たった、それだけ

たった、それだけ
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たった、それだけはこんな本です

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たった、それだけの感想・レビュー(774)

重くて破滅的な始まりから、周りの人物の描写からストーリーを浮かび上がらせていく。ずっとも中心部分に触れられないもどかしさを引っ張りながら、最後に少しほっとする。救いが書かれている訳ではないが、非常に落ちるところへ落ちた納得感を感じた
- コメント(0) - 1月21日

男性が贈賄等をしてしまったがその真意に迫ったりはせず、男性の周囲の人、またはその関係者の話。表題にあるとおり、たったそれだけのことが言えなかった、できなかったと気づく瞬間がいい
★5 - コメント(0) - 1月17日

若者には大きな可能性があって、1つの行動でガラリと人生が開けていくこともあるけど、大人は地味にしか進めないんだな。たとえ地味にでも変わりたいけども、な。
★6 - コメント(0) - 1月16日

久しぶりの宮下さんでした。会社ぐるみの贈賄に荷担したとして、望月は行方をくらます。三話までは望月の愛人、妻、姉の視点から望月の人物や生活が浮かびあがる。驚いたのは四話から。視点が娘ルイに変わり、時間も経過。ルイの学校の先生、黒田との出会いや恋。最終話までたどり着いたときに鳥肌もんでした。罪の意識に苛まれながらも、淡々と真面目に生きていた(なぜ自首しないとも思ったが)望月と娘の再会は。そこは読者の想像に委ねられるが、お互いが知らないままにすれ違うんだろう。罪とそれぞれの幸せについて、考えさせられました。
★6 - コメント(0) - 1月16日

収賄が発覚し失踪した男を周りの人の視点から描いた物語。小さなエピソードから、いなくなった人の存在がくっきりと浮かび上がって、上手いな…としみじみ感じました。一つ一つは短いけれど、深く心に残る短編集です。
★8 - コメント(0) - 1月13日

★2 - コメント(0) - 1月11日

登場人物各々の視点からなる6編の短篇集。会社ぐるみの贈賄に加担してしまった父親をもつルイ。ルイの出産直後に襲われたこの事件のせいで、母親は心が壊れかかった。その母親と過ごしたにもかかわらず、ルイは美しくいい子に成長したのが救いだ。やさしさが変わらなかったのが怖かった、とルイの母親は言う。ふたりでなにを経験しても、なにを経験しなくても、変わらないということは、私がいてもいなくてもいいということだ、と。いつもやさしかった夫を、こう回想する。ああ、そういうことかと、とても印象に残った。
★7 - コメント(0) - 1月10日

登場人物それぞれが主人公のように語っていくので全員に感情移入してしまいそうになりました。それでも、やっぱりルイの気持ちを、ずっと追いながら読んでいたのでトータとの出会いや今の距離感から見える未来にあたたかな気持ちになりました。『たった、それだけ』これは大雑把な言葉にも頑なな言葉にも取る事が出来るけど、この本のストーリーに絡めると深いなあと感じます。
★9 - コメント(0) - 2016年12月29日

連作短編集・・・?望月氏の愛人、妻、姉、娘の担任、娘、娘の友人を主人公にしている。頼まれごとを断わることの出来ない優しい男。彼はスケープゴートだったのか。益田さん=望月氏だったのか。はっきり描かれないけど、一つ一つの話は前向きで、私は好き。
★8 - コメント(0) - 2016年12月27日

人生色々。
- コメント(0) - 2016年12月20日

海外営業部長・望月は贈賄に関わり行方をくらます。その後の妻、娘、姉などの生き方から人間の弱さや強さについて、じっくりと考えながら読み終えた。「顔は笑っていても心の中に雨を降らせている」「何があっても変わらず笑っていられるのは優しくみえてとてつもなく冷たい」…人間て複雑。
★46 - コメント(0) - 2016年12月17日

作者さん読み。うあー読み終わって背筋がゾクゾクしてしまった!第6話のあと、益田さんはルイに気付くんだろうか?益田さんってルイのお父さんだよね?ルイのお母さんは手術の後、回復して戻ってきてるよね?ルイの担任の先生とか、その後が気になる人ばかり。でも、とにかくルイがトータに出会えてよかった。トータがルイを好きになってくれてよかった。だって、めっちゃ根がいい奴っぽくないか?「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」って言葉にハッとしたよ。ルイには幸せになってほしい。
★6 - コメント(0) - 2016年12月10日

賄賂をして失踪した男の愛人、姉、妻、娘とその章ごとに語り手は変わる連作。重い内容とぼんやりさと。弱さ=逃げる事ではない。ちゃんと呼吸出来るように。休める場所があるように。抱きしめられるように。嬉しい涙が沢山あるように。包み込んであげたくなるような作品。
★9 - コメント(0) - 2016年11月6日

今年イチ良かった。時々ハッとするような言葉があって忘れないようにしたいと付箋をつけた。妻の語る第二話が悲しすぎたから最終話で涙がとまらなかった。『働いて、働いて、父を待つ。たったそれだけ』ルイに『母の通したやり方』が伝わってよかったな。
★4 - コメント(0) - 2016年10月24日

不幸は不幸をよぶ。 全体的にさみしい話だった。 るいちゃん黒田が幸せになることを願う
★2 - コメント(0) - 2016年10月20日

★1 - コメント(0) - 2016年10月16日

不幸でいることが母親の父親への復讐だと感じていた娘が、ハチドリの習性に触れ、母は母のやり方を貫いただけだと思い至る。また、その話を教えてくれるボーイフレンドの存在がこの物語全体を優しく包む。読み終えた後に、ほんのりと、人間っていいもんだなぁと優しい気持ちになった。
★3 - コメント(0) - 2016年10月10日

どれだけ? ちょっとよくわからない。別々の短編なのかと思ったら段々つながりが見えてきて、これは誰の話と予測がつくようになってくるけど、どうもつかめなかった。
- コメント(0) - 2016年10月3日

たったそれだけ…たったそれだけのことが、それぞれの人生を大きく変えてしまうものだ。さらりっとしてるのに、心にからみついてくる。
- コメント(0) - 2016年10月2日

読了後、作者から何を問いかけられたのか?が気になった。「たった、それだけ」が本の名前だから。私の中にもポツンと思い浮かんだ答えはあるれど、あえて言わないことにする。主人公「望月正幸」正しくて幸せな名前を持ちながら収賄疑惑で失踪してしまう。彼の妻も娘の涙(ルイ)も人生が狂い始める。彼を巡る人たちの視線から綴られていくお話。家族の縁を背負い、生きてきた道すがら交錯し傷つけてしまった人への想いを胸にかかえる登場人物たち。だれにでも共感し、心がシーンとしてしまう言葉に出会うのではないかと思います。
★7 - コメント(0) - 2016年10月1日

贈賄疑惑を受けつつ失踪した男の周囲の人間模様を描いた連作短編集。最初の数話の主人公は、男のことを考えつつも自分のことしか考えていないようにも感じられ波に乗れませんでしたが、男の娘がぐいぐい出てきてからは面白かったです。結末のその先を考えると少しモヤっとするものもありますが、読了感は悪くないのが救いですね。色々周り道してたけど、いい方向に進んでほしいです。
★3 - コメント(0) - 2016年9月18日

宮下さんの著書をもっと読みたくなった。心にぺたっとくっついてくるような文章がいくつもあって、付箋を手放せなかった。自分にも思い当たる、それでいて核心を突かれるようなことが書いてあっても痛くはなく、むしろ優しくて。構成のつくりがわかるようメモを取りながら、次はこの人が出てくるだろうと予想も立って、線が繋がっていくところにも開放感があった。第一話を独立した短編としてみてもおもしろい気がする。
★7 - コメント(0) - 2016年9月1日

賄賂疑惑で逃げる男。その姉や妻が男のことを語ることでストーリーは進んでいく。 初めての作家さんだったけどなかなか面白かった
★1 - コメント(0) - 2016年8月31日

短編集かなと思って読んでたけど三話目から繋がってることがわかった たった、それだけ、で繋がってることも 読み終えた今は、体の中にしばらく残りそうな、じんわりとした感動が残っている■びっくりするような強烈な個性は感じない、普通の感性を持った普通の作家さんなのかなと思う 窪美澄さんを読んだときに感じた衝撃を宮下さんに感じることはない でも最後まで読み通すとずっしりと残る 不思議な作家さんですね、はやく羊と鋼読みたいです
★1 - コメント(0) - 2016年8月30日

強いと思ったら、弱かったり、逃げてると思ったら、追いかけてたり、涙は悲しいかと思ったら、うれしい涙だったりと、簡単には分からないのが人間というもの。それにしても、登場人物のその後がかなり気になります。
★19 - コメント(2) - 2016年8月25日

贈賄疑惑を持った男が逃げた。その男の妻・姉・娘の想いの短編集。娘に「涙」と言う名前をつけた理由は?しあわせにならないように生きていく妻の気持ちは?介護保険施設で関係者が揃う?今後、幸せな家族として生きていくんだね。そう思うことにしよう~
★17 - コメント(0) - 2016年8月21日

teardrops for me お涙ちょうだいですか〜やっぱりそう訳しちゃうかな?そう訳した愛人に贈収賄事件を告発された男が逃げる。まだ赤ちゃんだった娘ルイ、父親の記憶もない。不信感ばかり。再会したところで親子関係の再構築が可能なのだろうか?
★22 - コメント(0) - 2016年8月17日

こういう本を読みますと、ますます人間というものがわからなくなってしまいます。絶対的な悪人も善人もいないのでしょう。皆それぞれ自分を精一杯いっぱい生きている。そこにいいも悪いもない、そんな気がしてきます。すると誰にも他の誰かを責めることなどできないのではないかな・・・と。
★14 - コメント(0) - 2016年8月16日

今度は誰?次は誰❓と一人の人の失踪に関わっていく人達の心模様をたどりました。自分ではない人の気持ちを分かるのは難しいことだ。出来るだけシンプルにすっきり笑える人生を送りたいな。
★7 - コメント(0) - 2016年8月15日

贈収賄の容疑者の男がその告発をした愛人の手引きによって忽然とその姿を消す。愛人、妻、姉、そして成長した娘が各章で語られる。一つの事がまわりに大きな波紋を招く。裏切られ、自分の夫への気持ちに前から疑問をもちつつ、夫に似た人がテレビに映るとその町に仕事を辞めてまでも引っ越してしまう妻が悲しい。最終章では光明を見た気がする。
★33 - コメント(0) - 2016年8月8日

ゆっくり読みたかったはずなのに、そうさせてはくれなかった。「悲しい名前かと思っていたけれど、そうではないのかもしれない。うれしい涙が想定されていたのかもしれない」その部分を何度読み返しても鳥肌が立つ。震えた。逃げることは、必ずしも卑怯なことではない。それで、進むことができるなら。
★11 - コメント(0) - 2016年8月7日

たった、それだけ。何気ないタイトルに惹かれて読了。贈収賄の罪で愛人の工作で逃亡を図る。幸せを手に入れた瞬間、花火のように儚く消えていく。無論、妻、娘、姉などの人生にも影響を及ぼしてしまう。出口が分からず抜け出せないまま読み続け、いくつかの出会いにより答えが導かれていく。川の流れが大きな石で二つに分かれていく。良いか悪いかを決めるのは、やっぱり自分自身なのだね。
★14 - コメント(0) - 2016年8月1日

再読了。やっぱり何回読んでもその凄みにぞくぞくさせられる。贈賄の容疑で逃亡した男性の周囲の人たちの弱さ狡さを容赦なく晒し読者に痛みを残しながらも、その弱く狡い登場人物を読者を赦し癒し前を向く力を与えていく。そのふたつを見事に両立させた物語。男性の浮気相手や妻や姉や娘などの混乱、不平、悲しみを丹念に描かれているのに胸が切り裂かれ、そしてその先でそれぞれが見つけた「たった、それだけ」のことの美しさ、力強さに安堵し手を握りしめた。トータの「逃げる」ことに対する言葉がとてもいい。
★5 - コメント(0) - 2016年7月30日

曇り空のような話だと思ったけれど、逃げることは悪いことじゃないと教えてもらい、君は君だと認めてくれる人がいること、誰かの幸福な記憶に存在していることなど、ほんのり温かさを感じる読後感となった。
★10 - コメント(0) - 2016年7月28日

会社の賄賂取引を発端に展開するリレー式の短編連作。背反する心情描写が生々しくリアルで惹き込まれた。言葉にしないと伝わらない寂しさや虚しさが切ない。不器用な人々を見事に描き切っている。強いて言えば、最後のニアミスはおセンチ過ぎかなぁ。。と思ったが、まぁそこだけ。時制の飛ばし方や展開が程よく、構成が見事だった。氏へのイメージが違い、本作にはかなり驚いた。今年一番かも。秀逸。
★8 - コメント(2) - 2016年7月28日

UK
収賄の犯罪を犯した男の愛人、妻、姉、娘など周囲の人々の視点で描かれる連作短編集。タイトルの意味が様々に余韻を持って響く。たった、それだけ。人生の歯車はたったそれだけの事でマイナスにもプラスにも大きく変わる。1つの言葉、1つの笑顔、1つの決心。一冊の本との出会いもそうだ。たった、それだけ。この軽くて重い言葉がなんどもこころの中で繰り返されている。
★34 - コメント(0) - 2016年7月27日

たった、それだけ。一言が言えなかった、逃げてしまった、たった、それだけの事でいろいろな人の人生がかわっていく...なぜルイを『涙』とつけたのか、須藤先生はなんであんなにヘタレなのか、ルイの母はどうなったのか、益田さんは望月正幸なのか、よくわからないまま読了した。少し悲しくなった。
★6 - コメント(0) - 2016年7月26日

話が辛くて、いつもの宮下さんの話じゃなくて、毎日本を持って歩きながら、なかなか読む進むことができませんでした。ただ、成長したルイが出てきて、素敵なトータが絡みながら、話が展開していくうちに前向きな未来が見えてきます。さすがの宮下さんの作品です。
★5 - コメント(0) - 2016年7月23日

歯車が狂い始めると、どんどん負の要素に引き込まれる。気付きって大切。ルイの未来が明るいものになりますように。
★10 - コメント(0) - 2016年7月21日

少し前に「絶対に逃げないでください」と、ある大切な人に伝えておきながら、結果的に自分が逃げてしまったという小さな後悔があった。でも、黒田君が「逃げるようにみえても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」と言ってくれたので気持ちが軽くなった。宮下奈都さんの作品には、こっそりと救いが隠されている。
★9 - コメント(0) - 2016年7月12日

たった、それだけの 評価:78 感想・レビュー:347
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