タウ・ゼロ (創元SF文庫)

タウ・ゼロ (創元SF文庫)
あらすじ・内容
【星雲賞受賞】
32光年彼方の乙女座ベータ星めざし、50人の男女を乗せて飛びたった恒星船〈レオノーラ・クリスティーネ号〉。だが、不測の事態が勃発した。宇宙船は生れたばかりの小星雲と衝突し、バサード・エンジンが減速できなくなったのだ。亜光速の船を止めることもできず、彼らは大宇宙を飛びつづけるしかないのだろうか? ハードSFの金字塔。訳者あとがき=浅倉久志/解説=金子隆一

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タウ・ゼロはこんな本です

タウ・ゼロの感想・レビュー(294)

人知を超えまくる展開は面白いが、とりあえずセックスによるゴタゴタの解決やマッチョな主人公は物語から神秘性を奪っているような気がしてあまり好きになれない。
★1 - コメント(0) - 1月10日

大人版の十五少年漂流記。単純な設定から展開される驚くべきワンダー、閉所における人間ドラマ!ストーリーの盛り上げ方も素晴らしく、SF好きじゃない人も面白く読める本だと思います。SF設定の冒険小説です。
- コメント(0) - 2016年12月6日

今まで読んだSF小説の中で1番か2番目に面白かった。星を継ぐものに匹敵するくらい。読んでいると自分も時間を超えて暗~い宇宙を漂っている気分になる。地球時間は遥かに超えてもう誰にも会えない、戻れない、自分の存在も分からなくなる…そんな深い深い孤独と、恋心と、宇宙の深遠さが交わり、どっぷりと抜け出せなくなり…
★4 - コメント(2) - 2016年10月9日

ハードSF祭り(笑)。「竜の卵」から間髪入れずに再読。減速装置が壊れたため、加速し続けるしかなくなった宇宙船の話。タウとは相対性理論に基づく、速度による時間の遅れ率のことだが、光速に近づくほどタウはゼロに近くなる。この話では、最終的に船内時間の数週間で実に数十億光年の距離を飛ぶようになる。つまり。船外では数十億年経っている!文学史上最大の大風呂敷(笑)。プロットの立脚点がほぼ相対性理論だけなので、「竜の卵」よりは敷居が低いかも。広げた風呂敷は巨大なので、脳みそが沸騰する感覚は保証付き。入手できるならぜひ!
★20 - コメント(2) - 2016年10月6日

面白かった。今まで読んだsf小説の中で最高に面白かったといえる。私は宇宙旅行がしたかった。地球に帰れない登場人物たちには申し訳ないが、この本のおかげで、銀河系の中心部を通ってバルジを間近で見、銀河系を外側から観光する空想ができた。さらに、亜光速の船外活動や、銀河団やボイドを超えた超銀河団、さらにその先まで行く宇宙旅行を。本当は漂流なんですけど、私にはめくるめく世界でした。速度が亜光速と言っても、徐々に加速していくところがリアルだった。宇宙の広さを時間の遅延で感じて実に面白かった。とにかく楽しかった!!!
★4 - コメント(0) - 2016年9月24日

SF的な目玉部分が終盤1/4くらいに凝縮されていて、ものすごい急転直下で若干呆気にとられたというのが本音だが、宇宙にはこんな展開が待っているのかもしれないと思わせてくれるには充分である。おそらく、そこにたどり着くまでに描かれている科学者たちの挫折感や苦悩の姿、閉鎖空間での良くも悪くも濃い人間関係の機微のおかげで。巻末の科学解説でこの作品の肝になる「恒星間ラムジェット」をきちんと紹介してくれているのがとてもありがたい。そうかそれでロケットってそういう造りになっているんだなー、と勉強させてもらった。
- コメント(0) - 2016年7月21日

涅槃浄土に行き着き、天地開闢に至る。スウェーデン?イワモト?まぁいいか!追記 気の遠くなるような宇宙の話、でお奨めされたので読んだ。
★1 - コメント(0) - 2016年7月3日

ポール・アンダースンは3冊目、今の所外れは引いていない。思考実験的な『脳波』、テディベア型宇宙人との交流を描いたコメディ風のホーカ・シリーズ、そしてこんな正統派ハードSFまで、幅も広い。訳者にも割と恵まれている方だろう。…にも関わらず、今は、読みたいと思っても目に付く所に無い。何故だ。アシモフほど主流でなく、ハインラインほど毒も無く、ディックほど壊れてなくて、クラークほど哲学じゃないからか? でも面白いんだよ、並以上に。この本は特に、後半にかけてページが止まらない。70年発表なのに後味は古典の風格だった。
★9 - コメント(2) - 2016年6月27日

恒星間航行での事故になんとか生きようと抗う50人の男女の物語。ハードSF的な宇宙航行の描写や、ウラシマ効果による最後のオチなどの魅力もあるが、宇宙船船員50人の人間関係のごたごたなんかも読んでいて楽しい。それらの問題をセックスで解決するのはどうかなーと思うけども。
★2 - コメント(0) - 2016年4月13日

遠くかなたの惑星を目指していた宇宙船が故障。減速システムが壊れて、船は加速を続けていく。果たして乗員の運命は?クロックワークロケットでも思ったが、恒星間航行ではジェンダーの問題が大きなものになると思った。
★4 - コメント(0) - 2016年4月2日

亜高速まで加速したあと減速機構が破損してしまった恒星間宇宙船と五十人のクルーの話。故郷は諦めたとしても減速装置を修理して居住可能な惑星に落ち着きたいのだが、あらゆる場面で生存の可能性を探るとなぜかさらに加速することがベストかベターな選択だという論理的帰結を得てしまい秒間十万年経過するような圧縮に向かっていく。光速を超えられないとしても99.99%とコンマ以下の9を増やしていく事で搭乗員の主観的には目的地に早くたどり着くのだという気付きがある。まして太陽がとっくに終わってしまった後の彼らにしてみれば。
- コメント(1) - 2016年3月30日

下り坂で車のブレーキがきかなくなったらどうするか、という状況を宇宙スケールでやってみた、ある意味ノンストップなハードSF。近所の恒星へ出かけたつもりがいつの間にか銀河から銀河へと、文字通り宇宙を飛びまわる恒星船。面白いのが、ワープ航法などは一切使わず、「恒星間ラムジェット」などの、実際に発表された理論を本書が取り入れていることだ。ウラシマ効果による時間感覚の麻痺や、閉鎖空間によるストレスで人間はどうなるのか、さらには宇宙の広漠さと不可思議さに地球の科学は太刀打ちできるのか、といった点も見どころである。
★2 - コメント(1) - 2016年2月28日

読んでいくうちにどんどんスケールが大きくなっていって、読み進む手も止まらなくなった。人は死ぬし宇宙も死ぬ。宇宙が死んでも人は生き続ける。
★1 - コメント(0) - 2015年8月16日

電子書籍化されていないので、実家に帰ってきて数年ぶりに読んだ。SFとしては人間模様の描写が濃く、人間ドラマとして読むには物語が動き出すまでの背景説明が読みにくい。邦訳の都合を除いても、読者を逃がす要素が多くて損をしている作品。面白いけれど、人にすすめるならもっと読みやすくて明るいのを選んでしまう感じ。全て解決してハッピーエンドでもないしね…。
★1 - コメント(0) - 2015年8月10日

宇宙誕生を両親のベッドルームに例えるとは・・・。相対速度の解決が面白い。1ページ目に戻る話は面白いの法則。
- コメント(0) - 2015年7月3日

宇宙漂流もの、ウラシマ効果ものとして面白かった。ウラシマ効果を扱った作品の中でここまでスケールが大きくなる作品は始めてみた!
★1 - コメント(0) - 2015年6月13日

宇宙船のスピードが加速されてスケールもどんどんでかくなっていく。こんなことまでありなのか!という結末に笑ってしまった。どうしてこういうことが可能なのか小難しい理論は分からないけれど、レイモントの迫力に気圧され、なんとなく納得させられてしまった。こんなにスケールが圧倒的で良質なSFを読むと、日常の些細な悩みがばからしく思えてくる。
★4 - コメント(1) - 2015年5月9日

ウラシマ効果で地球の人と離れ離れになって感傷的... だったら、この本に読む価値はない。しかしこの本はそんな予想を超え、本当に素晴らしいものだった。ひたすら今と戦い続ける乗組員たちの葛藤を目の当たりにさせられると、最後の一ページをめくったとき、彼らと同じ気持ちになれるだろう。
★3 - コメント(0) - 2015年3月15日

なんと言う所へ着地するんだろう!思わず目が点になりそう^^驚きました。数々の困難を人間性を保ちつつ克服していく過程がまた良いです。いくつものドラマが展開されます。そしてそれが蝿の王にもならず驚きのクライマックスへとなだれ込む。宇宙人もタイムマシンもでてこない。ただ、宇宙を圧倒的なスピードで飛び続けるだけ。それなのに、この興奮と感動と驚きは凄いです。なにしろ、宇宙〇〇に立ち会うですから。面白かった。満足です!!
★29 - コメント(0) - 2015年2月27日

常に1Gの加速をしながら、時を超越していくスケールは圧巻。ハードSFの傑作なのは間違いないだろうけど、全編を通して閉鎖空間の人間ドラマが描かれており、そっちの展開も結末が見えない。まぁハードSFってことで、身構えずに読んでほしい。
★3 - コメント(0) - 2014年8月12日

長崎原爆の日に負の未来予想図。核戦争後の地球で人類の移住先を求めて或るミッションが遂行される。男女50人を乗せた宇宙船で32光年先の乙女座β星第3惑星へ飛び、そこが移住可ならばそのまま住み、不可ならば帰ってくる。片道5年をかけて。星間物質を集めてジェット推進で加速するというアイディアと特殊相対性理論に基づく計算がリアル。実際光速の90%で飛ぶことが出来れば32光年先へは船内時間5年で到達する。往復でも10年。しかし物語は出発3年後に事故が起きて、船長の果敢な判断とそれを巡る人間模様へと変わる。これは傑作。
★47 - コメント(0) - 2014年8月10日

センスオブワンダーってとりあえず言いたくなっちゃう気持ちがよくわかる。いまさらそんなの恥ずかしくて言えないよと思うのだけれど止められない。センスオブワンダー!
★3 - コメント(0) - 2014年8月2日

スケールが大き過ぎて目がくらむ傑作。
★3 - コメント(0) - 2014年6月12日

トラブルや絶望を前に諦めることなく前を指し示す主人公のタフな精神にほれる。
- コメント(0) - 2014年6月4日

これは面白かった。ハードSFだけれど人間の意志や苦悩をメインとして読めるし、そこが良かったなあ。あと解説読んでいて村山さんや大栗さんの新書また読みたくなった。
- コメント(0) - 2014年4月25日

良かった。SFがさらに好きになった。相対性理論。
★1 - コメント(0) - 2014年2月17日

すごい大作。精緻な理論立てとサスペンスを両立している。降って沸いたような極限状況とそこから派生する人間関係の崩壊の内憂外患、初めから結末に至るまで全てが奇想天外だ。キャラクターは出来過ぎてやや人間味に欠けるところがあるかもしれないが、限られた手札を駆使して絶望に抗い奮闘する様は応援せずにはいられない。科学理論に押しつぶされない筆力も魅力。もっと詳しいレビューはこちら http://bonbyakuan.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html
★2 - コメント(0) - 2014年2月4日

恐ろしく久しぶりにハードSFを読み、くらくらしています。宇宙論についてもう少し知識がしっかりしていると、科学者たちといっしょに解決法を考えながら読めるのでしょうけれど(書かれた時代と現在では、宇宙論に違うところもあるけれど)、私にとっては極限状態で人はいかに生きるかというところが読みどころでした。生きようとする力の違いって、どこから生まれるのだろうと思いました。
★2 - コメント(0) - 2014年1月25日

一点を除いて絶賛したい。それにしても、ハードSF(科学理論や科学技術を主軸としたSF)の傑作というもっぱらの評価だが、そうなのか? むしろ社会派の傑作ではないかという気がする。慣れ親しんだ社会と隔絶され帰還の見込みが立たないなかで孤立した集団を維持していくという設定には、何だか『二年間の休暇』(十五少年漂流記)を想起してしまった。確かにこの作品を楽しむには宇宙論に対する理解も必要ではあるが、そのへんに自信のない人は、それこそ『気が遠くなる宇宙の話』を先に読んでおくといいかもしれない。
★1 - コメント(0) - 2014年1月23日

ハードSF。減速できなくなった船は、ひたすらに加速を繰返し、銀河系を、銀河団を、ついには超銀河団さえも越えて亜光速で進む。光に近い速度では、船内の数分が地球時間の数万年にも相当してしまう。船内での50人の技師やパイロットや研究者たちの苦悩やドラマの人間臭さ。やがて無音の漆黒の闇と終焉の兆候が彼らを襲う。何十億年を飛び続け、彼らはいったいどうなる? 先が気になって一気読みでした。亜光速の船が観測する輝ける宇宙の描写が美しかった。
★25 - コメント(0) - 2014年1月15日

光の速さで読んでみた、タウゼロだけに。世のSFの多くが実はSocial Science Fictionだったりする中で、ガチにサイエンスなものはハードSFと呼び分けたりしますね。本作はまさにハードSFなわけですが、読んでみてわたしは生涯、本作以上のハードSFには出会わないだろうと思いました。人間が百億光年の彼方まで旅するにはどうすれば?という問いは、少なくとも数式上は解決済みなのだなと。相対性理論やビッグバン等の物理学上の理論を体験できる小説です。そんなものに興味がある人は、読むべき。
★17 - コメント(1) - 2013年11月2日

別の恒星系へ宇宙船で移住を試みるが、加速はできるが減速できなくなってしまうハードSFです。宇宙船の中と言う密室空間で、50人の男女の人間関係が話の中心になっています。結局、結果オーライになっていますが、なかなか面白いです。
- コメント(0) - 2013年9月10日

はぁ……怒濤のクライマックスでした。何度も絶望に叩き落とされましたがあんな希望があったとは…。最後の人類となってしまった50人の人間関係はなんとも複雑で今の自分の感覚とはかけ離れた部分もありますが、物語として面白かったです。ただ一部の人たちの名前が最後まで覚えられなかった(^^; また時間が経ってから読み返してみたいです
★5 - コメント(0) - 2013年8月17日

良作。現在の宇宙論とは違うが、最後のアイデアは面白かった。ここまで地球と船内の時間が解離してしまえば人は開き直れるのか。それとも過去の慣習に縛られ続けるのか。
★2 - コメント(0) - 2013年7月30日

宇宙船の故障により、死よりも虚無的な世界へといざなわれた乗組員たちの恐るべき旅路。どうやら冗談抜きで、宇宙旅行で必要な心構えは「Don't PANIC!(パニクるな)」らしいです。
★3 - コメント(0) - 2013年7月16日

☆8 50人の選抜された男女をのせて、次なる地球へ飛び立つ方舟。限定空間での人間関係トラブルや船内政治、エンジンの故障による問題への取り組みなどの人間ドラマと、船内の施設や光速移動によるウラシマ効果、タウを求める方程式などのハードSF要素ががっつりと楽しめる素晴らしい作品。さらに最後に待ち受けるのは、宇宙そのものの成り立ちに関わる超理論SFもあり、なにからなにまで満足。エンジントラブル――光速から減速ができないから八方ふさがりの状態での船内の絶望感孤独感恒久感がサスペンス性を高めている。うーん、いい作品。
★16 - コメント(0) - 2013年6月30日

いわゆるウラシマ効果による船内の人間ドラマと船外の宇宙のドラマの対比が面白い。文字通り桁違いにスケールが大きくなっていく描写に圧倒される。
★3 - コメント(0) - 2013年4月30日

宇宙船の加速とともに読むスピードも加速(^^)でも何か最後があっけなかったなぁ…制御不能(?)になったら宇宙もパソコンみたいにリセット、みたいに感じた(かなりニュアンス違うけど)
★4 - コメント(0) - 2013年4月8日

限りなく光速に近づいた宇宙船の乗員が浦島効果により宇宙の死と再生を目撃するというスケールの大きさに驚きました。バサード・ラムジェットという恒星間航法に触れたことが初めてだったこともあり、これらの科学設定ならびに解説にも大いに楽しませてもらいました。絶望という名の病による乗員の士気低下と人間関係(男女関係)のもつれがよく描かれていて、閉じ込められた彼らの雰囲気が良く伝わってきます。
★1 - コメント(0) - 2013年3月25日

タウ・ゼロの 評価:84 感想・レビュー:102
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