蟹に誘われて

蟹に誘われて
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蟹に誘われてはこんな本です

蟹に誘われての感想・レビュー(458)

表題作で主人公が蟹に誘われたように、ふと目の前に現れたこの本に誘われてしまった。1000円だった。追いかければ追いかけるほどに謎めくこの変な本は、日常で浮かんだとりとめのない妄想をそのまま記したのだと思う。ヤマは無く、オチも無く、なんならイミさえ無いのではないかと思うが、何故か飽きさせない。それはこの妄想がナンセンスというよりも、イノセントなものだからだろうか。この様な記録(あえてそう呼ぼう)が書籍化されている事を素直に嬉しく思う。
★2 - コメント(0) - 3月19日

この作品で描かれる不思議や違和感は日々を過ごす中でふと触れたことがあるものだ。それを無視せずに掘り下げて描くとこうなるのか。描き込まれた街並みはリアルなのに曖昧にぼかされたりぐにゃっと歪んだりしていて、不確かだ。写真にうつる世界よりも主観的なぶん、この世の「ほんとう」に近いものかもしれない。一方でキャラクターは簡素でキャッチーでゆるかわいい。親しみを持てるから、この危うい空間にするっと誘い込まれてしまう。挿入される日記も良い、不思議を捉える感覚と確かな思考があってこのマンガが作られているのがわかる。
★2 - コメント(0) - 2月28日

『足摺り水族館』に続いて、ちょっと懐かしい感じの独特の味わいに誘われてのpanpanyaさん。鉛筆で書いた一筆書きのような淡泊で簡素な人物描写と、どこか妖気も漂う濃厚で稠密な背景描写との異類婚姻漫画。不思議な真昼の終電で降りる駅を間違えて見知らぬ駅前をさ迷う「方彷の呆」、魚眼レンズのように歪んで屈折し、凸凹にぼやけた駅前商店街の迷宮行。晩秋の夜風にたなびくこいのぼりの群れに遭遇した「気味」、魚の生臭さがまとわりつくような生々しくちょっと怖い話。巻末の「索引」の存在には驚いた(かなりしっかりした索引です)w
★43 - コメント(0) - 2月22日

世界観、すてきです。不思議な感じ。お話の間に載ってた日記みたいな文章も良かった。
★3 - コメント(0) - 2月20日

『動物たち』より二年前の作品集で、比較するに、こちらのほうがシュールというか、奇妙な笑いに満ちた作品が多い気がしました。「「こ、この方(オオサンショウウオ)は アマゾンからの留学生ハンザキ君です!」「HELLO(腹話術)」「それは遠いところお疲れ様です!」」というくだりはその極み。おもしろい。また、『動物たち』に連なる独特の抒情も、このときから備わっているようです。たとえば「わからなかった思い出」。たとえば「方彷の呆」。どちらも結末でじーんとさせられる。併録のブログの文章もやはり詩的だし、すごい人である。
★13 - コメント(0) - 1月25日

とにかくヘンテコなpanpanyaワールド。 そのヘンテコすぎる世界観や読後感はとにかく読んでもらわなければ分からないが一方で「つまんねー」と言う人がいるのも分かってしまう哀しさ。 少なくとも漫画に熱さや感動を求めてる人向けではありません。 同人上がりな作者らしいがどんな人生経験を積んだらこんな発想が出て来るのか謎な話ばかりです。
★1 - コメント(0) - 2016年12月29日

tei
読後の満足感たるや、もはや謎のレベルである。私はこの人の漫画も好きだが、文も好きなのだ。ということは多分、この人の考え方、ものの見方(まさに文字通り、着眼点という意味で)、捉え方、結論の出し方が好きなのだ。考えてみたら、自分は日頃そうハッキリと世界を見てはいないんだよな。自分の解釈の出来る範囲でしか見ていない。ひょっとして、少し意識を変えて見渡してみたら、世界は案外この漫画のように動いているのかもしれない。レオナルド、どのお話においても忠犬である。素晴らしい。
★7 - コメント(0) - 2016年10月1日

相変わらずワケ解らなくて素晴らしい。やんわりと不安を掻き立てられるような、奇妙な感覚。深くはないけど、浅くもない。漫画どうこうより、この作家のセンスが好き。
★2 - コメント(0) - 2016年7月5日

ずっと積読になってたけど、持ち歩くようにしたら読めた。エッセイが挟まってたり背景の書き込みや看板にも小ネタが多くて、そんなに早くは読めない。「なんとなくそう思い込んでたけど、実はそうじゃなかったことに気づく」というのはおもしろくもあり少し怖くもある。棒で椰子の実を割ると発電できるという短編、「はいはい、そういう不条理漫画ね」と思ってるといきなり登場人物が「なんで発電できるんだ?」と疑問に思う。意表をつかれてかなり怖くなった。目上の人間が「動物黙らせ機」と同じ形の頭をしてるのも不穏。エッセイもいい味。
★2 - コメント(0) - 2016年5月30日

前々から気になっていたpanpanyaの本。各話につながりはない短編集。ギャグ要素もあるにはあるが基本は低めで、ノスタルジー不思議シュールをごちゃ混ぜにしたような作風。誤解を恐れず言うなら、良い意味で同人以上プロ未満に収まってる素朴な面白さがこの作家の魅力なのだろう。後味の悪い話がほとんどないのも自分の嗜好にあっていて良かった。今後、ちょくちょく本棚から出して再読することになりそうだ。
★6 - コメント(0) - 2016年4月3日

これから先、何度も読んでゆくマンガとなるだろう
- コメント(0) - 2016年3月21日

なにか見たことがあるような気もするけど絶対にない世界観、かなりリアルな背景の中でデフォルメされた主人公の可愛らしさと来たら凄まじいです。最高の日曜日を送ろうとする話とか好きでした。
★1 - コメント(0) - 2016年2月12日

たくあんが好きでした。あとイルカがかわいい。
- コメント(0) - 2016年2月5日

一見普通のようでぜんぜん普通じゃない、静かにヘンテコな世界にはまってしまいました。
★1 - コメント(0) - 2015年12月27日

すき
- コメント(0) - 2015年12月19日

タイトルからして変わっていますが、読んでみるとこれ以外にない気がする。 「蟹に誘われて」この世か、あの世か不思議な世界へようこそって感じ。 「計算機のこころ」がなんとなくお気に入り。
★1 - コメント(0) - 2015年10月30日

同人誌の話がメインなのかと思ってたけど違った。索引つきなのがおもしろい。
★1 - コメント(0) - 2015年10月20日

枕魚でその作風に惹かれて読んだ作品、主観と客観の違いを描いた作品が多い気がする。割とむちゃくちゃなことを数コマの間にやったりして、それを特に起伏なく描く手腕がとても優れていると感じた。合間合間の日記ページもちょっと考えさせられる内容。まぶたの話や観測速度の話なんかは少し感心してしまった。
★2 - コメント(0) - 2015年9月18日

これは凄いな。。悪夢のようでもあり、ノスタルジックな懐かしさも感じる異界。発熱時に見る終わりのない夢のようでもある。『方彷の呆』は2chのきさらぎ駅を思い出した。『innovation』は怖くて泣いた。
★20 - コメント(0) - 2015年9月14日

シュールな世界が絵柄と相まって眼前に広がる。秀作短編集
★1 - コメント(0) - 2015年9月5日

この漫画ドストライクだ!誰が読んでも面白いんじゃないかと思う。
- コメント(0) - 2015年8月12日

ソムベーソバイはもともと仏教関係の法具で、起源はウパニシャッド哲学にあるとする意見もあるが、総じて宇宙の梵天を司る形態となっており、さらにはそれらは持ち手の運命を左右しかねない危険なものとされていた。だがオリエンタリズム華やかなりし18世紀のフランスにコレが持ち込まれ、何を間違ったか「これは中国の伝説にある宝貝の一種らしいゾ」と広まってしまい、さらにはその話が何周か回って房中術で使う性具とか暗殺拳法の奥義に使われるとか俗説がたっぷり流れたあと、最終的に子供が振り回して遊ぶ遊具となったのだった。嘘ぴょーん。
★1 - コメント(1) - 2015年7月27日

短編漫画集。とても面白かった。途中途中にある作者の日記も良かったし、最後になぜか索引があるのも笑った。収録された漫画のなかでは、"innovation"と"THE PERFECT SUNDAY"の2つが特に気に入った。
★1 - コメント(0) - 2015年7月14日

椰子の実発電、駅前商店街駅、人語を喋る、という「擬態」をする魚、おばあちゃんがくれる謎の玩具などなど、発想の奇抜さと、描きこまれた独特の背景で構成された脱力系シュールな世界。普段は見えない世界の裏側にふとしたことで入り込んでしまう感じが好きだなあ。
★7 - コメント(0) - 2015年7月14日

出納帳が手つかずのままだったことを思い出してしまった。
★2 - コメント(0) - 2015年6月3日

おもしろすぎる!
★2 - コメント(0) - 2015年6月1日

先に『枕魚』を読んだが、この『蟹に誘われて』も作品のモチーフに共通点が多く双子のよう。例をあげると「アルバイトでの不思議な体験」「船に乗って出かける」「異界に迷い込むが動物に案内され目的を果たす」「目的不明の機械」といったところか。ストーリーの整合性やカタルシスよりもリアルなのに幻想的な画と夢の中のような物語の調和を楽しむべき作品。「大山椒魚事件」で抱えられたサンショウウオや、「計算機のこころ」でイルカの計算機がリーマン予想を解きながら「うーん」と唸っている様子が記憶に残る。
★29 - コメント(0) - 2015年5月12日

panpanyaの他の作品に比べると、シュールではあるが、ギャグに特化した作品だと思います。相変わらず、夢なのか現実なのかわからないような、不思議で、不安げな雰囲気が構築されています。今作は、論理的だけど、予想の斜め上を行くオチが各話についていました。そして、今作の最大のオチが索引っていう…予想のはるか斜め上でした…。そういえば、あまり気にならなくなりましたが、世界観の説明なしに犬とかイルカが話し始めるのは、panpanya作品だけだと思います。
★14 - コメント(0) - 2015年5月8日

すごく変わった漫画だった。シュールで怖い所もあるけど、ブラックではなく、ふふっと笑ってしまうような読みごこち。写実的な背景とゆるキャラみたいな登場人物が違和感なく融合している。独特な世界観なのに、知っているような感じがするのは、夢に似ているからかもしれない。不条理なことが次々と起こり、しかしそれを疑問にも思うこともなく、受け入れている。目が覚めると記憶は急速に失われ、気分だけがしばらく残る。忘れてしまった夢の中の世界を散歩しているような感覚だった。
★11 - コメント(0) - 2015年3月24日

くそ面白い。この漫画の世界に住みたい…。ちょいちょい出てくる動物がみんな同じ顔なのが笑える。夢で見たような謎のストーリー。併収の日記も不気味かわいいというか、とにかくツボ。好きです。
★7 - コメント(0) - 2015年3月23日

蟹に誘われて/panpanya。前の単行本より怖くない。読みやすい。単に慣れたのか。相変わらず主人公の絵のいい加減さと、それ以外の部分の書き込み具合のバランスがとてもいい。表紙の見返しにまず吹いた。蟹の説明だけど、そこ作者紹介の欄でしょふつう。
★8 - コメント(0) - 2015年3月20日

夢のなかのような気分になる本でした。既視感?懐かしいようなでも新しいものも多い。何回も読みたくなります。
★3 - コメント(0) - 2015年3月8日

この不思議な空気感はクセになるな。ただ、漫画としてのまとまりは足摺り水族館よりよくなっているような気はするけど、その分ちょっと物足りなくなってるような気がしないでもない。
★4 - コメント(0) - 2015年1月14日

表紙左下の文章からしてすでに面白い。書き出しはこうだ。「蟹に誘われたことがある」…いや、蟹が誘っているというその感じ方がそもそもズレているというか、なんかおかしいのだが。「誘われる側も楽ではないが、蟹の持つ優美な外見と幾多の美食家を虜にするという豊かな食味、そしてその市場価値のことを思えば全速力で追いかける価値は十分にある」…何を言っているんだこやつは、という感じである。すばらしい。
★8 - コメント(0) - 2015年1月10日

変だ。 とっても変。 マンガを読んでるのに人の日記を読んでるような気分になるし、人の夢を見させられてるような気にもなる。 これはなんなんだろうか。 今までいろんなマンガ読んできたがこんな変なのはみたことない。 面白いかと言われればわからないと答えるが わからないのが、変だとは確実に言える。 何だろうこのもやもやさ
★6 - コメント(0) - 2015年1月7日

不思議な世界が当たり前のことのように描かれていて面白い。足摺り水族館に引き続き、フィクションなのかノンフィクションなのかわからなくなるような感じ。TAKUAN DREAMと計算機のこころがすき。
★3 - コメント(0) - 2014年12月14日

永遠に繰り返し読み続けてたい。
★3 - コメント(0) - 2014年12月14日

パイナップル男や商店街の案内人など、足摺り水族館と比べてファンタジックなキャラクターが多いためなのか、不思議の国のアリスと似た印象を受けた。モチーフもはっきりしていて読みやすいけど、不案内な水族館に比べるとあまりにきれいに収まりすぎていて物足りなさを感じる。
★2 - コメント(0) - 2014年12月10日

タイトルは変ですが、中身はもっと変です。
★3 - コメント(0) - 2014年11月18日

蟹に誘われての 評価:48 感想・レビュー:127
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