検証 長篠合戦 (歴史文化ライブラリー)

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検証 長篠合戦はこんな本です

検証 長篠合戦の感想・レビュー(87)

g106、大雑把な趣旨としては武田の軍勢は織田・徳川の軍勢よりもはるかに鉄砲隊の威力が低かった、そこまでは史実と見ていいとしても(実際負けてるわけだし)、本当に武田氏は鉄砲を軽視し、織田勢が先進的な発想で持っていたのだろうかというような検証をしているのですが。まあ要するに「この時代に鉄砲が出現したのならともかく、もう一世代前です」ということを理論で積み立てていくような展開、どっちかというと織田勢の先進性は商業関係地を優先的に押さえてった部分にありそうだなぁ。あ、合戦の本としては地味です、論理展開も手堅い。
- コメント(0) - 2016年11月7日

漫画「センゴク」での長篠の戦いを読んで、そういえば見直しが進んでいたはずと関連本を読んで見た。鉄砲の三段撃ちと騎馬突撃のイメージは昭和になって定着したものという。1990年代から見直しの機運が高まり、鉄砲の戦術、普及度合い、騎馬戦闘の実際、陣地工事の影響などが対象になった。本書では主に鉄砲、騎馬、軍制に絞って史料検討して読み解いている。その結果から見る長篠合戦は、武田軍の織田軍兵力の見積もり過少を原因とする不利な状況での攻勢と頓挫だとする。つまり単純明快に量で負けたのだと。
★2 - コメント(0) - 2016年9月19日

既知の史料を丹念に読み直し、かつ文書史料、出土した銃弾など多様な史料に当たっている。そして、これまでの固定観念とは異なり、織田・徳川軍と武田軍の鉄砲装備、軍役、編成、鉄砲戦術、騎馬戦術等は同質的であったことを指摘。武田軍の鉄砲運用の限界は結局のところ地理的条件(交易)の差、領国の大きさの差としている。騎馬隊、野戦築城(陣城)等の論点もよく整理した上で紹介されている。また、矢玉が激しく飛び交う不利な状況でもひるまず戦うことを戦功とする武田家の戦功・名誉意識が損害を拡大したのではないかという仮説は興味深い。
★6 - コメント(0) - 2016年7月18日

長篠合戦は鉄砲の大量装備と画期的なその部隊の運営、兵農分離を果たした近代的な軍により織田・徳川連合軍が頑迷固陋な武田軍を打ち破った、という図式が定説になっている。しかし、それは本当の姿ではない。著者は丹念な史料批判と整理を行いつつ、多様な資料にも目を通し、長篠合戦の実像を明らかにしようとする。本書では、武田軍は実際には早い段階から鉄砲隊を重視し、そろえていたこと。織田・徳川軍の兵農分離はそこまで徹底したものでは無く、他の戦国大名と大差なかった等々の事実を提示していく。
★4 - コメント(1) - 2016年7月6日

長篠の戦は、先進的な織田信長が新しい武器である鉄砲を駆使して、旧態依然とした武田家の騎馬隊を撃破した戦いとして紹介されることが多いのですが、果たして本当にそうでしょうか?長篠の戦の勝敗を分けたのは本当はなんだったのか、この本を読んでみなさんなりの答えを見つけてください。 http://ameblo.jp/bookstama/entry-12151351827.html
★1 - コメント(0) - 2016年4月18日

織田・徳川軍の勝因は動員できる兵力の差、鉄砲と弓の数、まだんなく撃てるほどの鉄砲玉の物量であり、勝頼の敗因は敵軍の兵力を正確に認識できず、鳶ノ巣砦攻撃に向かった敵別動隊を把握できなかった諜報活動の失敗であった。勝頼敗戦の主な原因とされていた無謀な突撃は決して無謀ではなく、当時の戦では当たり前の戦法であったとは目から鱗。そして重臣の山県・内藤・馬場・真田兄弟の戦死は突撃が原因ではなく、退却時に踏みとどまったからだとは知らなかった。「歴史学の成果はすべて仮説である」、だから歴史は面白いんですよね。
★10 - コメント(0) - 2016年4月13日

織田信長に対する固定概念、思い込み、評価。そして武田勝頼に対するイメージ。その全てが本当に正しかったのか、心底疑問に思えてくる。
- コメント(0) - 2016年2月18日

『敗者の日本史』と合わせて長篠合戦だけで、内容の被りもなく2冊も上梓した著者はすごいの一言。結論としては「数」で武田軍が負けていたという身も蓋もないものだが、納得はできる。史料への向き合い方や付き合い方も考えさせられます。
- コメント(0) - 2015年12月13日

前にテレビで戦国時代の馬が小型なので時速9キロ位でしか走れず距離も短いと説明されていた。そんな馬鹿な走った方が速いじゃん‼しかし、この本で間違いだと分かる。当時の馬は90キロ位載せるのが普通でオランダから連れてきた馬と遠乗りしたが在来馬の方が速かった。武田も鉄砲を用意していたが数と弾薬が少なく早い段階で制圧、玉切れを起こしていた。馬防柵も珍しくない為、勝頼は危険視しなかった。武田の無謀と言える突撃も武田では矢玉が飛び交う中で敵陣に向かうと戦功として認められた。常識が覆えされる。これぞ歴史の醍醐味
★4 - コメント(0) - 2015年11月8日

まだまとまらないので感想はまた今度
- コメント(0) - 2015年11月8日

信長スゲー!武田古い!といった長い間定説化された長篠合戦像を、実際ホントにそうだったのかという視点に立ち返って再検証している。この本と「長篠合戦と武田勝頼」を読めば、最新の長篠合戦事情を網羅できるのではないだろうか。ざっくり言うと「信長先見性ある、武田時代読めてない、って見方がもうナウじゃないよね」という。時代の革命児などと言われている信長なのに、その先見性を実証できる当時の文書が全然残ってないというのには驚いた。イメージと実像がこれだけ乖離していると、覆すことも中々大変な作業になりそう。
- コメント(0) - 2015年5月22日

甲陽軍鑑と甫庵信長記の史料価値の再評価が面白かった。また、物量差は単に兵数や物資量などだけでなく、訓練量にも直結するとの指摘は実に興味深い。
- コメント(0) - 2015年3月1日

人口に膾炙した長篠合戦像について、史料を徹底的に読み直すことで再検討をはかった本。ほんとかなと思う箇所もなくもないですが、知らなかった最新の知見も豊富に盛り込まれ、勉強になりました。甫庵信長記や甲陽軍鑑を信用できないと全て切り捨てるのではなく、その中にも重要な情報が隠されているのではないかという指摘は重要。結論にも概ね納得で、やはり甲府が本拠地というのは大きなハンデだったのだなあと。
★4 - コメント(0) - 2015年1月9日

自身の日本史を洗濯する必要があると思わせるスリリングな一冊でした。長篠ー設楽原に行って感じた事が本書と一致した部分があった。つまりは歴史はどのような観点で探りを入れるかによって視点が変わる。
★1 - コメント(0) - 2014年12月4日

長篠合戦といえば甲州武田の騎馬軍団が織田徳川の鉄砲隊に敗れ去った戦いと教科書では習った。でも実際は別のところに敗因があったとの分析がこの本。筆者の見立ては物流の中心か否か、動員が可能であったかなどを挙げる。鉄砲を重視してもそれを調達できる製造工場があるか、硝煙、特に弾丸に使う鉛を調達できたかなど。信長記や甲陽軍鑑、手紙や命令書といった文書の読み解きに留まらず、鉛の鉄砲玉を発掘して成分分析をし、産地を同定するなど、歴史学も大きく進歩したものだ。中国産やインドネシア産の鉛まで入っていたというのだから。面白い。
★17 - コメント(2) - 2014年10月24日

「長篠合戦と武田勝頼」は戦略論、政治論が多く、まあそうかな、という感じだったが、本書は鉄砲、弾薬、馬などについて細かい資料を挙げて詳しく戦術について述べているので、前作より面白く、なるほど、と納得する部分も多かった。
- コメント(0) - 2014年8月24日

前著と併せてぐいぐい面白かったが、武田勢が気の毒で…。 また設楽原へ行きたくなった。
- コメント(0) - 2014年8月23日

大変勉強になりました。 伊東潤氏の小説や先日読んだ西股氏の著作で既知の事柄もありましたが、 こうしてまとめて体系立てた形で学ぶことが出来ると、やはり違います。 *鉄砲VS騎馬みたいな戦術面の差異や、 兵農分離が出来ていたVS未分離みたいな国のシステムの差異は、 織田家と武田家に特にあったわけではなく、 あったのは領国の広さやその位置の差に起因する、兵力差や弾薬量の差。 西股氏と同様に、 戦国史研究において合戦論が欠落していることを問題視されていることに共感。
★6 - コメント(0) - 2014年8月17日

出土した鉄砲玉の分析など、新しい視点からの検討も加えられているところが特に注目。
★2 - コメント(2) - 2014年8月14日

この合戦の通説を史料や著書、論文と向き合い一から徹底的に検証がなされている。鉄砲装備から騎馬と柵、武田軍の実態と過大評価されてきた織田軍の実態等、世間一般に知られている通説に切り込んでいる傑作。今後、本やドラマで見る合戦の見方が変わるだろう。「長篠合戦と武田勝頼」とセットで読むべき!!
★1 - コメント(0) - 2014年8月9日

「長篠合戦と武田勝頼」と対になる作品。前作で論じきれなかった部分を追加再構成したもの。戦国合戦の軍事的考察は近年目覚ましく研究が進んでいるが、その最先端を本書が示していると思われる。元々、人口に膾炙した通説があり、更に近年、真説といわれる反論が数多出てきた中で、それらを丹念に分析する態度は前作と変わらない。戦後の学会で疎んじられてきた軍事的歴史研究が、漸く日の目を見たかと思う。是非二冊セットでお読みください。
★2 - コメント(0) - 2014年8月9日

凄いことに一冊ずっと長篠合戦だけを多角的に見てる本。 織田・徳川家と武田家の対比から通説を否定⇒1:双方とも兵農分離などしていない。2:鉄砲は双方重視していた。3:鉄砲隊の編成は双方似たようなモノ。4:騎馬隊は実在した。5:武田家の武勲と名誉の考え方から被害拡大 長篠合戦の勝敗を分けた要因⇒1:支配領域の差から出る兵力動員の差。2:物流の差から出る鉄砲と玉薬の量。3:寡兵であった武田軍を平地に引きずり出した諜報戦。 あと、甫庵信長記や甲陽軍鑑も使いようによっては一級資料に劣らない史料になる等は納得。
★3 - コメント(0) - 2014年8月6日

長篠合戦に関する再考察をまとめた一冊。古戦場跡から出土した鉄砲玉から読み取れる事、当時の史料を紐解いてみて、武田側にもある程度の鉄砲が存在していた事、などは興味深い。しかし最終的な敗因が、偉大なる信玄公が定めた軍功基準とは……皮肉なことだ。
★3 - コメント(0) - 2014年8月1日

ぜひ『長篠合戦と武田勝頼』とセットで。著者オススメの読み方は、『長篠合戦』序→『検証』プロローグ→『検証』第一章→『長篠合戦』第一章~第四章→『検証』第二章~第四章→『長篠合戦』第五章~終章→『検証』エピローグ
★2 - コメント(0) - 2014年7月28日

前著「長篠合戦と武田勝頼」で論じきれなかったことを色々と盛りこんだ一冊。史料の扱い方についてはまさにその通りだと思う。出土した鉄砲玉の分析により得られた知見が面白い。国産の鉛も多いが、輸入品も3割ほど、そこから読み取れることが興味深い。そして、長篠で何故武田軍があそこまで激しく戦ったのかということに関して、ある場面ではうまく適合した原則が、別の場面では却ってマイナスになってしまったということか。
★8 - コメント(0) - 2014年7月21日

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