死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

死すべき定め――死にゆく人に何ができるかの感想・レビュー(100)

「死すべき定めとの闘いは、自分の人生の一貫性を守る闘いである」必要な時に再度読み返そうと思う 今後の残された時間の中で何をするのが優先順位高いか?を本人に聞くのはとてつもなく難しいとは思うが、でも必要なことだしきっと聞いたほうが後悔はないはず…
- コメント(0) - 3月12日

いつか必ず訪れる死。終末の選択をどのように医療側が提案できるのか、医療の進化にともないどこまで積極的治療を行うのか、ホスピスへの移行などは重要な課題。そして若い時間は無限にも感じていた時は過ぎ終末をどのように迎えるのか、また自身の親に迎えさせる事ができるのか、頭をよぎる。著者の経験や家族を真摯に記した良書。
★7 - コメント(0) - 2月28日

現代の高齢者福祉や終末期医療は管理の都合や安全性の重視、現実に向き合うことへの恐怖や後ろめたさなどから、かえってケアを受ける人たちにとって望ましくない結果を生んでしまっているのではないかと問題提起をした本。患者や家族側の事情や医療者側の事情、そうした問題に取り組んでいる人々の姿が、著者の経験した症例などの具体的なエピソードによって鮮やかに描き出されています。こういうテーマは暗くなりがちですが、ところどころ笑えるところがあり、読後感も爽やかでした。引用される文献から著者の教養の深さを感じられる本でもあります
★2 - コメント(0) - 2月24日

親が元気なうちに口座の情報、老後の方針を確認しておけというけれど、それはあくまで世話をする私達側の都合の話で(それは間違っていないと経験から言えるけれど)、その人らしい最期を送るためにはその人が大事にしているものや考え方のほうを知る必要がある。 医療が人生の最期の局面で役に立っていない、というのは、祖母の介護をしたこともあってなんとなく実感の湧く話だった。ただ本にもあったように、加療を諦める、という決断は私達1人でできるものでもなく、簡単ではない。
★1 - コメント(0) - 2月14日

人はいつか死ぬ。しかし現代ではどう死ぬかに考えを巡らせる機会はほとんど失われている。なぜか?人の命が尽きる、その今際の際まで医学にできることがあるからだ。これは医療発達による表裏のようなもので、病が急速に人名を奪った一世紀前とでは、死の実感に大きな隔たりがある。現代では、良くなる可能性が残っている限りにおいて、死のイメージは敬遠され、死にゆく人が何を望むかは顧慮されにくい。著者は現役の外科医でいながら、こうした終末期にある人に残された時間の大半が、過酷で辛い治療に当てられてしまう状況を直視し、(続く)
★11 - コメント(2) - 2月13日

死に行く人に何をすべきかが、具体的な家族で描かれています。在宅の緩和プログラムが日本でも普及してほしいと思いました。
★3 - コメント(0) - 2月5日

なんだろう.. 私の読みが浅いせいだろうか、内容が響いてこない。
★1 - コメント(0) - 2月4日

評価C
★3 - コメント(0) - 2月2日

非常に勉強になった。人生の残りがわずかになった人が何を望むかということを、体調が悪くなる前からきちんと対話しておくことが必要だということ。必ずしもそれが医療によって実現できるものではないということ。両親がこれから年をとっていく中で、もしものことが起こった時に何を考えていけば良いかを教えてくれるような本だった。
★2 - コメント(0) - 1月29日

宗教関係者には読むことを強く勧めたい。
- コメント(0) - 1月3日

医者として、息子として、死と直面した人々や家族とそのやり取りなどを通して、現代人の死を考える。医学の発展は、延命に貢献した。結果、現代人は唐突に迎える死を先延ばしにし、つらく苦しい長い終末期を過ごすことになっている。この医学の功罪の結果に対して、人も医療も準備は整っていない。本人も家族も心身ともにこの負担を担う術を知らない。社会のシステムにも大きな負担になっている。その現実を考えさせられた。愛と現実に、率直に向き合う著者の記述は感動的ですらある。正解は見えないが、糸口が見えるような一冊。
★17 - コメント(0) - 2016年12月31日

【読了:死すべき定め】家族の中に高齢者がいるか、自分自身が50歳を過ぎているなら、すぐに手に取るべき一冊。私の「今年のおすすめ10冊」に入れたい優れた作品。無意識のうちに避けていた「老いと病」について考えを改めるきっかけになった。「終活」などというタイトルの付いた本は全部脇へ押しやって、先ずは黙ってこの本を最後まで(訳者解説も秀逸)読むべき。もしかしたら人生観が変わるきっかけが得られるかも。
★6 - コメント(0) - 2016年12月29日

医療者や、対人援助職はもちろんのこと、あらゆる人が一読する価値があると思う。
★1 - コメント(0) - 2016年12月25日

長く意識不明の状態が続いた末に叔父が亡くなった。強く想いを残した娘は、毎日病院に通い献身的に介護した。私には、彼女の想いが叔父を引き留めているように映った。それはひとつの父娘の形であり家族の形であって、必要な経過だったのだろうと思うけれど、本人は、本当はどう生きどう死を迎えたかったのだろうと、今でも考える。でも何らかの身体反応がある状態を、自分の判断で終わらせることはできない、それもよくわかる。生が一人一人個別のものであるように、死もまた個別のもの。本人が納得し”生ききる”こと、家族はそれを支えられるか。
★16 - コメント(1) - 2016年12月20日

国の医療体制の違いもあるだろうが、老年科は真新しかった。終末治療をめぐり、医者が医者を批判しているようでもあるが、科学・放射線療法によって 延命が妨げられる事もあること、ホスピスの選択肢等を考えされられた。「生き延びるためには、どこまでやってもいいと思っているのか、どの程度の生き方なら耐えられるのか」娘の問に「もしチョコレートアイスを食べて、フットボールの試合をテレビで見ることができるなら、生き延びていたいな。それができるなら、相当な痛みにも耐えて、手術も受ける」答えた父、彼らに後悔はなかった。
★15 - コメント(0) - 2016年12月20日

臨床実習を終えた医学生の時に、医者になる前にこの本に出会えたことは幸か不幸か、必ずこれからどこかで私の糧になると思う。これからの進路選択にも関わるかもしれない。臨床実習の際に、本当にこの治療がこの人にとって幸せになれるためのものなのか疑問が残ることがたくさんあって、そのことをずっと考えてみたかった。すごくよかった。
★1 - コメント(0) - 2016年12月7日

高齢者のためのサービスや施設は、もっともっと進化させる必要がある。心から利用したいと思えるサービスを。おじいちゃんおばあちゃんが生きがいを感じながら、心からの笑顔で過ごせるサービスを。少しでもそんな世界に近づけたい。
- コメント(0) - 2016年12月1日

DEE
生き方を決めるのはもちろん大変だけど、死に方も同様に難しい。 そして生き方はやり直しが効くけど、死に方は意識がなくなってしまえば誰かの手に委ねるしかなくなってしまう。 高価な薬を開発するのも結構だが、貧富の差なく誰もが安心して最期の時を迎える場所を作っていかないとかなりヤバいと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年12月1日

読んでる間、そして読後、この本は今まで読んだ本の中で一番かもしれないと思った。私は読書数が少ないし、この本を読んだ今の年齢や環境がそう思わせるのかもしれない。この本で感じたことを自分の人生の中で、幸せを選べるよう活かしたい。主人がこの本を既に読んでいて、良い本だと言っていることが、嬉しい。会社や電車で読んだ。嬉しっちゃ泣き、悲しっちゃ泣く私は、読んでいる一週間は家に帰ってからわーわー泣いた。現実見ることが大切と書かれているのに、どこを読んでも涙が出るのでむしろ味わって読めなかった。とてもリアルだった。
★1 - コメント(0) - 2016年11月30日

それほど多くの本を読んだ訳ではないが、恐らく2016年、もっとも感銘を受けた一冊。読後暫く立てなかった。死との対峙は生きることに真摯に向き合うことでもある。こういう本こそ機会ある度に読み返したい。
- コメント(0) - 2016年11月28日

先日、友が逝った。死を覚悟してるのに「必ずまた走るのだ」と語る友に頷くしかできず。深い喪失感や無力感、後悔を抱え貪るように読んだ。死という事実から目を背けず、その時期も曖昧にせず、何が優先で何を犠牲にし終焉をどう迎えるか?を話す「厳しい会話」。信頼できる人間関係がないとただの残酷な問答になる。常日頃からの生き方をも問われる。だがその会話が「時が経つにつれ人生の幅は狭められているが、それでも自ら行動し、自分のストーリーを紡ぎ出すスペースは残されている」事につながる。重い課題を突きつけられる書だった。
★17 - コメント(0) - 2016年11月26日

事故死ならばともかく、老衰や病気で死ぬとき、どうしても人は死に向かっていく時間を過ごさなければならない。その時間をどんな状態で過ごすか。その決定権は患者や家族にあるが、よりよい選択をできるように医者や医療スタッフは手伝えているか。終末期医療について、現役の外科医が自らの体験から考える本。数十年前から、ホスピスや緩和ケアは言われていたと思うが、意外と進んでいないというか、変わっていないのかなと思った。死が近くとなると、現在のことしか考えられなくなるというなら、現在の充実を賭けにされては確かに堪らないだろう。
★9 - コメント(0) - 2016年11月18日

原題は『Being Mortal』終末医療に関わる事象を病院や、介護つき施設、自宅での終末などを自分の父も含めて語っている。医学で寿命を延ばすのは長くて2、3年(副作用によって短くなる場合もある)だが、患者は10、20年を期待しているとか、医療と現実の辛さがわかる良い本でした。そして、「あなたの人生の今この瞬間に」というチェックリスト…。【 英語でちょっと長い(1時間弱)けど合わせてみたい動画 http://www.pbs.org/wgbh/frontline/film/being-mortal/ 】
- コメント(0) - 2016年11月15日

祖母と父の最期に立ち合ったので、死ぬことがきれいごとでないのはよく分かっている。人の終末期に医師ができることは多くはない。延命だけを至上目的とするような医療の在り方や、当事者の生きがいを考慮しない介護施設が、ここでは批判される。本人の心の持ち方ということを越えて、看護にあたる人や制度がどのようにあればいいのか、多くの具体的なヒントを与えてくれる。筆者の父上を含め、死に臨んでも最後まで自分の人生の物語の書き手でありたいと願い、限界のなかで精一杯のことをしようとした人たちの姿が丁寧な筆致で描かれ、胸を打った。
★7 - コメント(0) - 2016年11月15日

イワン・イリイチを先に読んでから本書を熟読。具体的な描写に引き込まれました。 人生の先に必ずある 老いや死を正面から考えるきっかけがたくさん。著者自身の父親の話は特に。苦しみが長引くだけの延命治療 医師一家でも逡巡している。介護の大きな問題。 家か施設か? 人としてではなく患者として幼児扱いするスタッフ。 ゲラーシムになれるのか?医療制度の違う米国でも悩み事は同じと感じました。医療への過度な期待。いつまでも若い幻想。死が想像しにくい今、いい本に出会えました。
★4 - コメント(0) - 2016年11月14日

すばらしい。これからの今際の際のあり方を考察した一冊。いずれ見送り見送られる日が来る、その時のために読んでおくべき。現在一般的に行われている末期医療への批判でもあるし、病院とは異なる新しい実例の紹介でもあるし、医者である筆者が患者や実父を見送った物語でもあるし、すごく刺さったわ。死は一度しかないので学習できない。
★5 - コメント(1) - 2016年11月9日

AIを含む広い情報技術の進展により,医者の役割は3番目の解釈的関係の重要性が増す
- コメント(0) - 2016年11月6日

人はみな「死すべき定め」だ。つまり家族や自分に必ずふりかかる。この本のメッセージはずっと頭においていかないといけない。自分の迷いや後悔を正直に書く著者の誠実さに感心した。
★2 - コメント(0) - 2016年10月29日

ラケシスとアトロポスの壮絶なる姉妹喧嘩。
- コメント(0) - 2016年10月22日

自分の死にかた、考えさせられます。
- コメント(0) - 2016年10月22日

アメリカの現役外科医が書いたアメリカの終末医療についての本。中途半端な知識でアメリカの医療保険や介護について偏見を持っていたことを反省。若くないせいか自分自身も含め私の周りの人は延命治療は受けないという人が多い。けれどこの本を読むと何となく嫌だからなどとイメージだけで安易に考えてはいけないとよくわかる。医療が発達し、簡単には死ねないのが現実であれば、終末期をどう生きるかよくよく考えなくてはいけない。「死は経験出来ない」その通り! 当たり前過ぎて事の重大さを忘れていた。
★3 - コメント(0) - 2016年10月18日

人はいかに死を迎えるか、家族や親しい人をいかに死なせるか。医者である著者が実際に立ち会ったいくつかの死を題材に、本人の生き方や家族の生活よりもまず「延命すること」が優先されてしまう"医療"について考えさせられた。死に際した時に"医療”をどう使うか、どのような姿勢で向き合うべきか、示唆に富む作品だ。
- コメント(0) - 2016年10月17日

死ぬとは、生きるとは。日々考えていることではあるが更に深く考えさせられた。
- コメント(0) - 2016年10月13日

今年は患者さんの「意思決定支援」重点年。多くの医師が緩和講習受講ずみ。認知症の人の意思決定はどうするべきか、等の難しい課題は山積だが、とっくに現場は変化しているのに一般の人の意識変化はまだまだ。特にたまーに都会から顔を出す親戚が、よからぬ「かきまわし」をしていく事が多い。ますます厳しくなる医療資源の配分。最後まで闘うのか、QOL重視で緩和に移行するのか。良く死ぬことは良く生きること、普段から考えておかなければ。家族も、大事な人(死に行く人)に「厳しい質問」をする勇気を持ちたい。
★18 - コメント(1) - 2016年10月12日

医学がいくら進歩しても人は死から逃れられないにもかかわらず、不治の病に対して望みのない治療や延命を試み、その結果、人としての尊厳(痛みに苦しまず、意識を保ち、家族との絆を深めること等)が失われつつあることに警鐘をならす。残された時間に限りがあるという現実から目を背け、徒らに奇跡を待むのではなく、向きあいにくい現実を認識し、残された時間をどう豊かなものとするかに集中すべきとする。決して容易なことではないが、単にチューブにつながれるだけの延命時間を確保するより大事なことがあるという問いかけはとても重い。
★4 - コメント(0) - 2016年10月11日

医療・介護に従事する人だけでなくより多くの人に読んで貰いたい1冊。自分はこの本を読んで、それまでの考え方の何かが変わった気がする。うまく説明さえできないのだが…こういう経験はなかなかできない。自分自身が現在進行中の直面する問題が書かれているだけに読み進めるのも辛いところも正直あった。しかし今後の処し方のヒントになる内容も多い。医療・介護従事者の方達と患者・家族との関係構築のあり様を極力客観的に知る機会は関心があっても現実に得ることは容易ではない。再読・精読が絶対必要と感じたのはこのレヴューを始めて初めて。
★4 - コメント(0) - 2016年10月2日

私たちは豊かに生きることに精いっぱいで、「豊かに死ぬ」ために必要なことをこんなにも知らない-。全米75万人の人生観を変えた、現役外科医にして『ニューヨーカー』誌のライターである著者が描く、迫真の人間ドラマ。
★6 - コメント(1) - 2016年9月30日

多くの人が、どのように生きるかは考えていても、どのように死ぬかは考えていない。誰もが向き合っておくべき問題。「禅問答のようだが、死にたくないと思うのをやめた人だけが長生きできる」というのは衝撃的な事実であり、真理だと思いました。あと、白い久坂部羊だなあと思いました。
★12 - コメント(0) - 2016年9月27日

著者は、ハーバード大学公衆衛生学部教授で同大学院外科学教授である。父親の死や臨床経験をとおして、医療が命を延ばすことに固執するあまり、死にゆく患者にとって何がおろそかにされているのかを論じた本。病者や高齢者の治療において犯す最も残酷な過ちは、安全や寿命以上に大切なことがあるのを無視していることである。それは苦しまないこと、家族や友人との絆を強めること、鎮静をせずに意識を保つこと、他人の重荷にならないこと、自分の人生を完結させたいという感覚を得ること、そして自分の人生の一貫性を守ることであり、最も優先される
★67 - コメント(1) - 2016年9月24日

家族で共有して読んでおきたい本。そしてそれぞれが最期にどのような選択をしたいのかを事前に話し合っておきたい。近代医学はとめどなく進歩し、とめどなく治療しようとする。だが「死」という不可抗力を前に医学のこうした前進一方の介入に限界があるということ、その限界を突き破るなら人間の尊厳を冒してしまう可能性があることは社会的にも共有されたい感覚だ。そしてあとは、医療と人間の尊厳が背反しあう可能性があるとき、私たちにはどのような社会的な選択肢があるか。選択肢の幅を広げる活動こそが、いまもっとも求められていると感じた。
★3 - コメント(0) - 2016年8月25日

死すべき定め――死にゆく人に何ができるかの 評価:98 感想・レビュー:49
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