移行期的乱世の思考

移行期的乱世の思考
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移行期的乱世の思考の感想・レビュー(46)

わたしはこの平川克美が好きである。この本は平川克美の放談集でテーマが幅広いのだが、どのテーマも"考えるヒント"として現代社会を読み解くヒントを拾い集めることができる。例えば、物事を単純化して考える"縮減モデル"というもの。本来的には物事の本質をとらえようとする姿勢のはずなのだが、世の中をとらえようとする場合には物事の本質をはずしてしまうことがあるという。数年前の小泉劇場における二項対立的な問いのことである。そんな時は別の次元からの視点というものを持つことで全体性の回復をはかることが重要だという。
★11 - コメント(0) - 2015年12月12日

ビジネスの論理をすべてに適用しようとしたことで社会が歪んでしまう。効率的に物事を捉えることは、社会の一割程度でよい。労働から経済成長まで、価値観の変化を一度人間の複雑さに立ち戻って捉え直している。
- コメント(0) - 2015年2月8日

やっぱり本人も自覚があるのだな、経済成長の果実を大いに享受した世代がこんな言説をすることに、若い世代には申し訳ないのだが、というメンタリティ。けど、逆に若い世代はもはやそれを超越したメンタリティを持っているような気がする、職場や家庭で若い人に接していると、と思うようになった。身体的欲求は満たされるが心的欲望には際限がない、とする世界観、そうかもしれないがそうでない気もする。涸れる、という事は私には難しい、と思った読後感。
- コメント(0) - 2014年10月3日

拡大成長はどう考えても無理があるけど、みんな考えないフリをしている。
★4 - コメント(0) - 2014年8月6日

著者自身の見解というよりも、それらを導くための先達の叡智の数々、下川治、レヴィ・ストロース、マズローなどの言葉、功績が参考になった。カタログ的な意味で読んで良かった。
★3 - コメント(0) - 2014年3月3日

人口減少が未曾有だとか資本主義の限界とか言われてるけど、その解を具体的に生み出せない。著者は二項対立的に「解決」することに疑問を呈している。経済成長を求めず、縮小均衡を図ろう、と。
- コメント(0) - 2013年12月10日

未曾有の時代をどう生きるか、その問題の本質を共有する為の一冊です。問題点の時代背景を分析した個性的な論点には納得させられます。既に資本主義経済のピークを過ぎた日本で経済成長を求めるところに無理があり、均衡した定常状態を目指すべきという主張に説得力を感じます。既にここまで経済発展した日本がそんな状態を受け入れられのか、資本主義経済の中でどのように生きる道を見つけて実現するか、難しい問題ですね。
★1 - コメント(0) - 2013年4月21日

Kindleで再読。限界がある身体と暴走する知性。欲求と欲望について、動物的か人間的かという問いを立てるのではなく、動物的であり人間的であるというふうに考えてみること。資本主義下なのに右肩下がりになっているという現状。グローバリズムと国民経済の関係。いかにダウンサイジングしていくか。自分の立ち位置を含んだ視点で考えることの困難さを改めて感じました。
★5 - コメント(0) - 2013年1月14日

さまざまな顔を持つ著者へのインタビュー集。わかりやすい政治(政局)の危険性、また右肩上がりの経済成長を期待するビジネス観批判。人そのものの縮減モデル。いわば、想像することを抑制された世界のその後のひとつの道筋を示す。より多くの視点を持つ、だが安易な相対主義は避ける。責任のないことを自らの問として考える3.11以降の本でと言うことで、よけい多層的な響きを感じた。
★2 - コメント(0) - 2012年9月19日

ビジネスは縮減モデル。商品や貨幣を関係性としてモデル化したもの/強いリーダー、速い決断とは民主主義の否定/ソロス:我々は再帰性について考えるのが下手/経済成長を待望する言説は経済成長がないことがわかってから起こった/貨幣という概念には量がないため、時間と結びつきにくい。前は労働が時間と密接だったが、今はそもそもの記号の特性が出ている/効率化を進める労働で一番無駄なのは時間。貨幣を増やすのに時間は不要。商品を市場に出すというサイクルは無駄/会社の歴史は300年くらい。株主の概念は特殊/経済界の人間は、経済成
- コメント(2) - 2012年9月17日

初・平川克美さん。インタビュー本だからか読みやすかった。内容も面白い。鉛筆でぐいぐい線を引きながら読んだ。ビジネス的な「金こそすべて」という考え方がビジネスとは関係のないあらゆる分野に浸透していると説く。金中心のシンプルでクリアカットな考え方を良しとする社会が不味いということや、各人が身体性を失っているという話がとくに印象に残っている。
★1 - コメント(2) - 2012年6月27日

今までの平川氏の本とは違ってインタビュー本として出版されている。平川氏も書いているとおり、考えながら話し、話しながら考えているので、そのうちにだんだん考えが整理されていくという部分もあるように思う。二項対立という問いのたて方がもはや機能しなくなっていること、自分の責任でないことを自らの問いとして考える、というテーマが興味深かった。さらには、「縮減」というテーマと、殊に、人間は自分が思っていることと違うことを実現してしまうというテーマには関心させられた。なかなかこういう観点から物事を考える人はいない。
★12 - コメント(0) - 2012年6月14日

平川克美さんの研究分野である経済とはちょっと反れて、「移行期的混乱期」における思考法を主に取り扱った本。 テイストは違っていたが、かなりおもしろかった!心に残る文章が多かった。 ものごとを悪い意味で「わかりやすく」してしまう「縮減」という言葉がキーワードやった気がします。それを頭に入れて、次元を上げて考えること。 責任がないものについても責任をとろうとする姿勢、の話はとても共感した。 またぜひ読みたい本です。
★3 - コメント(0) - 2012年5月31日

とても面白い。インタビューに答えるという形式、なかなかいいですね。ともすれば論文調になる内容をきめ細やかに解説してくれる。脚注の付け方も追いやすくていいですね。この本によればわかりやすいことは良いことではない、のかもしれないが・・・。問の形式を間違えないこと、文学の役割、無時間のモデル、など自分の経験に照らしあわせてみても、身にしみます。
★2 - コメント(0) - 2012年5月27日

自分を取り巻く現状を考えるためのヒントに満ちた本でした。人間は自分が思っていることと違うことを実現する動物なんだということ。縮減モデルだけではいけないということ。問いを立てる時に次数を繰り上げてみるという視点。淡々と仕事をすること。自由と孤独は紙一重であるということ。そして「変化の仕方」を学ぶこと。生活の場における自分の立ち位置を、あらためて意識させられました。
★6 - コメント(0) - 2012年5月17日

著者の平川氏のこれまでの著作についての復習も多いが、話言葉で書くとまた文章とは違った趣。現在の日本のおかれた複雑な立場をここまで分析的に俯瞰できただけでも大収穫。
★2 - コメント(0) - 2012年5月5日

tk
メモ
- コメント(0) - 2012年5月4日

二項対立ではなく、俯瞰する眼差しを持つ事の重要性。そして自分の立ち位置を意識する事。答えを求めるのではなく考え続ける事。
- コメント(0) - 2012年4月22日

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