片手の郵便配達人

片手の郵便配達人はこんな本です

片手の郵便配達人の感想・レビュー(107)

戦争ものとは思えないほど、坦々とした毎日が書き連ねてあると思ったら、徐々に戦況は悪化して。日常が非日常になっていく様が恐ろしい。
★2 - コメント(0) - 3月20日

NAO
戦争とは不条理なものだから、それに関わることすべてか不条理だということはよく分かる。戦争に英雄を期待してはいけない、希望を持ってもいけないと作者はいいたいのだろうが、それでも、このラストはあまりにも残酷で、読後感は最悪。戦争に息子をとられた悲しみが母を狂わせてしまう悲劇、その母が新たな被害者を生み出してしまう悲劇。せめて、いつの日か、主人公の冤罪が晴れる日が来るのを祈るばかりだ。
★57 - コメント(0) - 2月20日

とにかく結末が余りにも衝撃的で不条理。読後感も最悪。しかしこの作品が良くなかったということではない。戦争というものはそれ以上に残酷で悲惨で不条理だと認識するべき。終戦を迎えて全てが終わり、全てが御破算になるわけではない。それをストレートに表現していると自分には感じた。今現在の社会情勢を思うと、いつになれば人は歴史から学ぶのだろうかと考えてしまう。
★5 - コメント(0) - 2月19日

結末がやりきれない。それまでは戦争中とはいえども、静かな日々の暮らしが描かれていたのに。
- コメント(0) - 2月12日

今流行りの映画のように、国がなにを目指しているのであれそこに生きている人はただその時代の中で日々を生きているだけ...たとえそれがヒトラーの国であっても。舞台はドイツの中心部にある素朴な田舎町。時代の流れの中心とはすこし離れたところで、人々はどこかぼんやりと、でも確かにその中に生きている。戦時中でも、青年たちはそこで始めての恋を知る。主人公の青年もまた、地元の人々に見守られながら、日々郵便配達の仕事に励み、思いがけず恋をする。...だが、現代にこんな物語が許されうるだろうか?手を離しかけた瞬間の暗転。
★1 - コメント(0) - 2月10日

幸せになれるかな?と思ったとたんの重いオチ。ただ死を受け入れてるという雰囲気を感じる。
- コメント(0) - 1月29日

戦争で片腕を失った郵便配達人のヨハン。「愛情と、ふるさとを思う心をどれぐらい携えて歩んでいけるか、人生はそれにかかっている」「愛は力を、故郷は根っこを与えてくれるから」と母の言。しかし戦場は遠く、美しい村の風景と恋で終わりではなかった小説だった。
★37 - コメント(0) - 2016年11月24日

FK
ナチスドイツを描いたものは、どうしても重苦しいものとなる。映画でも小説でも。銃後の人々の生活が、ヨハンの視点から描かれる。それは当時のドイツの人々の生活実態に即したものであろう。なぜなら、著者は1928年生まれで、この小説は1944年から翌年春にかけてのことが書かれているので。全22章で、各表題は素っ気なく「1 1944年8月」の形で以後1945年5月まで月ごとになっている。小説はハッピーエンドになるとは思ってなかったが、想像以上に酷薄かつ無情なものだった。それが戦争の結末というものだろうとは思うが。
★3 - コメント(0) - 2016年11月14日

戦地で左手を失う出来事から始まると予想していたので読み始めも意外だったが、最後、なんとなく明るく終わるのだろうと思っていたので余計に驚いた。あとがきも含めて、いろいろな意味で考えさせられる作品だった。
- コメント(0) - 2016年10月1日

戦闘が終わる=平和ではないこと。戦争の爪痕、理不尽さを伝えるために、このラストは必要だったんだと思う。余韻の中、あとがきで他人事ではないとつきつけられる。容赦のなさがよかった。
★3 - コメント(0) - 2016年9月30日

結末で息を呑んだ。それまで、厳しい状況が描かれてはいたが、どこかのどかな部分があった。しかし、この作品は、結末で、戦争がいかに残酷で、人を壊してしまうのか、一層鮮明に、強く、読者に、訴えることに成功している。
★1 - コメント(0) - 2016年9月13日

なんじゃこれ⁉︎と思ったのが正直なところ。あの美しいプロイセンの風景とヨハンの人となりに気持ち良く読み進めていたのが最後に裏切られる。 この全てを戦争のなせる皮肉というなら、たかが小説ごときに残酷すぎないか。
★3 - コメント(0) - 2016年9月8日

片腕になってしまったのは戦争のせいです。郵便を配達して歩く人々の生活も配達人の生活も、戦争の中で、日常の中で、偶発的な理由で変わってしまいました。
- コメント(0) - 2016年9月1日

【市立図書館本】作品のまさかの結末に唖然としてしまった。戦争とはこんなにも人を狂わせてしまうものなのだろうか……。戦争の前線で戦っている人たちだけではなく、直接戦争と関わっていなくても、否応なしに“戦争”に巻き込まれてしまう人々。本当に戦争は理不尽しか生まない。
★73 - コメント(0) - 2016年8月30日

図書館本。★★★★☆ 第二次大戦下のドイツ。小さな町にもナチスの風が吹き荒れる。最後の一頁まで戦争の愚かしさが描かれる。戦争は終わっても悲劇は終わらない。どこの国も同じ。
★61 - コメント(0) - 2016年8月28日

ドイツへの旅のお供に。出発前に同じ作家の『みえない雲』を読み、衝撃と感銘を受けて。戦地で片腕をなくし、故郷で郵便配達にいそしむ青年ヨハンが主人公。戦闘場面を描かずして、戦争が辺鄙な田舎の人々にもたらした様々な悲劇を静かにじわじわと伝える。戦争はごくごく普通に暮らしていた人々を加害者にも被害者にもさせる。この人たちがなぜこんな目に、こんなことにという出来事が起こり、人の優しさと残酷さを同時に味わうことになる小説である。本作も読みやすく、かつ衝撃的だった。他の作品も読みたい。
★31 - コメント(0) - 2016年8月11日

1944年~1945年のドイツ。戦場で片手を失った郵便配達人のヨハンと、大切な人からの手紙を待つ村人たちの話。激しい戦場のシーンなどは一切無いのに、「黒い手紙」によって、戦争が他人事ではないと何度も思い知らされます。理不尽で容赦のない結末にショックを受けました。
★4 - コメント(0) - 2016年8月8日

実直で真面目なヨハン。村の人々たちにも信頼されて勤めに励んでいる。それなのに、こんな最期をむかえるとは・・・。ショックだった。
★2 - コメント(0) - 2016年7月27日

左手を失い功労者として除隊した郵便配達員17歳の少年ヨハン。山々に囲まれた急な坂のある7つの村に15キロ以上の郵便物を徒歩で渡し歩き、遺族に戦地からの訃報「黒い手紙」を届ける。1945年5月ヒトラー自殺後、酪農場も郵便も操業停止した村にロシア兵が攻め込む。亡き母と同じ助産師である恋人イメイラとの再会を信じ生きていたヨハンを待ち受ける最後、常に身に着けていた除隊証明書が生死を分ける。祖国の貢献と信じて死んでいった多くの若者の無念。戦地から生還し村に戻った負傷者の地獄に目を覆いたくなる。▽図書館
★20 - コメント(1) - 2016年7月19日

戦争の悲惨さを描いた秀作だと思う。郵便配達人の主人公の誠実な人柄が気持ちを温かくしてくれる。そしてラストの衝撃は大きい。
★3 - コメント(0) - 2016年7月19日

舞台は第二次世界大戦下のドイツという重いテーマだが、銃後の様々な人々の境遇が、郵便配達の青年との交流を通して静かに淡々と描かれていく。終わり方はあまりにもあっけなく衝撃だが、実は序盤から伏線が張られていたことに気づかされ、やるせない気持ちが残る。
★2 - コメント(0) - 2016年7月17日

まさかの結末に唖然
★4 - コメント(0) - 2016年6月19日

★☆☆ 読了後、思わずため息を吐いた。ダンスインザダークを見た後に良く似た虚無感。第二次世界大戦敗戦前1年間のドイツで、片腕を無くして戦地から戻ってきた若く誠実な郵便配達人の話。
★3 - コメント(0) - 2016年6月13日

読後の衝撃冷めやらぬまま、後書きの「戦争は人を選ばない」の言葉にハッとする。第二次世界大戦が終末を迎えようとしていた頃のドイツの村々での日々。辺境の村にも戦争の爪が容赦なく襲いかかる。自然と共に穏やかに過ぎる生活の中、生と死が淡々と巡りくる。報われない。全く。これが戦争がもたらした現実というものなのかもしれない。私達はもっと学ぶことが必要だ。これから生まれてくる子供達が戦争に行かなくても済むように。諦めなくても済むように。
★25 - コメント(0) - 2016年6月8日

最後まで読み進めていたら、ラストのラストでとんでもない衝撃が!! ( ゚д゚)マジでこんな顔になってしまった。戦争の悲惨さを伝えながらもどこか暖かい話だったけど、締めは希望ではなかったのね。なんか残念で悲しい気持ちになった。
★7 - コメント(0) - 2016年6月5日

銃を持って戦うことだけが戦争ではないのだ、もちろん。ろくな訓練も受けず前線に送り込まれ、その二日目に左手を失ったヨハン。故郷で郵便配達人に戻った彼は、毎日歩いて周りの村々に郵便を届ける。戦地から届く手紙は、彼らのその時点での生存を知らせるものであり、また「黒い手紙」が交じっていることもある。村の人はヨハンを待ち、また彼が来ないことをも願っているのだ。美しいドイツの田舎の風景と、どこも同じような人間模様。いやます不穏な空気はそのまま物語を終わらせてしまう。この物語をすぐに消化することはできない。
★9 - コメント(0) - 2016年6月4日

戦争により左腕を失くしたヨハンは雨の日も雪の日も長距離を歩き村人に手紙を届ける郵便配達人。そんな彼がモウロク婆さんの所為で…。こんな理不尽なことってないよ。
★3 - コメント(0) - 2016年6月1日

ドイツ、戦争とくればナチスが思い浮かび、加害のイメージが強かった。だが膨大な被害者達の描写に、戦争にどちらか一方はないんだと改めて感じた。季節の描写も素晴らしく、読みやすかった。
★4 - コメント(0) - 2016年5月30日

『しかし日本も・・・周辺国において非道な行いをしました。その事実とどのように向き合ったのでしょうか。・・・個人も国も、謙虚になる必要があります。いかなる場合も、過ちを否定したり、事実をもみ消したり、隠そうとしてはなりません。罪を認め、心から詫び、できるかぎりの償いをして、・・・(p233、「日本の皆さんへ」より)』オバマ大統領の広島訪問に対して中国外相の南京を忘れてはいけないとのコメントを報ずるNHK、「いわゆる南京事件とは中国人を多数殺したと言われる事件」と。まあ、NHK、人でも国でもないんだけどね。
★6 - コメント(0) - 2016年5月26日

R
第二次大戦末期のドイツの寒村を舞台にした小説でした。凄い重い、そして衝撃のラスト、読み終えて思わず、つらいと呻いてしまった。戦中の生活を丁寧に描いた内容が心をすり減らしてくるようで、日本の敗戦を扱った小説と似た雰囲気ながら、より一層暗いというか、敗色が濃い印象を受けました。戦争そのものの哀しさと、敗戦を被る恐怖というべきか。言いえぬ暗さ、敗色が忍び寄る冬の情景が、どうにも重くのしかかってくるような読後感でした。
★32 - コメント(0) - 2016年5月19日

お気に入りさんのレビューで気になって借りた。大東亜戦争、ドイツでの物語。片手になってしまった郵便配達人の日常が淡々と進むが、繰り返しのような平凡な村に確実に戦争の影が強くなっていく。ただの郵便配達なのに戦争の様子が浮き出てくる。ラストは思わず息をのんでしまった。読後、辛い気分になる。
★5 - コメント(0) - 2016年5月15日

そんな~(゜o゜;)!・・・と思ったけど、やっぱりこれが戦争の現実なんだよな。
★3 - コメント(0) - 2016年5月13日

淡々と、時にはほっこりと進んでいく物語の世界に没頭してました、終盤直前までは。厳しい冬が終わり暖かな春を迎えるラストにコレなのか??と茫然と立ち止まった直後「日本の皆さんへ」で谷底に突き落とされました。私たちは何もしていない、してこなかったんだーと思い知らされた後書きが、この本の本題(の一部)なのかも。
★7 - コメント(0) - 2016年5月12日

第二次世界大戦中のドイツが舞台。母子家庭で育ったヨハンは、従軍してまもなく片手を失い、故郷に戻されて郵便配達をしている。短い従軍期間に母も亡くし、独り暮らし。地域の人たちに待ち望んだ手紙を、そして「黒い手紙」(訃報)も、淡々と届ける。ヨハンの控え目で温かくさりげない優しさは、様々な知らせを受け取った人々を静に支えている。戦時下の物語らしい、切なさ、悲しみと、切実な優しさに満ちたストーリーだ。但し、結末は現実の不条理を描ききっている。あとがきもドイツの戦後思想が読み取れ、感動した。
★6 - コメント(0) - 2016年5月8日

のどかな村と、その対極にある戦争の最前線。最初は遠かった二つの距離が、少しづつ縮まってくる。そして、最後にそれが交わった時の衝撃。
★3 - コメント(0) - 2016年5月2日

激しい戦闘場面などないのに 恐い戦争の物語だった  淡々と語られるだけなのに・・・ さらに なんという終わり方なのでしょう 久々に ショックな本だった
★5 - コメント(0) - 2016年4月24日

仕事から帰宅する電車の中でラストを迎えてしまって、重たい読後感をどうやり過ごそうかと辛くなってしまいました。「戦争が終わりました。さあ平和がやってきます」ではないということ・・・。仕事柄、「希望が見えるラスト」が王道の児童文学・YA文学を読むことが多いので、久しぶりにこういう感じの本を読みました。私たちは(私は)「自分自身の目」で物事を見極めているのだろうか・・・しばらく色々考えそうです。
★12 - コメント(0) - 2016年4月22日

「人間」の掘り下げレベルはヤングアダルト。アレクシエーヴィチや「ブラッドランド」を読んだ後では、なんとも薄味&人間の造形も定型的に見えて物足りない。酷評ですいません。
★10 - コメント(0) - 2016年4月21日

後から思い返せば思い返すほどいろいろなことを考えされられる作品。
★3 - コメント(0) - 2016年4月15日

1944年大戦末期のドイツ、17歳のヨハンは戦線で左手を失い故郷で郵便配達をしている。彼は毎日鞄一杯の手紙を届ける仕事を愛しているが、「黒い手紙」(戦死通知)の配達は村人をよく知る彼にとって辛い役だ。だが彼は家族と共に心を痛め誠実に役目を果たしていく。戦争の影の中でも彼が歩く山あいの風景は静かで美しい。だからこそ平和が戻った矢先の「無意味な死」に言葉を失ってしまう。彼の願い「丸くなってどこかへ潜り込み、冬眠したい(略)春の希望に満ちた日に温かい太陽の中で目覚める。そんなことができたら」を思い返し胸が詰まる
★7 - コメント(0) - 2016年4月9日

片手の郵便配達人の 評価:100 感想・レビュー:65
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