世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ) (創元SF文庫)

世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ) (創元SF文庫)
あらすじ・内容
第14回日本ファンタジーノベル大賞受賞作

米国人の学者と出会った女性作家の独白。若返る病を患い、家出から帰ってきた母。本所深川に出没する謎の辻斬り。果てのない階段がある巨大な“駅”をさまよ彷徨う脱走兵。光という影と、影という光で造る、理想の庭。──繊細で美しい物語の断片が創る、庭園のごとき小説世界。翻訳家・アンソロジストとしても知られる才人の、第14回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 解説=円城塔

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世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ)の感想・レビュー(282)

再読。以前は兵士パートと女性作家パートの印象が強かったけど。今回は文法のパズル部分と辻斬りの話しにも、目が行った。以前は、特にスタートとゴールを感じなかったけど、今回はすっきりゴールした感じを受けた。前回も今回も、これ好きだなあという感想は同じだけど。いつかまた、読み返すと思う。
★1 - コメント(0) - 2月24日

独特な構成でおもしろかった。女性作家とその知人の話を中心として、そこから派生される話が断片的に紡がれていく形式。自分にとっては読んでいて、こういうことを新しく始めたいなと思うことが多かった。例えば海外作家の名前が挙げられるところでは海外の作品を原著で読みたいと思ったし、イギリスの庭についての話では、そういう風に何か1つのものについて徹底的に調べ上げてみたいとも思った。植物の名前や言語学など周辺知識をそろえてから読み直したい作品。
★3 - コメント(0) - 2月4日

庭に対する考察というか哲学が面白かった。庭は家と外の中間地帯であり、どちらにも属さない自由さに魅力がある、云々。あと、どこまでも続く駅の話はファンタジーらしい雰囲気があり、頭の中に映像が浮かんで面白かった。
★1 - コメント(0) - 1月29日

謎がある限り、人は生きていける。いつまでもぐるぐると巡ってられそうな素敵な小説世界。若返る母の話が好き。
★6 - コメント(0) - 1月1日

五十五の断片によって、ゆるく関連するいくつかのショートストーリーが同時並行的に語られる一冊。それぞれの話が劇的に一点に収束するという類の小説ではなく、逆にそのことによって、読者が何度も巡り歩くことのできる庭の類似物を、本の形に構成しているといえる。おそらくは意図的に語り残された何個かの謎や疑問点を出発点として、読者は自分自身の探索をはじめることができる。
★17 - コメント(0) - 2016年12月28日

ショートショート。つれづれに著者の思索を記した、又は眠って見た夢を記したエッセイの様だった。おもしろ本棚の先輩に薦めて頂いた本。感謝。
★7 - コメント(0) - 2016年12月8日

各話のつながりはよく分からないけど、分からないに面白いかな(解説にある通り、知識の有無で感覚はまた異なるだろう)。一見交わらない話、SF要素もありでどことなく村上春樹の「世界の終りと~」を思った。小説を読んでいて佐佐木信綱の名を目にするとは思わなかったよね笑。
- コメント(0) - 2016年11月21日

複数の物語が平行して進む。どこかですべての物語が焦点を結ぶのかと思ってよんでいたのだけれど、若返る病にかかった母親の話だけその他の物語と関連が今一つつながらないような、焦点があわないようなかんじか自分の中にのこってもやもやとした気持ちになった。でもやはり、この作家さんの文章は好き。(「食べるのがおそい」(vol.1)からファンになりました。)
★1 - コメント(0) - 2016年10月15日

再読。映画2046を思い出す。私はこの作品を読むたびに、孤独とはなにかを考えるのだが、まぁ有り体にいって孤独なぞは自分一人だけで完結する事が出来るユートピアであり、唯一手のひらで転がすことが出来る甘露だ。メトロが来るときに私はそのメトロに乗るのだろうか、それとも白人の男とベッドをともにするのだろうか、或いはその全てを差し出して灰色の冷たいコンクリートを嘘ばかりを差し出した舌で傷つけるのだろうか。
★15 - コメント(0) - 2016年9月12日

ジーン・ウルフ的故意の言い落としとエヴァ的投げっぱなし。オープンエンド否定派ではないが、ペダンティックに過ぎるというか小賢しい感じがした。評価にバイアスがかかってしまうのは、多分、セックスにまつわる挿話が些か露悪的であることと、日本文学独特のウエットさからこの作品も自由でないことに対して、個人的に趣味ではないなという反射的嫌悪があるせいかも。せっかくこういうジャンルだったら、もっとさらっとしていてほしいのだけど。その一方で、(矛盾するようだが)加納というキャラクターはもっと使いようがあったような気がする。
- コメント(0) - 2016年9月3日

米国の学者と出会った女性作家、若返る病を患う母、江戸時代の辻斬、「駅」を彷徨う脱走兵、理想のイギリス庭園…ゆるやかに繋がる様々な掌編からなる物語。不思議な小説で掴みどころがないけど面白いという印象でした。解説もよかった。
★4 - コメント(0) - 2016年7月25日

なんやよう分からんけどおもろいな。
- コメント(0) - 2016年7月5日

ある女性作家の独白。若返り続ける母親。歌を巡る考察に、辻斬りの謎。果てのない駅を彷徨う男。そして、理想の庭――。繋がるようで繋がらない、語るようで語らない、物語の断片たち。並行して進む、時代も、人も、文体も異なるそれらは時として意外な場所に交差し、あるいは枝分かれし、繊細な手つきのままに正体の見えないものを象るようにして、ひとつの光景を描き出していきます。それを言葉によって表すことは困難で、ただそう云う予感/感覚がすると云う実に曖昧なものなのですが、しかし、本作が描くのはひとつの〝庭〟なのです。(→)
★62 - コメント(1) - 2016年3月10日

なるほど、円城さんが好きそうだな、と感じた。SF(少し不思議)な小説だ。
★3 - コメント(0) - 2015年12月22日

この世界に入りきればきっと何かが見えてくる気がする。また時間を置いてもう一度読んでみよ…
★2 - コメント(0) - 2015年10月5日

イギリスの庭園と、江戸の辻斬りと、脱走兵と、若くなる病気にかかった母と、大人の恋と、謎の言葉達…。奇想天外で悪辣で美しい物語の庭園。庭とは・・・。愛を育てるもの?なのかな?・・・とか想ったりしました。とにかく余韻に浸れる物語は大好物。しばらく浸っていたくなる物語達でした。幻想怪奇小説の翻訳で知られる著者(知っていなかった)が創作デビュー。とのこと。なるほど納得。好きかもこういうの。円城塔氏の解説も愉し。
★8 - コメント(0) - 2015年10月4日

1P17行。創元SF文庫を読んだのは、初めてかもしれない。聞いたことも、読んだこともない作家だったが、これは面白かった。第14回日本ファンタジーノベル大賞受賞作ということは意識せず、単にたくさんの短い話で構成されているという点にのみ興味がわき、読んでみた。表紙の絵がすばらしい。内容によく合っている。ちくま文庫の「郵便局と蛇」という外国小説が気になり、アタマの中でずっと覚えていたが、それを翻訳したのがこの本の著者でもある西崎憲と、後で知った。この人の翻訳した本ならば、意識して読んでみたいと思った。
★3 - コメント(0) - 2015年9月16日

小説で円環構造とかはよく聞くけど、小説で庭を造るひとはあまりいないのでは。そして庭のことがぜんぜんわからない人間でも「よい庭ですね」と言えるのはこれが小説だからなのだった。
★7 - コメント(0) - 2015年8月19日

単純な短編集ではなかった。ベッド上の話、そんな詳しく知りたくないから、と思ってしまった。勉強嫌いのわたしには古典の授業的な話は、ちょと分かりずらかった。結局何だったのか、あの登場人物は、どうなったのか分からないまま。読み込めば何か発見があるのかも。
★3 - コメント(0) - 2015年7月27日

この言い方が適切なのかはわからないが非常に映像的な小説だった
★2 - コメント(0) - 2015年7月4日

こんな不思議な本は他にないと思う。読むという行為そのものを問いかけてくるようでもあって、読書自体の楽しみとか読むことの心地よさとかが頭の中に広がっていくような感じ。
★5 - コメント(0) - 2015年6月11日

sin
これは物語自体の物語、物語のなかの創作、創作のなかの夢想、まるで夢の様な断片の物語。否!帰着する場所が定まらない悪夢の様…。ここで展開されるロジックに曰く物語は読むと云う行為がなければ成立しないそこには一冊の本が存在するだけ、しかし本として存在しているという事実は例え私が、または貴方が読まなくても物語が成立していると云うこと…と述べているかのようだ。
★51 - コメント(0) - 2015年6月3日

「ファンタジーノベル大賞」受賞作ということだけど、そういうジャンルの先入観を鮮やかに裏切る(と言ったらファンタジーノベルに失礼か)文章の質感の素晴らしさだった。初めて読む作者だと思ったが、ヴァージニア・ウルフの訳者でもあり、私にとっては二冊目だった。嬉しい再会。
★1 - コメント(0) - 2015年3月11日

短編集というより断片集、かも。普通に短編集として読んでいたつもりが、あちこちが繋がりはじめ、連作かと思えば複層的にいくつもの流れをもったまま気が付いたら読み終わっていた。最後に全てが繋がるのかと思っていただけに若干拍子抜けもしたが、これが全てがきれいに繋がってどこにも余白がない、となったらそれはそれでおもしろみが失せる気もする。物語というより風景を見ていた感じ。
★3 - コメント(0) - 2015年3月8日

そうか、庭園を散策するように楽しめばいいのか。あるいは、そういう精神性を自分の中に発見させててくれる小説でもある。素敵な試み。
★4 - コメント(0) - 2015年2月12日

かつて英国の庭を研究していた作家のリコ、リコと知り合った日本近世思想を研究している米国人のスマイス、リコの書く小説「寒い夏」の家族と次第に若くなっていく母、スマイスが日本に興味を覚えるきっかけとなった大叔父の残した暗号、その大叔父と親交のあった明治期の作家渋谷緑童による江戸の人斬りの話、ビルマで消息を断ったリコの祖父が彷徨う無限の階層とホームをもった駅……。(続
★5 - コメント(1) - 2014年12月22日

書店の文庫本棚でぼんやりと背表紙を眺めていて、ふと眼に留まったタイトル「世界の果ての庭」。引き抜いてぱらぱら頁を繰ると、円城塔という文字が眼に入った。解説だ。へぇ。情報にはうとかったので勘かな。そういう経緯から「庭」を訪ねることにした。
★1 - コメント(0) - 2014年11月3日

作者と読者のコンボが合わさり始めた頃に終わっちゃう感じでちょっとニクイ演出w。
★5 - コメント(0) - 2014年10月27日

これは庭である。同時に、小説である。あるいは、虚構という名の現実である。 物語は枝葉にわかれ、平行に流れてゆく。僕らは庭を通過するように、それらの物語を眺める。 小説なのか、庭なのか。それは、たぶん読者のなかにある。あるいは、本に記されている。それを受け取れるかどうかは置いておいて。
★2 - コメント(0) - 2014年10月9日

女性作家のお話、彼女が書いているお話、彼女が研究していた話、友人が彼女に奨めるお話、友人が研究していた話などが断片的に交互に語られていく物語で確かに不思議な読後感。理解は難しく、再読したいです。
★21 - コメント(0) - 2014年10月6日

55の短い物語。永遠に続く駅をさ迷う男の話、小説家の女とアメリカ人の男の話、若くなる病気になった、母親の話、庭についての考察、江戸の話… 庭は家でもなく、外でもない。庭を通過する人はどこにも属さない自由を得るとあった。この物語も、どこにも属さず、人はただ通過していくだけだ。 嫌いじゃない作品でした
★11 - コメント(0) - 2014年9月14日

短編集かと思って読んでいたが、一つ一つが絡まり合っている長編のような不思議な構成。小説家の私、私とイギリスの庭、日本文学を研究するアメリカ人との恋、死んだ祖父が体験するどこまでも続く駅と階段、若くなっていく母…。中でも、上にも横にも広がる駅に放り込まれた祖父(といっても22歳)の話が一番興味深かった。
★4 - コメント(0) - 2014年9月13日

キツネにつままれた感じの読後感。詰まる所どういうことを言いたいのかよく分からなかった。だけど楽しく読めたのも事実。うまく言えないけど不思議な作品。
★2 - コメント(0) - 2014年9月12日

何が始まるのかと期待して読みはじめたが、何も起こらないまま終わってしまった。
★3 - コメント(0) - 2014年8月29日

不思議な作品です。不思議な読後感。主人公の女性小説家の恩師とアメリカ人との恋、イングリッシュガーデンの話、小説家の書いている若くなる病気にかかった母を持つ少女の物語、アメリカ人が日本に興味を持つきっかけとなった彼の祖父と日本人の交流、戦争の収容所から脱走し行方不明になった彼女の祖父が迷い込んだ不思議な世界の物語などが、55の短いストーリーが独立し、かつ絡み合いながら展開していく。終章でとりあえず、この本の文章は終わるけど、その先は貴方が考えなさいと言われているような気がする。
★3 - コメント(0) - 2014年8月22日

ほんの1ページから数ページまでの短い55の章が織り成す、わたしの生活と、わたしが創りだした奇妙な物語。つながっていないようでつながっているようで、これが英国式庭園を描き出しているのだろうか。庭のことをもっと知っていれば、また違った世界を見ることができたのだろうか。唐突に終わって、これで終わりなのかと思った反面、独特の豊かな味わいの余韻が広がる。創元文庫の5冊としてこの本を宮内悠介が選んでいなければ読むことはなかったと思うので、同氏には感謝している。
★11 - コメント(0) - 2014年7月4日

読み終わると、果たして自分はどんな話を読み終わったのか、はたまた途中だったのか、なんともよくわからない読後感。しかし楽しめなかったのかというと案外と楽しめた、これまた不思議な読後感。一見無関係に思える極短編が、結局関連性がまったく思いつかないまま腑に落ちる結末も読み取れぬままぱたぱたと終話していったような、置いてかれ感が半端なく、ひとまずそんな風情を楽しむものなのかと納得させてみたり。文法やガーデニングのキーワードから参考文献を見繕ってお勉強してバージョンアップした後に、また再チャレンジしてみよう。
★4 - コメント(0) - 2014年6月11日

小説を書く「私」は、時折異国人である学者と逢って話を、知識を、情を交わす。また「私」は、子供の頃に私と父を捨てて出ていった母を再び迎えることになり、日々文字通り、幼くなっていく母を見つめることになる。そして「おれ」はふと目を覚ますと、何処でもあり何処でもないような、ただ前後、上下共に無限に広がっている空間に放擲され彷徨うばかりだった。最後には何かをキィワードにして収束するかに見えた、いやあってほしいと望まれた願いは呆気なく、目に入らぬかのように打ち捨てられる。そうか、この寂寥感が果ての庭には似合うのか。
★15 - コメント(0) - 2014年6月11日

主に電車の中(通勤時)で、一日少しずつ読んでいたので、こうも極端に短い話がころころ変わると前(四つくらいのストーリーがぶつぎりになっている)の部分が思い出せず、楽しめなかった。そもそもショートストーリー一つ一つが面白いと思える内容ではないので、やはりバラバラになっている作品を繋げる楽しさを感じることができなければこの作品の意味はないのだろうと思う。
★2 - コメント(0) - 2014年5月24日

55のショートストーリーが絡み合いもつれ合い、世界の果ての庭を垣間見せてくれるのかと思ったが。 バラバラの話かと思ったらいくつかの続きものになっているし。 たぶん私のイメージ喚起力が貧困なために散漫な印象のまま読み終えてしまった。 円城塔の解説は面白かった。 240ページ
★10 - コメント(0) - 2014年5月21日

世界の果ての庭 (ショート・ストーリーズ)の 評価:96 感想・レビュー:126
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