2月5日

S
かつて老人が住んでいた古びた家を買い取り、リフォームしながら生活をしはじめた少年と家族。ガレージの中でうずくまる「不可思議な」男と、近所に住む「不可思議な」女の子。少年の目に映る様々な不可思議と、夢や幻に満ちた日常は不安定だが、どこか愛おしいものに満ちている。鳥の骨と翼と命、もしも共通点があるとしたら、それは柔らかさ、脆さ、儚さといったものだろうか。それらは少し力を込めれば簡単に壊れてしまうが、しかしいつか空を飛ぶための力がある。その為に、私たちには肩甲骨が備わっている。
★37 - コメント(0) - 2016年12月22日

この独特の世界観。ファンタジー?いや、穏やかな児童書なのかな。マイケルやミナの気持ちがとても懐かしく、愛おしく感じられた。スケリグは消えてしまったのかしら、なんで?と思ってしまうのは自分がすっかり大人になってしまった証拠のようで、複雑。こんな穏やかな物語、世知辛い世の中でフワッとした気持ちにさせてくれる。
★16 - コメント(0) - 2016年12月20日

翼があるからキレイだとは限らない。口も悪いし不衛生。児童文学だと思って読んだんだけど・・・おや? でも、とってもおもしろかったです。後書きと、本の紹介が長かったので、まだまだページがあるのにもう終わり?とびっくりがっかりしました。後書きにはちゃんと児童文学って書いてありました(笑)。説明的でない、ともありましたがその通り。独特の存在感で、最後まで不可思議なまま去っていく姿が逆によかったです。シロクロつけたくなるのは大人の悪いクセかもしれないなー。
★2 - コメント(0) - 2016年12月16日

不可思議なもの。彼はナニ?崩れ落ちそうなガレージの隅にうずくまる汚い男。その男の背中には翼があった。彼を見つけたマイケルとミナ。迷いの中にあった彼らの世界が、1つ2つと鮮明さを増していく。リアルな描写に、匂いや埃っぽさ、彼らが見る世界の色を感じ取ることができた。結末を望むより、3人のダンスがずっと続いてくれればいいのにと思った不可思議な物語。
★58 - コメント(0) - 2016年11月28日

原題「Skelig」の物語から想起した邦題が素晴らしい。命の儚さ、鼓動が聴こえなくなるだけで死んでしまう儚さと、燃えるような生命の強さ。不可思議。誰しもが翼を持っているかもしれない、肩甲骨の下に隠して。純度の高いお話だった。
★3 - コメント(0) - 2016年11月3日

図書館本。裏表紙のあらすじだけを読んでしまうと、なんだか不気味な物語という先入観に陥りやすい。古いガレージの片隅で料理以外に虫の死骸を食べる異形とも言うべき存在…それが原題でもあるスケリグ。主人公マイケルに隣に住んでいる少女ミナ。登場人物もそれぞれ個性的。スケリグを中心に語られる生きる事の喜びがひしひしと伝わってくる。肩胛骨のような羽。彼こそが生への祝福をしてくれる天使のような存在ではないだろうか!?タイトルも秀逸。『ミナの物語』への移行も決定だな♬ファンタジーに分類されるのだろうけど万人にオススメ♬
★73 - コメント(2) - 2016年10月10日

どうか、彼女の鼓動が止まってしまいませんように。どうか、彼の翼が軽やかに広がりますように。子供のやさしい体温を知っているから。妹を愛おしく思う兄の気持ちが伝わってくるから。どうしようもなく胸が締め付けられる。必死で生きようとする存在がある一方で、ただそこに「在る」だけの彼の姿にやるせなくなる。彼が翼を広げることができたのは子供たちのひたむきな想いがあったから。だから彼は彼女の枕辺に立った。彼女の未来に祝福を与えるかの如く。込み上げる涙の理由を考えることに意味はない。透明な想いに心が震える。そんな物語。→
★82 - コメント(8) - 2016年9月26日

子持ちで、子供と接する事が多い私は、終始笑顔で天使の世界を楽しんだ。優しい父と母、ほわっと寄り添う親子の会話も素敵!そして「赤ちゃん」という名の妹。すべて子供の視線から語られ、子供たちは、人間の翼を触りながら、純粋無垢な世界で夢の中を生きる。子供って不思議だなあ、、、透明な心と言動に、私の心も身体も浄化されていく。
★10 - コメント(2) - 2016年8月8日

sin
“楽天主義は児童書のならい”そうストーリーはめでたしで終わったけれど、もし彼との出合いが違っていたらどうだろう?疑り深い自分なら彼はただの浮浪者か…たとえその翼に出会えたとしてもそれは漆黒の翼でその後の展開は戦慄すべきものに成り果てたのではないだろうか?彼という存在はなんでもない、限りなく白に近い、そして限りなく黒に近い灰色。ただその人の本性を写し出す鏡のような者ではないだろうか?無垢な少年にこそ手にすることのできる“ギフト”それが彼…。
★80 - コメント(3) - 2016年6月23日

邦題が素敵すぎる。
★2 - コメント(0) - 2016年6月12日

マイケルが夜中に起きだして、心臓の悪い小さな妹に触れる場面がこれ以上ないくらい切ない。ちゃんと温かいか、心臓は動いているか、呼吸しているかと確認する彼の不安と安堵と切実な祈り。妹のことで頭がいっぱいな両親はマイケルを気遣ってはいるけど、それが本当は形だけであることに気づいても、それを口にできるほどマイケルは子供ではないし、無分別な我儘も持ち合わせていない。そんな寂しさや自分には何もできない苛立ちと遣る瀬無さを秘めた彼の前に現れた翼をもつスケリグ。翻訳物と思えない文章の静謐さや瑞々しさ。人に薦めたくなる。
★6 - コメント(0) - 2016年5月28日

引っ越した先のガレージの奥に、浮浪者みたいな人がいる。なんだか座敷童のような存在。名前を言うシーンがすき。余韻の残るすてきな作品。
★1 - コメント(0) - 2016年5月17日

生まれたばかりの妹は心臓に欠陥があって両親はそちらに掛かり切り。引っ越したばかりの家での一人遊びの時に庭の隅の崩れ落ちそうな物置の奥で出会った『彼』。蠅や虫を食べながら辛うじて生きている不思議な存在。その人は確かに生きて目の前に存在しているのかも確信が持てず、隣の屋敷のこれまた不思議少女ミナと一緒に確かめに行く。ミナに引っ張り回されながら、彼を助けようと命を巡る小さな冒険が始まる。そんな時、妹の病気が悪化して命に係わる手術をやることに。美しイメージに溢れた少年小説で、アルトマンの「バードシット」を思い出す
★3 - コメント(0) - 2016年5月3日

庭の壊れそうなガレージの中で見つけた“彼”。ボロボロの黒いコートをまとった彼の背中には二つの奇妙なこぶがあって、、、大人には見えないなにかを見ることができる子どもたちの不思議な冒険譚、、、ていうだけじゃない深く心に残る物語だった。生まれた命の儚さ、尊さ。生命の不可思議。すべての生きとし生けるものの美しさ。そういうことが二人の少年少女の目を通して、非常に密度の濃いことばで綴られていく。この世界に生まれてきてよかったかもしれない。そう信じたくなる素敵な本だった。
★5 - コメント(0) - 2016年4月24日

要約しづらい。あらすじは「鶴の恩返し」な作品で誰にでも分かるけど、恩返ししてくれるのが浮浪者のようなオッさん、でありながらも天使という所が肝。オッさん天使の汚らしい描写が妙にリアルで敬遠したい気持ちも湧くが、一連のやりとりを通じて愛おしい気持ちにはなる。でも、汚らしい! アンビバレントな気持ちになる。読後感は清々しいけど、話自体は読めるので退屈な箇所もある。でも一章が大体4〜5ページで区切ってあるので、テンポは良い。ウーン、感想書いてもまとまらない。でも、こういう作品の方が後で読み返したくなるんだよなぁ
★4 - コメント(0) - 2016年4月3日

人はいつだって翼ある生き物に憧れている。 翼があればどこへだって飛んで行けるのに。 鳥人間コンテストの機材のように翼を模したものは数あれど、 今のテクノロジーをもってしても本物の鳥の翼を作ることは出来ない。それは人類の永遠のテーマであり、ロマンである。 始祖鳥は鳥類の先祖であり、羽毛を持つ最古の恐竜だ。彼らは空を飛べるように進化していった。 もし私たちが天使であることを忘れているだけなのだとしたら。 スケリグのように肩甲骨から生えた翼があり、空を自由に飛べるのだとしたら。そう思うだけで素敵じゃないか。
★6 - コメント(0) - 2016年3月17日

2007-1027.タイトルが素晴らしい。
★2 - コメント(0) - 2016年3月14日

東京創元社さん主催の山田順子さん・田内志文さんトークイベント参加にあたって、せっかくなので読んだ。エレベーターのことがリフトと書かれていて、そうか、原書はイギリス英語だったのねと思うなど。/とても不可思議なお話で、読み終わってしばらくしたけれども、なんとなく自分もふわふわしている。ボーイミーツガールでもあり、異世界ではないけれどもファンタジーでもあり。それぞれにストレスや寂しさがあって、マイケルは両親とも友達とも喧嘩してしまうし、別れも経験するけれども、穏やかなハッピー?エンドだった。
★9 - コメント(0) - 2016年3月5日

原題はSkellig。邦題をこう訳した時点で言葉の持つ力は限界点をひらりと軽やかに超えた。夢見がちな響きのまま、実に美しい夢を見たかのような心地に、気付けば泣いていた。引っ越した先のガレージで少年が出逢った、虫の死骸を食べて生き永らえている襤褸を纏った男。はじめの約束はアスピリン、そしてNo.27と53。他に欲しいものは? いい。何でも持ってくるよ? いい。貴方にも生きて欲しいんだ。辛い病で生死の境を彷徨う妹に祈ってくれないか。現実も夢もごちゃまぜの世界で羽根を生やしたまま行ってしまわないでくれ。(→)
★66 - コメント(1) - 2016年3月2日

怪我をして動けなくなった鳥が、手当てを受け恢復しまた飛び立っていくときに、ポロッと卵を産み落としていく。そんなささやかなお礼みたいに、スケリグもまた、何かを残していった。鳥みたいな、天使みたいな、何者かわからない彼の恩返しは、“天使の加護”のようなものだろうか。それは元を質せば、儚い命を生かすべく奮闘したマイケル、ミナ、祈り見守った親等々、それぞれの行いの巡り巡った結果かもしれない。子供も大人も、皆が持っている。肩甲骨として残された翼の記憶を。いつだって、再生可能なままに。
★14 - コメント(0) - 2016年2月12日

引きこもっていたいけれど、他人と接することで一人では感じられない優しさを知った。その時の気持ちをこの本を読んでいて思い出せたから、じゅう年先も、にじゅう年先も、本のおともはうれしいおすそわけの味ビスコ。
★2 - コメント(0) - 2015年11月29日

KM
きれいな文章で、さらっと読めた。スケリグの魅力が伝わってくる!!
★1 - コメント(0) - 2015年11月27日

学校指定図書にしてもいいんじゃないかな。わかりやすい、それでいた深い文体。翻訳者が素晴らしいのかな?ストーリーはまさしく、マイケルと同じくらいの年代の人に読んでほしい。
★1 - コメント(0) - 2015年11月23日

読後感がいい。静かな幸福感が広がっていく。
★1 - コメント(0) - 2015年11月20日

邦題が素晴らしい。引っ越してきたばかりの少年・マイケルは、荒れたガレージで翼を携えた不思議な「彼」に出会う。物語には、学校と家と、あとは女の子や友達との交流のような風景しかないけれど、そんなささやかな日常に「彼」の存在だけが不思議さに満ち溢れている。「肩胛骨は、人間が天使だった時の名残」。物語に登場する赤ちゃんは、少年の素直な眼差しからしたら、台詞もないのにふわふわしていて可愛らしくって、本当に天使みたいな存在として映る。翼のない生命たちに、翼のような生命力がある。快い物語に胸が軽くなったようでした。
★21 - コメント(0) - 2015年11月18日

子供の視点というのはなんとも穢れなきものです。大人が見過ごす些細な不思議を見つけ、五感を持ってその不思議を体験しているように思えます。児童文学書に位置づけられた本作はそんな子供達が主役のある出来事に纏わる物語。表現の生々しさと美しさが又一つ作品を昇華しており、全体を覆う構想はまるで箱庭の物語のように、読んでいて幸福感を感じます。
★69 - コメント(2) - 2015年10月28日

わたしの人生をかえた一冊です
★3 - コメント(0) - 2015年10月16日

ボロボロの老人に見えた男が実は・・・というお話。でも実は、ストーリーの軸になってるのは、主人公の男の子が、不思議な女の子に出会って成長していく、ボーイ・ミーツ・ガール的なもの。二人だけが知る、特別な天使に出会えて、良かったね。
★6 - コメント(0) - 2015年10月8日

15年前からタイトルと表紙に惹かれて気になってたけど、ようやく読んだ。『Skellig』という原題をこの邦題にしたのがセンス良すぎる。凄く綺麗な物語だった。27番と53番が好物でペリットを吐くのになんで綺麗なんだろう。凄いな。
★13 - コメント(0) - 2015年9月24日

『肩胛骨は翼のなごり』…本書の出版以前にどのタイミングだったかは憶えていないが私はこの言葉の響きを30年以上前に耳にしていた。児童書として書かれたらしいが原題と異なる邦題の成功例だと思えた!ファンタジーと言い切るにはあまりにもリアルに感じる生活の匂い、家族や友への愛情、自然界との関わり…その全てが作品に息づいていた。夜中にこっそり家を抜け出したマイケルとミナが囁き合う場面やスケリグに誘われて手を取り合い輪になって三人でダンスをする場面には闇の中で月光に照らされるシルエットが美しく脳内に浮かんだ!
★12 - コメント(0) - 2015年8月29日

読み始めて初めて、「あ、これ、児童書なんだ‼︎」って気づいた(笑) それぐらい、思春期特有のキラキラ感、フワフワ感、不思議な感じが全編に溢れ出てると思います。 マイケルとミナ、2人の主人公が好き。 真っ直ぐさが、まぶしい。 とても素敵なファンタジーです。
★26 - コメント(2) - 2015年8月11日

マイケルやミナの世代の人たちが読むのもいいが、彼らと同じ世代の子どもを持つ親が読むのもいいのでは?と思った。儚くて、ピュアで、何にでも一生懸命になれ、全てを受け入れて、そこから何とかしようともがくことのできる子ども達の力が伝わってくるような物語だった。確かに、親がいなくては生きていけない世代なのかもしれないが、自分たちの力だけでも大丈夫なこともたくさんあると思う。その力を信じて、一歩下がって見守っていきたいと思った。この本を読んでいる時、隣で遊んでいた我が家の兄弟たちの背中にも、翼が見えたような気がする。
★7 - コメント(0) - 2015年8月7日

ぼくとミナが壊れかけのガレージで出会った彼には肩胛骨のところからゆるゆる広がる二枚の翼があった。命と奇跡の美しい不思議な物語。児童書だそうですが、とても素敵なお話でした。
★11 - コメント(2) - 2015年8月6日

ふくろうはギリシャ神話やローマ神話において神様の従者。そして学問や知性を象徴するのだそう。深いお話なのですね。肩胛骨がちょっと特別な存在になりました。
★8 - コメント(0) - 2015年7月30日

少年と謎の男との交流を描いた作品。多くの日本人が幼い頃から慣れ親しんでいる日常世界への異物混入もの。これが児童文学へカテゴライズされたのはそれが理由のひとつか? 等と勘ぐってしまう。 主人公の妹の話が軸になりつつも、特別に何か大きな事件が起きるわけでもなく、瑞々しく描かれる世界と、そこで暮らす人々が醸し出す優しい空気が読者を魅了する最大の魅力になっていると感じた。 本を閉じたあとの読後感に浸りきってしまう作品にしばらくぶりに会えた。これは迷いなくお気に入りの一冊に加えたい。
★7 - コメント(0) - 2015年7月6日

本書は、明らかにウィリアム・ブレイクの詩と絵に着想を得、それをマジック・リアリズムの手法を摂取しながら書かれたものである。ただし、G・マルケスが描き出す世界の持つ、いわば混沌とした幽庵さはここにはない。むしろ、こちらは現実世界にマジカルなものが紛れ込んできたかの感があり、両者は深くかかわりながらも混じり合うことはない。物語は謎の存在であるスケリングを核としながらも、その推進者は隣に住む少女ミナである。また、スケリングの表現そのものは抑制のきいたものになっており、このあたりはイギリス文学らしいところだ。
★247 - コメント(3) - 2015年5月4日

肩胛骨は翼のなごりの 評価:98 感想・レビュー:206
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