大衆の反逆 (白水uブックス)

大衆の反逆の感想・レビュー(51)

面白い。オルテガは自由主義的。読みやすいが、まだ完全にはよく分からない。19世紀、20世紀前半が大衆の反逆の時代。
- コメント(0) - 2016年4月18日

「実験科学の発展は、その大部分が驚くほど凡庸な人間、凡庸以下でさえある人間の働きによって進められたということである。すなわち、今日の文明の根源であり象徴である近代科学は、知的に特にすぐれていない者をも歓迎し、そういう人がりっぱな仕事をすることを可能にしているのだ。」P.194「文明が彼を専門家に仕立てたとき、彼を自分の限界内に閉じこもり、そこで満足しきる人間にしてしまったのだ。しかし彼の心のうちにあるこの自己満足と、自分は有能だという感情は、彼をして全門外の分野をも支配したいという気持ちに導く」P.196
★1 - コメント(0) - 2015年8月14日

オルテガの生きた19世紀からの時代はこれまで権力とは無縁であった大衆が権力を握る時代である。この事態はオルテガにとっては憂うべき事態なのである。何故なら大衆は自分達が享受している豊かさの源となっている科学、自分達が生きている社会における文化というものに対し無知蒙昧であるからだ。オルテガが強調するのは過去の歴史から過ちを侵さない術を学ぶことであり、それができない大衆に対しては終始批判的だ。現代はその大衆すら退廃してしまったように感じられるが、ネグリらの創案したマルチチュードなる概念が敷衍出来る程単純でもない
★1 - コメント(0) - 2013年9月8日

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- コメント(0) - 2013年8月18日

19世紀ヨーロッパに生まれ、今日の社会生活を支配する「大衆」とは一体何者か。その野蛮性、独善性を明らかにする論考。
★2 - コメント(0) - 2013年1月1日

少数の「貴族」らが為した、革命によって、技術の進歩によって恩恵を得たにもかかわらず、「甘えたお坊ちゃん」たちは、文明が普段の努力によって維持されることをわかろうともせず、他人に同調し、自分も他人と同じだと思って、直接的に彼ら大衆の価値観をあらゆる方向に強制する「野蛮人」と成り果て、そこらを闊歩し始める。他者の存在に無自覚にマジョリティの常識を押し付けるいっぽう、何者かに文明の恩恵をフリーライドすることを当然だと思う、その暴力性は、現代日本においても的確すぎる指摘だと思うと恐ろしい。
★1 - コメント(0) - 2012年11月13日

「大衆人」という概念自体は極めて今日的であるように感じた。過剰に水をやった苗の根が腐る様に、文明化された世界が「民衆」をただ相続人として生きるグロテスクな生である「大衆人」へ変える。大衆人は文明を原始林と同様に自然発生的に生じる物と考え、相続した文明を維持する努力をする事もなく、文明を当然のように享受するだけである。優れた人間とは自身に多くを課す者であり、凡俗な人間とは自分を凡庸だと自覚しながらただ凡庸である権利を主張する者である。最低限善く生きる為の努力だけは怠らない様にしようと思った。
★3 - コメント(0) - 2012年5月3日

笑っちゃうくらい「日本」に場所を置き換えても通用するような試論。1930年に書かれた本ではあるが、著者の視点は大衆の構造を鋭く捉えているのではないだろうか。肌身に近づけて読んでみると楽しい。
★1 - コメント(0) - 2011年12月13日

権利ばかりではなく義務を。甘えるな。
★2 - コメント(0) - 2011年7月23日

オルテガが求めている物はニーチェ的な克己なのだろうかと感じた。権利ばかりで義務を果たそうとしない「大衆」なる存在。確かに合点が行きもしたけれど、天与の義務を見出せていないという点はカミュかぶれの自分には少し「?」感。国民国家に関しての論考には目を見張る。共生を前提とした同一目的へのダイナミズムは確かにその通りでもあろうが、留意すべきは本書がヨーロッパの危機に向けて著されたものであるということだ。世界が狭くなったとされる現代にとっても重みはあろうが、無批判に受け取るには少し課題が残る気がする。
★4 - コメント(0) - 2010年12月8日

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