異邦人(いりびと)

異邦人(いりびと)
あらすじ・内容
一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。

たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。

京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。

『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。

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異邦人はこんな本です

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異邦人の感想・レビュー(1302)

祖父の遺産の美術館副館長の菜穂は出産のため京都に滞在していたが、画廊で一枚の絵に心を刺される。絵の作者白根樹と出会うが…。面白かったですね。母と娘との間の恋愛ものかと思ってたら違う展開に、最後に謎が繋がっていくところは一気読みでした。
- コメント(0) - 3月25日

読みやすかったけれど、登場人物がなんだかみんな気持ち悪い。中途半端な感じで残念。
★3 - コメント(0) - 3月7日

各パートは魅力ある場面なのですが、貫く人間関係がかなしすぎました。。うーん。ここっていう時に何を大切にするのか。やっぱり自分?という感想。生きている間は、いろんな人との関係性の中で生きていて、その中での自分。最期の時は、自分が納得できることを叶える。でも、遺された人は、その遺されたものも背負うんですよね〜。
★3 - コメント(0) - 3月4日

ヒロインにまったく感情移入できず…。
★4 - コメント(0) - 2月21日

広がった大風呂敷が意外な形で収まった感がありました。しかし二人の母の気持ちが全く分からない。ライバルの男に娘を託すのか?人としての幸せと芸術家としての幸せなら、女は人としての幸せをとると思うのは私の偏見なのかなとも思うけど。気持ち悪い人がたくさん出てきて面白かった。
★5 - コメント(0) - 2月14日

7点。マハさんに珍しく、大人の恋愛物かと思いきや、少しサスペンスっぽく、最後はやはりアートで締めました。最近読んだ「マチネ」にどことなく雰囲気が似て、その割には表現、文章がマハさんの方が好きだなと思いました。ただマハさんの本にしては、女性が書いた本だと思わせる本で、ちょっと評価低目。
★12 - コメント(0) - 2月9日

YY
原田さん得意のアートもの。今回は日本の京都が舞台。お金持ちの奥様方に愛想を振りまく、画廊の裏側が垣間見れます。淡々と描き出される京都の空気と日常が、つかの間、読者を別世界に連れて行ってくれます。大きな事件が起こるわけではないけれど、印象に残るお話でした。
★3 - コメント(0) - 2月5日

最初はややとっつきにくく、ページが進まなかったが、中盤から一気に読んでしまった。この前に読んだ作品と同じ作家とは思えない感覚。いずれも女性がとても魅力的である。京都の奥深さも知った。京都にのめり込んでいる友人がいるが、その気持ちが少しわかるような気がした。
★6 - コメント(0) - 1月24日

@
★★★
- コメント(0) - 1月18日

緑青の薫風がふき強い磁力を感じる青葉の風景画に一目惚れする菜穂。作者の樹のはなつ独特な魅力。そして失った後に誕生した睡蓮。心がふつふつと沸き上がる気持ち。異国のような場所に放りやられても冷静に自分の感性を信じて動く菜穂は逞しい。京都らしい風情がたっぷり描かれてたのも素敵でした。高級な老舗の墨ってどんな香りかしら。料理屋で魯山人や尾形幹山の器を出すのにびっくり。また自分の好きな杉山博司の「海景」が出てきたのは嬉しかったです。シビアな世界の内容よりも舞台背景のアートに興味が向いてしまいました。
★26 - コメント(2) - 1月14日

意外にも事の重大さより冷静な菜穂。あとから明かされる事実によりその心情を推し量れるのみ。睡蓮を失ったことより、結局は母や夫への信頼を失ったことが一番胸を痛めたのだろう。頑なにまで睡蓮を手元におきたいと願ったことが遠因したとしても。絵ばかりに心を奪われたのではなく彼女もまた与えられた境遇のなかで努力してきたんだと思えてきた。生きていくために自分の意志で未来を選ぶ。強いなと思う。
★39 - コメント(0) - 1月12日

これは文句なしに面白い! 信念って強いなぁ…って思わせてもらえた。
★5 - コメント(0) - 1月11日

原田マハさんの絵や美術品に対する尊敬の念が伝わってくる作品だったと思います。菜穂が自然と京都に惹かれていく様子とは対照的に克子や一輝のエゴがむき出しになっていき、結末にスッとしてしまいました。
★7 - コメント(0) - 1月7日

2017初読みはマハさんで。章が細かくてすごく読みやすかった。異邦人と書いて‘いりびと'と読む。誰が誰にとって異邦人なんだろう?今まで読んだマハさんのアート本とは少し傾向が違ってサスペンスチックな感じでした。物語を彩る背景も京都の四季折々、色鮮やかなんだけどクールな印象で登場人物もクールな人が多かった。でも最後までワクワクしながら読めました。
★13 - コメント(0) - 1月2日

美術の世界。東日本大震災。京都。葵祭。祇園祭。芸妓。不思議な縁。震災から始まって、なんとなく暗めな印象の本書。菜穂が暮らした京都。四季の移ろいや京都の人々の暮らし方を知ることが出来たのは良かった。菜穂や樹の生い立ちがあって、最終的にこのような結果。菜穂の気持ちも分かるけど、一輝が哀れだなぁ。それにしても美術の世界は分からない。日本画はあまり観たことがないけど、来年は観に行ってみようかな。
★36 - コメント(0) - 2016年12月24日

いつもの事ながら、原田先生の絵画の造詣は素晴らしい。美に対する苦しいほどの欲求、抑えられない感性が美術を通して表現されている。京都の奥深さと恐ろしさも絡めて話は展開していく。良い意味で読み進めるのが怖いほど作者の熱い思いが伝わる一冊。
★6 - コメント(0) - 2016年12月17日

震災直後の重苦しさと、京都の持つ底知れぬ魅力と四季の美しさ、そして「美」に対する狂宴、これまでのマハさんの作品とは違ったアプローチで、アート界の持つ側面を描いた作品。自分が見出した「美」を我がものにしたいという、エゴイステックな欲求に突き進む女性と、「美」を生み出す静謐さと謎を秘めた女性、2人の異邦人を軸に「欲」に翻弄される人々を描き出した物語。権威と金にまみれた現代の美術界への、揶揄がふくまれているような気もしました。それにしても、登場人物になかなか感情移入できなくて、読み進めるのに時間がかかりました。
★53 - コメント(2) - 2016年12月8日

淡々と話が進むので、まさかずっとこんな話?と心配していると、後半盛り上がってきた!それなのに、最後が都合よく終わってしまい少々残念。季節と京都での生活の様子、菜穂の気持ちが変化していくのが楽しめた。登場人物が皆冷たくて理解しがたい部分があったため、一輝だけが後半、なりふり構わず足掻く様子にここに人間がいたと思えた。菜穂が女優の国仲涼子さん、樹が芦名星さん(見事な黒髪)がすぐに浮かんでしまった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月2日

原田マハって大好きな作家だったんだけどな。読み始めてすぐ底の浅い展開にがっかりして一度書を閉じた。ややあって気を取り直して読み通しはした。小説らしい話の膨らませ方やどんでん返しは良かったけど、何かしら人間の尊厳さや崇高さが感じられなかった。ん~この程度だったのかな・・・・
★3 - コメント(0) - 2016年11月28日

京都の情景が浮かんでくる書き方はさすが。ただ、京都の方言が長く京都に住んでいた私には少しやり過ぎな感じで不自然だった。菜穂のしたたかさ、克子の振り回し感がすごい。お嬢さん育ちはみんなあぁなんだろうか。最後は樹と菜穂の関係性に驚いた。
★2 - コメント(0) - 2016年11月26日

海外の芸術家の裏?を教えてくれた著者が今度は日本の芸術の世界を垣間見せてくれます。家業の美術館で学芸員、副館長をしていた菜穂は両親が贔屓にしていた画廊の息子と結婚。身籠った途端に起きた震災の影響を避け京都への逗留が彼女のこれからを決定づけ、また自分の過去を知ることとなります。わがままお嬢さんとその家族の日常の話かと思えば、後半の畳み掛けるような急展開は読み止めることが出来ませんでした。しかし、モネの睡蓮を個人が所有って…。お金持ちってこういう人たちのこと言うんですね。
★6 - コメント(0) - 2016年11月24日

面白かった!京都を舞台に、夫婦である二人が、絵画を巡って心の揺れ動きを描いている。この夫婦に、義母や祖父、名のない画家が絡んで、やがて分かっていく真実。伏線が凄かった。
★42 - コメント(0) - 2016年11月22日

マハさんの作品は何冊か読んでいるが、芸術を題材にした作品は初めて読む。この方の本来の作風なのかも知れない。京都を舞台にして無名の若き女性画家、樹の絵に魅せられた菜穂。樹の師匠の照山の目論みや菜穂の夫一輝、実家である有吉美術館、篁画廊など複雑に絡み合う。一族の絆の崩壊など重くのしかかり、更に樹や菜緒の出生の秘密にも迫る。前半は原発事故の影響を避けるため、妊娠中の菜穂が京都に滞在し、絵画に魅了される心の動きを描いた純文学的な感じがしたが、後半は思わぬ展開に運命を感じる流れにその余韻を印象付けられた。
★29 - コメント(1) - 2016年11月9日

マハさんの作品なのに言葉の魅力を感じることが出来ず残念。
★4 - コメント(0) - 2016年11月8日

Hmm, she tried hard to write about after-earthquake in Tohoku, family matter related with art. But all were not really halfway done. Felt like wasted time reading this.
★3 - コメント(0) - 2016年11月3日

芸術から動き出す時間が印象的でした。京都と絵画が絡んだ世界が情緒ある世界観を漂わせています。1枚の絵画に引き寄せられた菜穂と樹の出会いは、いつしか2人の距離を近くしていく中で知る秘密へと繋がっていく空気が重く心にのしかかってきました。菜穂にとって京都と樹にこだわる理由が明らかにされていくにつれ、家族より目の前にある絆を選んでいることが見えるのも辛いところです。不幸だとわかっていながらも、その世界に足を踏み込むのが絶望への一歩なのに、何故かそうすべきだと思ってしまうのが不思議な読後感に感じられました。
★102 - コメント(0) - 2016年11月3日

うーん…関西人なので京都はなんとなく苦手なせいか、菜穂に全く感情移入できず… 途中からミステリーっぽくなって、最後の方でわりと御都合主義的に収束。話自体は勿論面白いけど、京都人特有のねっとりしたかんじが文章から伝わるようで、なんだか背筋が寒かった。
★2 - コメント(0) - 2016年10月31日

「楽園」「ジヴェルニー」に続く原田アート作品3作目。ドラマ化すると昼メロと山村美沙サスペンスを織り交ぜた感じになりそうだが、源氏物語を彷彿とさせる趣ある章題や京都の風物や美しい情景描写が、雅な風情を醸し出している。前半では、優れた美術品を買うためなら社員をクビにしてもいい、と言い放つ菜穂を嫌な女だと思ったが、青葉の絵を通して新進画家・白根樹と運命的な出会いを果たしてから、菜穂への見方が変わり、内なる声に衝き動かされるようにアートを求めるのは、凡人には計り知れない彼女の「業」なのだと納得。夫の一輝が気の毒。
★4 - コメント(0) - 2016年10月25日

マハさんの話のなかでは、読後感がよくなかった。登場人物がリアルに感じられず、残念。
★5 - コメント(0) - 2016年10月18日

妻が異邦人と見せかけて実は夫のほうが最初から異邦人だったのだよ!私が京都にあまり興味を持てないのはなんか外国みたいだからだったんだと気づけた。とりあえず絵わからなくても大丈夫な話だったから良かった。
- コメント(0) - 2016年10月13日

京の風情をふんだんに盛り込みつつ、運命に翻弄される親子と夫婦の関係を絵画を通じ巧みに描く力作。菜穂と樹の行く末を是非見届けたいと思ったり。
★63 - コメント(0) - 2016年10月11日

マハさんの作品を読んでいると、芸術という名の追い風を受けながらページを捲っている自分が居る。 その上文章が暖かく豊かな日本語の表現も独特の雰囲気を醸し出していて、芸術に疎い人にも(自分) 誘いの手さし伸べている感じです。 マハさんの作品を読む前には表紙の絵から内容を想像することも楽しみの一つです。 美術界を背景にして親子の骨肉の争い、試される夫婦の絆、そして菜穂の出自の秘密と内容からも目が離せません。 「樹」の存在そして作品の描写がとても新鮮で、読後の余韻と共に瞼の裏に作品が残っています。
★28 - コメント(0) - 2016年10月9日

つい惹かれてしまう、美術と京都がテーマ。今までと雰囲気が、少し違う作品。ちょっと、出来すぎの展開。
★18 - コメント(0) - 2016年10月8日

凄まじい執着。これと見込んだ絵画は必ず手に入れる。画商や美術館経営の身内の絵画への敬意の低さに憤り倒産を救わない。出生の秘密、不貞などが些末なことに思えるほど。他のマハ作品とは違う怨念を感じる。
★7 - コメント(0) - 2016年10月8日

S.U
洋画は好きだったので楽園のカンバスとゲルニカは本当にわくわくした。日本画はまったく馴染みがなかったけど、京都の風景が目に浮かぶような字体でゆったりと読み進められました。
★8 - コメント(0) - 2016年9月30日

表紙の絵はそういう意味だったのか・・・
★3 - コメント(0) - 2016年9月28日

原発事故の影響を避けるように京都入りした菜穂が知り合いの画廊で目にした青葉の絵を見た瞬間に心に刺さるものを感じる。それが菜穂と女性画家白根樹との出会いのきっかけだった。菜穂と樹の距離は少しずつ近づいていき、樹が照山に束縛されている事を知った菜穂は樹を自由にするべく画策する。原田マハと言えば比較的ハッピーエンドな作品が多いけれど「異邦人(いりびと)」はどちらかと言えばイヤミス感がある作品で作者の違う作風を感じることが出来て良かった。
★65 - コメント(0) - 2016年9月26日

書かれた時期が震災直後だったのでしょうね。あのときの閉塞感が脳裏を過り、何とも言えない気持ちになりました。菜穂が妊娠を機に京都へ行き、そこで一人の無名の女流画家と出会う。なぜ、彼女の絵に魅かれるのか、最後まで読んで分かる真実は、やや作りすぎの感も。克子という女性には嫌悪感しか覚えず。
★121 - コメント(1) - 2016年9月25日

あのときの閉塞感が蘇ってきました。鮮やかに突き進む菜穂の姿は鮮烈でした。3点。
★4 - コメント(0) - 2016年9月25日

良かった~!面白かった!主人公を通して、作者の美術や芸術に対する情熱が伝わってきた。それにしても、ラストに用意されていた真実には驚かされた。良かった。最後まで大変楽しめました。
★38 - コメント(0) - 2016年9月21日

異邦人の 評価:74 感想・レビュー:683
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