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i(アイ)

感想・レビュー
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ゆー
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ネタバレあなたは日常で見るニュースで起こっていることを深く自分の中に思い詰めることはありますか。主人公アイは世界で亡くなっている人の数と内容をずっとノートに書いてる女の子。彼女は自分の裕福な家庭環境を純粋に幸せだと感じてはいけないと思っている。彼女は高校で「この世界にアイは存在しません。」という数学教師の言葉を耳にする。この言葉が彼女の人生の中でずっと反芻されて出てきます。自分が幸せになろうとする時、自分が悲しい出来事に見舞われた時など。彼女の繊細で自分が何なの葛藤する描写がなんとも言えません。
0255文字
ありんこ
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震災や火災のニュースをテレビで見るたびに、大変だなあと思いつつ、それと並行して自分の人生を毎日生きなければならないということを今朝感じていたところです。この前、平野啓一郎さんが「人生は、無数の偶然が積み重なっている」というようなことを話していた記事を読みました。自分自身の人生に起きたことを振り返って、今自分がここに存在していること、そして家族が元気に存在していること、偶然この場所に住み、この職場で働き、この家族と共に生きていること、努力してきたこと、それを全て愛し、認めることが大切なのかもしれません。
0255文字
紗
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小説を読む時は登場人物の姿を想像しながら読むけど、アイの姿は全く想像がつかなかった
0255文字
aki
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自分は外国ルーツを持たないし、女性でもないし、養子でもないけれど、なんだろう、自分の昔の心情を代弁してくれたり、もしくは言葉にすることの難しさを表してくれたりして、投影せざるを得なかった。 ある時には地に足がついていないような感じ、またある時には平手打ちを喰らったような感じ、両方含めてこの時代を生きる自分と重なった。 自分がより若かったらもっと胸を打たれたのではないか、と同時に、もっと歳をとってから読んだら尚更沁みるのではないか、とも考えさせられる、Iとyouとみんなの物語。
0255文字
とももも
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なんてすごいんだろう。。と帯に書いてあるけれど、同じ感想を持ちました。 自分自身があることに感謝をできたり、愛されていることを実感できる一冊かと。
0255文字
Hiro
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ネタバレ世界中で起こる事故、災害、戦争などの犠牲者の数をノートに記しては、自分が幸せな環境にあることに負い目を感じるアイ。繊細すぎて生きていくのが大変そう。
0255文字
あっきー
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自分は運良く選ばれただけの存在だと認識し、自罰的に生きている学生時代のアイの生きづらさがびしびし伝わってきた。 唯一無二の友人として登場するミナ、ダニエルと綾子夫妻、写真家のユウなど、彼女を取り巻く人たちが皆一様に愛の溢れる人物なのが救いだった。ただ、ここまで人間関係に恵まれるのは奇跡と言ってもいいくらいじゃないかと思った。遠い国で起きている戦争に目を向けて、平和に思いを馳せる時間を設けることも、人として欠かしてはいけないのではないかと感じた。
0255文字
真平
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サラバで1番印象に残っていたテーマを粒立てて1冊にしてくれていて感謝!西さんは僕のレビューをのぞいてくれたのかな? 僕の幸せな環境への後ろめたさはアイに比べて世界規模では発動しないけど、身近な人間に対して感じる時がある。たとえば奨学金をもらわずに大学に行ったことや、好きなことをして身内が応援してくれているなどの罪悪感。いっそ反対してくれたら僕の気持ちも楽になるのになという自分勝手な思いもある。 アイは身籠ったことで一瞬呪いが解かれていたのが1番印象的。僕もこれからわかるかも?
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もう猫だよ。
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自分が恵まれていることを、そうでない世界の誰かや周りの人々と比べて引け目や疑問も感じ落ち込む主人公を見ていて、なんとなく太宰治の小説に出てくる人物みたいだなぁと思いました。太宰治も西加奈子さんの小説も好きですがあんまり両者を意識したことはなかったのですが、この作品を読むとどこか重なる部分があるように思えました。 私は、太宰治の作品を読んでいると繊細に世界を恐れる姿に共感して安心感を得られます。そして、西加奈子さんの作品はそこから徹底的に生を、命を肯定し讃えていて、勇気が湧いてきます。
0255文字
nao
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ネタバレ彼女の物語は人間讃歌だ。私達は自分の意思とは関係なくこの世界に生み落とされる。出自や戦争や天災、連綿と続く苦しみ、どうする事もできない運命に命は翻弄される。でも、この世の中に生まれて来たことの素晴らしさを彼女は語り綴る。読了はその高揚感だ。そしてまた私達は、自身の偏見と無関心にがっかりさせられる。いまだ世界は戦争をしている。日々どこかで天災は起こっている。その事を忘れていないか、心を寄せているか。他人を自分の尺度でジャッジしてはいないか。ジクジクと責められる。また私達は、西加奈子に胸ぐらを掴まれるのだ。笑
0255文字
気まぐれたらこ
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アメリカと日本人の夫婦のもとにシリア人のアイが養子として迎えられる。 アイが裕福な家庭で自由に育ててもらいながらも、免れてきたという感覚に苦しめられる。 残酷な世界情勢や悲しい事件、天災、そして人との出会いや出来事によって彼女の捉え方が変わっていく。 想像することでその人々は存在する。
0255文字
東の海月
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本を閉じたらなぜか涙がこぼれて、私が生きていて、同じ世界で誰かがいつか生きていた。  アジカンの「夜を越えて」という曲を思い出した。
0255文字
ゆき
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i、『私』と『愛』をテーマにした自己愛の物語。最高の1冊。今辛い人も、そうでない人にも読んで欲しい。これを読んだ人で溢れれば一歩優しい世界に近づくと思う。
0255文字
☆やす
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ネタバレ「この世界にアイは存在しません」 主人公アイは養子として国籍のそれぞれ違う両親に大事に育てられた。海外での生活も経験し、日本での生活の中、自分の存在を常に考える。何かに属したい願望。何かに属することは安心を与える。一方恵まれた境遇に疑問を持つこともある。アイは出自が多くの日本人とは別であるから特別かとも言えず、皆少なからず共感出来る青春の葛藤があったように思う。繊細な感情を丁寧に表現している。
0255文字
あずき
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アメリカ人と日本人の裕福な夫婦に養子として迎えられたシリア生まれのアイ。無限の愛を注がれてても、幸せを享受することを素直に受け入れられず、自分の存在を認められなかった。シリアの内線のニュースでは、数種間の滞在中、ダマスカスでお世話になった老夫婦、家庭料理を振舞ってもらった家族、パルミラの遺跡でカメラに寄ってきた子どもたち、アレッポの安宿の人懐っこい少年を何度も思い出したが、彼らの健在を知る術もなかった。そんなことを何度も思い出した。折しも政権の崩壊が報じられたところ。アイにもグッドニュースが届いたかな。
0255文字
mun
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人生に迷った時に読む本
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真鍋
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再読。祈り、愛、祝福。悲惨な死はなくならない。そんな世界から、それでも目を背けたくはない。
0255文字
せいじ
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★★★☆☆
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かず
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ネタバレアイは特殊な境遇や過剰なまでの純粋さ、誠実さゆえに、「自分がここに存在していて良い理由」を考え、自分と血の繋がった家族を作ることで自身の存在を認めようともがく。 しかし、ユウ、ミナとの関わりや、避難中に命を落とした難民の子供に思いを馳せることで、自分はここにいて良い存在なのだと気づく。主人公の境遇や考え方へのとっつきづらさはあるが、自分で自分を認める強さを与えてくれるような本だと思った。
0255文字
manospun
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「私はここよ。」の締めくくりに未来へ向かって背中を押されたように感じました。 今回も西加奈子さんの作品に励まされました。
0255文字
anna
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読了。 i / 西加奈子 誰かが苦しんでいるときに、浜辺でそっと待ってあげられるような世界。そんな世界であってほしい。西加奈子さんの想いがぎゅっと詰まった作品だと感じた。 「想像に力はないかもしれないけれど、想像するってことは心を、想いを寄せることだと思う」
0255文字
asa
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☆☆☆☆
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みんみん
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西加奈子ワールド!シリアで生まれた主人公は裕福な家庭に養子として迎え入れられたので一見するととても幸せな生活を送るのですが、そのことに対して自身はずっと罪悪感を感じてしまう女性が主人公です。内向的で何かと罪悪感を感じてしまう主人公なので全編通して暗い展開が多いですが不思議と読み進めやすい作品でした。とても明るく聡明な友人の助けもあって最終的には壁を乗り越えるので、女性同士の友情の物語とも言えるかも知れません。読後感はスッキリです。
0255文字
kanaM
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ネタバレ人間の弱い部分を肯定してくれる内容。痛みの共感力が高いと自分の立ち位置が不安定になる経験を思い出した。26歳の時、あんなにも考え方が幼かったかなと、ある意味リアルな考え方なのかもしれないけども。
0255文字
ほんだらけ
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世界ではこんなにも人が亡くなっているという事実を突きつけられ気分が重くなりました。養子だから感じる疎外感。選ばれる理由。選ばれなかった理由。日本人とは明らかに違う見た目をもつ主人公にとって、多様な人たちが集まるニューヨークよりも排他的な日本のほうが居心地がよいというのは意外でした。ミナは軽率すぎ。
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蟹座
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p.114 iが想像上の数というのなら、自分のことを想像する誰かがいない場合、自分はこの世に存在しないことになるのだろうか。アイはますます内向し、内向した世界は日々豊穣になった。 p.136 罪に一度も手を染めたことのない、だからといって汚れていないわけではない自分の手を。
0255文字
rururu
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普通に生きているつもりの私でも毎日のニュースに心苦しくなる。なぜ私が生きててあの子供たちが死ななくてはならないのだろうと?だからせめて想像することを忘れずにいたいと改めて思った。そして当たり前の日常を大事に自分の周りの大切な人たちを大事にしようと思った。
0255文字
すたこ
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★★★★テーマが壮大で感想が難しい。ただただ圧倒された。悲惨で残酷な世界に無力だと思うことは度々だし、それが傲慢であることも分かってるけれど。『想像するってことは心を、想いを寄せることだと思う』この言葉が全てだし、この言葉に救われる。
0255文字
ひー
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シリアからアメリカ人と日本人の裕福な夫婦の養子になった女性の話(シリア内戦前に頻繁に養子に出すようなことがあったのか疑問でした) サラバ!はイランやエジプトの空気感が伝わってきた小説でしたが、今回はウーン。 被災地で泥掻きもせず、紛争地の関わりもなく、ラストのきっかけの事件も新聞の記事。複雑な生い立ちで精神的な葛藤は思春期までは多少共感できましたが、大人になるほど薄い感じでした。 周りの人間(ダニエル義父、義母、親友、ユウなど)のほうが魅力的に思えました。
0255文字
kuzira
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シリアの生まれ、アメリカ人の父と日本人の母を持つアイ。世界の過酷な問題に心をいため、なぜそれが自分じゃなかったのかと、考えるようになります。アイの子供時代から、大人になるまでの出会いと別れ。たびたび読みたくなる本。
0255文字
まあや
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養子で自分の存在に自信がもてないi。
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たつや
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シリア生まれのiはアメリカ人と日本人の夫婦に養子に迎えられる。壮大なテーマであるように思う。西加奈子らしく面白かったですが、重く深い。この世界にアイは、これ、名作かも?そして、「テヘランでロリータを読む」が読みたくなった。
0255文字
はなもぐり
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どう感想を書いたらいいのやら。後半はのめり込んで読んでしまった。暗かったり、理解し難いシーンもあり、ちょっと人に勧めるかと聞かれると迷ってしまうが、ラストシーンは強く訴えかけてくるものを感じた。読後の余韻がすごい。今まで読んだ西さんの小説のなかで1番かなと思う。
0255文字
かの
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ネタバレ主人公はシリアの孤児で、アメリカ人と日本人の夫婦に養子として引き取られた女の子です。そういった複雑な生い立ちを持つがゆえに、主人公は自分が幸せに生きていることに罪悪感を持ちながら生きています。親友ができて、恋人ができて、子供ができて、失って。周りの人との交流を通して価値観から解放されていく。文字にするとありふれた内容のようですが、西さんのヴィヴィットな表現で描かれおり、エネルギーをもらえる作品です。
0255文字
読書忘却人
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ネタバレ決して富裕層ではないのだが、自分の置かれて立場と他人を比べて罪悪感を感じる気持ち、自分にも子どもの頃、そして今でも少なからずあるなって思った。日本で生活していると世界の不幸な出来事にどうしても鈍感になってしまう。その感覚をなんとかしないとって感じた。読み取りがへんてこな私は、ミナの子をアイが養子にするのでは…とか最後の場面でアイは海に消えてしまうのでは…と勝手に想像してた。
0255文字
うにゅすけ
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自分はここにいていいんだと自分を認めてあげること、目を逸らさずに向き合って生きて行くこと、想像することを諦めないこと。この本を呼んで改めて刻みました。
0255文字
alice tro
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すごく面白くて一気に読んでしまった。 世界で起こった悲劇に対してここまで繊細に苦しんでいたら、そりゃ精神的ストレスも溜まるだろうなと思う。 世界悲劇に興味を持たず、全くの他人事として受け取ることも違うと思うけど、ここまで考えて苦しいなら寄付はしていたけど、もっと何かしらの行動に移せばいいのに。 世界平和を実現するのは難しいことだけど、私はまず自分の周りにいる大切な人を幸せにすることから始めたい。 そういう小さな幸せの輪が広がって、平和を目指すのが実は1番近道かも知れないし!
0255文字
くぅ
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冒頭の方で凄く批判的にこの小説をみてしまったことが申し訳ない。自分に重なるところ、思春期としての単純な悩み、人間の苦悩の乗り越え方ってなんなのだろう。向き合い方ってなんなのだろうと考えさせられた。自分にもっと向き合いたい。
0255文字
Chiyoka
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著者の育ってきた環境もあるのかな?私にはアイをはじめとした登場人物のように世界中の人々の幸せを願う優しい感情がないことを思い知らされた。別に反省もしていないのだけれど…すみません
0255文字
げんちゃん
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西加奈子さん2作目。最初はどういう話か分からないまま読み始めたのですが徐々に主人公のアイが子供から大人になるにつれて自分の人生とは、自分の存在意義を探し悩んでいく深い話でした。そしてタイトルのiという言葉も読むにつれ深い意味を成しているような気がしました。自分がもう少し大人になる時にまたこの作目を読んだら今よりも何か違う視点を持って読めるかなと思うのでまたいつか再度したい作品になりました。
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