出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)

出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)
328ページ
2358登録

出世花の感想・レビュー(1876)

湯灌(ゆかん)とは、ご遺体の腐敗を防ぐため、体液漏れや出血、皮膚の変色などを守る処置をし、また身体や髪を綺麗に拭いて清め、死化粧をほどこし、髭をそる、死装束に着替えさせるなどの身支度を行う職業。いずれ誰もがお世話になるのですが、一般の暮らしの中では程遠い世界でもある。評判の湯灌、下落合の「三昧聖」と呼ばれるお縁の元には、今日もたとえ遠方であろとも縁者を亡くしたゆかりの者が湯灌を頼みに訪れる。
★8 - コメント(0) - 2月18日

湯灌を仕事とするお縁。死者を思い真摯に洗い清めて旅立たせ、一方で送る側にも優しく寄り添うお縁の仕事ぶりはもちろん、彼女の成長を見守る周りの人々のあたたかさもプラスされて読んでいて心地よかった。澪もそうだったけれど、真面目にひたむきに前を向いて一歩一歩しっかりと歩む姿勢がとても良い!続きが楽しみ!
★17 - コメント(0) - 2月12日

時代小説でも高田郁さんはとっても読みやすい。心が洗われるような温かい気分にさせてくれる。この時代は墓寺というのがあり、こんな見送られ方をされていたのだな、と初めて知った。屍だけでなく心も洗い流していくお縁坊の手の優しさを感じられる。そんな湯灌や心遣いに死者だけでなく縁者たちの心も救われていくのでしょうね。読みながら自然に涙が滲んでくる。みをつくしでは小松原さまが素敵でしたが、こちらも正念さまが素敵すぎる!遠く離れてても母と子、思いが通じていてよかった。お縁のこれからはどうなるのでしょう。続き続き!
★61 - コメント(4) - 2月11日

みをつくしシリーズの作者・髙田さんのデビュー作。読みやすさと、登場人物たちのひたむきに生きる姿勢はデビュー作から顕在。死者の弔いを専門にする墓寺で、新たな人生を歩むことになる主人公・お縁。お縁の死者に対する真摯な弔いに何度も胸を打たれた。それにしても、岩吉の最期は哀しすぎた。この世界でもっともっと幸せに生きてほしかったのに、そう生きるべき人だったのに。
★34 - コメント(0) - 2月8日

江戸時代、死者の弔いを専門とする墓寺を舞台にした物語。亡骸を清め浄土に旅立てるよう救いの手を差し伸べる「三昧聖」の仕事をするお縁。亡骸だけでなく関係者の気持ちにもそっと寄り添い、魂を清らかにして安らかにあの世へ旅立たせることに気を配るお縁の姿に何度も泣いた!タイトルの「出世花」の意味にも泣けた!「死」に纏わる話が多いせいか切なくなるけれど、温かい気持ちにもなれる。まだ華奢で心許ない手だけれど、いつか尊敬する師匠のような揺るぎない優しい手になれるだろうか…絶対なれると保証する!もちろんこのまま続編へ!
★71 - コメント(4) - 2月3日

再読。 続編を読んでから読み直し。色々な登場人物について続編でその後が語られているけど、逆に来し方はどうだったかと確認のため。正念の出家の理由もおもいだしたよ
★6 - コメント(0) - 2月2日

お気に入りの作家さん。一言で説明するなら”おもいびと”。昔と今のお葬式、似て非なるもの。でもやっぱり根っこは同じ。
★6 - コメント(0) - 1月26日

良かった
★4 - コメント(0) - 1月22日

名前とか、蛍とか、母子草とか、小道具の使い方が凄く巧みにストーリーに織り込まれていて凄いなぁと思いました。余りにもお縁が良い子すぎる気はするけれど、湯灌を怯まずあそこまで心を込めてできる彼女は、どこか浮世の人とは違うのかもしれない。「落合蛍」が一番好きでした。続きも出ているので読んでみようと思います。てまりさんとかまた出て来て欲しいな。正念さまとはやはり恋物語になるのかなぁ。
★7 - コメント(0) - 1月21日

高田さんのデビュー作。親をなくした艶、青泉寺の住職から「縁」という名を貰い、新たな人生を歩み始める。湯灌場の仕事を手伝うようになり、時には「屍洗い」と蔑まれても真摯に死者を弔っていく。湯灌を通じていろんな人に出会いお縁は成長していく。どの話も涙なしには読めませんでした。でもちょっとしたミステリー要素もありオススメです!《2017年15冊目》
★49 - コメント(0) - 1月17日

おくりびとを観たときも思ったけど、葬送に携わる人たちを蔑む人っているかなー。最期を綺麗にって誰もが願うことのような。。 縁と共に四季を過ごしているかのような気持ちで読んじゃった。心根が正しく清らかでいることが 周りも幸せにするのかも。縁のように素直だと守りたくなっちゃうし、きっと側にいるだけで和むだろうな。
★37 - コメント(0) - 1月15日

高田さんの作品に登場する人物は、過酷な運命を背負っている分、人の心がわかる心根の優しい人ばかりです。この作品もそうです。泣かされないわけがありません。主人公の正縁もそうですが、まわりの脇役たちの魅力がこの作品を素晴らしいものにしてますね。
★32 - コメント(0) - 1月14日

みをつくし料理帖シリーズを読んで好きになった作家さん。これまたシリーズものらしく、みをつくしより先にもとは別の出版社で刊行されていたらしい。髙田さんの書く時代もの、とにかく胸に刺さるんですよね。なんだろう…ボキャ貧過ぎてどう表現して良いのかわからない。辛い過去を持つ人たちが懸命に生きる様が心打たれます。縁のピュアで優しい心、正念の真っ直ぐ誠実な心。自分の愚かさが恥ずかしくなりますね。湯灌という言葉をこの本で初めて知りましたが、並大抵の人は出来ないことだと思います。
★20 - コメント(0) - 1月12日

江戸時代は現在よりも死が身近だったんだろうな。だから畏れ、信仰し、より良く生きる。現代人も、もっと畏れればちっとはあったかい世の中になるんじゃないのか?あと縁がいい子過ぎて自分の身勝手さ、汚さ、軽薄さを突きつけられた気がしてちょっと落ち込んだ。
★37 - コメント(0) - 1月10日

時代小説、苦手なんだけど、みをつくしシリーズが良かったからこちらも手にしてみた。凄く良かった!みをつくしもそうだけど、当時の庶民の生活が垣間見れるのが良い。そして相変わらず食べ物の描写がうまい。棒手振りが出てくると期待しちゃう。続編はもちろん、他の本もどんどん読んでいきたい。時代小説苦手でも是非読んでほしい本。
★11 - コメント(0) - 1月10日

この作家さんはみをつくしシリーズで好きになりました。今回も、決して美人だったり際立ったりしているわけではないけど、芯の強い優しい娘が主人公。そして、住職を始め主人公を守り道を示してくれる大人たちに、本来私たちもこうでなければと思い正してくれる。
★13 - コメント(0) - 1月9日

今年の一冊目。昨年の読書納めに続いての高田郁さん。こちらもかなり良かったです。不幸な過去を背負いながらも誠実に真っ直ぐに生きる。江戸時代のおくりびとといったふうで地味だけど胸に熱く迫ってくる読み応え。すっかりファンになってしまった。
★26 - コメント(0) - 1月2日

蓮花の契りを先に読んでいたから、棚に並んでいるのを見付けたときは嬉しかった。ようやく読めた。デビュー作というのに、始めから泣かせるし、堪らない。
★6 - コメント(0) - 2016年12月28日

高田作品には毎回泣かされます。今回も物語にどっぷりとつかってしまいました。涙、涙。とても良かったです。
★5 - コメント(0) - 2016年12月4日

縁は良い子ですねぇ。正真様・正念様といった良い師にめぐり合えたことで、彼女が真摯にご遺体と向き合うことができるのでしょうね。 ご遺体を清める描写から、優しさが伝わってきます。 幸せになってほしいです。
★9 - コメント(0) - 2016年12月1日

江戸時代版「おくりびと」という印象。遺体を湯で清め、なるべく生前の姿で遺族の前へ渡し送る。そんな仕事が江戸時代にあったとは知りませんでした。仇討の果てに頓死した父を送った事から始まる少女、縁の人生。自身のルーツに関わる巡り合わせや、周りの人達の心に宿る温もりが優しくて、少し切ない。時代小説でありながら時には検死官のように不可解な痕跡を残す遺体から新たな事実を導き出したりと、ミステリのような要素もあって面白かったです。
★11 - コメント(0) - 2016年11月20日

1話1話で涙なくしては読めない作品。湯灌という死者への弔いがそんな昔からあったとは考えもしなかった。屍あらいと卑下されながらも、死者を弔う青泉寺の面々の真摯な姿に胸が詰まった。高田さんらしくとても読みやすい作品でした。続編読むぞ!
★24 - コメント(0) - 2016年11月18日

湯灌の仕事を心をこめて淡々とこなすお縁。ここにも複雑な母子関係が。4話収録のうち、落合蛍が一番印象に残った。
★26 - コメント(0) - 2016年10月23日

高田郁さんのデビュー作。もっと早く読めば良かった。途中、ミステリー要素もあり、主人公のお縁が探偵として活躍します。お寺の他の方々も人情味があっていい人たちです。続編も買ってあるので早速読みます。
★49 - コメント(0) - 2016年10月18日

いままで時代物と言えば武士、または商人がメインの話(たまに町人)だったけれど、そんな中、お寺、お坊さん!そして亡くなった仏さまの遺体を清め弔う主人公。すごい着眼点だな~と感心しきり。当時も現代も忌み嫌われる『死』だからこそ、そこに色々な人間模様や人情や思いがあふれているんですね。これがデビュー作だなんて…!やはり高田さんの作品は素敵です。早く続き読もうっと。
★6 - コメント(0) - 2016年10月14日

すごくよかった。つらいこともあるけれど、ほっこり心あたたまるような。正念さまの話は涙なしには読めなかった。続編もあるようなので、さっそく読みたい。
★13 - コメント(0) - 2016年10月14日

A
★3 - コメント(0) - 2016年10月2日

湯灌というものを知らなかったので、初めはなるほどなーと思いながら読みましたが、やっぱり高田さんの作品なので涙涙・・・でした。お縁の境遇もそうですが、正念さまの境遇にも辛いものがあり。でも青泉寺の人たちが優しい人ばかりで救われます。
★7 - コメント(0) - 2016年10月2日

デビュー作でこれだけの世界観を作り出せるとは、ついこの間まで存在すら知らなかった高田郁さんの大ファンになりそうな予感。武士の父と死に別れた艶が父の遺言で縁という新しい名前をもらい、お寺に預かってもらい成長していくストーリーは時代劇版の「おくりびと」のようなお話でもありましたが、心のこもった、あとがきを読んで、高田郁さんがいかに、本作も大切にしているのだろうなと思う。そして、すでに借りてある「出世花」の続編をチラ見するが今日は読まない。
★53 - コメント(0) - 2016年9月28日

この人の小説は優しい文章で心が和みます。お縁を優しくも守る人たちが微笑ましく物語もとてもよかった。
★9 - コメント(0) - 2016年9月28日

先に読んでしまった2巻目はこの作品からずいぶん日が経ってから書かれたものとのこと。その間にみをつくしも書いているし。この1巻目だけ読んだならそれほど評価はしなかったかもしれない。続編を書いたことで見事に物語が熟していったように思う。
★10 - コメント(0) - 2016年9月27日

高田さんの話は色々読んできたけど、これが一番好きかもしれない…。 ミステリ要素もありつつ、高田さんらしい人情噺。
★10 - コメント(2) - 2016年9月17日

父を亡くし、墓寺でおせわになることになった縁。肉親を亡くした人にとって、配慮にたけた縁の湯灌に癒される人が増えていく。離れることで母を守ろうとした正念の心の優しさにじんとした。縁の成長が楽しみです。
★16 - コメント(0) - 2016年9月13日

湯灌のお話。人情ものとはちょっと違う感じの心に響く良い話をかきはるなぁと思って読んでいたらデビュー作だそうで。湯灌(荼毘に臥す前の新仏を洗い清める、納棺師的な仕事)を知らなかったけれど、丁寧な文章でわかりやすくそれでいて物語として楽しめました。「大きくなる度に名前が変わる....出世魚ならぬ出世花というところかな。」主人公が湯灌の三昧聖になるにあたって2回目の改名の時に言われるセリフですが、仏教でいうところの出世とは夜を捨てて仏道に入ることだそうで、なるほど出世花とはうまいなぁ。続刊早く読みたい
★16 - コメント(0) - 2016年9月12日

銀二貫とみをつくし料理帖シリーズから読んでいたので、まさか出世花がデビュー作とは知らず。。。 高田郁さんの作品は、なぜ書く話書く話こんなに泣けるのか!! 岩吉の話はもうやるせなさで辛かった。。。 正念さまは御仏のような人よ。続巻も買わなきゃ。。
★12 - コメント(2) - 2016年9月11日

読みたかった高田郁先生の、しかもデビュー作らしい。出世花ことお縁(正縁)の成長物語。死者を洗い清める湯灌場で働くことになるのだが、「屍洗い」と侮蔑されることもしばしば。やっぱり死は穢れなんだね。でも、湯灌をしてもらった新仏の親い者からはとても感謝され、忙しい毎日。出てくる人たちがまた哀しいんだー。お縁の父、母、岩吉、そして兄弟子?の正念。特に見送り坂暮色は泣ける。正念は市川海老蔵を思い浮かべて読んでた。「死んだ人が怖いことあるもんか、怖いのは生きてる人間さ」みたいなセリフがあったけど、その通りだよな。
★55 - コメント(0) - 2016年9月7日

大好きな高田さんの本を頂いたので早速読みました。高田さんの本は、主人公のいじらしさがいつも心に響く本です。こちらは、デビュー作との事でしたが、言われてみれば~という感じです。が、主人公の凛とした生き方に感動しました。
★8 - コメント(0) - 2016年9月6日

すごく好きです。 次から次に色んな試練と立ち向かう縁のひたむきに頑張る姿、彼女を支える人々と関わる人々の描写が好き。はやく続きが読みたいです。 それにしても正念さんが素敵すぎる。。
★10 - コメント(0) - 2016年9月4日

高田さんの作品は〝銀二貫〟以来(2011年に読んでたから5年振りか!)これで2冊目、もっと他の作品も読んで見たい〜と思いながら時が経ったもんです。次はあんまり間を空けずに手に取ろうかと思ってます。(^_^;)
★20 - コメント(0) - 2016年8月28日

これまで読んできた高田さんの作品は料理や商いが主軸となったものでしたが、今回は葬祭にまつわる話であり、いつもよりも更に『人間』というものが色濃く出るような作品でした。それにしても、高田さんの作品に出てくる主人公は澪といい、幸といい、何ともひたむきで美しい。今作のお縁も清さと強さ、賢さを併せ持つ、なんとも素敵な女性でした。個人的には正念と結ばれるのでは?とも感じていますが、続きはどうなっていくんでしょう。高田さんの日本語は本当に美しくて大好きです。
★76 - コメント(0) - 2016年8月24日

出世花の 評価:74 感想・レビュー:704
ログイン新規登録(無料)