ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方に

ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方にの感想・レビュー(7)

ローマ帝国の凋落期に異端とされてキリスト教の教義から抹消されたペラギウスの言動を幼馴染のカエレスティウスの目から描写したフィクション。人間は罪を負わされた存在ではなく、神の祝福を受けて自ら善をなしうる贈り物を与えられていると説く、自ら問いかけ、自ら考えることを重視したペラギウスの教義が今主流となっていたらキリスト教社会はどんな存在になっていただろうか?今でも印刷は物事を定着させる半面、進化に抗する固定もすること、そして組織は自らの存続のためのロジックを持つということは、人間は進歩していないということかな。
★6 - コメント(0) - 2016年4月17日

2015年7月16日:kon吉
キリスト教史において異端者として位置づけられている(らしい)ペラギウスを、彼の友人の視点から描く。ホームズとワトスンを思わせる機知に富んだ会話が軸。「人間は自由意志の力で良いほうに変わりうる」というヒューマニズムの理想をかかげるゆえに、異端論争に敗れていく姿は、古代ローマ滅亡の情景とからめて、胸に迫る。治安が悪化する一方のブリタニアやローマをめぐる危険な旅は、冒険ものとしても上質。原題は「The Pelagius Book」で、生涯一冊の本も書かなかった彼の生き方を暗示している。
★1 - コメント(0) - 2014年5月19日

2011年11月20日:かなた
古代ローマ没落の夕暮れと、初期キリスト教会の芽吹きをロマンティックに描いた良作。著者のペラギウス像は明らかにソクラテスがモデルで、ちょっと理想化し過ぎな気がするけど(対するアウグスティヌスの小物感がすごい)、ちゃんと魅力的な人物になっている。終章「風が綴る文字」の美しさは白眉。しかし、この安っぽい邦題はどうにかならなかったのかな。「ペラギウスの本」という原題には本書のテーマが込められているのに。
★1 - コメント(0) - 2011年7月19日

2011年1月7日:nobu
--/--:林浩樹

今読んでいるみんな最新5件(1)

01/05:nobu

積読中のみんな最新5件(1)

12/29:nobu

読みたいと思ったみんな最新5件(5)

06/21:440
06/22:フィガ郎
06/22:
05/19:KAZOO
01/17:ranaco

ポールモーガンの関連本

ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方にを読んだ人はこんな本も読んでいます


ペラギウス・コード―古代ローマの残照の彼方にの 評価:86 感想・レビュー:3
ログイン新規登録(無料)