たった、それだけ (双葉文庫)

たった、それだけ (双葉文庫)
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たった、それだけはこんな本です

たった、それだけの感想・レビュー(281)

健気に生きるルイ、そこに惹かれるトータの2人がいい。ダメになっちゃダメだ。そうなり前に勉強を始めた若い大橋君もいい。大橋君がそこで出会った人達は一筋縄ではいかない過去を抱え、辛そうだ。そうなる前に人はなんとかせにゃ!(大橋君のように)。文体や展開や理由がいい。でも低くくぐもったトーンはややしんどかった。最終章は良かったけど。
★11 - コメント(0) - 3月25日

大海原をひとりで突き進む人生においては、当然遭難することがある。突然の雷雨に降られたり大時化に襲われたりどこから出てきたとも知れぬサメに襲われたり、とにかく予測不可能で自分じゃどうしようもできないようなことだらけ。航海士もいない、船医もいない、舵を取る手もふらふらであてにならない。だけどこの本は、そんな自分に対して心強い味方になってくれると思う。決して「逃げろ」と言っている訳ではない、かといって「戦え」と言っている訳でもない。だからこの物語は温かい。辛くなったとき、また読み返したい。
★15 - コメント(0) - 3月23日

とても読み応えがあったなと思います。最後の章を読み終えた時、大切な人を大切に思う気持ちが、辛かっただろうなって勝手に思ったりしました。ルイが、本当の笑顔になって良かった。やっと素直になれたんだよね。ルイは、幸せになって欲しい。素直になるって本当に難しいんだよなぁってこの本を読んで改めて感じました。もう1度読みたいなって思っています。二度目の感想は変わるかもしれないですね。
★12 - コメント(0) - 3月22日

連作集。登場人物の背景は、決して優しいものではないから、正直生々しい感情や辛い描写も多いのだけど…。たった、それだけの…揺るがない思いが、自分や誰かの過去や未来を救っていく。何かあたたかい光と希望も見えてくる。やっぱり宮下さん好きだなぁ…と改めて感じる作品でした。
★12 - コメント(0) - 3月22日

宮下奈都さんの作品、初めて読みました。本屋大賞の羊のなんちゃらも気になるけど、とりあえずは文庫本かなと思い、手に取ってみた。こういう群像劇みたいな話が好きなのか。宮下奈都さんの作風が好きなのか。わかりませんが、読むことができて良かったな。じんわりと温かい。幸せな気持ち。『たった、それだけ』か。
★16 - コメント(0) - 3月14日

たった、それだけの事で、人生が大きく変わってしまう。とある事件で失踪した男と関わった愛人、妻、姉、娘…それぞれの人生のひとコマを描いた連作短編集。自分に正直でいれば、すべては自分で選んだことと納得することができる、という台詞には頷けます。
★10 - コメント(0) - 3月13日

第一話、よくある男女の話かと思ったら、消えた彼が軸になって話が展開していくとは。物語に惹き込まれて、結局、一気読み。自分のことは、自分以外わからない。どう生きるかなんて、些細なきっかけで変わっていくんだなー。
★10 - コメント(0) - 3月13日

連作集。賄賂の罪が発覚する前に正幸を浮気相手の女が逃がす。残された浮気相手の女、妻、姉、娘など、それぞれの視点で語られる。各章のはじめに誰の視点と書いていないのでよかった。読んでいて徐々に誰の視点か気づくことで、驚きもあり夢中になった。残された者たちの苦しみはそれぞれでとても辛いものだ。『逃げる』という言葉が沢山出てくるが、その言葉の持つ意味や雰囲気が今まで自分が思っていたものよりも広がった。彼女らの想いや変化が少しずつ感じられ、淡い希望も見えたきがした。読後は満たされた気分になりよかったです。
★27 - コメント(1) - 3月12日

心温まる物語ではない、けれどラストに至ればどこかほっとする。小品ながら読後感は悪くない連作短編集。『もうすこしです』。贈賄の罪から逃げ失踪したひとりの男。彼を告発して逃走を助けた女、彼の妻、彼の姉、そして彼の娘、それぞれが彼の失踪をきっかけに閉塞した状況に追い込まれ人生と向き合う。■踏みとどまって戦う物語ではなく“逃げる”ことが物語の大きな鍵となる。確かに状況によっては逃げることも選択肢のひとつではある、けれど逃げるたびに人は人生の選択肢を減らしてゆくもの。どこで見切りをつけるかが永遠の命題なのだろう。
★93 - コメント(1) - 3月12日

この本には複雑な問題やしがらみを抱える人たちが出てくるけど、周りの人間や自分自身と向き合うことで自分を苦しめているものから解放されていく様子が描かれている。"たったそれだけ"の言葉が人の心をすくい上げてくれる言葉にもなる。たとえ逃げたって諦めたって、生きてさえいればいくらでもまた始められる。
★20 - コメント(0) - 3月11日

最後の解説に「辛いのに、いたたまれないのにその向こうに幸せが見える」とありましたが、本当にその言葉通り、重い話なのだけれど、じわじわ暖かくなる読後感の良い作品でした。涙ちゃんの変化が感じられて良かった。「雨が降っているのに空は晴れている」「逃げてるようにみえても反対側からみたら追いかけているのかもしれない」そんな捉え方もあるんだなぁ。読んでいて、心に沁みる言葉がたくさんあった。この本に出会えて良かった。
★15 - コメント(0) - 3月11日

過去が薄れていく。何も語れることなんてない。おおよそ私の中身は何もない。本当に何もない。バレそうになっては逃げ、閉じ、そうやって掴んだ今は幻みたいに思える。どうしたらちゃんと生きられるんだろう。いつになったら楽に生きられるんだろう。磨り減っていくのがわかっているのに、どうしたいのかわからない。「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ」それだけのこと。私が悩んでいることなんて、たった、それだけのこと。誰も信じない、かなしい自分なんて嫌だ。手を差し出して、正直な気持ちを伝えて、悩むのはそこからでいいじゃない。
★50 - コメント(0) - 3月11日

連作短編6話。言葉だったり、願いだったり、タイトルにもなっている「たった、それだけ」が散りばめられています。4話目の小学校の先生の話が一番良かったかな。本の厚さもそれほどではなく、短時間で読み終わりました。
★27 - コメント(0) - 3月11日

長い人生の、短いお話。しんどい話になるかと思いきや前向きに読み終えれた。「たった、それだけ」の変化が気づきが考え方の方向性を変えられることになる。近いうちに読みなおしてみたいと思った。
★10 - コメント(0) - 3月8日

この宮下奈都さんは「あたり」だ。聴きたかった言葉を、両手でしっかり渡してくれる。先日より「おばさんになってからの初一人暮らし」への挑戦が始まった私。大事なものを守り、新たな可能性を信じるために決めた。それでも、この選択を「逃げ」と感じる時もある。本書を読むと「逃げの効用」を思い出せる。逃げることは、生きるために大事。逃げたから出来たこともきっとある。
★40 - コメント(2) - 3月7日

A3
望月正幸とその周りの人物を書いた作品。劇的ではないけど、ひとりひとりのきっかけというか変わる瞬間みたいな部分があって、読後感はいい。読むタイミングで受ける印象が変わりそうな作品。
★31 - コメント(0) - 3月6日

宮下奈都さんの小説は「静か」という印象がする。こんな風に逃げなければならないことって、充分にスリルがあって劇的な何かであるはずなのに、道の片隅に咲いているたんぽぽのようなさり気ない空気がする。とても良かった。
★19 - コメント(0) - 3月5日

100%を他人に晒せる人間なんていない。誰だって隠しておきたい何か黒いものを抱えている。それに向き合うのも逃げるのも具体的にどうするのが正解なのかはわからないから難しい。/読んでいてヒリヒリするのにどこか暖かい。素敵な一冊でした。
★20 - コメント(0) - 3月5日

読了後なんともすっきりしない。スッキリ出来ないというほうが合ってるのか。タイトルの「たった、それだけ」という言葉の取り方が人によって違いのだと思いました。深く広い言葉は受け取り手次第だと気が付いた。
★13 - コメント(0) - 3月4日

望月正幸という人物を軸に、ひとりの男、夫、弟として様々な視点から紡がれる連作短編集。息苦しさを感じる程の冷たさを帯びた中で、彼らは逃げる為の一歩を踏み出します。その姿は私にとって強さに見えました。物語全体が徐々に温かさを帯びていく、読後感の良い作品でした。
★13 - コメント(0) - 3月2日

「たった、それだけのこと」だけで明日の何かが変わっていく。逃げること、が前に進む方向であることもあるのかもしれない。息苦しさを感じる物語は、後半にかけて爽やかでどこか満ち足りた気持ちをわたしたちに与えてくれる。静謐な文章がとても心地よいです。
★14 - コメント(0) - 3月1日

5.0逃げる=変化として捉えている点はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」と通ずるところがあるなと思いました。このあたりのことは解説が素晴らしいのでそちらに譲るとして私が感じたことを書きます。この本が凄かった点は昔の文学チックな描写もあり、かつ展開がだんだん気になっていくストーリー性の両方が含まれているところだと思っています。薄いけど深い。月並みですが、読了後誰でも、読んで良かったなと思える小説ではないでしょうか。この本を読むというたったそれだけのことで何か変わるかもしれません。
★26 - コメント(0) - 3月1日

「でもね、不幸ではないです。好きな人と好きな映画を観た。短い間だったけど、一緒に暮らした。たったそれだけです。その記憶だけで生きていけるんです。もう決して触れてはいけない、幸福な記憶です」このシーンが切なくて、たまらなくすき。6話目で全部が繋がる感じもいい。そして、久しぶりにすきな感じの終わり方。余韻にどっぷり浸りたい。
★18 - コメント(1) - 2月28日

今まで10冊ほど宮下さんの本を読んでいるが、ちょっと毛色の変わった作品だった。物語の軸となるのは、望月正幸というサラリーマンで、大掛かりな贈賄事件に関わっている。そんな人物を周辺の様々な人物の視点から描いている。第1話でいきなり愛人の視点でちょっと驚いた。しかし読み進むうちに、望月正幸の人物像と同時に、周りの人の造形も浮き上がってくる。どの人物も根は優しい人で、幸せを求めているというのは従来の宮下作品と共通している。短い物語ながらうまくまとまった小説だった。
★82 - コメント(0) - 2月28日

さらっと読めるのに、終始ストーリーに引き込まれました。望月さんの贈賄から始まり、望月さん絡みの人たちを多方面から描いて望月さんのその後を物語る手法がとても上手でした。あの時ああしておけば。ああ言ってあげれいれば。たった一言、たったそれだけ出来ていれば。という後悔や仮定は誰でも考えたことがあると思います。その決意が周囲の沢山の人の人生にとって救いになるか、良くも悪くもどれほど変えることが出来るかとても実感しました。
★78 - コメント(0) - 2月28日

パズルのような作品でした。 最後の6話目のピースがはまった時に、完成された感じです。 「逃げる」がテーマになっていて、様々な人間模様が描かれています。娘に「涙」と書いて「ルイ」と読ませた父親‥母親は、産まれながらに涙を背負わせてしまったと嘆く。でも、涙にも様々な意味があるんですよね。満足のいく1冊でした。
★58 - コメント(0) - 2月28日

あまり引き込まれなかったが、読了後に解説やレビューを読んで、そういうことかと腑に落ちた。自分の読解力のなさを痛感できた作品。
★5 - コメント(0) - 2月26日

犯罪小説かと思ってたらそれぞれの人生が書かれていた。みんなまっすぐ生きてるなー。
★7 - コメント(0) - 2月26日

人生いろいろ
★5 - コメント(0) - 2月26日

まるで自分のマイナスな部分を見ているようでドキッとさせられたり、物事の考え方の側面が見えたりするから、読書ってやっぱり楽しいなと思える。そういう意味でも読んだ後に前向きな気持ちになれる作品なのかもしれない。第4話で少女が先生に手を差し出すシーンがキュンときて個人的には大好き。
★14 - コメント(0) - 2月26日

ある男が贈賄事件から逃亡。そして、それに関わっている人たちを描いた短編集。男が罪から逃げたように、「逃げる」ということがテーマになっていると思う。すべての話しを読み終えて、正直すっきりした気持ちにならなかった。それは、一つ一つの話しの主人公も、何かしらから逃げていて、正しい答えを見つけているとは言えないから。まぁ、人間ってそんなものなのかもしれないけど。読み手によって感想が違ってくるであろう一冊でした。
★13 - コメント(0) - 2月25日

贈賄の罪で逃げた男を中心に、周りの人たちを描く連作短編集。「逃げる」をテーマに描かれており、おもしろい切り口である。それぞれの話がメインの話にあまり絡んでこないと思っていたが、最終章でぐっときた。娘の名前の意味、そしてそれぞれの未来への展望を明るく感じさせる良いお話だった。★★★☆☆
★10 - コメント(0) - 2月25日

宮下奈都さん初読。一話、一話は物足りなく思う。それが六話まで来て、パズルが完成する事に例えたいが、ぴんとこない曖昧さが、六話でぴったりと隙間なく埋まるかと言えばそうではない。よく見えないぼんやりした部分は未だに空間のまま。それはないピースもあるけれど、これで完成なので、と言われているような感じか。ここに、宮下さんの現実を生きる人への優しさがある。突き詰めても、欲しい答えなど差し出されない。自分の内側から、自分がよいと思える方向へ向かっていくしかない。諦念と逃避。それはネガティブな事ではないと教えてくれた。
★25 - コメント(0) - 2月25日

罪を犯し、ある日突然に姿を消した男性と関わりがある人たちを、章毎に主人公にした、複数の短編で一編の物語。 気になる作家さんであったものの、これが宮下さんのお話を読むはじめての作品でした。 それぞれの短編な主人公を掘り下げつつ、全体の大きな流れはきちんとあって、部品の物語と全体とが違和感なくするりと入ってきました。 さらりと読みやすいけど、でもきちんと心に残るお話、人たち。久しぶりに余韻を感じていたい小説でした。
★12 - コメント(0) - 2月23日

どの登場人物にもしっかり感情移入できる描写に感動。なんでこんなにもしっくりくる言葉を綴れるんだろう。心に突き刺さるのではなく、ゆっくりと溶けていく感じ。胸がきゅってなる。あぁ分かるなぁって。最後はいろんなことが予想される終わり方だった。曖昧なままになってしまった部分もあったけど、こういう含みを持たせた終わり方も悪くないなって初めて思えた。
★14 - コメント(0) - 2月23日

友達からの借り本。宮下奈都さん初読み。贈賄の罪に問われて逃げる男の周辺人物が苦しみ、悩む様子が描かれていた。さくっと読めたし、よかった。解説の「辛い描写もある。いたたまれない場面もある。けれど最後は、とても満ち足りた気持ちで本を閉じた。」というのがまさに言い得て妙。それぞれの話の終わりも前向きに締められているけれど、何より六話があることで一気にハッピーエンドに傾き、図らずも何人も救った黒田トータの存在も輝いていた。「涙」もだいぶ印象が変わる。望月正幸は不器用な男だったんだと思った。
★23 - コメント(0) - 2月23日

『お前はお前だ』… 全てのことに逃げる事なく立ち向かえる人なんているのだろうか⁈ 逃げる事を選んだ人に逃げた先にある光を感じれる作品。。
★45 - コメント(0) - 2月23日

辛かったら、取り返しがつかなくなる前に逃げたら良い。逃げても良い。突き詰めて突き詰めていった先に、逃げてるんじゃなくて回り回って追いかけるようになったら良い。そしたら、辛い状況の中にも幸せが見えるような気がする。たった、それだけのこと。
★17 - コメント(0) - 2月21日

★5 - コメント(0) - 2月21日

★★☆☆☆
★5 - コメント(0) - 2月21日

たった、それだけの 評価:88 感想・レビュー:119
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