さようなら、ロビンソン・クルーソー (〈八世界〉全短編2) (創元SF文庫)

さようなら、ロビンソン・クルーソー (〈八世界〉全短編2) (創元SF文庫)
あらすじ・内容
時は夏。ピリは二度目の幼年期を迎えていた――冥王星の常夏の海で過ごす少年少女の出会いと別れを描く表題作をはじめ、6編を収録。謎の超越知性により地球を追放された人類は、太陽系外縁で正体不明の通信ビームを発見。そこから得た科学技術を用い、水星から冥王星に至る太陽系各地に進出して新たな文明を築く……性別変更や身体改造、記憶移植さえ自由な未来を天才SF作家が軽やかに描く〈八世界〉シリーズ全短編集、第2巻。

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さようなら、ロビンソン・クルーソー (〈八世界〉全短編2)はこんな本です

さようなら、ロビンソン・クルーソー (〈八世界〉全短編2)の感想・レビュー(86)

侵略者によって地球から追い出された人類が、パクったすごいテクノロジーで人体改造できちゃう。苛酷な環境でも生活できるのもさることながら、性転換なんて普通だし、セックスの概念も自分のクローンとなんてケダモノ以下(笑。こんな舞台で紡がれる物語は、いずれも面白かった。ただ、さらに太陽系から追い出される終焉が待っているらしいので、なんだか切ない物語に感じられた。いつか「へびつかい座ホットライン」も読もう。
★53 - コメント(0) - 2月26日

積んでいたSF消化月間。ひとひねりされているとは言え、結構ガチムチな本格SFの集まりなので、宇宙船バーンとか相対性理論でドーンとかそういうのが苦手な僕にとっては読み通すのがちょっと辛かった。しかし一編ずつ見てみればそこはひねりが効いているのでなかなかに面白く、ハズレのない短編集になっていると思う。何にせよ、八世界シリーズは短編をたくさん読んで、ヴァーリィの中にあった世界を楽しむのがミソなので、シリーズ1作目とともに欠かせない一冊ではある。
★30 - コメント(2) - 1月4日

kindle 再登録'16は今更ながらジョン・ヴァーリィを知ることができた年。<八世界>短編の第2集は”美しい子供時代の終わり”をテーマにした表題作や「ビートニク・バイユー」、「へびつかい座…」にでてくる土星の輪に住む共生者の物語など。ヴァーリィがすごい、と思ったのは人類が地球を追われる経緯を書かずにいきなりその後を描いた、ところと思ったのだが、どうも最初にその地球人対宇宙人の戦争は書いたけれどボツになったらしい。そして、続編作品も準備中らしい。うーん。残念というか、楽しみというか…
★5 - コメント(0) - 2016年12月31日

地球を奪われた人類が太陽系に築いた文明<八世界>を舞台にした、短編集シリーズの2作目。前作と同様に、倫理観の変容した人間の内面がリアルに描かれています。本作中の個人的ベストは『イークイノックスはいずこに』でした。人間と運命を共にする<共生者(シンブ)>について深く掘り下げています。人間とシンブは身体的にも精神的にも固く結ばれており、どこか憧れを覚えます。次点は『ブラックホールとロリポップ』。語感が良くかわいらしいタイトルとは裏腹に、なかなか棘のある内容でした。
★15 - コメント(0) - 2016年12月17日

「八世界」シリーズ二作目。最新科学技術によって得られた素晴らしく奇想天外で夢のような時間は徐々に哀しく刹那的なストーリーに変わってゆく、時に残酷に全てを飲み込んでしまう、時空を越えて跡形もなくブラックホールのように…。やっぱり何かと聞かれたら一番好きなのは表題作。パシフィカはディズニーランドであるが在りし日の地球のように自然が織り成す造形美に溢れている。そこで過ごすピリのモラトリアム時代の終焉が自然破壊と戦争を示唆するラストの余韻は暗くて戦慄が走る。あと印象的だったのは「ビートニク・バイユー」…(つづく)
★55 - コメント(1) - 2016年11月30日

<1>より作者の筆が巧くなっているように思う。表題作が好きだな。古臭さを感じないSF。八世界とは、月(ルナ)、水星、金星、火星、タイタン(土星の衛星)、オベロン(天王星の衛星)、トリトン(海王星の衛星)、冥王星のこと。八世界に入っていないものの土星の環について詳しく書かれてる。
★3 - コメント(0) - 2016年10月2日

「選択の自由」は『ブルー・シャンペン』で読んで印象的だったが「ブラックホールと~」はすっかり忘れてた。「ビートニク・バイユー」とか「イークイノックスはいずこに」も好み。
★7 - コメント(0) - 2016年8月15日

またもヴァーリイの「八世界」短編集その2。南洋リゾートを模したコロニーで海と共に暮らす主人公に訪れた少年期の終りを描いた表題作。ブラックホールを「捕獲」するためにオリジナルの母親と宇宙を旅するクローンの少女に突然、意思を持ったブラックホールが語りかけてくる「ブラックホールとロリポップ」。子供が健全な成長をするために雇われた教育係としての「プロの子供」たちと、彼らの需要が高騰する事によって生じた不条理な歪みを描いた「ビートニク・バイユー」など、1冊目と比べると少し深刻な話や切ない終りを迎える物語が多い印象。
★3 - コメント(0) - 2016年7月24日

表題の「さようなら、ロビンソン・クルーソー」と「ビートニク・バイユー」が良かった。どちらも成長の物語。
★1 - コメント(0) - 2016年7月15日

1と比べると、随分と…なんというか、哀切な話が多い。テーマも、幼年期の終わりだとか、親殺しだとか、性別とアイデンティティだとか、離別だとか、家を出るとか、神話的で心理学的とも言える。いかにも70年代SFだなーって感じ。まあ時代色は拭えないけれど、古臭いかといえば決してそうじゃない。今となっては使い古されたテーマでも、底流にあるのは普遍的な感情であるのに変わりはなく、型どおりの話をSF的なガジェットでちょいとひねる、そのひねり方に嫌味がない。私的ベストは、無くしたものへの郷愁と少年の成長を描いた表題作かな。
★10 - コメント(0) - 2016年6月13日

性別、年齢自由自在の思考実験。ハードな部分もみずみずしい叙情性もあり、個人的には望むべきSFの最高の形のひとつなんだよなあ、以前から。
★3 - コメント(0) - 2016年6月9日

第1巻ほどの新鮮な驚きはないが馴染んできた分、その味わい深さが心に沁みる。瑞々しい、という表現がぴったりの少年少女達の夢のような幼年期には棘が潜み、子を見つめる親の慈愛溢れる眼差しには淫靡な情熱と畏れが隠れる。愛も欲も何にも縛られず、それ故に悩み、迷う。どんなハイテクノロジーを手にしても、実に普遍的なことで悩む人々が愛しくて美しい。こんな自由な未来でも、気になるのはやはり「愛する人」の事なのだ。それをぶれなく描き切ったヴァーリィのまっすぐさには痺れる他ない。
★11 - コメント(0) - 2016年6月2日

- コメント(0) - 2016年5月26日

まったく環境の違う世界に生きる人々に、共感を抱くのはなぜだろう。この人の作品は、実に自然で良いなあ。
★1 - コメント(0) - 2016年5月21日

一番強く心に残ったのは「ビートニク・バイユー」。小説の読み方も何に強く印象を感じるかで変わってくる。ペットを飼うようになってから小説でも動物たちが気になるようになってしまった。この話でもカバのチューズデーの運命が気になる。その後のことは明記されていなかったけど、きっとろくな結果にはならないから書かれてなくて良かった。
★3 - コメント(0) - 2016年5月14日

謎電波のお陰で技術革新が進んだ未来のお話だけど、語られるのは人の心。 それにしても、SFの範疇から外れたり、設定が曖昧になった場合の理由付けとして「ホットライン」は万能だな。
★1 - コメント(0) - 2016年5月11日

八世界で、性別、外見が手軽に変えられるようになったばかりの時代を背景にした『選択の自由』が収録されてるわけだが、これを最初に読むとヴァーリイ初心者にはとっつきやすいんじゃないかなーとか思ったりした。
★1 - コメント(0) - 2016年5月6日

土星の環で暮らすシンブたち、というアイデアが素敵。ブラックホールとの会話も好き。発表順でなく時代順で並べてほしかったが。
★2 - コメント(0) - 2016年4月14日

いくつか既読の話があった。 ビートニク・バイユーのプロの子供という発想はなるほどなぁと思った。
★4 - コメント(0) - 2016年4月11日

八世界全短編の第2巻。発表年代順に並んでいるためか第1巻より苦い味わいが強めの落ち着いた印象。「全短編」とかいうから著者は既に亡くなっているのかと思いきや全然そんなことはなくシリーズに連なる長編も執筆中とのことで今後も楽しみです。
★31 - コメント(0) - 2016年4月10日

表題作は、再読なのだがやはりいい。思春期の甘酸っぱさ、ほろ苦さがうまく表現されていて、ブラッドベリとはまた違う味わいが出ている。私的には、シリーズ中のベスト。アイデンティティの問題を扱った「ブラックホールとロリポップ」、性別変更が登場した頃の時代を描く「選択の自由」での男女の「葛藤」、教育問題に焦点を当てた「ビートニク・バイユー」など珠玉の名作揃い。まだ〈八世界〉の設定を使えばいくらでも作品が書けると思うが、短篇はこれで終わりかと思うと少し残念。いずれ、長篇も読んでみたい。
★12 - コメント(0) - 2016年4月9日

【上司からの借り本】「ブラックホールとロリポップ」が好み。他の作品も面白かったけど、共生者の描写は前巻に引き続き自分には難しかった・・・。
★3 - コメント(0) - 2016年4月9日

ジェンダーフリーが認められつつある今だからあまり違和感はないが、かなり前の作品だと思うと凄さを感じる。八世界の八はなんだろな、原題でもEIGHTだし?
★3 - コメント(1) - 2016年4月2日

ジョン・ヴァーリィの短編集。「選択の自由」は、昔買った「ブルーシャンペン」に収録されていたので再読ながら、やはり良作。好みなのは、「さよなら、ロビンソン・クルーソー」「ブラックホールとロリポップ(これも再録?)」。ヴァーリィに少年期/少女期の終わりを書かせたら、右に出るものはいないと言い切っていいと思います。
★5 - コメント(0) - 2016年3月31日

この調子でアンナ=ルイーゼ・バッハものも1冊にまとめて欲しい……
★2 - コメント(0) - 2016年3月29日

〈八世界〉もの短篇の後期六篇を収録。肉体の改変が可能で、性転換、不老長寿が思いのままの世界だけれど、初期作品ではそれが単なる設定以上のものではなく感じられていたから、なんとなくヴァーリイこんなもんか、と思いつつあったのだが、後期になるにつれて深みをましてきたように思う。「イークイノックスはいずこに」「選択の自由」などが好み、まあ私は思弁的なのが好きなのでね。ただ、どうしてもなんか全体的にロリのにおいが漂っているような気がして、んんん? と思わないでもない。しかし長篇『へびつかい座ホットライン』も読みたし。
★17 - コメント(0) - 2016年3月28日

[びっくりハウス効果]彗星〈地獄の雪玉〉内部で起こる事件の数々。異星人、ハイジャック、太陽、他。ゴチャゴチャと不条理なストーリーはどんな結末を迎えるのか……?びっくりハウス効果に潰れる太陽に、コロナを通過する二人。強烈な印象と共にスリルある体験をしました。[さようなら、ロビンソンクルーソー]ハヤカワ版『逆行の夏』にて既読。2巻の中ではやはり本作が一番ヴァーリイらしい煌きに満ちていましたね。[ブラックホールとロリポップ]特に気に入った短編、題名からこれは面白そうだ!と真っ先に読んだものですーー続
★8 - コメント(3) - 2016年3月23日

「ビートニク・バイユー」 愛の失い方の最も残酷な例は、愛していたことを恥じるようになり、悲しみすら残さずに白けきってしまうことだ。本作収録の短編にはヴァーリー節の甘やかな悲嘆と倦怠感が色濃く出ていた。
★2 - コメント(0) - 2016年3月23日

無垢であることが許されるモラトリアムの終わりとその先に待ち受ける人生の苦さを、リリカルな筆致で余韻たっぷりに描く表題作や「ビートニク・バイユー」、自己同一性を巡る考察をSFという道具立てで掘り下げてみせる「選択の自由」や「イークイノックスはいずこに」などなど、ヴァーリイの作品は書かれてから三〇~四〇年が経過した現在でもいまだに最先端の思弁性を持っているし、なによりクールでかっこいい。学生時代に初めて読んだときと同じように今でも愉しめるというのは、ほんとうにすごいことだと思う。
★7 - コメント(0) - 2016年3月11日

<八世界>シリーズ短編集その2にして完結巻。前短編集を読んだせいか、明言されてない設定やトンデモ話もスルリと読めたが、やっぱり上級者向けのSF作品。『さよなら、ロビンソン・クルーソー』や『ビートニク・バイユー』のような幼年期の終わりやボーイミーツガールを描いた作品の設定に八世界の世界観が合う、個人的にも今短編集の中でも好みの話でした
★3 - コメント(0) - 2016年3月4日

人類が地球以外の星々に築いた文明を舞台に、オーヴァーテクノロジーによって倫理すら塗り替えられた人々を描く〈八世界〉シリーズ、その全短篇を収めた全集第二巻。第一巻に較べると、遥かなヴィジョンが放つ〝煌めき〟は題材の重さと共に落ち着いてしまっているものの、現実からは隔絶された未来世界を語るその軽やかさ、巧さは健在。扱う物語はありふれたものであっても、それを新たな切り口から見ることで、物語の根底に在る決して褪せない魅力を掬い上げてみせるのです。改めて、SFの醍醐味を味わえました。(各話感想はコメントにて)
★54 - コメント(3) - 2016年3月2日

[4.5] ヴァーリイはご褒美。破局することを知らされているにも関わらず/知らされているために一層瑞々しさが増している表題作は、まさしくヴァーリイを象徴する作品であったのだなと再評価する。「イーノイックスはいずこに」「選択の自由」が傑作級。ヴァーリイの作品においては、作家の扱う物語の普遍性がSF作品としての強度を与え、SF作品としてのビビッドな設定が古い物語に新たな角度で光を当てるという相互作用が起こっているのである。これが作家の天才的な技量によるものであることは言うまでもない。
★6 - コメント(0) - 2016年3月2日

表題作が白眉。内容的にはイーガンやチャンなどとも匹敵するだけのハードさを持っていながら単に科学的情報の羅列におちいらずに、その世界で生きている人間のありさまを見事に描く筆致には驚嘆させられる。
★2 - コメント(0) - 2016年2月29日

「選択の自由」で描かれる人間としてのリアルな葛藤が、他の作品における未来の世界を強く引き立てている。
★2 - コメント(0) - 2016年2月26日

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