フロム・ヘル 上

フロム・ヘル 上はこんな本です

フロム・ヘル 上の感想・レビュー(358)

「切り裂きジャックが出て殺す!」という思いの外シンプルな話の根幹の枝葉に凄まじいまで情報量が絡みついた奇書。評判は知ってたけど……すごい!馬の中から出てきたり女の子だったりとサブカルチャー界隈では大人気なジャックだけど、本作はもうこのコミックが書かれるために一八八八年の事件はあったと思えるぐらいのヤバさ。話の流れは理解出来るが話の半分も理解出来ない。でも花を嗅ぐエレファントマンが暗黒カッコいいってのだけは判った。
★3 - コメント(0) - 3月5日

切り裂きジャックを題材に、オカルトな話も絡めながら進んでいく。白黒画面でかつキャラの顔もはっきりしないシーンが続くので、絵でキャラを覚える自分には展開がわかりづらくなる部分もある。しかしそれはそれとしてオカルトサスペンスとして面白い。
- コメント(0) - 1月21日

「切り裂きジャック」とは何者か、目的は、どのように創られたか。 もう見入るしかない。 真っ黒なロンドンの貧民街を舞台にした大傑作。
★2 - コメント(0) - 2016年12月30日

下巻の解説を読みながらの再読。なぜか顔を見せないエマの正体に気付く。これが下巻の伏線になってて驚いた(こう見ると、女性陣の見分けのつかなさすら伏線に思えてくる。)第四章の太陽と月、男性原理と女性原理の対立についての魔術的意味も、朧気ではあるものの掴めた気がする。それにしてもガルの初めての犯行と、ヒトラーの懐胎を重ね合わせる演出に震えた。狂気と殺戮の20世紀 はジャックザリッパーから始まったということなのか。
★3 - コメント(0) - 2016年8月13日

ちょうど現在森アーツセンターにて「ルーブルNO.9」という9番目の芸術=漫画の美術展をやっている。色んな雑誌でフランスの漫画特集がくまれている。フランスの漫画は基本カラーでリアルな画。BD(バンド・デシネ)と呼ばれているようだ。そんな知識も無く、てっきりルーブルNO.9関連と思い込み読んでしまった。これはアメリカの作品でBDとは違うようだ。グラフィックノベルとのジャンル。19世紀のロンドン、切り裂きジャックの話。モノクロでその画はなかなかリアルでグロく恐い。エレファントマン登場。「第4の次元」って???
★30 - コメント(0) - 2016年7月28日

抽象的でメタファーに満ちた韜晦な物語。表層的には切り裂きジャック事件をモチーフに王室のゴシップを抹殺すべく行われた連続殺人という体裁をとっているがその実……。という話。表面的な物語はわかりやすいのだがその実行犯の真なる目的、つまりは犯行動機がイマイチ捉えにくい。理性と感性。右脳と左脳。理性により封印された感性的な部分を(アポロンとかディオニュソスとかのニーチェ的なアレ)解放すべく、ロンドンという都市に秘められたキリスト以前の土着信仰的な象徴(ここらへんよくわからなかった)のもとで儀式(すなわち人間の解体)
★1 - コメント(1) - 2016年4月17日

2015-2016年越し本。感想は下巻で。とりあえずジョニデの映画は観なかったことにしたい。
★15 - コメント(0) - 2016年1月1日

19世紀ロンドンに起こった切り裂きジャックによる殺戮の神話。それをモチーフにしながら当時のロンドンの様子や犯人像、操作の様子を描いたグラフィックノベル。タイトルは切り裂きジャックが送ってきた手紙にあった文章『地獄より』から取られたもの。彼(彼女かもしれんが)の犯行は一応写真が残されているので実際の写真をネットでいくらでも見ることができるけれど、血が苦手な自分は二秒でギブアップでした。物語としてのどす黒いものはいくらでも読めるけれど、リアリティをもって眼前に突きつけられると駄目ですね……。
★5 - コメント(0) - 2015年9月24日

so
二週目。
- コメント(0) - 2015年8月16日

発売当時、読友さんの間で評判になっていたけど、怖くて見られなかった本でした。切り裂きジャックの正体を膨大な歴史考証を交えながらオカルトSF的に描いたコミック。ヴィクトリア女王の典拠医でフリーメイソンの一員であったとされるウイリアム・ガルを切り裂きジャックを見定めた上で彼の論理の狂気性と核となるサイコパス性を「揺籃から墓場まで」の救済法を歌いながらジン横丁や癲狂病院などヴィクトリア朝の暗部を曝け出す。アニーが殺される前に窓から覗く人物に対するガルの狂気に満ちた目とアニーが発見されるまでの穏やかな様子に戦慄。
★31 - コメント(2) - 2015年6月3日

序盤は人物が誰が誰やら分からず混乱した。ストーリーとしてはそこまで複雑ではない。解説過剰なロンドン名所めぐりのようなところは非常に面白かった。下巻はこれから読みます。期待。
★2 - コメント(0) - 2015年5月9日

「第四の次元とは何か?」アラン・ムーアの魔術的想像力が紡ぎ出した19世紀ロンドンの闇と切り裂きジャックのカオス神話。フリーメーソン会員のガルが女王の意志を実行すべく、王家の醜聞を握った「黙示録の四売女」を始末していくが、なぜか犯行途中にロンドンの未来を幻視する…第四の次元に至る方法論を説明する第四章が異常に難解。見開きで左右が対象になるように描かれた絵など、コマ割りが凝っていて面白い。切り裂きジャックの前提知識が無いと分かりにくい。あっても全く先が読めない。
★4 - コメント(1) - 2015年4月19日

難解☆ロンドンをぐるぐる馬車で走り回る章は半分心が折れて読み飛ばし気味でした。ただ、ロンドン塔のブランやワタリガラスが飼われているというくだりは最近読んだ本で知っていたので、ここでも出てくるもんだなあと興味深かったです。切り裂きジャックが何故出現するに至ったか、の話は虚構でありながらどこかリアルで、暗くて汚くて臭いのひどい霧の都の描写とあいまって鬱々としました。下巻もがんばって読んだぞ!
★4 - コメント(0) - 2014年11月4日

傑作。個人的にはウォッチメンより好き
- コメント(0) - 2014年9月9日

アラン・ムーアが描く切り裂きジャックが跋扈する十九世紀末期のロンドンを舞台にしたコミック。とにかくすごい。各章ごとのエピソードをどう完結するか楽しみ。
★2 - コメント(0) - 2014年6月9日

「箱ってのは、ときどき、不思議にぴったりはまりこむことがある。すごく開けにくい奴がある。何が入ってるのかわからない。そんなふうにぴっちり閉じてる箱だと開いたとき、中から何が出てくるかわからないんだ」
★2 - コメント(0) - 2014年3月13日

予想よりコマはみやすかった。そして、圧倒的な情報力のシーンや行動、文章が流れるに流れ、結構分厚いのだがあっという間に読んでしまった。確かに、まだ上巻だけだがアラン・ムーア……恐るべし……。
★2 - コメント(0) - 2014年2月28日

+「本書をポリ-・ニコルズ、アニー・チャップマン、リズ・ストライド、ケイト・エドウズ、メアリー・ジャネット・ケリーに捧げる。きみたちの存在と死、あらゆることの中で、それだけは確かなこと。おやすみ、お嬢さん。」以前、冒頭の献辞を読んで読みたいと思っていた。ゆるぎないことだけを記した冒頭で、すでにぐっと胸を掴まれた。四章を手にロンドンを歩き回りたい。読書中も地図必携~。
★2 - コメント(0) - 2014年2月9日

読んでて頭が重くなる。名前がたくさん出てくるし絵も人物が判別しづらい。ロンドン巡りの第四章は苦行。どこまで理解できてるんだろうか。でもおもしろいし先が気になるからもう一度ザッと読んでから下巻にいこう。
★2 - コメント(0) - 2013年8月25日

第四の次元とは何か。 本当に、眩暈のするような、漫画と書くのも何か違う気がする話でした。 時間を越えたらそれはつまり、次元だと個人的には思っているのですよ。人のいう平面のように存在する諸々の変化の様相に、すべらせた筆の跡が見えるならば、随分と怖気の走るものですよね。 個人的に表紙がすごい好きです。
★1 - コメント(0) - 2013年7月17日

切り裂きジャックのお話。
★1 - コメント(0) - 2013年5月5日

針で描いたような絵がココロをシクシク刺すような。娼婦達の苦しい生活を掘り下げて描いている所がその鋭さをいや増している感があります。ディオニュソスとアポロンの話は自分の中でも作中でも混乱してしまっている様に思えるので、どうまとまるのか下巻に期待。
★2 - コメント(0) - 2013年3月26日

な、なにー?
- コメント(0) - 2013年2月24日

「議論の余地なく神々が存在する場所、それは我らの精神の中だ。偉大さも怪物性もそのままにそこにある」「地図とは可能性だ。正しく測れば想像をはるかに越えた知識の富を与えてくれるやもしれぬ。この都市の石組みに隠された象徴は我らの夢の海底に埋もれた眠れる神々をも揺り動かす雷鳴を轟かすだろう」「医師たるガルは言う。『神と会話を交わすのは狂人だけだ』 人たるガルは返す。『ならば、誰が正気なのだ?』」
★4 - コメント(0) - 2013年1月21日

これはコミックではない。いまも、たくさんの声がワサワサとひびいていて、たくさんの人陰が点々滅々している。後味の悪いめまいだ。第4章だっけか、御者を連れて都市を語るあたりがヘトヘトに疲れるほど秀逸。この本もふくめて、都市が主人公とか言って評するのは、どこか陳腐で恥ずかしい。
★2 - コメント(0) - 2012年11月30日

全編に渡るモノクロ表現やコマ送りのような動きが、深くのめり込むほどその陰鬱さとは裏腹に思いのほか鮮烈になっていく。ヴィクトリア朝の風俗、切り裂きジャック事件、フリーメイソンに古の神々、先の見えない構成と奥行きの深さに眩暈を覚えるばかり。正直なところ、まだ馴染み切れないうちに始まったサー・ウィリアムのロンドン名所巡りと長い長い語りには一瞬もう放り出そうかと思わないでもなかったが、魔都ロンドンにおける帝都物語的な様相を呈するあのパートに心惹かれたのも事実。社会の闇、精神的な闇、物理的な闇の中、怪物は暗躍する。
★8 - コメント(0) - 2012年11月21日

白黒なのに赤い血が見える
★1 - コメント(0) - 2012年10月8日

「わたしは全部でっちあげた。でも、そいつは全部本当になった。そこだよ、可笑しいのは」
★1 - コメント(0) - 2012年10月2日

ヴィクトリア時代のロンドンを舞台としながら、突如現代(?)のコマが現れる謎。手垢のついた題材ながら、一筋縄ではいかない予感。下巻に期待。
★4 - コメント(0) - 2012年8月29日

「ウォッチメン」も読みました。「V」も読みました。これを読まずにすますわけにはいかない。でも、高いからね。上・下巻で5,200円。しかし、買って損はしない内容。充分オツリがきます。 「ウォッチメン」の附録のシナリオでわかるように、ムーアは1頁3×3のコマ割の1コマずつに何をどう描くか細かく指示していく。それは日本のマンガの原作者よりも映画の監督に近いようです。 あえて、モノトーンで描かれた血塗れの物語。気がつくと、ヴィクトリア朝ロンドンの薄暗く猥雑な町を、僕等はジャックと肩を並べて歩いています。
★4 - コメント(0) - 2012年8月5日

行っては戻り、読み流しかけては立ち止まり、結果としてじっくり読むことで味わうことが出来たのは、切り裂きジャックの事件を主題にしつつも、それだけに終わらない壮大な感覚だった。下巻を早く読みたい。
★3 - コメント(0) - 2012年4月23日

ガルが見る未来予知(幻覚?)がどういう風に帰結するのか気になる。フリーメイソンの薀蓄爆撃のとこは個人的に超しんどいが、絵柄と相俟って魔術的な怪しさが暗黒街描写に奥行きを加えているのは好き。しかし、読メの読者数だけ比較しても上→下巻にかけて400人程ギブアップしてるのを見るに、やっぱ読む人を選ぶよな、と(好きな人はすごいハマるんだろうけど)
★1 - コメント(1) - 2012年4月19日

正直に言うと、上巻だけではこれが何の話なのかさっぱり分からない。切り裂きジャック事件を描いた話なのはわかるにしても、無意味な証言、何度も繰り返される目撃、一度出たきり登場しない事物、謎の幻視などは何を意味するのか?…実は親切にも下巻付属の補遺にすべてが書いてあるのだが、ここは耐え忍んで何も情報を得ず一気に読み切ってもらいたい。世に伏線の巧妙な作品は数あれど、「何を描いた作品なのか?」から騙しきられた作品はこの「フロム・ヘル」くらいのもの。できることなら、未読者は感想文やレビューに触れないほうがいいと思う。
★2 - コメント(0) - 2012年4月13日

読みづらいけど、理解できるまで何度も読みたくなる本。当時の風俗が描かれており、本当かどうかは判らないが、興味が持てた。切り裂きジャックの他の本も読みたくなる。色んな説がある様だが、それらを俯瞰した本は無いのだろうか?
★3 - コメント(0) - 2011年9月13日

切り裂きジャックの話でフリーメイソンが出てくるとは思わなかった。ちょっと読みにくいが、重層的な世界観が魅力的である。
★1 - コメント(0) - 2011年7月28日

4章の博士と助手のロンドン巡りがおもしろかった。異端や異教について語られる時、よく子殺しがでてくるのだが、女神を封じるためとは…。なるほどと思いました。終わるころに人物が見分けられるようになったので、また読んでみよう。
★1 - コメント(0) - 2011年2月1日

上巻でここまで死ぬんですか。(稲)
★1 - コメント(0) - 2011年1月12日

伝説的マンガにして呪術的な側面を持つ本作。ヤーーブルゥオオオンという詠唱は疲れてくと頭の中でリフレインされます。
★2 - コメント(0) - 2011年1月4日

大きなページを利用しての、同じ構図をいくつか並べて動きを表現する技法?が目新しかった。新解釈は意外性と納得の半々ぐらいでちょうどいい感じ。(ローウェル嬢)
★1 - コメント(0) - 2010年12月20日

フロム・ヘル 上の 評価:58 感想・レビュー:93
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