読書メーター KADOKAWA Group

日本海軍の興亡 戦いに生きた男たちのドラマ (PHP文庫)

感想・レビュー
16

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
dexter4620
新着
第二次世界大戦の将官クラスに直接ヒアリングできた著者、半藤一利。現代では書き得ない、当時の語り口を元に紡ぎ出された日本海軍に関する新史実。特に4章の迫力は凄まじいもの。史実ファンにはおすすめの一冊です。
0255文字
弟のグルーバー
新着
「昭和史」がとてもおもしろかったので手に取った 日本海軍の成り立ちから消滅までをサッとまとめた後は、有名な戦いや歴史に埋もれがちな人物のエピソードが描かれている 著者の経験や膨大な聞き取りが説得力を持たせていて非常に興味深かった 歴史は本当に勉強になるしおもしろい
0255文字
ふくとみん
新着
半藤一利の初期の作品。右往左往しながら潰れていく「男たちのドラマ」。日本の敗戦の話は段々遠い昔話になってきた感覚があるが読めばうんざりするほど迫ってくる。レイテ沖海戦の空しさはどうしようもない。
0255文字
しんのすけ
新着
これまでの通説とは違う内容が多く含まれていて興味深く読んだ。大東亜戦争は間違いだった、日本は負けてよかったのだ、というようなことが当たり前に言われて、それを信じている日本人は多いだろうが、この本のように真実はどこにあるのかを探究して、後世に伝えて行かなければ、日本人はダメになってしまうのではないかと思ってしまう。
0255文字
卍ザワ
新着
勝海舟の海軍黎明期から太平洋戦争レイテ島沖での日本海軍の壊滅的な敗北。日露戦争のバルチック艦隊撃破を峠として、下り道となっていく。いたずらに軍事力をつけるのではなく、欧米列強と協調し、戦争を回避するが、国防となるが、やる気がある無能は撃ち殺せ、にピッタリな軍官たちが、国際派を駆逐し、最大派閥を占め、日本中が軍国主義に熱狂し、原子爆弾を落とされる。もう、ここまで来たら、日本人だけに限らず、やる気がある無能って、全人類に当てはまるよね。でも、おれは違う。なぜなら、やる気がない無能だから。
0255文字
た
新着
当時を生きた人々の話を盛り込んでおり大変リアリティが感じられる内容であった。日露戦争では東郷平八郎等の英雄が次々に誕生し海軍は全盛期を迎える。 この頃の栄光にすがって艦隊派の慢心が生まれる。 先見の明がある条約派が艦隊派を一時的に抑え込むも艦隊派が頭角を現し戦争回避への道は閉ざされる。山本五十六の米国を相手に戦争すべきでなく勝ち目がないと分かった上で陣頭にたって出撃する悲壮感が強く伝わってきた。今の私たちの生活は先人達の犠牲の上で成り立っていることを決して忘れてはならない。
0255文字
せいたろう
新着
日露戦争の日本海海戦の圧勝を参考として練られた邀撃漸減作戦。 優勢なアメリカ海軍艦隊が太平洋を西進してくる間に潜水艦などによって徐々にその戦力を低下せしめ日本近海に至って互角の戦力となった主力艦隊同士の艦隊決戦で勝利を収めるとする日本海軍の対米戦基本計画。こんな虫のいいご都合主義な作戦を本気で考えていたなんて唖然とさせられる。
0255文字
元気ハイター
新着
ネタバレ海軍の生い立ちから、事実上の消滅までを俯瞰的に描いている。人物史・各海戦記を交えユーモアや熱を帯びながら、客観的に描く筆の巧さがある。筆者は海軍のファンだからこそ、痛烈に批判をする。栗田艦隊3度の反転。条約派を次々とクビにする人事。基地航空隊の分散配置。レイテ沖海戦時の連携の無さ・互いの不信感。ドイツ勝利を前提とした開戦等、読みながら何度も絶句した。熱狂に流され、過ちを繰り返さないために、木だけでなく森を見ることが大切だと筆者は述べている。周囲に流されない視点を忘れないよう、毎年読み直したいと思える本だ。
0255文字
マッピー
新着
もともと海軍は、外国から攻められた時の国防のために作られた、専守防衛の組織だったのに。手にした武器を使ってみたくなるのは、個人も組織も同じらしい。海軍の面子を保つために、世界的軍縮の波に逆らい、孤立していったこと。そして、世界の情勢を冷静に判断できる人を、軍の中枢から追い出し、勢いだけで中身のない、自分に都合のいい解釈をゴリ押しすることによって、自ら崩壊していった海軍。その時々に、きちんと状況判断のできる人はいたけれど、他人の職掌に口を出さないのが海軍の決まり。自分の職分をこなすのみ。ああ…。
0255文字
ヴェルナーの日記
新着
戦記物・戦争関連の著作に定評がある半藤氏による日本海軍史である。明治政府の設立以来、創設された日本帝国海軍の名立たる提督たちを紹介し、彼なの業績を功罪含めて批評した一冊。あくまで私感であるが、多くの部分において著者と同一意見を持っていたので、共感を持って読むことが出来た貴重な本書であった(凡そ軍記物は著者自身の思い入れが強く反映してしまい、著しく客観性に欠ける出版物が多い気がする)。本書では帝国海軍の転換期を日露戦争の日本海海戦であったして、それ以降停滞の一途を辿っていったとしている。
ヴェルナーの日記

日露戦争の戦費の多くが外国国債によって賄われていたため、日本政府は借金の返済に追われ、さらに世界恐慌が重なるという過剰なインフレ状態にあり、昨今のギリシャのように経済破綻をきたしても不思議ではない国情だった。

09/28 14:47
0255文字
白義
新着
日本海軍の歴史を彩る名将たちを軸にしながら、「なぜ日本は敗れる戦争をしてしまったのか」という問に組織の観点からも探求を試みた優れた通史。日露戦争の勝利という栄光、軍縮条約の衝撃、そして太平洋戦争と、海軍の指導者たちと共にその場にいるかのような臨場感溢れる描写が近代日本の海戦、外交を鮮やかに描き出している。日本海軍だけではなく、その高潔な平和主義的弁論でワシントン軍縮会議を成功に導いたルート、「ジャップを殺せ」とガダルカナル作戦で吠えたアメリカの猛将ハルゼイと海外の人物も印象深い
0255文字
レコバ
新着
読み易くいくつかの気づきを得た。そもそも開戦するなという話だけど、過去の成功体験に縛られ考え方を変えられないなどどうしたって克服できそうもない問題だな。
0255文字
AnmitsuK (うろ覚えムーミン)
新着
『昭和史1926-1945』を読んで「半藤先生、ずいぶん陸軍嫌いの海軍ageなんだな」と思ったのだが、海軍の歴史にスポットを集中させた本書では、それがさらに顕著。愛憎ないまぜの冷静さを欠いた筆致には、一種異様な迫力がある。
0255文字
【すとちゃん】
新着
「まさに維新の”官軍”さま罷り通るであった。国を滅ぼせしもの西軍、救いしものは東軍なのである」の一文が強烈である(日米開戦派に官軍が多く、慎重派に賊軍が多かった)。薩長が軍閥を形勢していたことは知っていたが、その源は1600年の関ヶ原の戦いにありということをあらためて思い知った。しかし、薩長がなければ維新回天はならず、欧米列強の植民地になったやもしれずだしなぁ……。歴史は綿々と続き、土地が人を育む、か。日本海軍の父・勝海舟などの人物にスポットを当てて書かれた海軍史。
0255文字
全16件中 1-16 件を表示
日本海軍の興亡 戦いに生きた男たちのドラマ (PHP文庫)評価53感想・レビュー16