ラスネール回想録 (平凡社ライブラリー)

ラスネール回想録の感想・レビュー(16)

「君に、私と同じくらい、私の心の内を読ませ、そして私の鼓動拍動のすべてを数えさせてあげよう。君は目を閉じて、ただ私の誠意に身をゆだねればいい(序文)」『天井桟敷の人々』や澁澤龍彦の『悪魔のいる文学史』、安達正勝の『フランス反骨変人列伝』などで、散々その滴らんばかりの色悪っぷりを見せつけられ、待ちに待ってのラスネールであります。ただキュルテンやフィッシュのような野趣を期待すると肩すかしを食うかも?有名なシャルドン殺しも「後のことはご存じの通り」で済ませるからね。挫折した社会主義者や革命家の獄中記といった印象
★39 - コメント(3) - 1月5日

2016年1月29日:スカ
とある研修にて、社会評論家が勧めていたので気になり読み始めた。ラスネールという文学の才能溢れた犯罪者が絞首台に上がる直前まで自分の人生について語った本。両親に愛されなかった幼少期の話は興味深かったが、後半の犯罪自慢や、犯罪を犯した理由は若干不快感を感じた。正直、社会の性にして自分の犯罪を肯定化しているだけ。絞首台に上がる直前の語りはただの強がりにしか思えなかった。ただ、小倉考誠による解説1は面白い。
★3 - コメント(0) - 2015年11月16日

2015年3月21日:半殻肝
他人の感受性に敏感すぎる人間というのは生きるのが本当に大変そうだ。ピエール=フランソワも凡庸な人物だったらここまで転がっていったかどうか。ただ、その知性と感受性の賜物である文学的才能のおかげで私はこうして反社会的視点からものを見ることについて知ることができる。
★1 - コメント(0) - 2014年12月2日

2014年11月17日:kyo
盗人で、人殺し、反省の態度なし、による自伝。なんでこういったなにも成さなかったフランス人の自伝が現代の日本でまで読まれるかといえば、これが19世紀から20世紀にかけての多くの作家たちの創作意欲をかき立てるものであるから。ただまあ、そんなに面白いものではない。「きちんとしたフランス語を話し、詩まで作る男が犯罪者なわけがない」という19世紀の犯罪神話に衝撃を与えた本ではあるのだが、後半の犯罪自慢は退屈極まりない。前半の幼少期のトラウマ、父母からの愛の欠如が犯罪者を生む様子は読んでもよいが。
★8 - コメント(0) - 2014年10月17日

2014年10月14日:lister
2014年10月5日:ハルト
前半部分はまさしくロマン派文学だなと思いながら読み進めた。親の愛薄かった幼年期・少年期を顧み、自己の内奥に迫って苦しみを吐露しながらも小説的おもしろさを感じさせる。しかしいよいよ犯罪に手を染めて収監を繰り返すようになると、読むのがいささか辛くなった。犯罪者が自ら語る犯行の記憶は読んで楽しいものではない。現実に社会から滑り落ちた人間の、いかなる飾りも語るそばからはがれ落ちていく言葉だから。 http://booklog.jp/users/hubako/archives/1/4582768164
★3 - コメント(0) - 2014年10月3日

2014年9月14日:ナン
2014年9月1日:ゆたさん・∪・ω・∪
2014年8月21日:RYOU_tw4
2014年8月19日:シュミットさん
歪められた豊かな才能が、己を怪物化の道へと駆立てていった軌跡。洗練された物腰でひだ襟飾りのシャツを優雅に着こなし、教養あるブルジョワの外見と傲慢な態度で当時の人々を魅了したという、詩人にして残忍な犯罪者ラスネール。監獄の中で書かれたこの回想録は、幾人もの文豪たち(スタンダール、ドストエフスキー…)に霊感を与え、その人物像は後に映画の題材にもなっている。というわけで、とても興味深く読んだ。復讐心の苛烈さと、行動における冷徹さにぞくり…。「最後の歌」の自筆原稿は、美しい筆跡に思わず見惚れた。
★9 - コメント(0) - 2014年8月17日

今読んでいるみんな最新5件(5)

01/05:傘緑
11/28:そのじつ
09/18:あばざば
09/13:lister

積読中のみんな最新5件(1)

08/25:刳森伸一

読みたいと思ったみんな最新5件(38)

03/13:dripdrop
03/03:kiyoka t
01/17:めっちー
01/07:Keisuke
01/05:lilysX
ラスネール回想録の 評価:75 感想・レビュー:6
ログイン新規登録(無料)