たった、それだけ (双葉文庫)

たった、それだけ (双葉文庫)
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たった、それだけはこんな本です

たった、それだけの感想・レビュー(206)

人生いろいろ
★1 - コメント(0) - 2月26日

ある男が贈賄事件から逃亡。そして、それに関わっている人たちを描いた短編集。男が罪から逃げたように、「逃げる」ということがテーマになっていると思う。すべての話しを読み終えて、正直すっきりした気持ちにならなかった。それは、一つ一つの話しの主人公も、何かしらから逃げていて、正しい答えを見つけているとは言えないから。まぁ、人間ってそんなものなのかもしれないけど。読み手によって感想が違ってくるであろう一冊でした。
★8 - コメント(0) - 2月25日

贈賄の罪で逃げた男を中心に、周りの人たちを描く連作短編集。「逃げる」をテーマに描かれており、おもしろい切り口である。それぞれの話がメインの話にあまり絡んでこないと思っていたが、最終章でぐっときた。娘の名前の意味、そしてそれぞれの未来への展望を明るく感じさせる良いお話だった。★★★☆☆
★6 - コメント(0) - 2月25日

宮下奈都さん初読。一話、一話は物足りなく思う。それが六話まで来て、パズルが完成する事に例えたいが、ぴんとこない曖昧さが、六話でぴったりと隙間なく埋まるかと言えばそうではない。よく見えないぼんやりした部分は未だに空間のまま。それはないピースもあるけれど、これで完成なので、と言われているような感じか。ここに、宮下さんの現実を生きる人への優しさがある。突き詰めても、欲しい答えなど差し出されない。自分の内側から、自分がよいと思える方向へ向かっていくしかない。諦念と逃避。それはネガティブな事ではないと教えてくれた。
★11 - コメント(0) - 2月25日

罪を犯し、ある日突然に姿を消した男性と関わりがある人たちを、章毎に主人公にした、複数の短編で一編の物語。 気になる作家さんであったものの、これが宮下さんのお話を読むはじめての作品でした。 それぞれの短編な主人公を掘り下げつつ、全体の大きな流れはきちんとあって、部品の物語と全体とが違和感なくするりと入ってきました。 さらりと読みやすいけど、でもきちんと心に残るお話、人たち。久しぶりに余韻を感じていたい小説でした。
★9 - コメント(0) - 2月23日

どの登場人物にもしっかり感情移入できる描写に感動。なんでこんなにもしっくりくる言葉を綴れるんだろう。心に突き刺さるのではなく、ゆっくりと溶けていく感じ。胸がきゅってなる。あぁ分かるなぁって。最後はいろんなことが予想される終わり方だった。曖昧なままになってしまった部分もあったけど、こういう含みを持たせた終わり方も悪くないなって初めて思えた。
★10 - コメント(0) - 2月23日

友達からの借り本。宮下奈都さん初読み。贈賄の罪に問われて逃げる男の周辺人物が苦しみ、悩む様子が描かれていた。さくっと読めたし、よかった。解説の「辛い描写もある。いたたまれない場面もある。けれど最後は、とても満ち足りた気持ちで本を閉じた。」というのがまさに言い得て妙。それぞれの話の終わりも前向きに締められているけれど、何より六話があることで一気にハッピーエンドに傾き、図らずも何人も救った黒田トータの存在も輝いていた。「涙」もだいぶ印象が変わる。望月正幸は不器用な男だったんだと思った。
★20 - コメント(0) - 2月23日

『お前はお前だ』… 全てのことに逃げる事なく立ち向かえる人なんているのだろうか⁈ 逃げる事を選んだ人に逃げた先にある光を感じれる作品。。
★30 - コメント(0) - 2月23日

辛かったら、取り返しがつかなくなる前に逃げたら良い。逃げても良い。突き詰めて突き詰めていった先に、逃げてるんじゃなくて回り回って追いかけるようになったら良い。そしたら、辛い状況の中にも幸せが見えるような気がする。たった、それだけのこと。
★15 - コメント(0) - 2月21日

★4 - コメント(0) - 2月21日

★★☆☆☆
★4 - コメント(0) - 2月21日

どうもこう全体的にふんわりというかぼんやりというか、敢えてなんだろうけど描かれていないことが多い割に中途半端な情報がぽんとあったりして消化不良感が拭えない。特に正幸はその典型で、そこここで意味深なエピソードが出てくるのに贈賄に関わった経緯や動機もそもそもその人間性もいまいち掴めず、いっそ本人は全然登場させないとかのが効果的だったんじゃないかと思った。四話以降のルイの物語の方が引き込まれたし色々考えさせられたしもうルイを主人公に書けばよかったのになー。なんかミステリになり損ねた作品という感じで勿体無かった。
★12 - コメント(0) - 2月21日

初めての宮下さん。少しひねった構成が気に入りました。失踪した夫。その妻と娘のその後。ちょっとリアルでスリリングな展開。関係者がそれぞれ語る各章が次はどんな展開かと期待を持たせてくれました。ラストは明るい希望のもてる展開で読後感も良かったです。
★31 - コメント(0) - 2月20日

確かに逃げたい時や、辞めたい時は誰にでもあるが…告発により贈賄が明らかになり、逃亡する望月。自ら手を染めたのか?嵌められたのか?どちらにせよ、出るところに出て釈明するべきだった。会社に愛人数名いる時点で信用がた落ちだろうけど。あまりにも残された者に対する思い遣りにかける。どんなに妻娘が苦しんだか。「一緒に暮らし、その記憶だけで生きて行けるんです」。何を勝手に悟ったような事を…娘はそんな記憶すらない。トータがいなかったら、ルイも壊れたかも知れないのに…
★76 - コメント(0) - 2月20日

1人の男が犯罪を犯したことから周りの人に波のように打ち寄せていく影響を、視点を変えながら描いた短編小説。「たった、それだけ」で人は変わってしまうけれど「たった、それだけ」で人は前を向けるのかもしれない
★8 - コメント(0) - 2月19日

Ann
贈賄の罪で失踪した望月の愛人、妻、姉、娘の視点から物語が語られていく連作短編集。「逃げる」が本書のキーワード。逃げる、待つ、追いかける、人はそれぞれの信念で人生をつき進む。その先に幸せがあると信じて・・・。宮下奈都さんは好きな作家さんだけど、長編の方が好きだなぁ。
★11 - コメント(0) - 2月18日

設定的にはよくある話。失踪者のその後、または妻、子供、愛人の境遇。悲しいけれどタイトルの意味をしったときにぐっとくるものがあった。たった、それだけ(しかない)んじゃなかくて、たった、それだけ(で、生きていける)。
★38 - コメント(0) - 2月17日

贈賄罪の発覚前に逃亡した会社の部長・望月正幸。愛人、残された妻、姉、ひとり娘。それぞれの視点で描かれる内省と変化。前半3話は女性特有の重苦しさやいたたまれなさが描かれていて感情移入もできず、薄気味悪い感じが残るだけだった。しかし後半3話でその印象がガラリと変わる。狭くて長いトンネルを抜け出て、明るい光がもれ差してきたような。親や出自、環境のせいにしないこと。それに気づいた瞬間に変わる世界がある。
★19 - コメント(0) - 2月17日

登場人物の心の変化を追っていくようにストーリーが進んでいく。解説にも書いてあったが「逃げる」がテーマになっており、ネガティブな意味ではなく、様々な形の一歩踏み出すための「逃げる」であった。辛い事や、目を背けたくなる事にもどうにか折り合いをつけなければ生きるのしんどい。でも、自分で責任もって納得してれば「逃げる」もあり。それはもはや「進む」と言えるかもしれない。著者はきっと人の痛みがわかる優しい人。
★15 - コメント(0) - 2月17日

どの人物にも所々、自分と重なってはっとする部分がある。読んでてつらくなるけれど、どこかで気持ちがすーっと晴れて解放された気持ちになれる本。
★8 - コメント(0) - 2月16日

『羊と鋼の森』に続いて、宮下奈都、2作目です。『羊と鋼の森』の印象とは、かなり異なり、イヤミスっぽい感じの連作短編集です。登場人物も善人が少ないような気がします。文庫の解説や皆さんの感想ほど、読後感は良くありませんでした。次は新作の『静かな雨』を読む予定です。
★136 - コメント(0) - 2月16日

読ませる事にかけては、天下一品の作家さん。切なくて、何度もこみ上げる涙を拭った。逃げる事、追いかける事、待つ事、それらはどこかで繋がっているのかもしれない。不幸である事と、幸せである事は真逆でありながら、どこかで繋がっているようにも思える。不幸の先にほんの少しだけ光が見えた時、人は生きていく勇気を得られる。心がほんのり温かくなる一冊です。
★11 - コメント(0) - 2月16日

ふむ。。。
★3 - コメント(0) - 2月15日

どんどん話が繋がっていくかんじがなんだかよかった。
★12 - コメント(0) - 2月14日

Tak
初読みの作家さんですが、随分と読ませるんですね。一話一話視点が変わりつつも、「逃げる」ことにはいろんな形や意味があるということが分かりました。逃げることは決してネガティブな意味ではなくて、新たな一歩を刻むことでもあるんですね。四話からは話が進展し、最終話の意味が分かると、嫌なことの先には幸せや希望があるんだなぁと薄ら目が潤みました。ほんとに読ませる作品でこころに染みました。
★14 - コメント(0) - 2月14日

主人公が目まぐるしく変わり、それぞれの視点で物語が進んで行く。初めは読みづらいと思ったが、それぞれの話が次々と線でつながっていき、読みながら、ハッとする場面が多々ある。どんどん読み進めたくなり、読み進める度に、光が見え、心が少し暖かくなる。幸せとは何か。幸せから逃げることは、幸せを追うこと。やめることは、はじめること。肝心の場面には、著者は全く触れず、読み手の想像を膨らませる、描き方が素晴らしいと思った。凄くいい本に出逢えた。
★17 - コメント(0) - 2月14日

心に闇を持つ登場人物といい最後に少しだけ希望の光を灯す終わり方といい、吉本ばななっぽいストーリーだった。心に残った言葉、「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけているのかもしれねーし」。(トータの言葉)
★17 - コメント(0) - 2月14日

それぞれのお話が温かくて、また切なくて、、。 周りの人の支えがあって生きていけてるんだと実感しました。 後味があまりすっきりしないです。
★7 - コメント(0) - 2月14日

最後まで読んで、タイトルの意味が分かった時にどっといろいろな感情が流れ込んできて戸惑うほど、抑制の効いた文章の中に様々なことが表現されていて、もう一度最初から読み返しました。「逃げる」ことは後ろ向きなことではなく、生き抜くため。ほんの少しの喜びや希望があれば生きていけるのもまた人間なのです。ルイの成長した様子に読んでいて嬉しさがにじみました。
★48 - コメント(0) - 2月12日

「逃げ」にもいろんな形があって、その行動にきちんと向き合うことで「逃げ」が「逃げ」じゃなくなるのかな?自分に、他人にたった一言の言葉をかけれる、今までの逃げを振り返れる強さと勇気持とう。
★9 - コメント(0) - 2月12日

決して全員が幸せになっている訳ではなくて、苦しいながらも逃げたり追いかけたり待ち続けている登場人物たちがどうすればよかったのかも答えは分からない。でももがいている中にも希望や決意や暖かみがあった。涙という名前、あなたは愛されていたんだと伝えてあげたい。
★16 - コメント(0) - 2月12日

ある会社の営業部長に贈収賄の嫌疑がかかる。「逃げて!」と彼に知らせた愛人が、内部告発者だった。彼女の心は解らない。贈収賄って、組織ぐるみだ。営業部長だけが関わることなぞあり得ない。天下り、談合、賞味期限偽装、犯罪と紙一重なことは日常的にある。先生のセリフ「公平って何だよ?」これは深い言葉だ。妻は夫を信じて待ち、姉は幼い頃の弟の泣く姿を思い出す。後半は成長した娘の物語。多くを語らない文章から、子供の残酷さが垣間見える。笑わなかった娘の笑顔から、事件が良い方向で解決ことが類推され、余韻を残して物語は終わる。
★39 - コメント(0) - 2月10日

『たった、それだけ』というタイトルなのに、中身は“たった、それだけ”ではなかった。日常に潜む、悪意や怒り、嘆きや絶望が描かれていて、辛くて心にグサッと突き刺さるのに、その向こうに希望が見えた。今の社会では、逃げることを是としない雰囲気がある。でも、「逃げてるように見えるかもしれないが、地球は丸いんだから、反対側から見れば追いかけてるのかもしれない」と、登場人物の言葉を通して、時には逃げてもいいのだと言ってくれる本。そして、幸せも不幸も、“たった、それだけ”の発想の転換で変わることを教えてくれる、優しい本。
★56 - コメント(0) - 2月9日

全体に漂う感傷的な雰囲気が私には合わず、あまりのめり込めなかった。
★3 - コメント(0) - 2月9日

一人の男が逃げる。その男の愛人、妻、娘のその後。「逃げているように見えても、地球の反対側から見たら追いかけているのかもしれねーし」と言ったトータの言葉が印象的。辛さから逃げているようで、実は幸せを追いかけていた。
★2 - コメント(2) - 2月9日

それぞれ苦しみながら生きている主人公の心理的な描写が印象的だった。ひとつの事件に対してそれぞれの過去と向き合いながら今後もこの人たちはもがいていくのではないかと思う。
★6 - コメント(0) - 2月8日

すごく読みやすいのにじっくり時間をかけて読むことになった一冊。スマートに生きることが大切なわけではないこと、無意味に思えることが無意味だとは限らないこと、人生をどんなふうにどんなことに費やすのかはそのひと自身の自由だということを教えてくれるお話でした。ハチドリのくだりが好き。
★10 - コメント(0) - 2月8日

良い意味でぐさぐさきた。ぐさぐさくるような物語ではないのに。「逃げたのだとしても、それでよかったのだ。それを誰にも否定することはできない」「あきらめてもいい。むしろ勇気の要ることだと思う。いくらでもあきらめて、また始めればよかったのだ」トータ素敵だ。須藤先生も好きだ。
★15 - コメント(0) - 2月8日

1つの物語を、別の視点から語るのはよくある形式だが、この物語は多くを語らなさすぎる点と時間軸がある点で、もはやまったく別の6作品。どんでん返しのラストがあるわけでも、たねあかしがあるわけでもなく、各話で各主人公が何に向き合ってきたか、何を考えてきたかが語られている、面白い本でした。個人的にはトータ最高すぎで、4話が一番好きでした。ただ、視点。。。進学校ではない、勉強ができない〜人生終わりみたいな価値観が透けて見えたのがしんどかったとこだけ気になりました。
★9 - コメント(0) - 2月7日

逃げることは後退を意味するのではない。逃げも一周すれば追いかけることになり、前進できる。悪いことじゃない。たった、それだけ。
★11 - コメント(0) - 2月7日

たった、それだけの 評価:100 感想・レビュー:90
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