結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
あらすじ・内容
2011年度星雲賞日本短編部門受賞作、小川一水「アリスマ王の愛した魔物」を収録!

'10年代の日本SFは、ここから始まる
第2回創元SF短編賞受賞作を収録
【第3回創元SF短編賞公募開始!】

本巻は、おそらくこれまでで最もSF濃度の高い一冊になったと思う。今年は対象作品全体に占める直球SF作品の数が、例年になく多かったためである。第一世代の超ベテランから未知の新人まで、14人の作家の手になる2010年の日本SFの収穫──。SFというジャンルの楽しさをたっぷりと味わえることを、編者を代表してここにお約束します。 ──日下三蔵(序文より)

本集収録作はこれまでの3巻と違って、そのほとんどが狭義のジャンルSFに分類される。といっても、べつだん編集方針を転換して保守回帰したわけではなく、ジャンルSFにそれだけ収穫が多い1年だったのである。これまで、なるべく幅広い媒体から作品を選ぶことを心がけてきたが、2010年に関するかぎり、狭義のSFのレベルが高すぎて、SF度の低い作品まで範囲を広げる余地がなかったというのが正直なところ。昨秋、「日本の短編SFは今がまさに黄金時代かもしれない」と書いたが、それが掛け値なしの事実であることは、本書を一読すれば、たちどころに了解していただけるのではないかと思う。 ――大森 望(後記より)

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結晶銀河 (年刊日本SF傑作選)はこんな本です

結晶銀河 (年刊日本SF傑作選)の感想・レビュー(359)

アリスマ王が面白かった。「allo,toi,toi」は脳に器質的に作用させる認知療法ということで、たいへん興味深いが難解だった。
- コメント(0) - 2016年12月26日

酉島伝法「皆勤の徒」とても複雑でシーンを脳裏に結実させるのは、挿絵があっても難しいが、よい意味でSFっぽくてよい。以下、気になった順に瀬名秀明「光の栞」よい書物とは?伴名練「ゼロ年代の臨界点」タイトルとの想像されるモノ違いが面白い。津原泰水「五色の舟」くだんがよい感じ。冲方 丁「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」言葉の響きと未来に残したいモノ。上田早夕里「完全なる脳髄」完成にの必要だった経験。長谷敏司「allo, toi, toi」コミュニケーションの誤解と誤読と『好き』円城塔「エデン逆行」家系とエデン
★1 - コメント(0) - 2016年8月22日

★★★☆☆『アリスマ王の愛した魔物』『五色の舟』『成人式』『ゼロ年代の臨界点』『allo,toi,toi』がおもしろかった。津原泰水がベストかな。初読では長谷敏司がおもしろく、逆に同テーマを扱った山本弘はひねりがないのでかなりへただと思った。以下余談だけど、狭義の本格SFはやたらごてごてした外面のSF要素を剥ぎ取った後の中身がない(ことが多い)というか、主題をSFの文脈で語る意義に乏しい気がしてあまり好きになれない。巷で評判の『皆勤の徒』もSF的であるだけで、小説としてはなんらおもしろさを見出せなかった。
- コメント(0) - 2015年11月26日

2010年に発表されたすぐれたSF短編作品を集めたアンソロジー。どの作品も悪くはないが全体的には自分の好みではないものが散見され、手放しでお勧めできるものではなかったです。好みの作家さんの作品が収録されているか確認してから読むといいと思います。収録作品で個人的に好きなのは、小川一水さんの『アリスマ王の愛した魔物』、谷甲州さんの『メデューサ複合体』、山本弘さんの『アリスへの決別』です。
- コメント(0) - 2015年11月19日

SF濃度の高い1冊。くだんが出てくる津原泰水「五色の舟」と、人間が計算機になる小川一水「アリスマ王の愛した魔物」が面白かった。一番は伴名練「ゼロ年代の臨界点」。架空のSFの歴史なんだけど読んでみたくなる話がたくさんあった。最後の「皆勤の徒」は途中で断念。最後にイラストが載っていたけれど、想像し続けるのが無理だった。
★4 - コメント(0) - 2015年6月20日

小川一水「アリスマ王の愛した魔物」と伴名練「ゼロ年代の臨界点」がどちらも俺の大好きなタイプのホラ話。真顔でつく嘘ほど笑える。しかしこのアンソロジーのシリーズ毎回そうだが、日下三蔵のセレクトはなんでこれ選んだのってのばっかだな。
- コメント(0) - 2015年6月20日

「allo,toi,toi」が格別。これは少女を惨殺したロリコンが、脳を機械的にコントロールされることで治療される話。なぜ少女が好きなのかということを問われ続けることで「好き・嫌い」が解体されていく様はなるほど、『しあわせの理由』が思い出される。
★1 - コメント(0) - 2015年3月26日

発売当時読んだ。日本SFの第六世代のエースになりそうな伴名練さんの「ゼロ年代の臨界点」が収録。
★10 - コメント(0) - 2014年12月6日

「完全なる脳髄」「エデン逆行」「allo,toi,toi」がお気に入り。特にallo…は衝撃的。好き嫌いの理由を順番や言葉をバラバラにして、その感情が生じた一番最初を考える。日常でも、自分の内側に生じた感情と、言葉にした時の感覚の違いを感じることがあるなぁと思いながら。凄く面白かった。色んな意味で嫌悪感MAXでしたが。正直薦めにくいけど、色んな人に読んでみて欲しい話でした。反応をみたい。是非是非!そして円城さんの文章やっぱりツボだ。どうしてそうなった(笑)
★1 - コメント(0) - 2014年10月9日

傑作選は手軽に様々な世界を飛び回ることのできる舟として重宝している。「エデン逆光」以外は初読で、「allo,toi,toi」と「皆勤の徒」がいいSFだったと思う。認識が最近マイブームなので、言語に体系づけられた感情分析の論理は読んでいて面白かった。ちょっともやもやするのが「メデューサ複合体」で、もう少し技術者が息づく緊迫感と木星のスケールを考えた描写があって欲しかったなあ、と思う。力学の拡張を期待して読み始めただけに落胆が大きかった。
- コメント(0) - 2014年9月27日

「アリスへの決別」、「allo,toi,toi」は好み。SFマニアってそういうステレオタイプなのかも(笑)。
- コメント(0) - 2014年5月31日

hnk
面白かったです。「名前は知ってるけど…」という作家さんもいて、いろいろ見聞を広められたような気がしないでもなく。「五色の船」「allo,toi,toi」あたりがインパクトありました。
- コメント(0) - 2014年5月24日

個人的に特に面白かったのは小川一水「アリスマ王の愛した魔物」と伴名練「ゼロ年代の臨界点」。前者は人力コンピューターの描写(コンピューター部品役の人間たちが計算のしすぎで過熱して死ぬ!)とタライに弱い魔獣といったお伽話的ファンタジー世界の綺麗な閉じ具合に満足。後者は作中で概要だけ列挙される架空SFの魅力と、それだけにはとどまらない物語としてのオチが好き。逆に白井弓子「成人式」は一番ピンとこなかった
★1 - コメント(0) - 2014年5月16日

「皆勤の徒」がすごすぎて自分が何処にいるか見失いました。やっぱり私は「アリスマ王の愛した魔物」「五色の舟」なんかが大好きです。
★16 - コメント(0) - 2014年4月22日

ざっと読んだ。
- コメント(0) - 2014年4月14日

Q_Q
何度目かの「五色の船」は今まで読んだ件の話の中でも圧倒なので別格。今回もいい。勢いで漫画版も購入したがこちらは失敗(好きな漫画家だったのですが文章からのイメージで十分(というかそちらの方が優れている)だった)「皆勤の徒」は入り込めたら読書が快感になるタイプの話。今回細切れに読んでしまって残念。時間と体調を万全にして読みたい。
★2 - コメント(0) - 2014年4月8日

傑作揃いの2010年SFアンソロジー。中でも超ディストピア社会を描いた「アリスへの決別」莫大な人数の人間を消耗して計算を行う王の話「アリスマ王の愛した魔物」ホラータッチから最後見事SFに転調する「五色の舟」架空SF史の「ゼロ年代の臨界点」脳内チップにより少女殺人犯の矯正を試みる「allo,toi,toi」には大興奮。
★1 - コメント(0) - 2014年2月22日

●有名ながら読んだことのない作家さんの作品が、手頃な長さで読めるから、こういう傑作選の存在はありがたい。私には理解が追い付かない話もいくつかあったけれど、それもそれでよし。巻末書評がよい指標となってくれるおかげで、新たなSFワールドが開拓できそうなのが嬉しい。「読みたい本」がごそっと増えた。
★3 - コメント(0) - 2014年2月16日

再読だけど、円城塔やっぱり面白い。文章のテンポがツボなのかも。上田早夕里は、ここに至る人類の歴史を感じる。初読月村了衛のガッツリ長編SFを読んでみたい。谷甲州の宇宙土木ってなんて心惹かれる設定。長谷敏司の"好き"という感情に対する認識を巡る実験は結論を得るのだろうか?
★9 - コメント(0) - 2014年1月1日

上田早夕里さんの【華竜の宮】と同じ世界観の短編が収録、と知り読んだのですが、一番衝撃を受けたのは長谷敏司さんの【allo,toi,toi】でした。少女を性的虐待の末に殺した主人公に、まず生理的嫌悪感が。彼に虐待を続ける刑務所の囚人の「社会正義から外れた者には何をしてもいい」という態度にはもっと気持が悪くなります。脳に埋め込まれた機器との「会話」で「人は何故異常な愛情を抱いてしまうのか」内省する男に訪れた残酷な結末。後味の悪さに心が乱されました。
★48 - コメント(0) - 2013年9月7日

既読3作。一番は、長谷敏司「allo,toi,toi」。他の作品世界と共通のITPというガジェットが登場するが、毎回違う使われ方をするので興味深い。
★2 - コメント(0) - 2013年8月3日

収録されている1編1編のどれもが半端なく濃くて、1日1、2編のペースでゆっくりじっくり噛みしめた。うぷちんの軽いジャブから始まり、上田早夕里、津原泰水、白井弓子の異形3連発のあとの機龍警察が息抜きという、このビックリな重厚感。山本弘「アリスへの決別」と長谷敏司「allo,toi,toi」を並べるこの挑発的態度。編者である大森・日下両氏のセンスも光ってる。すごい1冊だった。個人的ヒットは小川一水「アリスト王~」、上田、長谷、伴名練「ゼロ年代~」。
★23 - コメント(4) - 2013年6月22日

2010年SF短編アンソロジー。13編収録。とても濃一冊で、一日に数編ずつ噛みしめながら読了。 長谷さんの『allo,toi,toi』が個人的には圧倒的。山本さんの『アリスへの決別』からの流れがまたすごく良い。流れといえば上田さん『完全なる脳髄』と津原さん『五色の舟』(船か舟かどっち?)の異形の流れも鬱々となるけど、良かったな。短編集を読んだ後とは思えない充実感。巻末の短編推薦作リストもとても参考になってありがたい。
★7 - コメント(0) - 2013年6月1日

2012年の年間傑作選は、いつ出るのか知らん?現在の日本SF(とその周辺)を知るには、このシリーズは大変参考になる。
★1 - コメント(0) - 2013年4月21日

このシリーズのなかではいまのところぶち抜けて面白いのではないか。ぜんぶ面白かったのですがしかし長谷敏司がすさまじすぎてそこに至るまでの作品一旦ぜんぶふっ飛びました。こわい。怖いけどすごい。あと冲方丁のかなんだかすごく好きです。人工的な長寿をテーマとして扱う、というところでうっかり百年法を思い出したのですが、不安と希望のないまぜになった中ににじむ「親」のあたたかさ、みたいなのが、なんか、すごい好きだなぁ。あと伴名練のも好きです。小川一水のもちょう面白かった。
★5 - コメント(0) - 2013年3月23日

SF短編のアンソロジーを初めて読む。初めての著者も多く、発見が多かった。どれも密度が濃く読み応えがあったが、なかでも上田早夕里「完全なる脳髄」月村了衛「機龍警察 火宅」長谷敏司「allo,toi,toi」が面白かった。日本SF初心者におすすめしたい1冊。
★2 - コメント(0) - 2013年3月22日

今までの中で一番おもしろかった、かも。まぁ単純に好きな作家さんが多かったというのもあるけど。冲方丁、小川一水、上田早夕里、津原泰水、円城塔、長谷敏司がおもしろかった。冲方さんも捨てがたいが、長谷さんが一番好きだなぁ。ペドの主人公が少女を殺し、100年の刑期。脳にハードウェアを埋め込むことで、その思考をコントロールできるか。この傑作選、今年も楽しみだ。
★5 - コメント(0) - 2013年2月6日

物凄い濃い内容で読むのに時間もかかったが、最高の読書体験を得られた。以下、例によって気になったもの(と云ってもほとんど全部面白かったけど)。『NOVA2』読んだときも書いたが、津原泰水「五色の舟」は極上。白井弓子「成人式」もなかなか面白かった。月村了衛「機龍警察 火宅」は初めて読んだが、長編の面白さを確信させる。また読みたいシリーズが増えた。伴名練「ゼロ年代の臨界点」。この架空評論も最高にワクワクした。長谷敏司「allo, toi, toi」。重いテーマにガツンとやられた。
★4 - コメント(0) - 2013年1月23日

どれもこれもあまりにも面白い。「五色の舟」はもちろん、「アリスへの決別」「allo,toi,toi」「アリスマ王の愛した魔物」と面白いものだらけ。「メデューサ複合体」はNOVAで読んでたときよりずっと面白く感じて不思議…。
★2 - コメント(0) - 2013年1月18日

しんどめ。
- コメント(0) - 2013年1月16日

2010年に発表されたSFのベスト版。 SFはほとんど読まないので、こういうアンソロジーだけでもおさえておこう。 数学好きの王子様が国を治める「アリスマ王の愛した魔物」(小川一水)、女児殺害で刑務所入りしたチャップマンに、性犯罪者矯正装置を埋め込む 「allo, toi, toi」(長谷敏司)がおもしろかった。 SFよりも人間に焦点を当てる。 特に後者は人間の好き嫌いをコントロールできるかどうかが命題。 本能ってコントロールできるか。それを表出する言語の問題は――。
★16 - コメント(0) - 2013年1月15日

月村了衛「機龍警察 火宅」を読む。
- コメント(0) - 2013年1月7日

年末年始。どれもこれも大変面白い。
- コメント(0) - 2013年1月6日

津原泰水「五色の舟」もいいが、やはり長谷敏司「allo, toi, toi」が傑作。ITP無き現代の私たちにとっては多分、「言葉は厳密に使いましょう」というはなし。
★3 - コメント(0) - 2012年12月27日

おもしろかったです。年刊傑作選ということで2010年の日本SFのアンソロジー。小川一水「アリスマ王の愛した魔物」算廠が本当にできるのか。その中身の方がおもしろそうです。上田早夕里「完全なる脳髄」フランケンシュタインもの。雰囲気は好きです。津原泰水「五色の舟」イチオシの作品。こういうの、好きです。月村了衛「機龍警察 火宅」『機龍警察』というシリーズの外伝のようで、単体としてはSFではありません。でも本編を読みたくなりました。
★3 - コメント(0) - 2012年11月11日

図書館 個人的ベスト:「allo,toi,toi」長谷敏司
★1 - コメント(0) - 2012年10月19日

濃かった。著名な作者が多かったので楽しみにしていたのだが、非常に楽しめた。次は積読してあった虚構機関を読もうと思う。
- コメント(0) - 2012年10月14日

世間はもう「拡張幻想」の時代だというのに周回遅れで読了。それにしても、解説通り、全編にわたって完成度というか没入度が半端でなかった。どの話もぐっと深くまで連れていかれて、こっちに戻ってくるのが大変。津原さんはお約束として、「光の栞」にはもう・・・。瀬名さんめ、こんないい話を書きおって・・・!泣いちゃったじゃないか。「皆勤の徒」も世界観が壮絶。私も北野さんの会社員SF思い出しましたけども。ところで、「五色の舟」はいつから「五色の船」に?どこかに理由書いてあったっけ?
★2 - コメント(0) - 2012年9月2日

今のところ、一番内容が濃かった。ひとつひとつ書いておくスペースがないから、先ずは読んでみて! 夢でうなされそうなのもあるので、そこは心して!
★3 - コメント(0) - 2012年7月29日

長谷敏司のために。それ以外だと…津原泰水と瀬名秀明辺りが好みかなぁ
★2 - コメント(0) - 2012年7月17日

結晶銀河 (年刊日本SF傑作選)の 評価:76 感想・レビュー:139
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