黒鳥―ブラック・スワン (白泉社文庫)

黒鳥―ブラック・スワン (白泉社文庫)
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黒鳥―ブラック・スワンはこんな本です

黒鳥―ブラック・スワンの感想・レビュー(174)

表題作の主人公マリアはつい最近まで御存命だったみたいです。 「緘黙の底」欲のはけ口を弱く幼い子に向けるのは本当に許せない。 恵に彩子先生がいて本当に良かった。2人とも魂の息を吹き返せると思いたい。 「鬼子母神」主人公の瑞季は母親の裏の顔を知ったので兄のように共依存にならなくて済んだ。 瑞季はモヤシくんや(良くも悪くも)友達がいたけど兄には…いなかったんだろうな。 それが共依存を加速させたのだろう。依存と愛情は違うことをまざまざと見せつける話でした。
★13 - コメント(0) - 1月25日

MM
短編集。どれも印象的で内容の濃い話。「黒鳥」元バレリーナの嫉妬からくる呪いにも似た深い情念。「貴船の道」愛人だった女性が妻の座になった時、喜びもつかの間今度は逆に自分が前妻の味わった嫉妬の念に駆られる立場になる話。「しじまの底」小学校の養護教諭が、実父から性的虐待を受けた女子生徒と接するうちにかつての自分の苦しい過去を思い出す話。「鬼子母神」二卵性双子として兄と比較されながら育った女性から視た母と兄の溺愛故の悲劇。どれも重い話で作家さんのテーマの掘り下げ方が上手いと思う。話の展開と見せ方が秀逸。
★10 - コメント(0) - 2016年9月22日

過去本掘り起こし
- コメント(0) - 2016年1月31日

怖い短編集。いずれも、執念や業が描かれていて、怖い。「鬼子母神」はぞっとするうえに父親に怒りが。「緘黙の底」はつらいけれど最後に救われました。しっかし、少女漫画も奥深いなぁ~。ナタリー・ポートマンのブラックスワンも思い出しました。
★6 - コメント(0) - 2015年12月24日

古本屋さんで購入。女の心に秘む闇をテーマにした短編集で、4作とも素晴らしい出来映え!思わぬ掘り出し物に嬉しくなっちゃいました。「恨んではだめ、嫉妬してはだめ」と強く自分を戒める人ほど、その内面に燃えるような感情を秘めているのだなぁ。山岸さんの繊細で美麗な絵が恐ろしさをより引き立てていた。「貴船の道」の文学性に脱帽。不倫の末後妻に収まった女が、自分も夫に不倫されるという話。自分の身にふりかかって初めて他人の苦しみを理解する。真理だわぁ。「鬼子母神」は父親を表札に喩えたり、兄の汗を視覚化する発想が良かった。
★10 - コメント(0) - 2015年12月22日

89
★1 - コメント(0) - 2015年9月26日

「緘黙の底」今でこそ週刊誌等で報道される父から娘への性虐待、虐待体験者であった女性教師が居なければあの女の子は更に酷い結果になっていただろう、そこに描かれる男性教師達の父だからと言う決め付けにゾッとする。「鬼子母神」母を菩薩、父を表札、そう認識する主人公の幼児期から成長の過程で真の意味が解る物語。父の浮気、母の長男への過剰な期待、家庭内の全てがマイナスへ向かい進むが母を鬼と認識した段階で主人公だけが地獄逝きの家から独立出来る、そこだけが救い。せめて読者はこの母親のようにならず表札の男と結婚しない判断を願う
★4 - コメント(0) - 2015年5月20日

型通りの役割に型通りの成功、その先に型通りの幸せがあるはずがない。そんなハリボテは現実の風が吹けばすぐに飛んで行ってしまう。しかし、時として人はハリボテに縋らなければいけないほどに弱い生き物だ。そんな弱い心の隙間に忍び込んだ情念は人を黒鳥や鬼子母神に変えてしまうようだ。
★1 - コメント(0) - 2014年11月6日

図書館にて。4作ともいい!古さを感じさせないよね。山岸さんのこの感じ好きです。父親が表札って感性がすごいなー。林あまりさんの解説の「裏アラベスク」説ってのがおぉーと思った。
★4 - コメント(0) - 2014年9月6日

読み応えのある短編4編。
★3 - コメント(0) - 2014年1月14日

図書館で食い入るように漫画を読む息子とは対照的に、感受性が錆びたオッさんは何を手にしてもなかなか頭に入っていかない。不世出の天才の作品ですらそうで、脳みその端っこをスースーとすべりおちていく。そんな中さすがは山岸凉子と唸った。短編4作のテーマはどれもどこかで見たような平凡なものなのに、表現は非凡。「緘黙の底」など性虐待のテキストとしてそのまま使えそうだ。引き起こされる情念は神経ネットワークの電気信号に過ぎないと要素に還元したところで意味はなく、そこに小説や漫画といった芸術表現の出番が残されているのだろう。
★1 - コメント(0) - 2014年1月12日

「鬼子母神」の、母親の期待に応えようと、爪先立ちするような虚勢を張るたびに兄がかく汗がとてもリアル。作品では妹が小さな袋に汗を集めているが、最終的には袋から溢れて兄は破綻してしまう。まるでアレルギーのようだ。何の?自己否定の。こんな自分は何かの間違いで、自分はやれば出来る人間なのだ、母の期待通りの人間なのだと、等身大の自分を否定して無理に無理を重ねてゆく。母親の期待に応えることこそが母親に愛されるたった一つの方法だと確信している。この物語ではそれが兄の誤解でも妄想でもなく事実だった。それが哀れであった。
★4 - コメント(0) - 2013年10月31日

黒鳥(ブラック・スワン):黒い気持ちになった時に読むとある意味おさまるかも。目千両。解説の「裏アラベスク」説はナットク。 貴船の道:チューリップが怖くなる。 緘黙(しじま)の底:二組5人の父-娘。忘れがたい物語。 鬼子母神:母-息子。現代は当時(H5年)よりさらに父権失墜進んでる気がする。
★2 - コメント(0) - 2013年6月5日

女のドロドロとした情念をゾクゾクする極上ホラーに仕上げた4編の短編集。どの短編も良いですが、嫉妬という後ろ暗い感情を生涯最高のブラック・スワンの踊りへと昇華させる『黒鳥』は傑作です。『鬼子母神』は母になることが怖くなるような恐ろしさがあります。少しトラウマです。
★3 - コメント(0) - 2013年5月13日

再読。女に生まれたという重荷がのしかかってくるような感じを受けた。全ての章で男性の描かれ方が辛辣(例外はモヤシくんぐらい?)。。 表題作はもちろんのこと、鬼子母神も好み。
★1 - コメント(0) - 2013年2月6日

父親を表札に例えるって、本当に天才だと思う。
★3 - コメント(0) - 2012年11月8日

女の業とは?みたいな話が盛り沢山。母として読むと色々考えさせられる内容が多い。
★1 - コメント(0) - 2012年9月15日

再読。女の業に囚われすぎずに前に進む主人公達の希望ある姿。名作。
★1 - コメント(0) - 2012年7月20日

●ブックオフ
- コメント(0) - 2012年4月12日

表紙の目ヂカラが半端ないです。やはり山岸作品はどこかヒヤッとする。ゾクゾクする。「黒鳥」のマリアの呪い、「貴船の道」の新妻の不安、「しじまの底」で恵がみせるあまりに痛々しい涙など。明るい話ではないけれど惹きつけられる。
★5 - コメント(0) - 2012年2月24日

「男の業」って言葉に、なんか、あぁ成る程なと思ってしまった。
★2 - コメント(0) - 2012年2月24日

『人の業』の短編集。でも山岸先生の他のホラーよりも救いがある作品が多い気がする。主人公の女たちがちょっとタフだからかな?
★5 - コメント(0) - 2012年2月23日

アメリカンバレエシアター創設者、バランシンの妻マリアを描いた作品。バレエ漫画の第一人者といえば山岸涼子、な私なんだがテレプシコーラといいやっぱり怖い。バレエって、映画といい人を狂わせるのかな…、見るの好きなんだけど。
★4 - コメント(0) - 2012年1月21日

装丁、祖父江さんなのかー。
★2 - コメント(0) - 2011年9月26日

なにげに装丁が祖父江さんでびっくり。「緘黙の底」の先生が最後に救われてほんとうによかった……でも基本的に苦い読後感が残る作品が多かった。重い。でもこの重さは人間に必要な重みだ。
★4 - コメント(0) - 2010年2月17日

「家族」、「子供」「夫婦」がテーマかな?奥が深いというか、深読みしたい作品ばかり。特に「貴船」、いろいろ考えちゃいます
★3 - コメント(0) - 2010年2月14日

山岸さんは、人の情念を描かせたらうまいなぁと思った。
★2 - コメント(0) - 2010年1月18日

黒鳥/貴船の道/しじまの底/鬼子母神
- コメント(0) - 2007年1月1日

表紙の目。
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最近の映画の「ブラックスワン」を作ったスタッフの中に、この作品を知っている人がいたんじゃないだろうかって思っているのは私だけ? バレエの世界の後ろにある、家族の歴史、個人の体験、激情、執念。愛憎の様相を描いて迫力ある作品。
★6 - コメント(0) - --/--

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