暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)
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暇と退屈の倫理学 増補新版はこんな本です

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暇と退屈の倫理学 増補新版の感想・レビュー(285)

日常を生きていれば、自然に思索が始まっている。以上が本書の結論である。これだけ見ると、大変あっけないものであるが、ルソーにパスカル、マルクスを経て、巨匠ハイデッガーを精緻に読み解き、そこにユクスキュルの環世界論を独自解釈し導入することで、彼の問題点を批判、著者自身の哲学を形成していく、という知的冒険の過程は、たいへん刺激的で、またある意味、読者に本書の真髄を体感させるかのようにもなっている。おすすめ。
★15 - コメント(0) - 3月8日

特に電車を待つ心理を含め、分かるようでなんだか釈然としない、微妙な心境ではあった。これは自分の問題だろう。文字面だけで判断して至極恐縮するのだが、環世界観移動能力はともすれば、その人自身の意識とどう折り合いをつければよいのだろうか。かりそめの意識のようにも思えるし、全く別問題なのかな。
★4 - コメント(0) - 3月4日

ページ数の割には詰め込んでるなぁという読後感。もう少しじっくり、ゆっくりと読んでみたいと思った、著者の言うスローフードのように。「新版によせて」は、今回入れなくても、熊谷氏との共著で示してもよかった。あまりいろいろ言われても、精神科かじっていても付いて行ききれない。内容は丁寧で面白い。学生として聴講してみたかったと思う。校正が雑か、少し間違いが目立つ。
★2 - コメント(0) - 2月4日

定住化で生じた災いのひとつが暇と退屈だとは面白い考察でかなり説得力がありました。暇の反対は興奮であり、人間は部屋でじっとしていられないから熱中できる気晴らしを求める。他の著書も読んでみたくなります
★2 - コメント(0) - 1月30日

とても良かった、再読したい。退屈がなぜあらわれるか、退屈の分類、退屈は逃れられないか、退屈の末にとる行動の分類。人間の「本質」と「運命」の使い分け。過去の哲学者の理論を紹介する際にダメなところを指摘しつつなおそのダメさがなぜ立ち現れたのかの考察を加えることで建設的に意味を引き出す方法も勉強になった。真似したい。
★2 - コメント(0) - 1月18日

図書館貸出。難しいのだけど、面白い。どんな話かと聞かれると暇と退屈について述べてる本だよ。でも、今までの概念が外れるよ。と話すかな。
★2 - コメント(0) - 1月6日

倫理学というと、なんだか難しそうで、つまらなそうと思うけど、これは意外と面白かった。なぜ暇は搾取されるのか、なぜ人は暇のなかで退屈してしまうのか、そもそも退屈とは何か、暇のなかでいかに生きるべきか、退屈とどう向き合うべきか、を問うのが本書である。人類は定住生活を始めたことによって、「退屈と向き合うことを余儀なくされ、文化や文明と呼ばれるものを発達させてきた。人は何もすることがない状態に耐えられず、暇になると苦しくなる」。仕事中心の生活に、残った時間を余暇にまわす現代人にあって、この根底にある<暇と退屈>か
★65 - コメント(1) - 2016年12月24日

「浪費」は必要以上の物を享受すること、つまり「贅沢」。物を手にできる範囲には物理的限界があるので、「浪費」はある時点で止まる。そこで満足が訪れ、生の豊かさを感じる。一方「消費」は、物ではなくそこに付与された「記号」(=意味、象徴性、ブランド…)を享受すること。実体をもたない「記号」の吸収には物理的限界がなく、どこまでいっても「享受と消費」のサイクルは止まらない。いつまでもそこに満足が訪れることはなく、生の豊かさを実感できない。つまり、生の豊かさの実感を得るために必要なのは、「浪費(=贅沢)」である、と。
★2 - コメント(1) - 2016年11月18日

好著。論旨はだいたい以下の通りかと。先達の哲学者の言葉を足がかりとしながら「暇、退屈、気晴らし」という言葉の周辺を考え(1)、人類史における「退屈」の出現は定住生活による、と説明する(2)。また経済の文脈でフォーディズムに代表される管理型資本主義、記号化される消費が、人間の「退屈」にどう影響したのかを見る(3)。特に仕事という文脈で、労働者は労働から本来性なく疎外されていて(4)、ハイデッガーの退屈の形式(5)とユクスキュルの環世界(6)の論考から人間らしい「退屈」との付き合い方を考察している。
★17 - コメント(2) - 2016年11月12日

「退屈」を通じて人間の本質に迫る思考の冒険。ものごとを楽しむには訓練がいる。人間であることを通じて動物になることを待ち構える。 自分がどうして時間を無駄にして本を読んだり音楽を聴いたり映画を観たりするのか、後ろめたさのようなものを感じていたけど、そんな自分を肯定できるような本に出会えて大変良かった。
★2 - コメント(0) - 2016年11月5日

N
「なんとなく退屈だ」とふと感じる人は読むべき。分厚いわりに、とても読みやすく丁寧に書かれており、一気に読み終えることができる。人間が暇とどう付き合うべきか提案する。ハイデガーをひもとき、批判をくわえながら新たな見解にいたる様はとてもおもしろい。一万年前の退屈や、労働疎外、有閑階級、終わりない消費行動なども触れられる。退屈というのは、人間として生きること、生きる意味、どう生きるかなどに関わる。哲学に疎い高校生でも読める良い本だ。ただ、わかりやすく読めたが、どこかスッキリしない。再読を求められてるようだ。
★8 - コメント(2) - 2016年10月25日

なぜひとは退屈するのか? 暇を持て余すとはどういうことか? 本書は「暇と退屈」に関する哲学的考察である。だが、同時に「人間として生きることとは如何なることか?」という問題でもあったのだ。▼話題も領域も幅広いが、実に読みやすい。それに、プロローグとエピローグの一人称が「俺」であることがよい。それだけ身近な事柄が哲学の主題になっているということだ。▼ところで、わたしはこれを生政治の文脈から読めるのではないか、と思った。消費社会と定住革命のくだり、そして所有と疎外。「生命」の所有。意図せざるメッセージを読んだ。
★2 - コメント(0) - 2016年9月27日

旧版が既読なので,付録 傷と運命 だけ読了.本文では退屈する事実が前提とされていた点に疑問を感じていたので,なぜ人は退屈するのか議論されていて良かった.暇は,経験を記憶しないよう,寝るのが良いかもしれない.
★1 - コメント(0) - 2016年9月26日

哲学の知識がないけれど面白かった!世界が広がる。しかしこのタイトルと分厚さ…手に取る人はきっと少ない。もったいない。著者の國分さんが結構若くてびっくりする。博学で鋭い分析力があって、でも他人の意見には寛容という印象を受けます。“私たちは、豊かになり暇を得た暁にかなえたい何かなどを持っているのか。”「暇」と「退屈」を通して、幸福とは?不幸とは?を考えられる。著者はこの本は一息に通読することを推奨している。“退屈で暇な”纏まった時間に読めば、ちょっとhappyになるんじゃないかな。
★4 - コメント(0) - 2016年8月3日

2
ていねいな本で、これは編集者がすごいのかな……議論の骨子は損なわないように、しかし、慣れた人ならさらっと書き流してしまう慣例のようなものは、一般向けに噛み砕いてあって、結果ちゃんと売れてるし…文句をふたつだけ言うなら「注は読まなくていい」などというのはちょっとサービス過剰すぎない?ここまで読んで一緒に考えてきたことが大事、なんて結論で言ってるのに途中は飛ばしていいよってなんだそりゃ。あと随所で宗教論を執拗に避けているように見えるのはやっぱり故意なのかな? そこだけが全く手つかずのまま乱暴に放置されている。
★3 - コメント(0) - 2016年7月23日

分かりやすいんだけど、どこかよく分からないってばの哲学の本。とりあえず延々とゴドーを待ってる「暇」と、とりあえず淡々と繰り返す仕事の「退屈」。そうかも。やっぱり私も退屈を恐れている。もう迂闊に「なんとなく退屈だ」なんて言えないや。
★3 - コメント(0) - 2016年7月21日

おかげさまでパスカルのパンセとか関連書を読もうという気になりました。ありがとうありがとう
- コメント(0) - 2016年7月19日

哲学だけど、哲学哲学してなくて読みやすい。なんとなく退屈だなーって感じる人は読んでみて損ないと思う。結構ズバズバ入ってくるし、体験したことある事例ばかりで理解しやすし。ハイデガーの退屈の三つの形式とそれに対する作者の批判、考察がすごい良い。
★1 - コメント(0) - 2016年7月19日

暇、退屈だからこそ見える倫理観に関する話かと思い読んだ本。実際は、退屈な時どうすれば善いか、といった趣旨だった。わかりやすく書かれているため、哲学者がどのように土俵を創り、相手を創り、切りよく決着させるのかが見えるようで、その意味で面白かった。何となく、曇りガラスから日が差す広くはない講義室でコーヒーとか飲みながら談話してる人達を思い浮かべた。(講義室の外は通勤、通学中、外出してる人々だ)
★1 - コメント(0) - 2016年7月15日

N
面白い
- コメント(0) - 2016年6月29日

國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学 増補新版』を読了。文字どおり「暇」と「退屈」について、哲学的に論じた一冊。経済学的な側面もあり、人文系の方は一読の価値あり。
★3 - コメント(0) - 2016年6月28日

旧版を去年読んでいるので、再読といえば再読。なかなか分厚い本だが、語り口が講義のうまい先生のようで、意外に苦もなく通読できる。そもそも暇と退屈を人類史から考えただけでおもしろいと思ったのだが、個別の考え方としてはやはりハイデッガーの”退屈の第一,第二,第三形式”と、ユクスキュルの「環世界」が興味深く、そしてこのあたりがおそらくこの本の肝。なんて、わかったようなふりして難しげな単語を並べましたが、これら含めて、なるたけわかりやすく説明してくれるので、哲学が苦手な私も、おもしろく読み切ってしまいました。
★5 - コメント(0) - 2016年6月14日

実際に著者が書いていることとは関係あるかないかわからないけれども読みながら、退屈であること・暇であることが何らかの欠如であるとか、失くすために何かしなくちゃいけないものだとか考えるのはとても間違ったことだと、思っていた(特に働きはじめた今では)。なんとか埋めなくちゃいけない、充実させなきゃというのはとても資本主義的に聞こえる。電車を待つ時間が長い?いいじゃないですか。ゆっくり待てばいい。 栗原康の本も、ある意味退屈論として読めるところがある気がする。
★2 - コメント(0) - 2016年6月5日

今までで最ものめり込んだ哲学書。ハイデガーを援用しつつ退屈を2分しつつも片方、つまり何らかの目的意識への没頭を「奴隷状態」であるとして否定、教養による未知性の享受および消費社会(モノではなく記号を消費する、供給側が人々の欲望を喚起する経済社会)の廃止=満足による健全な気晴らしを推奨。疑問点は死に対する考察が欠けていること(気晴らしの為に生きるので本当によいのか)、「欠乏へのあこがれ」を無条件に否定していること。ポストモダン的な生命至上主義から一歩も出ていない感は否めない。
★3 - コメント(2) - 2016年6月3日

★★★良書。哲学の本。心の機微のような不定形で捉えどころのないものを概念でくくり、互いに連携性を論じていく。かなり面白かった。"消費"ではなく、"浪費"した。ヒトは退屈を恐れており、時に自分から奴隷状態に成る。逃れるのは、毎日を消費で過ごすのではなく、楽しむことだ。あるいは準備して動物になることだ、決して考えず奴隷になるのではなく。そうしてかんがえても習慣になれば、また退屈はやってくるのだ。
★2 - コメント(0) - 2016年5月21日

★★★★★ 紛れもなく最近読んだ中では一番良い本。タイトル通りに退屈について、実に真摯に向き合い考えを深めていっている。たくさんの哲学者や文献が現れるが、あくまで必要なものであり、引用されていても文脈に沿っており理解しやすい。退屈への対処法に一つの答えを出しているのも、素晴らしい。最後の「なぜ退屈は発生するか」の議論に関しては、やや理解しにくかった。
★11 - コメント(0) - 2016年5月15日

 まず読み易い。丁寧に書かれているし文体も取っつきやすい。哲学書を初めてとった俺でもスラスラ読めて理解できた。もちろん哲学の専門用語や難しい表現でわからない部分もあったが、自分に関係するというか人間であれば誰でも直面する問題を取り扱ってるため感覚的にわかっていたことが腑に落ちる。また読みなおしたい一冊である。
★1 - コメント(0) - 2016年5月15日

暇と退屈について考察した本。とても面白かった。付録に書かれてある他人を求める理由が特に印象に残っている。
★1 - コメント(0) - 2016年5月14日

何をやっても気晴らしと言われて気がひけていたが、楽しむにも訓練がいるのだという主張に少しほっとした。
★1 - コメント(0) - 2016年5月12日

難しかった部分も多いのですが、自分に当てはめて、これは自分ではどうなのだろうと考えることが出来て、新しいなにかの視点がもんやりと芽生えたような?まだ全然掴めてませんが。結論部分は読んでいてわくわくしました。これはきっと冒険の手引書のようなものなのだと。付録の傷と運命は、自分の痛みの構造が見えてくるようで泣けました。うまく活用できるかは別として、読んでよかったと思います。
★8 - コメント(1) - 2016年5月10日

退屈するとはどういうことか?をひたすら論じた本。遊動生活から定住生活に移行した人間が、環境に適応するための能力を持て余して退屈するようになり、退屈から逃れるための気晴らしとして文化を発達させてきたという主張が面白かった。
- コメント(0) - 2016年5月3日

南青山のインテリアショップCIBONEで、海外の洒落たデザインのハンドクリームや石鹸と一緒にディスプレイされていた、この本。「暇と退屈」という言葉が醸す、今っぽい空気感が気になっていた。調べたら店の本のセレクトがBACHの幅允孝さん…さすがだなぁという感じがした。/哲学者の人が書いた本なんて初めて手に取ったけれど、難しい言葉が具体的なイメージをもてるように説明してあって読みやすかったし、考えるポイントがたくさんあった。「暇と退屈」をキーワードにして、人間の生き方を考えることができるんだなぁ。それが哲学?
★9 - コメント(0) - 2016年4月29日

”人間の不幸などというものは、どれも人間が部屋にじっとしれいられないために起こる。”パスカルの気晴らしの分析から始まる、退屈をつかまえる旅はラッセルの退屈の定義(”退屈とは事件がおこる気持ちがくじかれたものである。”)、ハイデガーの退屈3形式、ユクスキュルの環世界へと進む。実は無意識にモヤモヤしていた内容だったのか、俺の退屈の気晴らしになった。後日、酒の席でラッセルの退屈の定義を話したところ、それだけで侃々諤々の議論になった。みんなも意識しないだけで普遍的な悩みなのではないか。今から2周目行きます。
★4 - コメント(1) - 2016年4月20日

いろいろ思うことあり、感想文は後日再読してから。。
- コメント(0) - 2016年4月10日

「贅沢」についてのくだりで、東京事変の「キラーチューン」が浮かんだ。不思議とこの本の結論と歌詞が通じている気がした。目一杯、贅沢して生きようと思う。
★2 - コメント(0) - 2016年4月10日

インターネットで”面白い哲学の本は?”というお題で、紹介されていた本です。読んでいてサクサク読めました。まだ私の頭が悪すぎて、理解不足の部分もありますが、仕事を早く終わらせて家に帰って続きが読みたい1冊でした。
- コメント(0) - 2016年4月10日

静かに衝撃なおもしろさ。中二病があっという間に治りそうな内容。特にあとがきの、過去の傷跡を振り返りたくないから退屈が嫌い説には思い当たる節がありすぎてわくわくした。定住しないで済んだ頃の贅沢さには憧れますね。
★7 - コメント(0) - 2016年4月8日

ハイデガーの批判的読解から、「退屈」概念の深化をめざすというのが論の筋道だが、批判は一面的なものにとどまり、未定義概念に対する反省も少なく、明晰な論ではない。
★2 - コメント(0) - 2016年4月7日

初めて哲学の本を読んだ。自分が普段感じている退屈について新しい解釈の方法が得られた
★1 - コメント(0) - 2016年3月29日

人はいつも退屈していて、それをまぎらわすために、実は「楽しいこと」ではなくて、「興奮」を求めているから他人の不幸は蜜の味になる。 「俺」という自称にちょっと違和感です。
★13 - コメント(1) - 2016年3月27日

暇と退屈の倫理学 増補新版の 評価:82 感想・レビュー:92
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