光る風

光る風の感想・レビュー(55)

キンドル読み放題で読了。「ガキデカ」以前の山上たつひこ。戦後,再度軍国主義化しようとする日本,その中で戦う主人公。面白そうな要素がたくさん詰め込まれており,現代の視点からみても気になるテーマが盛り込まれてはいるが,どうも中途半端に終わってしまい何が何だか・・・。
- コメント(0) - 2016年12月17日

兄の末路からの父の一連の行動にものすごく既視感があるんだけどなんだろう? ほかの小説か漫画で見たんだと思うんだけど思い出せない。 全体の話は期待してたより掘り下げも含め薄めだった。権力側のアメリカとのやりとりも描かれていたり、ラストに起きる事件など、作者の先見の明がうかがわれるところもある。
★1 - コメント(0) - 2016年9月30日

「がきデカ」の山上たつひこがファシズムが吹き荒れる日本を予見した問題作。防衛庁が防衛省に格上げして国防軍を持ち、政府の反対派は患者として措置入院させ戦争に送り出し、戦争法案を予期した国連協力法、軍国主義が暴走する日本をリアリティ溢れる描写で描いていますけど、主人公の戦いがこれからという段階で終わったのが、残念です。
★19 - コメント(1) - 2016年8月1日

漫画を登録するつもりはなかったが文学作品を一冊読破したような疲労感に感想を書かずにいられなかった。言論統制と軍靴の音が響くxxxx年の日本。米国統治下にあり出兵させられる大日本帝国軍人。それはオーウェルの警鐘よりも更にリアルだ。1970年、戦争はこの国から忘れられんとし、この年三島は割腹した。そんな時代に発表された本作で描かれた世界は現在のものと近からずも遠くない。震災と福島、今後展開される大統領選でどうなるとも分からない米国との関係。最後は人間の條件を彷彿するが、果たして作者の表現したかったものとは。
★3 - コメント(1) - 2016年3月9日

3.11以降、何度かタイトルを目にする機会があり探していた本。たしかに現代を予見したかのような描写の数々。ナショナリズムが台頭する中での自己の確立、日本という国がアメリカに隷属していることへの問題提起などがテーマか。ただし藻池村事件の真相は急ぎ足で回収されていまっている感。こちらに軸足を置いたストーリーにしたらどうなっていただろう。
★4 - コメント(0) - 2015年12月5日

現代との違いはかなり大きいにも関わらず、こういう話が説得力を持つ時代なんだなという…。
★1 - コメント(0) - 2015年9月11日

前情報で覚悟はしていたけど「がきデカ」「いぼぐりくん」のイメージからはかけ離れた骨太な作品。権力のなすがままに何の解決も救いも無いのが辛い。排泄物の中を泳ぐところで思わずえずいてしまった。軍靴の音が聞こえる……
★1 - コメント(0) - 2015年7月19日

キチガイが社会の闇で反転するポリティカル・フィクション、しかも超熱のこもった画で見せるという、山上たつひこがこんな作品を描いてるんだからね。噂には聞いていたが凄い。読み終えて、心の中がどす黒いもので真っ暗になった。「過去、現在、未来 この言葉はおもしろい どのように並びかえても その意味合いは 少しも変わることがないのだ」という巻頭のエピローグもまたいい。意味はまた異なるが、同じくポリティカルな側面をもつ『虚無への供物』で、時間を過ぎ去るものでなく降り積もるもの、と表現していたのを思い出した。
★12 - コメント(0) - 2014年7月20日

★集団的自衛権行使のための憲法解釈見直し★特定秘密保護法成立★ 嫌韓嫌中というキーワードで煽り立てられる「愛国」という名の思考放棄。こうした社会が醸成される現代に於いてこそ、是非読んでほしい漫画の筆頭。20年ぶりに再読したが、その「新しさ」は全く損なわれていないばかりか、むしろ輝きを増している。ギャグとは真逆にあるこのシリアスさこそが山上の本質だと思う。こうした冷徹な視線があるからこそ、全てを韜晦するような『がきデカ』や『喜劇新思想体系』の様なギャグも描けるのだ。彼の問題提起を、他山の石とするなかれ。
★3 - コメント(0) - 2014年4月13日

強烈。物語的な伏線も置き去りにされたまま、転がり落ちるように崩壊へ突き進む。その様はひたすらグロテスクだ。思考停止とファシズムの台頭。最近「今読まれるべき漫画」としてタイトルを見かけることが多かったのだが、確かに現実と符合する部分があってうすら寒い気持ちになった。
★4 - コメント(0) - 2014年3月12日

ある村で原因不明の奇形児が次々と生まれる。それを国家は隠蔽する一方で、防衛庁が省に格上げされ、国防軍が創設される。そんな近未来を舞台にした社会派長編。権力に対する問いかけと、過剰なまでの暴力描写。黒い背景にコマを配置した頁が印象的。予言的傑作。施設の爆発による周囲の汚染、国防軍の設置、大地震の発生と三十年前に書かれたとは思えない内容になっている。
★1 - コメント(1) - 2013年3月19日

朝日ソノラマ版を手放ししてしまい、ちょっともったないことをしたなと思っていたのだが、eBookJapanで電子書籍化されていることを知り早速購入。荒削りだが作家のポテンシャルを感じさせる傑作であることを再認識。ベトナム戦争時代の話だが、カンボジアを中近東に置き換えると、現代日本が右傾化していった果てのワーストシナリオと読めなくもない。もちろんこんな未来になって欲しくはないが…。それにしてもこんな作品を連載していた70年代の少年マガジンとはいったい何だったのだろうか。
★2 - コメント(0) - 2013年3月5日

この本を買った理由のひとつは「もしかしたら、打ち切りの真相が明らかになっているかも・・・!」と思ったからだが、解説でも一切触れられてなかった。残念。38年たっても明らかにはならんのだなあ。さすがに「作者が右翼に刺された」というのはデマらしいけど。(すずき寿ひさ著「なつ漫探偵団」には「実はある方面で物議をかもし中断したというのが真相なのだ」とのみ触れられている)初めて読んだのは中学の時だったが、ラスト近く、弦が「ゆ・・・ゆき・・・」とつぶやくシーンは、しばらくトラウマだったなあ。
★2 - コメント(0) - 2012年9月3日

Fe
小学館クリエイティブ 2008年7月刊。1970年4-11月、『週刊少年マガジン』に掲載。連載時の扉絵を全部収録他、従来の単行本を修正した「定本」。1972年に朝日ソノラマから刊行されたコミックスを古本屋で購入して読んだ記憶はあるのだけれど、1987年に横浜から福岡への引越で処分してしまったので、三十年ぶりぐらいの再読。A5判、613ページを一気に読み終わってしまった。楽しく読める場面はほんの僅かしかない陰惨な「近未来ポリティカル・フィクション」(p.612 呉智英 解説) です。こんな世の中になりません
★13 - コメント(2) - 2012年8月15日

「山上たつひこは喜劇新思想体系の人」っていう認識だったので仰天。23歳でこれか…
★1 - コメント(0) - 2011年12月29日

見かけ上の主要なテーマである左翼思想による社会改革論は『時代遅れ』のものとなってしまった感が否めないし、そのテーマを体現する主人公の立ち位置は既にわたし達の共感から遠い。しかしそれは表面だけのことで、この物語の真のテーマは「人と社会の対立」であり、社会的な動物である人間の根源的な権力欲――力への意志にどう向き合うかということなのではないだろうか。国家権力の担い手であることを誇りとしてきた主人公の父、六高寺吉次郎の最期は禍々しく、一種おぞましくさえありながら異様な感動を呼び起こさずにはおかない。
★2 - コメント(0) - 2011年12月20日

強烈なシーンが度々挿入され、伏線を回収しないまま強制的に収束するラストは確かに衝撃的かもしれません。が、同じ世代をベースとし権力への敗北をテーマにした漫画だと山本直樹氏の「レッド」の方に現実感というか、共感を覚えてしまう。間違いなくこちらの作品の方が世界観もテーマも広大なのでしょうが、どうも遠いところの話として感じてしまいました。
★2 - コメント(0) - 2011年9月23日

休憩時間にコツコツと読みました。連載当時を思うとかなりの衝撃だったと思うなぁ・・
★1 - コメント(0) - 2011年8月25日

途方もない「権威・権力」をぶっ潰すために奔走し、勝利を勝ち取る作品は数あれど、その権力に対する「革命」をしっかり相対化して描いた作品はあまりないのではないかな、と思う。年代を伏せて近未来を予感させる作品ではあるものの、朝鮮戦争・ベトナム戦争といったパクス=アメリカーナ形成期を踏まえ、読者を大きな歴史の渦へといざなう。…真相を深い闇の中に葬ったまま。
★2 - コメント(0) - 2011年5月3日

結局何も解決しない感がものすごくリアル
★1 - コメント(0) - 2010年9月26日

ame
すごすぎる。衝撃をこえてもはやトラウマ。当時のマガジン意欲的すぎます。
★1 - コメント(0) - 2010年1月16日

衝撃作。戦争当事者や政治運動がフツーに巷にゴロゴロしていた『大阪万博』ベトナム戦争真っ最中の当時に、時代を切り裂くような突き抜けた設定:カンボジアに中性子爆弾を投下する米軍、米軍の弾よけとして最前線に送り込まれる日本の政治犯、細菌兵器で生まれる異形の人々・・・そして本書は復刻完全版「連載当時の扉絵をすべて収録、ページ抜けやコマを補完。改竄されていた「ネーム」を元に戻した」これをのがす手はない! http://dormb.blog55.fc2.com/blog-entry-429.html
★2 - コメント(0) - 2009年7月2日

よくもまあこんなものを……これはすごいわ
★1 - コメント(0) - 2008年10月1日

在り得たかも知れない現在。
★1 - コメント(0) - 2008年8月30日

この作品を読むと、どうしても政治的な部分に頭が行ってしまうけれど、弦の兄貴が死ぬシーンとか、ラストとか、大きく家族の物語として感動するなあ、と思います。もちろん置かれている政治的状況のリアルっぽさも重要ですが。もっと読まれて欲しい作品ですね。
★4 - コメント(0) - --/--

今読んでいるみんな最新5件(2)

積読中のみんな最新5件(4)

02/16:すべる
04/29:和衛門
12/05:おむ

読みたいと思ったみんな最新5件(30)

03/04:ひるお
02/23:わかる
10/20:B子
08/15:かふ
光る風の 評価:91 感想・レビュー:25
ログイン新規登録(無料)