i(アイ)

i(アイ)
あらすじ・内容
『i(アイ)』特設サイトはこちら!  http://www.poplar.co.jp/pr/i/

あらすじ・内容をもっと見る
298ページ
1897登録

iを読んだ人はこんな本も読んでいます

夜行
4019登録
何様
2671登録

iの感想・レビュー(614)

私にとって難しい内容だった。自分と主人公の距離が縮まらない。きっと、主人公を羨ましく思う一面があるからだ。殻から出た主人公。殻から出れば、今までの自分にはなかった楽しみが、心の浮立ちがある。未だ殻内の自分は、きっと外の世界の温度が分かっていない。安穏とした孤独。だが殻の外の陽気には触れたい。この本を読んで感じたのは、本を楽しめる性質がある、それだけでいいじゃないか、ということ。何が幸せか結局分からない。それなら、自分が好きなものを好きでいる自分を喜ぼう。幸せでもそうでなくても自然のままに受け入れよう。
★24 - コメント(0) - 1月19日

西加奈子の素直な言葉が脳を直撃する。そして、ラストまで本を閉じることができなかった。
★30 - コメント(0) - 1月19日

内省と強い自意識、自分の存在に対する自責。とことん内向きの自分探しの話しに共感出来る年代は過ぎてるんだよなぁ。。。と思いながら読み始めたが、世界中で起きている悲しい出来事、主人公のバックグラウンドの特殊性が、物語のスケールをとても壮大なものにしており、彼女の強さと相まって圧倒される勢いを感じた。読了後、二つの物語を読んだような不思議な感覚を覚えたのは、内向きと外向きの二つのベクトルが物語に見えたからか。そのどちらにも生と死が見え隠れしている。もう一度読んだらまた別の世界が広がる可能性を感じる。
★50 - コメント(0) - 1月18日

西さんの本を読むのは、2作目だけれど、文章の勢いと言うか、ドライブ感が半端ない。設定が広い。深い。疾走感(同じこと言ってる)がある。もうちょっと読みたかった。子供はどうするんだろう。
★12 - コメント(0) - 1月18日

相変わらず世界観が壮大だなぁ。感想を上手く言語化しづらい。今この時この瞬間にも、世界では誰かが泣き叫び苦しみ死んでいってるのは分かってる。でも彼ら死者たちに逐一想いを馳せてたら、多分気が狂いそうになってしまうだろう。アイは優し過ぎて考え過ぎる故に、自身を肯定出来なかったけど…ラストはとても美しいと思った。
★41 - コメント(0) - 1月18日

“持っている”人は素直にその恩恵を甘受すればいい。そして自己満足だと偽善だといわれても動き続ければいい。したり顔の何もしないだれかよりもうんと力になるだろうから。幸せは負い目でも恥でもないからね。アイとミナが幸せになれますように。
★25 - コメント(0) - 1月18日

今回も西さんだからこその内容になっていると思いました。
★13 - コメント(0) - 1月18日

アイデンティティーに揺れるアイの物語。シリア生まれ、養子、育った国、何もかもが引き裂かれた自己に繋がる。この世の幸と不幸に翻弄され、どこにも確と位置づけられない自分という存在に抑圧されるアイ。夫となった佐伯裕との出会いがアイの欠片を補完した。アイとユウ。死者、妊娠出産、大事故、災害、戦争、3.11、自己存在、血縁、家族、国籍、ありとあらゆることに目を向け、問いかけ、内向し苦しんだアイの思考が外に向き始めるまでの辛い経験は凄まじい。答えはひとつじゃない。アイはあなたでありわたしだ。ここに確かに存在するのだ。
★32 - コメント(0) - 1月17日

内に向かう濃い自意識過剰性は読んでいて、少し気恥ずかしくはある。でも、アイとミナのやりとりには胸が熱くなった。
★19 - コメント(0) - 1月17日

西加奈子らしい壮大なスケールの話、じわりと感動した。国境を越え、親子の血のつながりを越え、性別を越え、アイは自らの存在を問い続ける。多感な少女の切ないまでの自己否定が延々と綴られるが、ラストに救われる。人間一人の存在はちっぽけだが、人と人とのつながりは捨てたもんじゃない、そう思える素晴らしい作品。
★39 - コメント(0) - 1月17日

【備忘録】一言で済ませられる「格差」を深く考え始めた後。自認を他から否定された後。思いを明確に言語化して物語が進む。友人や先生との関わりの中で、アイの存在を確認してゆく。自分探しの旅が心強く終着する良著(2016年No1)だが、果たして自分は主人公のように、自分や世界を理解しようと努力し、しっかりと言葉にできるのか。揺さぶられる。
★14 - コメント(0) - 1月17日

「この世界にアイは存在しません」愛、アイ、iたったこの一文にいろんな意味を与える一冊。自らが恵まれている状況に安堵しつつ世界の恵まれない人々に申し訳なく思う、そしてそれこそが身勝手な傲慢だとまた自分を責める。そんな矛盾をかかる主人公アイ。自らが不幸でなければ不幸を語る権利はないのだろうか。世界の理不尽な理由で死んでいく人々を哀しむことは驕りなのか。養子、留学、難民、戦争、個人の問題から世界の問題まで繋がっておりLGBTというデリケートなテーマも含んでいる。生きていく人とは死を見届けること。さまざまな生と死
★20 - コメント(0) - 1月17日

自分とはかけ離れた主人公の境遇に、最初は全く共感することができなかった。でも、読んでいくうちに、アイと私はこんなにも違うんだけれど、確かにこう思うことはあるなと考えるようになったり。全く違うタイプの主人公に対して親近感を覚えるようになったり。いろいろな感情を呼び起こしてくれる素敵な作品だった。
★17 - コメント(0) - 1月16日

男性には永遠に理解できない部分があるのでしょうね。アイがあってよかったよね。
★17 - コメント(0) - 1月16日

「この世界にアイは存在しません」その一言にしばられる主人公。学業にうちこむこと、友達からの言葉、恋人をつくること、家族をつくることで自分の存在を確かめようとしもがき続ける。自分で自分を認められればいいのにね。
★16 - コメント(1) - 1月16日

自分の存在意義を模索しながら成長していく物語。伝えたいものの大きさや大切さはとてもよく読み取れた。大切なのは想像力だと言うのは色んな方が仰っている通り、その力がないと世界はもっと混乱したものになっていくんだなぁと感じた。世界に愛が足りない…よく分かるわ。
★19 - コメント(0) - 1月16日

逃げては、目を逸らしてはならない物語だった。                       『サラバ!』より、ずうっと少ないページ数に、、、舐めていた、、、                                                              ただ、ただ、            存在感。
★11 - コメント(0) - 1月15日

しばらく積読だったがこの週末で読み始めて2日で読了。直木賞のサラバが男目線の展開だがこちらは女目線で展開してゆく。正直なところはサラバほどの共感と感動はしなかった。それは主人公の境遇が大きかったのか?それにしてもこの世界で日々起こっている望まない死を迎える人々に思いを寄せることはサラバでもあったシーンだが本作は全編でその思いが強調されているため辟易としてしまった。アイは優しい人だと言われてますが社会にも出ずに生活に困らずに素敵なパートナーまで出逢えた人という設定に最後まで馴染めなかった。
★31 - コメント(0) - 1月15日

初、西加奈子。【全般】周囲と同じような環境で育った人は個性を出したくなり、人と違う環境で育った人は個性を隠したがる/無差別に選ばれる死者/想像でも存在は存在/渦中にいる者として語る「権利」【数学】私は大学院の数学専攻だったのですが、留数定理やら解析接続やらが沢山出てきて大変懐かしくなりました。西さんって数学勉強してたのかしら? ただ、そもそもが良い話だと思ったので、別に虚数iと結びつける必要は無かったのでは、とも思う。
★32 - コメント(0) - 1月15日

西加奈子らしい小説。ダイナミックというか、「サラバ!」と通じるところがあるというか。頭が良すぎるがゆえに、自省的というか、内向的な主人公が、自分の存在を肯定するまでの物語。主人公が恵まれすぎていて共感しにくいなあ。
★25 - コメント(0) - 1月15日

震災の時、たけしが曰く『一番大事なのは想像力〜この震災は2万人が死んだ1つの事件と考えるのじゃなくて、1人が死んだ事件が2万件あったって事だ』さすが天才、これだけの言葉で本質を見事に突いている。そして、この言葉を、誰よりも想像力を信じる人が、小動物を両手で包む様に言葉を慈しむ人が書いたのが本書。どれだけ世界に苦しみと憎しみが溢れても、生まれてきた命は奇跡である。だからこそ俺達はトルコの海岸に打ち上げられたあの少年を忘れてはいけない。彼の名はアイラン・クルディ。世界に一つしかなかった命の名前だ。うん、力作!
★54 - コメント(3) - 1月15日

西加奈子は大好きな作家だ、とあらためて再確認。すべての作品を読んでいるわけではない、グロくて無理、とか、意味不明?だったものも。でも、そのどれもが、なにか鮮烈なイメージを残している。彼女が絵を描くからか、色彩を伴ったようなイメージを。彼女の絵も好き。サラバ、のクレヨン交換のイメージの見事さ。色、を物語に織り込む感覚。さて、この、アイ。サラバ、とも共通するのは、世界への違和感のようなもの、自分は異質だとおもう心?。アイ、はシリア難民の少女。アメリカ人父日本人母に養女に迎えられ幸せな日々を送る。。。はず。なの
★25 - コメント(2) - 1月15日

主人公アイが様々な葛藤を乗り越え自己を受け入れるまでの物語。私には「サラバ!」と対になる物語のように思えた。「サラバ!」と比べて物語の展開が駆け足に感じたが、読み易さと著者の熱量に押されて一気に読了。自己否定に繋がる「この世界にアイは存在しません」のリフレインを断ち切り、彼女が最後に呟いた台詞に読者としてやっと救われる想いがした。この世に愛もi(私)も存在する。愛は相手を思うこと、想像することから始まる。それが身近な人であっても遠い国の人であっても。想像すること。それがi=identityではないかな。
★124 - コメント(0) - 1月15日

「テヘランで『ロリータ』を読む」に触発されて書いた、そんな感じがする。テーマが自分の興味がある部分だと言うのも手伝って、西氏は苦手な方だが苦なく読み通す事が出来た。結末は至って普通の、使い古されたものだ。でもアイの幸福に対する不安や、痛みを欲する気持ちも分かるから賞賛されているのだろう。アイの境遇はともかくとして、世界で起きている災害や被害に対しては西氏自身を投影したものかもしれない。そう思うと、読むより痛みが増してくる。「i」とのリンク、彼女の境遇と内向的な資質についての表現はやはり舌を巻くものがある。
★72 - コメント(0) - 1月15日

私達が抱く、傲慢で非力な「アイ」に意味をあたえてくれる一冊。アイは愛情の愛であるし、imaginationのiでもあるだろう。お腹が空いたり、好きな人が出来たりすればたちまち消えてしまうような私達の想像力だが、決して無意味ではない。平和な日本において、残酷な世界の事象を遠巻きに見ている私だが、悼むことは許されていると信じたい。
★23 - コメント(0) - 1月15日

アメリカ人の父と日本人の母に養子として迎い入れられたシリア生まれのアイ。数学教師の「この世界にアイは存在しません」の一言に衝撃を受ける…上手く伝えることが出来ないが、凄かった。
★27 - コメント(0) - 1月15日

素晴らしかった。寝る前に、触りだけでもと読み始めたら止められなかった。一気読みでした。 帯で中村文則さんが”この小説は、この世界に絶対に存在しなければならない。”と書かれているけど納得です。
★25 - コメント(0) - 1月15日

『サラバ!』から5か月。迷わず手に取り貪るように読んだ。自分の存在とは何だろう。ただ生まれたから存在しているのか、それとも誰かに存在させてもらってるからなのか。遠く異国の地で死んでいく人たちは我々にとって存在しない人なのか。存在するって何だ?考えることは多々あるが、つまりは誰かに証明してもらう必要も認めてもらう必要もそんなことはどうでもよくて、今ここにある「生」に感謝するということ、なんだろうな。深い余韻が残る。
★29 - コメント(0) - 1月14日

アイは戦渦のシリアから、幼児期に裕福な夫婦の元に養子として来て以来、「自分だけが生きて良いのか」と考え、自己否定を押し隠しながらアイデンティティークライシスに悩んできた。数学の授業で学んだ虚数iに自身を投影して生を真剣に考えるから、世界の騒乱や災厄を我が事のように怯える。優しすぎて、恵まれた家庭環境に居づらさを感じる。そして、掻爬(そうは)とは胎児を体外に引っかき出すから殺人と同じで、快楽の結果としての堕胎を許せない。平和な日本では遠くの戦争や難民などの実感がないが、その事実を知ることが大事だと思う。
★37 - コメント(0) - 1月14日

主人公のアイは自身の境遇故、「この世界にアイは存在しません。」を呪文のように唱え続ける。血の繋がりなんか関係ない人間の絆の尊さ、他の誰でもない自身の物語を描いた作品に胸を打たれた。
★21 - コメント(0) - 1月14日

ミナに会いたいという気持ちと、理解出来ないというアイの複雑な気持ちに共感してしまった。
★17 - コメント(0) - 1月14日

アメリカ人の父と日本人の母の元に養子として引き取られたシリア生まれのアイ。自分の存在意義を模索するアイの半生- いつも私は忘れてしまう。とても恵まれているということを。日々の取るに足らない不満に捕らわれ、不幸ぶることに精一杯で。読むのに時間がかかった。狭い狭い世界で生きている私には知らないことが多過ぎて。都度調べて。シリアのこと、ハイチのこと。命を脅かされている人たちもいるのに、私はこんなでいいのだろうか
★47 - コメント(1) - 1月14日

この世界にアイは存在しません。私はここにいます。
★7 - コメント(0) - 1月14日

シリアで生まれた少女は、アメリカでダニエルと綾子夫婦の養子となり、アイと名づけられる。両親の深い愛に包まれながらも、その環境をただ恵まれたものとして受け入れることができず、アイは孤立感を深めていく。その後、日本へ移住したアイは、高校の入学式の翌日、数学教師の「この世界にアイは存在しません。」という言葉に、強い衝撃を受ける…。/①テヘラン生まれ、カイロ育ち、そしてシリア難民に心を痛めて。②読メは賛辞の嵐。identity、血の繋がり、性的少数者に原発も。③高校の数学で「i(愛)は全てを包む」と教わる。
★125 - コメント(2) - 1月14日

心のひだをやさしく触れられたような感覚。活字万歳!西加奈子万歳!
★12 - コメント(0) - 1月14日

アイは“想像”の海を孤独に泳ぐ女の子。生まれながらにして息継ぎが下手で、溺れてばかりいる。“想像”を吸い込んだ胸は、いつまでも萎まない。世界中の悲しみを“i”一極に集中させてしまうから。ガラスのように聡明で繊細な彼女が拭えないでいる罪悪感を、作者は私に刷り込み“アイを想像”させた。アイが海で胎児になった時、カラフルな渦巻きが祝福したのを見た。アイはアイでしかない。私も今ここに存在している“アイ”なのだと。★4.3/5
★62 - コメント(4) - 1月14日

★★★★★ 凄かった。圧倒されました。一人の少女が自我を求める気持ちの奔流に、巻き込まれるような気持ちになりました。アイは生まれの複雑さや繊細さ賢さのせいで過度に「不幸の渦中」を求めたけれど、誰の中にも渦中はあって、それを慮る想像力の有無を問われている。アイにはミナという強力な心の支えがあったけれど、それを持たない人々はまさにこういう作品によって気づかせてもらう部分が多いのかもしれない。気づいたこと学んだことを活かしたい。人生半分生きた自分にも、まだ「自分」は捉えられていないのだと実感しました。傑作。
★47 - コメント(2) - 1月14日

自らのアイデンティティを棄てるために読書をしている自分が、主人公がアイデンティティについて考える本を読んでしまうというエラー。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、自らは養子でシリア人という複雑な家族構成のなかで生きる主人公アイは死者の数をカウントし、自分がなぜその中に入らなかったということを考えることのみでアイデンティティを保つ中、ミナに出会い自らのアイデンティティを再構築する物語。世界情勢から共通項を見つけだし、個人に落とし込むのは流石、西加奈子ならではだと思う。
★27 - コメント(0) - 1月13日

たくさんの意味をもつ「アイ」という言葉。虚数まで絡めた着想はすごいとしか言いようがない。よくわからないけれど、ぼんやりとあって、その存在を仮定すると世界が美しくなるもの。I(自我)、愛、i(虚数)のどれを当てはめても、すっとなじむ。ずっと、「想像するだけの、ただの数」でしかなかった死に、世界でたった一つの「I」という名前がついたとき、その人を大切に思う「愛」が生まれた。いつも、「この人にしか書けない」と思わせる作品を書いてくれる西さん。すごく「気になる」作家さん。<2017-007>
★26 - コメント(0) - 1月13日

20170113 想像と忘却、そして承認問題。
★13 - コメント(1) - 1月13日

iの 評価:94 感想・レビュー:295
ログイン新規登録(無料)