マッド・サイエンティスト (創元SF文庫)

マッド・サイエンティスト (創元SF文庫)
あらすじ・内容
科学の進歩という大義の前に理性を失ってしまった者たち――SFやホラーの世界で古くから親しまれてきた“狂った科学者”を題材に、斯界の第一人者が選ぶ傑作17編。ブロック、ラヴクラフト、クラーク、ブラッドベリなど、血も凍るホラーからドタバタ喜劇、叙情派ファンタジーまで、初心者もマニアも幅広く楽しめる傑作アンソロジー。序・作者紹介=スチュアート・デイヴィッド・シフ/解説=荒俣宏

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マッド・サイエンティストはこんな本です

SF

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マッド・サイエンティストの感想・レビュー(38)

「マッド」の冠詞に込められた薄気味悪さと幾分かの軽蔑の念は、否応なしに現実を変容していく科学の進歩への不安と予兆の裏返しであり、相対する自分の自信の無さ、つまり「拭いきれない恐怖」そのものなのだ。ゆえに、このテーマで編まれた本書は独特の味わいを備えた怪奇恐怖小説の佳作が揃っている。脳裏に映像を思い浮かべた瞬間に戦慄する「自分を探して」、寿命克服の研究の行方「アーニス博士の手記」、意思疎通の断絶「庭の窪みで」が印象深い。「ティンダロスの猟犬」が読めて嬉しい。最後にブラッドベリの叙情的な作品を置いたのも拍手。
★48 - コメント(0) - 3月21日

マッド・サイエンティストという言葉に、いわくいいがたい魅力を感じてしまうのは、自らの信念を愚直に推し進める力に圧倒されてしまうからなのだろうか。ともあれここに収められた作品群には、さまざまな「イっちゃった人たち」が登場する。巻頭の「サルドニクス」は映画「エレファント・マン」を思い出させる佳品でいきなりハートをわしづかみにされ、陰謀組織が庶民を洗脳させ科学の発展をコントロールするという悪夢のような世界を描くワグナー「エリート」にはひっくり返った。収録作後半は衝撃度が薄まるのが残念だが、バラエティに富んだ一冊
★9 - コメント(0) - 2016年12月11日

タイトルはマッドサイエンティストだが、どうも違う感じがした。科学者・医者が絡む怪奇ものという風情。お気に入りは「最後の一線」「ハルリドンヒル博士」「サルサパリラ」。「ハルリ~」は、自分の中の狂博士像と一致したのですっきりした。「サルサ~」は大好きなブラッドベリ作品。やはりブラッドベリは偉大な作家だと再認識できる1冊ではあった。クトゥルー系列の作品が数品入っていたが、やっぱり、ちょっと好きじゃない感じ。自分のイマジネーションが足りないということなのだろうか?
★13 - コメント(0) - 2016年12月9日

狂える科学者がテーマのアンソロジー。収録作品は架空の物語だが、医療従事の末席にいた読み手には絵空事と笑えない怖さを感じた。特に『エリート』は、一歩踏み外せば単なる独善的行為になりかねないこの世界の危うさを如実に著していると思う。それ以外にも『箱』『自分を探して』『サルドニクス』は邦訳の巧みさも相まって世界観に引き込まれた。また、作品自体にはあまり惹かれなかったものの、『ハリルドンヒル博士の英雄的行為』の【現在の「個人」を完全に無視して、専ら未来の「人類」を愛する…】という一節が深く深く心に楔を打ち込んだ。
★63 - コメント(1) - 2016年10月22日

最初はまあまあ面白い。ノーク博士の謎の島はいっちゃってるノリとアメリカンジョーク的なラストで、これはぴったり。粘土、冷気以降は後味悪い感はあるものの、イマイチ。全体的にマッド感もサイエンティスト感んも少々足りぬ感は否めない。
★3 - コメント(0) - 2016年4月23日

狂える科学者がテーマの選集17作。彼らは理系の狂える芸術家なのかもしれない。悪や利権や臓器売買に手を貸す者、人類の夢である不死を追求する者、次元や時間を超えたい者と様々な科学者の、狂気じみた突出ぶりを怪しく魅惑的に描くことで、常人の心を惑乱する物語が満載。ラッセル『サルドニクス』凍り付いた笑顔の恐怖。キャンベル『自分を探して』裏切られた科学者の執念の動きが怖い。ワグナー『エリート』あり得る話のよう。ブロック『ノーク博士の謎の島』ユーモアがありほっとする話。ラヴクラフト『冷気』ぞっとするぬらぬら~。(続く)
★32 - コメント(9) - 2016年1月23日

常識や倫理や現実世界の枠を踏み外してしまった方々がテーマのアンソロジー。皮肉な味わいの因果応報譚『サルドニクス』、ラストに主人公のあっと驚く状態が判明する『自分を探して』、天才バカボンのとあるトラウマ話を連想する『あるインタビュー』が好み。パロディ色の強い『ノーク博士の謎の島』は、読んでる間ずっと博士のセリフが青野武の声で脳内再生されてた。
★10 - コメント(0) - 2015年12月29日

マッドな科学者がテーマのアンソロジー。一応科学に軸足がある話がメインで、著者が科学者という話多めで、コレ敵役を脳筋ヤクザにしても成立するんじゃ?的な話は除外されている。短篇山盛り編成でクラークやブラッドベリ等の大御所クラスの作品が多いが、著者経歴不明でも印象的な作品もあったりする。古典ホラー風な「サルドニクス」、海野十三が好きならかなり楽しめる「自分を探して」、まさかのヒューマントーチwなパロディ編「ノーク博士の謎の島」、秀逸なサスペンスでもある「粘土」、クトゥルーでないラヴクラフト「冷気」がお気に入り。
★16 - コメント(1) - 2015年12月16日

マッドサイエンティストをキーワードに編纂された短編集。SFというより怪奇小説集。アーサー・C・クラークや、レイ・ブラッドベリといったビッグネームも菜を連ねていて得した感じです。背筋に冷たいものが走る作品が多い中、アメコミ、ペーパーブック的な「ノーク博士の謎の島」が好きです。ドリフのコントを思い出しました。
★1 - コメント(0) - 2015年11月6日

さまざまなタイプの狂った化学者を取り揃えたバラエティ豊かで粒揃いのアンソロジー。由緒正しい感じにマッドなリラダン「ハルリドンヒル博士の英雄的行為」がベスト。その他お気に入りは「サルドニクス」「冷気」「自分を探して」など。
★24 - コメント(0) - 2015年10月13日

「ティンダロスの猟犬」を目当てに購入したものだが、他の作品も素晴らしかった。特に「サルドニクス」の結末には、良い意味で唖然とさせられた。同時代の作品なら驚かなかったかもしれないが、もはや大昔の作品でこの展開が見られるとは、正に予想外。他に面白かったのは、最高に気持ち悪い「あるインタビュー」、重厚な「粘土」、訳文に笑ってしまった「ハルリドンヒル博士の英雄的行為」など。
- コメント(0) - 2013年2月1日

旧版の表紙とはまたえらく違ってますね。再読しての感想は80年代初頭のモダンホラーブームは結局翻訳小説購読者層の上に成り立っており(スプラッター映画ファンとかも含んでたとしても)90年代以降の日本のホラー小説を支える層はそれとはまったく別として実話系や稲川淳二の番組に代表されるような口承文学の範疇にあるのだなと思った次第。
- コメント(0) - 2011年8月20日

fig
2005/3/9
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★ 〇「ティンダロスの猟犬」
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[購入本] 中学生の頃に読んだのをまた読みたくなり新装丁のを購入。ホラー風味が強いもののバラエティに富んでいて飽きない。「庭の窪みで」が好き。
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マッド・サイエンティストの 評価:79 感想・レビュー:15
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