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([い]4-1)風待ちのひと (ポプラ文庫 い 4-1)

感想・レビュー
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通勤快読
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中年手前男女の恋愛のおはなし。美鷲にある哲司の母が残した家が舞台の中心となるが、その家がとても素敵なため全体的に上品に感じられる。おはなしが進むに連れて喜美子がオバサン→オンナに、哲司がティーン→大人になっていくように見えるがこれが恋の力なのだろう。人を好きになるのに「年甲斐もない」「生い立ちが」「学歴や職業が」といったことは全く関係ない。"風待ち"良い言葉に出会わせてもらった笑
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バク
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恋愛小説、風を待ちつつのリスタート小説。人間にとって大切なものを考え、知ったり見つけたり。いくつになっても人はやり直せるし、つかみとれるってことを、繰り返し描くことで、深く濃く、体感させられる。
0255文字
道楽モン
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2009年発行。これが伊吹有喜のスタート地点。興味深いことに、その後の作風とは本書のみが異なる。不倫がストーリーの大きな軸となっている故なのか、再生してゆく不惑男女の心の動きに、読者はいかにシンパシーを感じられるのかという点で作品としての力が弱いと受け止められる可能性がある。とはいえ作者特有の、人間の愚かさも弱さも受け入れる作品世界は本デビュー作で、すでに展開されていることが分かる。この後、何度か直木賞候補に挙がるが、審査員の選評は厳しいものが多い。けれど読者が感じる魅力は、彼らとはズレているのだろう。
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鳴海
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何とも心地よいタイトル。そしてデビュー作とは恐れ入りました。庶民の風情でも、心根は気高いアラフォー女性と、都会ですっかり疲弊したエリートが、支えあいながら再生して行くお話。オペラやクラッシックから高尚の衣をはぎ取り、安寧を与えるツールとして用いられる。舞台の土地柄や登場人物がそれに拍車を掛け、私自身も気持ちが柔軟になって行った。幸せを目前にしても、手を伸ばさない二人がもどかしかったが、生きる喜びを教え合う間柄に、羨望の眼差しと共に花束を贈りたい。
0255文字
anko88
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伊吹さんのデビュー作。家での夏休みみたいに楽しそう暮らしとか、素敵だなと思っていたのに結局男女関係かよ…と思ってしまう。妻も最悪だけど、休職中に妻と子ほっといて不倫…。うまいことまとまった感じがするけれどやはり嫌悪感が拭えなかった。
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fumiko
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ネタバレ伊吹さんのデビュー作。他の作品をたくさん読んだ後のデビュー作。心の風邪で休職中の哲司と海辺の街で出会った同い年のペコちゃんこと喜美子が夏を共に過ごした話。読み始めはこの話どうかなーという気持ちで読んでましたが、二人がどうなっていくんだろうというのが気になって一気読みでした。クラシックは学校の音楽でしか縁がなかったけど、椿姫聞いてみたくなりました。
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ともべ
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作者のデビュー作。ゆっくりと夏が過ぎていく様子が読んでいてとても穏やかになれました。
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ペコ
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伊吹有喜さんのデビュー作。楽しみにしてたっていうハードルもあるけど、これは思ってたのとはちょっと違ったかな?哲さんが立ち直るまで、喜美さんが過去を乗り越えるまでのそれぞれの描写はとても丁寧に描かれていて良かったけど、根本に不倫か〜っていうのがあってそこがずっと引っかかってて純粋に感動!という訳には行かなかった。気を取り直して他の作品も随時追っていきたい。
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Rio
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読み始めミステリアスな感じのペコちゃん。 最初以外はあまり触れられていない。 最初のインパクトが強すぎて、なんか寂しく思う。 ペコちゃん必要だったのかな? それ以外の内容は満足!!
0255文字
Lara
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まさかの展開、喜美子は哲司のもとを黙って去って行く。喜美子はそういう人なのだ、折角の恋愛真っ只中にあっても、自分なりに考えて、一人で出て行く。なんだか寂しく思っていたら、出て行ったはずの喜美子は、考えた末出てしまった、その先にやっぱり哲司が居た。哲司との日々を選択した。これで良いのだ、お幸せに‼️
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ふな
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ネタバレおばちゃんって、やっぱり強いな。って序盤は読んでたんだけど、おばちゃんにはおばちゃんなりの苦労や悩みもあって、喜美さん含め自分の知り合いもそうなんだなって感じた。不倫は良くない、家族愛は育てていくものって自分の気持ちは変わりないけれど、この道を選んだからには哲と喜美さんには幸せになってほしい。心が風邪ひいちゃった時は、風を待つ日を送る時期があってもいいよね。『夫婦仲が悪い家の子は、人より早く大人になるから。だけどどこかで人間関係に臆病で遠慮がちになるの。自分もそうだから、なんとなくわかるよ』
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りっちゅん
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ネタバレいやいや。とんでもなく良かった。これがデビュー作なんて!イカスブタには笑った。哲さんなんでもっとしっかり追いかけなかったんだよ。とおもってしまう。「さよなら福井さん」「ありがとう、須賀さん」かぁ。大人ってこういうことなのかなぁなんておもったら!そうだ。生きてる人間を死者のように偲ぶ人生に何の意味がある?うーん。「生きる喜び」を共に教え、教えられた二人の未来に期待せざるを得ない。読んで良かった。
0255文字
ANDO
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実際にありそう。 今の自分の気持ちに寄り添ってくれてるような。 ゆっくりゆっくり
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conyTM3
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人生に良い風が吹くのを待ってる人。 最初は主人公の二人にあまり好感が持てなかったし、会話がサラッとし過ぎてる気がしてなかなか感情移入出来なかったのですが、最後は二人の関係の変化に一喜一憂しながら「行けーキンコ!行けー哲司!!」と応援してる自分がいました。 人生すべてタイミングが肝。 いい風が来たら乗れ。
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ぺろ
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良い作品だった。椿姫のオペラを観てみたくなった。
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papapapapal
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ずっと読みたかった伊吹有喜さんのデビュー作。岬の家で人生の夏休みを過ごす、39歳ふたり、大人の恋の物語。さらさらと流れるように読める初々しさが残る文体で、あっという間に読了。たった15年前の作品とのことだが…その間に世の中が変わったのか私が変わったのか。世間の流れとして、己の本心に従うよりも「人として正しいかどうか」に重点を置くようになったように感じてしまい、どうにも違和感が拭えない…つまり、不倫ダメ、絶対、みたいな。
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yui
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とっても清々しい良い本
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ヒロミー
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とても面白くて夢中で読みました。会話のテンポが小気味よく、ユニークな言葉のキャッチボールが心地よかった。多少じれったいところもあったけど、全体通して起伏のある素敵な物語だった。光と影、明暗のバランスが素晴らしい作品。同じ世代の私には響く言葉がたくさんありました。舜はいいやつです。
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mariya926
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再読祭りです。あれ?こんな内容だったかな?と思いながら再読しました。主人公は認めて貰いたかった母が亡くなり、また家族中も上手くいっていなく心が風邪をひきます。それで母も家に休養&片付けに行きますが、そこでペコちゃんに会います。ペコちゃんも心に傷を抱え彷徨っています。その二人が出会って癒されていく物語ですが、もっと穏やかかと思ったら、意外に生々しい表現も(笑)一言、娘にまで嫉妬すくらいなら浮気するなと言いたくなりますね!!!
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小説を最初に書いた人にありがとう
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この作家さん、過去何冊か読んでファンになっている。今作がデビュー作らしい。気に入っている作風ならいいがと読み始めて杞憂に終わったことを喜ぶ。 心が疲れて休職している主人公の哲司は、亡くなった母が住んでいた海沿いの街を訪れる。そこで天真爛漫に明るい喜美子と出会い、心が癒やされていく。喜美子にも辛い過去があり二人は共鳴して惹かれていく。関係が冷え切った妻との殺伐とした生活と温かい喜美子とのやり取り。どうかハッピーエンドで終わってくれと祈りながら読み進めた。長野の旅先にて読了。やはりいい作家さんだ。
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キヨ
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著者デビュー作。休職中の男と、家族を失った傷を抱える女。ともに39歳の二人は、偶然出会い、ひと夏をともに過ごすことになる。育ってきた環境や過程は全く異なるが、まるで小学校の同級生かのように。そして再生への道のりを経て、お互いがなくてはならない存在となる。あたたかい気持ちでいっぱいになった。
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ニラ玉
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デビュー作なんですね。素敵なお話でした。二人がハッピーエンドで良かった。
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toshiyam
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★★★☆☆ 都会での仕事、家族との軋轢から抜け出し、海の近くの亡き母の家へ。遺品整理の最中に出会った自分とは全く異なる女性とこの土地が包み込む優しいお節介が、本当の自分を取り戻させてくれる。「人生の夏」の終わりに訪れた、風の音や空の色を感じる物語。
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いっこう
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読了感はあったけど、キャラクターが強烈すぎたとこが違和感あったかな。主人公の暮らす家とかの雰囲気は好み。伊吹さんのデビュー作だから今後にも期待ですね。
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なつみかん
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ある種、大人のファンタジー?!好きですょ、こんなのも。
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ひまわり
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ネタバレ読みやすくて、うるっともして良かったは良かったのだけど、なんだかモヤモヤする気持ちもあるな。 主人公の哲司の奥さん嫌な人だったし、結局離婚はしたんだけど、決着なのかな?と言う感じ(私の中では) キンコとの関係は哲司が独身だったらいいんだけどな。男女の仲になってしまうとモヤッとしてしまった。 舜もだけど、この方よく、「もう地元には戻らない」という人物が必ずいて、なんだか悲しくなってしまう。小説の中でそんな寂しい展開にしないでくれ…と。
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Key
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田舎と都会。洗練された男と根無草な女。 子供の頃と大人の嗜み。対比関係が分かりやすく、ストーリーも追いやすい。 恋愛小説とも家族小説とも取れる。 マッサージをするシーンが印象的だった。 こんなに背中を硬くするほど頑張ったから得たものもあると優しく語りかける姿。
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lily
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「踏み外したんじゃないよ、風待ち中。いい風が吹くまで港で待機してるだけ」冷えた家族関係と激務に疲弊した哲司は、療養先でお節介焼きの喜美子と出会う。どちらも39歳(自分と同い年!)で、人生の方向性があらかた決まる「白秋」の時期。でも一人一人の歩みはバラバラで、時には羽を休めなきゃいけない人もいる。バリキャリの妻とのすれ違いは読んでいて辛かった(家族とキレイさっぱり離れられたところは都合よすぎるかも)が、恋愛をし直した二人に後悔はないのだろう。「次の季節を一緒に生きたい」なんて二度という機会ないだろなぁ…
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みらこー
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これは久しぶりにキュンと来た!アラフォー男女の恋♥エリートコースで人生勝ち組の哲司が職場での人間関係や母の死、妻の浮気などで心を病み、母の家だった三重県南部の海沿いの家に静養に来たことから展開される人生やり直し物語。男の出自とは全然違うのに勝手に感情移入してしまう。哲司の妻の考え方が我が家に似てるのもあり。オペラの件はよくわからんが相手と共感できる何かが有れば恋が生まれる。妻には反応しなくなった下半身が心を癒してくれた彼女に反応したとこキュンで。世の奥様方ごめんね。風景描写や死後の話など抜群に好みだった。
みらこー

伊吹有喜さんデビュー作。海沿いの田舎町のシチュエーションがとても良い!って思っていろいろググッたら伊吹さん三重県南部の尾鷲市出身、なるほど地元を舞台にしとるのね。

10/05 22:23
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JADE
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ネタバレ直向きで混じりっ気のない、純粋なオトナの恋。不倫ではあるけれど、いやらしさや暗さは全くない。悩み苦しんだ末に、家庭も仕事も全てを放り投げて結ばれた哲司と喜美子。爽快なラストだった。でもでも、そこまで羨ましく思えなかったのは、自分がもう“白秋”の季節にいるからだろうか、と少しばかりの寂しさも感じた。ただ、映画「恋におちて」や「マディソン郡の橋」を思い出して、オトナだって燃えるような恋をしたっていいじゃないか、とは思えた。そういえば、この2本ともメリル・ストリープが主演だったなと、懐かしく思い出した。 ☆4
JADE

やもさん そうそう、状況はドロドロしてるんだけど清潔感のある物語でしたよね😊 これが伊吹さんのデビュー作だって、読了してから知りました。

09/18 10:27
JADE

くりんさん 『マディソン郡の橋』のラスト。雨に打たれて立ちつくすクリント・イーストウッド。車中で泣き崩れるメリル・ストリープ。あの名演技が忘れられません😭

09/18 10:31
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 のっち
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喜美子と哲司の不倫の話、いやドロドロした話でなく、清い恋愛話。仕事と家族に疲れてしまった男が辿り着いた場所で出会った心根の優しい女。紆余曲折を経ながら最後に結ばれた二人。しんどい話だったけど終わりは良かった。
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たくみ
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ネタバレ形としては不倫ではあるが、嫌悪感を感じさせない綺麗な恋、本当に中学生のような恋をするアラフォー男女の物語だった。学歴も違い生きていた道も違う二人が男の故郷で出会い、最初は合わないと思えた二人がお互いによって掛替えのない存在になる。哲司の妻が好きになれない。自分の不貞を棚にあげ上の人なら良い、若ければ良いとか良くわからない理屈を述べる。この上の人という考え方がまず嫌い。お前の基準など知るかと。結末は分かりやすい終わり方だが、二人の今後が幸せなものであってほしい。いくつになってもやり直せ、人を愛せる。
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shigetton
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須賀哲司。心の病に罹患したエリート銀行員。福井喜美子。人の心に素足で踏み込んでくる、陽気で世話好きな女。二人は三十九歳の同級生だった。亡母の遺品整理で訪れた町で、身も心も沈みかけた哲司を引き上げ、元の場所に戻してくれた夏の恋人。風待ちはリスタート。
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のりこ
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この作家さんの本は いつも、明日 私に良いことが起こるかも!と思える。但し、条件有り。正直なところに生きることです。これまた難しい! なので、まずは ちゃんと生きているかの検証から。でも、読後感良しでした。100%女性向きです。
エドワード

のりこさん、ありがとうございます。「彼方の友へ」、読んでみますね。

07/06 16:31
のりこ

宝塚ファンになった気持ちでどうぞ❣️

07/06 16:35
4件のコメントを全て見る
0255文字
ニア
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はじめて読む作家さん。こんな素敵な話がデビュー作だなんて、他にも読むのが楽しみになった。 好きでもすぐに一緒になれないのがもどかしくもあり、そういうもんだよなぁとなるし、哲司が元気になっていくようにこちらも元気をもらえた。
0255文字
JUN
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ひとつ。願いが叶うとしたら なんのしがらみもなく好きな人と出会って 二人だけで生きていてほしい
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恵美
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◎再読
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ジュン
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予想を遥かに上回り良かった。心に家族の喪失感を抱えながら、表向きは明るく振る舞ってる女性と、その女性になんとかこの世に留まる術を教えられた男性の心の触れ合いが良かった。本音を打ち明けあった所は涙無しでは読めなかった。色んな事を頑張り過ぎて失速してしまい、走るのをやめた男性。彼の奥さんも心の風邪を引いているのに、本人が全く気がついていない人だ。知らず知らずに娘に掛けてる言葉は、心がもうオーバーワークしている人だ。娘が自力でその闇から抜け出た事は救いだと思う。心が傷だらけでも幸せになれる気がする作品だ。
ジュン

おばあちゃん遺品、娘にひとつでも残してあげて欲しかった。ティーカップでも帯でもなんでも良いから。本人が欲しがるなら何か残して欲しかった。椿姫の帯はいつか喜美子さんから手渡せる日が来るかもしれないけど…嫁が家には絶対入れないでと言っても、孫は別人格。

06/13 13:04
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よんちゃん
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この本に出てくる食べ物がほんとに美味しそうで、景色や気候の良さがとてもきれいに描かれていて海沿いの田舎町に行ってみたくなった。 2人の不器用さで最後はハラハラしたけれど、うまくいって良かった。心が温かくなった。
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ほのぼの
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『雲を紡ぐ』を読んでからお気に入りの作家さん。タイトルから 凪いだ海のように静かな物語かと思っていたのに、かなり大波乱だった。主人公の哲司が『今はちょっと、ついてないだけ』とかぶる。見た目は良いのに陰キャ。すねている子どものようで幼稚。父親としての責任感も感じられない。キャリアウーマンの奥さんに浮気されても仕方ないよ。他にも長距離バスや教育者の親、姑を嫌う嫁、ひとり娘、等…既視感のあるモチーフが随所に。「他の作品に色々と似てる」と思ったら、これがデビュー作と知って納得。伊吹さんの出発点はここだったのか~
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([い]4-1)風待ちのひと (ポプラ文庫 い 4-1)評価98感想・レビュー627