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takao
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ふむ
0255文字
かんやん
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ギルガメッシュ叙事詩、旧・新約聖書、古代ギリシャ哲学(エピクロス派とストア派)、神学……経済学以前の人類の思考に現れた「経済」を分析すると見えてくるもの。元来経済は倫理の一部であり、近代経済学の祖アダム・スミスは『道徳感情論』の著者でもあった。それが、いつしか倫理は忘れられ、価値中立性の名の下、ツールである数学が幅を利かせるようになった。かなりストレートな経済学批判であり、際限なく拡がる先進国の債務への道徳的なお説教であった。計量経済学なんて絵に描いたモチさって。これって学界はどう受け止めたのかな。
かんやん

数式で人間は解けないよ、という理解で良いのか。それにしても、計量経済学って、現実に役に立っているのだろうか。

08/11 10:57
0255文字
またの名をソラリス
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経済学は人類がどのようなシステムで倫理的に生きる事ができるかを本来は追求すべき学問であるはずだ。しかし効率化や生産性などの観点(あるいは数学的モデル)を他の自然科学から拝借する中でいつからか傲慢なものに変化して行った。 経済学は決して経済を作って来たものでなく、経済を観察し考察した結果であり、真摯で謙虚な態度を取る必要がある。そして今必要なのは成長を目的とした成長ではなく、皆が心地よく生きる事ができる世界にすることではないだろうか。
0255文字
ダージリン
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経済思想のルーツをギルガメシュ叙事詩、聖書、ギリシャ哲学などから辿っていくという試みが魅力的で、経済学に詳しくなくても読めるように書かれているのはありがたい。数理モデル化により無機質化した経済学だが、もともと経済的営為は倫理観や宗教観と強く結びついていたことが示される。なかなか刺激的で面白い。
0255文字
Keikoh
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物質的・経済的観点から見れば、これまでに判明した世界のどの文明の歴史においても、現代以上にゆたかだった時代はない。だからもう物質的な快適さはよしとし、 物質的繁栄がもたらす幸福を躍起になって追い求めるのはやめなければならない。 モノには役割があるし、幸福の源泉の一つであることはまちがいないのだから。ただ、私たちはまるで幸福の唯一の源泉であるかのようにモノを求めるが、けっしてそうではない。私たちはすでに満たされている。そのことに気づかなければいけない。
0255文字
たか
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経済学にとって倫理とは何か。主流派経済学は数学中心の体系を作り上げ、善悪の価値判断を避けてきた。本書はギルガメシュ叙事詩からアダムスミスまでを振返り、その洞察をもって経済学を見つめ直し疑問を投げかける。人間は何かのモデルなしに世界を認識できない。数学的な足場はモデルの構築を精緻なものにするだろう。問題は数学的な装飾によってそれがひとつの物語であることが隠されていること。理論経済学への痛烈な批判ではあるが、それによってむしろ経済学が思っていたよりとても奥深く魅力的な学問であることに気づかせてくれた。
0255文字
neputa
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チェコの経済学者による著作。本書は著者が文中で述べているとおり、数理モデルに偏重した現代経済学と成長至上主義と化した現代の資本主義へのアンチテーゼである。その手法は通貨誕生以前から人類が営んできた経済活動を、各時代の記録を振り返り検証するといったもの。そうして、現代と過去との経済に関する顕著な差異は「善と悪」つまり倫理であることを浮き彫りにする。しかしただのダメ出し本ではない。数学を頂点とした現代の経済学に問題があり、本来の経済学は、人間の関わる全てと結びついて研究されていくべきものと結んでいる。熱い。
neputa

著者を知ったのはリーマンショック後のNHKスペシャルだった。名だたる経済学者が登場する中で、「なぜ成長し続けなければならないのですか?」と少し欧米型資本主義経済を小馬鹿にするような雰囲気で話していた様子が印象に残り名前をメモしていた。古いメモを整理していた際に偶然思い出し10年越しに著作を手にすることとなったが読めて良かった。著者が少年だった頃はチェコはまだ共産国家。資本主義経済が当たり前の世界で育った私にとって、自分の見識の小ささと世界の大きさを知ることができた。良き一冊だった。

05/25 20:39
0255文字
r
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旧約聖書の安息日は、仕事の成果をじっくりと眺めるためにあった。現代では目標は次々と上げられていき、成果を確認する暇もない。現在のような成長主義ではなく、中庸が一番。余裕があるうちに債務を返し、不況への備えをするべき。現代人は、所有の喜びではなく追求の喜びを求めている。「市場の見えざる手」の誤解と数学への盲信から、現在の経済学は、数学で表せないものから目を背け、できないことまでできると思い込んでいる。経済学は倫理や哲学を取り入れるべき。
0255文字
ゆきね
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経済は欲望と共に成長してきた。神話や聖書の中にみる現実世界とリンクしている。満足は相対的なもので、どれだけ文明が発展し続けても満たされない。歴史や物語から考える悪の役割が面白い。経済、悪徳、人間。
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mashumaro
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経済学を、ギルガメシュ叙事詩に始まる歴史的書物からひもとき、数学ではない生きた人間の経済学を語ってくれました。ユダヤ人の多くが富を手にしたことを説明した旧約聖書、私的な悪徳は公的な利益に変わるというマンデヴィルの思想が特に印象的でした。物質的でありながら精神的な人間という存在。立ち止まって足るを知ることの大切さを思いながらも、満たされてしまった社会は幸福ではなく滅亡という未来があるというパラドックスもまた事実のように思います。自分の消費と労働について考えるきっかけを与えてくれました。
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ともこ
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人間が生まれたときに経済もうまれたのだから、古代の詩等に経済学の源泉をもとめるのは間違っていないのだろう。
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Denr
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倫理性を失い、数式と論理ですべて説明をしようとする現代の経済学に警鐘を鳴らしたもの。近代経済学の父と言われるアダム・スミスが提唱した「見えざる手」という概念は彼が著作で使う前から様々な人によって提唱されており、むしろスミスは道徳や倫理を重視していたというのは驚きであった。また、例えば成長・進歩が善である、経済モデルは現実の世界を表すなどという現代経済学が当たり前とする事柄を読者に考え直させるような本であり、とても刺激的であった。
0255文字
kumaboo
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経済学は本来人間の営みや心理、価値観と関わりが深く、歴史的にも倫理学や哲学などと切り離してこなかった。にもかかわらず、現代の経済学では数学だけを重要視する風潮がある。著者はこの不完全な経済学の有り様に異議を唱える。そもそも宗教や詩というものも、その当時の人々による世の中の捉え方であるから無視できない。昨今日本では「文学部不要論」という論調もあるようだが、非常に危険な考え方ではないだろうか。また大学教育における一般教養も大切である。アダム・スミスも大きく誤解されていることも良い学びであった。
0255文字
miyafuton
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思索にふけながらじっくり読んだ。 この本は、二つの物事を対比させながら話が進んでいく。善と悪、理性と経験、旧約聖書や哲学と経済学、といったように。そしてその対比についての著者の見解を読みながら、拡散していく思考を楽しんだ。 文章も堅くなく、様々な引用を出してくれるので楽しく読めた。秋の夜長にのんびり読むのにおすすめ。
0255文字
snsk
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ネタバレNスペの欲望の資本主義を見て、セドラチェクを読んでみようと思いました。本来、経済学は論理と倫理の両輪で見ていくべき規範的な学問であるはずなのに、今や倫理は忘れ去られ数式のみで語られている危うい状況であるが、どういう経緯を辿ってそうなってしまったのか、西洋思想史を紐解きながら見ていく本。 各時代で何を善とするのか、都市は善か、儲けは悪か、そういった視点で体系的に整理されていて非常に読み応えがありました。
0255文字
うるるぺ
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読む前の自分は、経済と言えば数字だ、と認識していました。しかし、それはここ数世紀のお話で、元々は倫理の一部だったんだ、主流経済学とは無縁と思われる神話・宗教が経済学の起源なんだ、数学を信仰する経済学を自分たち自身も信仰し過ぎたのではと気付きました。本書のおかげで経済学=数字という感覚から、数字は経済学という枠組みの一部に過ぎす、多くは倫理や善悪の話などの哲学によって構成されるという認識に変わりました。経済学を学ぶ時はその大元にある哲学的な話を念頭に置いて取り組みたいと思いました
0255文字
牧神の午後
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現在の「欲望の資本主義」過度な欲望を戒めることのない、科学を目指すあまり倫理をそぎ落とした経済学に一因を求め、それ故に倫理なき経済学に未来はあるのか?と警鐘を鳴らす。神話や聖書といったところに経済学の萌芽を求め、アダム・スミスも倫理を切り落としていない、と経済学史二踏み込む語りは非常にスリリングで分厚くて消化するのに労力が必要。巻末の参考図書一覧がまぁ凄いことになっているのが圧巻で、「銀河ヒッチハイクガイド」なんてのも入ってるのが、お茶目さん。
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デューク
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「どんな経済学も、結局のところは善悪を扱っている」。そう語る筆者による、大きな物語としての経済学。 ギルガメシュ叙事詩、旧約聖書、キリスト教、デカルト、アダム・スミス、などなど。古典から経済思想のルーツをたどる一冊。ただし、筆者の幅広い教養と旺盛な好奇心は、古典の解説だけにとどまらない。歴史、心理学、哲学などの知識も総動員し、経済学がどのように生まれ、育ち、そして現在の我々の生活に同様に影響を与え続けているのかを記した一冊。おすすめ
0255文字
モスクワ
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現代の経済学は人間をあまりに単純化して考えてないか?というのが著者の1番のメッセージのよう。現代の経済学では効用の最大化を問答無用で追求する人物像が使われているけど、清貧とか禁欲という考え方もあるし、友情や愛情などお金では買えないし、人間は効用の最大化ではなく善く生きることを目的としているのでは?と。また「いまや強迫観念となった」という終わりなき経済成長への要求にも著者は疑問を呈してる。しかし成長を求めてるのは投資家だろうし、投資をやめ、資本主義もやめ…という訳にもいかないから、どうすればいいんだろう。
0255文字
ま
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経済学の在り方を問い直す。資源の効率的な配分が経済学の原点だとすれば、確かに筆者の言うとおり倫理面が置き去りにされるのはおかしい。「休みを有効に使いたい」と常々思っている自分も成長率至上主義の世の中に洗脳されている…?エンターテイメント産業は擬似的な不足状態を創り出している、と指摘するくだりも印象に残った。
0255文字
ほなみ
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経済学は近年数式やモデルにて説明されることがほとんどであるところに、神話や倫理を基に考えてくという逆説的な論理構造には驚いた。たしかに経済は人々の生活に根ざしたものであり、古くから考えられていたので本を読み進め納得する点は多数あった。成長だけが信用におけるものなのか。。。 数式だけでなく、倫理や哲学などといったものを考えながら経済学を学ぶ必要があると感じた。
0255文字
Anthony
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古代のギルガメシュ叙事詩まで遡り、人がどのように経済に関わるものを考えてきたかを振り返る。歴史上の様々な人たちの考え方を紹介し、読み手に考えさせようとする語り口で書かれていく。効用関数や、2つの財しかない前提で考えたものが複雑な世の中に適用できるとすることへの違和感は大学で経済学を覗いた時に感じたもの。効用を高めるために行動するのは、人はしたいことをすると言っているに過ぎない。道徳、倫理といった観点を経済学はきちんと織り込んでいかないと実際問題として何も分析できないし、何の役にも立てられない。
0255文字
y_nagaura
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「私悪すなわち公益」というマンデヴィルあたりから、経済学から倫理がどんどん希薄になる様が描かれているのが圧巻。 神話やキリスト教と経済倫理の関係性や、「見えざる手」アダム・スミスや、「アニマルスピリット」ケインズへの誤解など、それぞれ一般に知られるものとは異なる思想を持っていたことも明らかに。 経済学の本でありながら、哲学や倫理学、正義論でもある。とても刺激的な本でした。 終盤の主流派経済学、成長資本主義への執拗な攻撃はちょっと蛇足感があるかも。
y_nagaura

「人間は存在論的に退屈」(ヤン・パトチカ)という記述から、退屈論に通じる。また、成長や数字的分析のみを追求することを制し、哲学や神学、人類学などにより経済学を再構築せよ、という主張は、美意識とも解釈できる。 ということで、最近読んだ本と結びつけながら読むことができ、さらに楽しめました。

01/15 23:56
0255文字
ちゅん
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「人が3人いる。そして2杯のビールがある。もう1杯のビールがあればたちまち問題が解消しそうだが、まずはどうしようか?」。これを考えることが経済学を含む哲学、倫理だったのです。しかし、資本主義の台頭により、経済学は哲学、倫理から分離します。経済学はその後、いかに「効用」を追求するかが善となり、かつての「いかに人はいきるべきか」が忘れ去られるのです。ギルガメッシュ叙事詩、キリスト教、SF、デカルト、マンデヴィル、アニマルスピリット。幅広い分野の善と悪から「経済学の本質が忘れられた」ことを嘆く書。
0255文字
さりさり
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情報量がかなり多いが、筆者の理解が深いこともあり、非常にわかりやすい。段落の区切り方が上手く、セクションごとにまとめがありおさらいできるのも読解の助けになる。
0255文字
ドクターK(仮)
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経済学が遠い昔に忘れ去ってしまった「善と悪」の感覚(=倫理感・道徳観)を、古代の神話や宗教的物語にまで遡って探求していく。ギルガメッシュ物語や聖書の中に経済を扱った寓話が数多く登場することに驚いたが、それ以上に扱われるテーマの多様さにも驚いた。哲学や宗教からハリウッド映画(著者はマトリックスがお気に入りのようだ)やポピュラー音楽(U2やpjハーヴェイの歌詞を引用し、注釈でピンクフロイドに言及する)に至るまで、著者の興味関心の広さと、それらを本書のテーマに沿って統合する知性の深さには恐れ入るばかりである。
0255文字
mhsr
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経済の歴史をギルガメシュ叙事詩や聖書から紐解き、現在の成長一辺倒な主流派経済学に警鐘を鳴らす。経済学は元は哲学や倫理の一領域だったが、科学を指向するあまりいつしかその源流を忘れてしまった。多くの引用を交えつつ一から説明してくれるので、経済の専門家でなくとも理解するのに支障はない。読了までに一ヶ月以上かかってしまったが、実に有意義な読書体験だった。
0255文字
そらパパ
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経済学が神話ってのには納得出来た
0255文字
Kentaro
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ダイジェスト版からの要約 居酒屋に客が3人いるのに、ビールが2杯しかない状況ではどう分けるのが公平だろうか。ここには経済と哲学の複雑な問題が存在する。この厄介な問題は、3杯目のビールが魔法のようにテーブルに出現した瞬間に、解決される。この3杯目のビールのマジックは、経済成長を象徴している。そして現在経済が抱える問題は、3杯目のビールが現れないことだ。要するに、経済が成長しないと、富の公正な分配という哲学的・経済学的難題を解決せざるを得ない。国が常に経済成長を望む理由が三杯目のビールの出現で説明できる。
0255文字
Jack Amano
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話題になっていたので、気になって買ってそのままでしたが、NHKの「欲望の資本主義」を見て、読み始めました。お金儲けには、ほぼ全く関係ないですが、経済学の在り方、限界などを考える上では、とても参考になります。また、知的好奇心をとても刺激してくれます。経済学に対して多くの人が持っているモヤモヤを晴らしてくれると思います。 私自身とてもすっきりしました。「経済学」そのものに興味のあるい人にはお勧めです。
0255文字
みみ45
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とても面白かった 教養のため、欧米と知の基準を合わせるためにも 宗教と哲学を必須教科にあうればいいのに
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サメ社会学者Ricky
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どれだけ数学を使おうとも、どれだけ倫理を排除しようとも経済学は道徳的、倫理的問題から逃れられず、逃れようとする試みの背景にあるものこそ経済学が避けようとしている宗教的な思いであると言える。
0255文字
ヒデじい
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5年前にチェコの経済学者が35歳にして書いている大変な秀才。4000年前のギルガメシュ叙事詩に始まり旧約聖書、ギリシャ哲学と歴史の中に、善悪の経済学を紐解く。そして古代には進歩という概念がほとんど存在していなかったが、「終わりなき成長という期待は、いったいどこから生まれたのだろうか」と問いを発する。非常によい本に巡り会えた。
0255文字
🍁
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ネタバレ著者が批判するのは今日の経済学の数理的な傾向で、これを「実証偏重で規範の欠落」とか、テクニカルに走りすぎて他分野と通じあえないとか、過去のデータの集積である計量経済では未曾有の事態は予測できない、とか一貫して批判する。経済学のエッセンスは数式だけではないといってこんなところにも、と古典を縦横に引用してメタレベルに論じて、経済学のエトスを探る。総じて近経理論を他の思想と比較して善悪軸に並べられる知見の広さはさすが一国の宰相と言うべきで、数理ファイナンス学徒の自分も、自らの学問上の立場に自覚的でありたい。
0255文字
さっとん
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この本は、数学の美しさに囚われてしまった主流派経済学に対して、人間の社会はもっと奥深いものであり、理論だけではこの世界を描きだすことはできないという警句。ただし、著者も書いているように、今の経済学は社会をうまく記述できていないという指摘にとどまり、「じゃあどうすればいいのか?」という答えはこの本にはない。人間は感情で動く生き物であり、現在、経済学の関心が人間行動の観察を重きに置く、行動経済学に注目が集まっているのは今までの方向性を修正するという意味で、良い流れなのではないかと思う。
0255文字
mittsko
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著者は超有力なエコノミスト。こういう人が、経済と倫理のジレンマをどう「解消」してくれるか、という関心で読んだ。この主題へのアプローチとして、本書は西洋史を古代からたどる(第1章「ギルガメシュ叙事詩」のみ例外)。そうして、神話・宗教・哲学、物語と経済学との歴史的クロスオーバーを確認しようというわけだ。疑いなく意義深い試み! ⇒ で、肝心の「解消」はなされたか? 十分なされたとボクは思う。ただし、それが本邦で広く了解されるには、同じ深みをもった東洋史、極東史が必要だろう。それを書けるエコノミストはいるか…?
mittsko

「注意深い読者なら、本書が答を出していないことにお気づきだろう。しかし、答がありそうな領域を示そうと努力したつもりである。本書では、歴史の再確認を通じて経済学の脱構築以上のことを試みた。ある意味では新しい経済学に向けて一歩踏み出し、主流派経済学の見方から一歩退いたと言ってもよかろう。経済学者は、「人間というものをどう捉えるか」をあらためて考え直すべきである」(484頁)

12/20 13:44
mittsko

「野生は過去に、英雄伝や映画の中に、あるいは遠いジャングルだけに存在するのではない。私たちの中にある」(485頁)

12/20 13:47
8件のコメントを全て見る
0255文字
Hiroki  Nishizumi
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経済史を押さえつつ哲学を語る本。的を得ている引用も多く、ボリューミーな内容だった。善悪の倫理と経済への影響の矛盾、成長への疑問、温故知新などなど。
0255文字
KAZOO
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経済学の本というよりも、有名なむかしからの本を採り上げて、そこに経済に関連するような言葉などを分析しているようです。経済の本というよりも経済に関連した思想の歴史を本をもとにして語ってくれる気がしました。最近の難しい理論などはあまりないので、経済になじみが薄い人も入門的な感じで読まれるのがいいのでしょう。マンデヴィルの「蜂の寓話」があるのにはびっくりしました。私は楽しめました。
0255文字
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