ストロボライト

ストロボライト
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ストロボライトはこんな本です

ストロボライトの感想・レビュー(730)

蓮実重彦なんかに被れる痛い文化系男子ならともかく、何の屈託もなく萌えアニメを消費する身には本質的にこの痛みを引き受けられないんだろうと思う。過去―現在―未来とが虚実ない交ぜになりながら町田ミカを中心に展開する青春のメランコリーは実和子の存在によって物語=歴史という確かな輪郭を持つに至る。「才能と人の価値は関係ない」このミカの成熟を自意識過剰なワナビ浜崎が受け入れるのに7年の時を要したが、物語とは逆に受け入れたら空虚な中心は消失し、作家の魂は枯渇してしまうのではないか、と作者の訃報を今更知りながら思った。
★6 - コメント(0) - 2月12日

金井美恵子の技巧を漫画で為したらこうなるだろうな、と。紙上という一平面上で織り成される過去、現在、未来は描かれてはじめて存在しうる、そのことに自覚的でありつつさらに作中の主人公による「書く」行為とも重ね合わせている。冴えない大学生の青春漫画としても魅力的だった。
★2 - コメント(0) - 1月28日

面白かった、と言い切れないもやもや感は残るけど、少なくとも良い漫画であったことは確か。純文学を漫画にしたような雰囲気で、どこに行くのかわからない焦燥感ややる瀬のない不安感がたまらない、青春漫画の傑作でした。
★1 - コメント(0) - 1月1日

時系列がごちゃごちゃしていて分かりづらかったが、2人の女性との間ががそれぞれ複雑になっていて面白かった。他の作品も読みたい。
★238 - コメント(0) - 2016年12月3日

才能なんか人の価値と関係ない。過去と現在、虚構と現実、素晴らしくグニャグニャしていて気持ち良い。
★1 - コメント(0) - 2016年11月23日

すげぇ映画らしいマジックに満ちたマンガ。人が物語を好み、物語を書き、必要とすることの意味、人が出会いお互いを傷つけあうこの虚しさ。
★2 - コメント(0) - 2016年11月19日

時系列に沿っているのか、現在から過去を回想的に遡って描かれているのか、という2つの構造を持つ漫画、だと思う。そこには失ってしまった関係への憧憬と、それを過去とした現在がある。「才能なんかどうでもいい… そんなの人の価値とは関係ないもん…」と言い切れる町田さんは果たして何をどう考えてそう結論付けたのか、考えさせられるセリフだ。あとどうでもいいことを言うと、町田さんって主人公然り、ダメ男作ってしまうタイプだよね、という印象。
★12 - コメント(0) - 2016年10月23日

jun
電子書籍で読む。一度読んだだけじゃ完全に理解できない、そんなに複雑な内容ではないのだけど。主人公の自責、自問自答、の末、結局は痛々しい程愚かでどうしようもない主人公の泥臭さをラストまで感じてしまった。都合のいいように改竄し、補完しているというのは自分にも当てはまる。『才能なんか人の価値と関係ない』。
★2 - コメント(0) - 2016年9月27日

★★★
★1 - コメント(0) - 2016年9月22日

KUにて。絵もきれいだし、ヒロインは魅力的だし、大学生特有のモラトリアムとポエミーな感じも嫌いじゃないんだけど、どうしても印象だけが先行する終盤トラストだけは「もうちょっとなんとかならんかったのかなぁ」という感じはする。そもそも作中作をひとつの要素として組み入れるのはいいんだけど、最初からそれが前回だったせいで後半のそのくだりにまったく意外性がないのもちょっとなんだか残念な感じがした。
★233 - コメント(0) - 2016年9月4日

振り返ってみれば意味の分かることがあると「何故あの時分からなかったんだ」と後悔することがありますが、物事には分かるタイミングがあり、提示された時に分からないからといって即ち不幸であるとも言えないのかなと思い直しました。
★1 - コメント(0) - 2016年8月28日

ほお、こういう世界を、マンガで描くのかあ!
★1 - コメント(0) - 2016年8月15日

回想のようなモノローグ、交差する過去と現在、現実と虚構。繊細な構成と表現技法が特徴的な漫画でした。能力不足でまだ十分に理解しきれていない点も多々あるように思いますが、読めば読むほど魅力が深まっていくように思います。手元に置いておきたい一冊。
★4 - コメント(1) - 2016年8月11日

村上かつらを思い出した
★1 - コメント(0) - 2016年8月5日

もう一回読みなおす。 短くて奥行きがあるかんじ。
★1 - コメント(0) - 2016年8月4日

意外性に満ちているのかと思ったけど思ったよりも意外性がなかったので、その点に関して意外だった
★1 - コメント(0) - 2016年8月3日

なるほどね
★1 - コメント(0) - 2016年5月6日

短編で人気ある作品ということで。学生らしい才能への僻み、憧れ、自己完結感がよく出てるいい作品ですね。作者さんが自殺されているようですね…残念です。
★7 - コメント(0) - 2016年4月14日

数年前に自殺してしまった青山景の短編。もったいなかった。
★3 - コメント(0) - 2016年4月7日

過去と現在が交錯する不思議なかんじ。おもしろいようなおもしろくないような…。私はよくわからないなーと思ってしまいました。でもなんか映画っぽいと感じました。
★2 - コメント(0) - 2016年3月31日

ui
寄り目な女の子の描きかたが可愛い。 人の見方を考えさせられた。 実和子のセリフが気取っていてすごく良かったです。
★1 - コメント(0) - 2016年1月15日

例会でのレビューのために、文ピカにあったものを読んだ。映像的な作品。2つのシーンを交互に映して、その間隔を次第に短くさせる演出など、映画のよう。作中で、主人公は『Q9』という映像作品からしか小説の着想が得られないことに悩むのだが、それはそのまま、作者が映像的に漫画を描いてしまう姿に重なる。
★3 - コメント(3) - 2015年12月18日

短さ故に骨組みを説明しすぎたと思うのですが、上下巻で長くしてメタ要素を演出に丁寧に組み込まれてもそれはそれで違うかも。粒の粗さがなんか泣ける。
★2 - コメント(0) - 2015年12月1日

漫画中の才能なんか人の価値と関係ないという言葉は作者が自問自答してるように聞こえてきました。作者は自殺してしましましたが死ぬ時まで漫画家として自分の才能と格闘していたのかなあと考えさせられました。
★2 - コメント(0) - 2015年11月13日

「才能なんか人の価値と関係ない」
★4 - コメント(0) - 2015年11月7日

現実のようで現実ではない。人間は嘘をつく動物だ。過去というものは確実に存在して、その過去が積み重なって今がある。でもその過去を嘘にしたら。端から見てその嘘は過去になる。作中にメタ的視点があり、そういう点に囚われすぎるとわけがわからなくなる。でもわからなくても雰囲気で楽しめる良作でもある。過去完了形の予感。青春ものなのに泥臭くなく、青春ものなのに感動しない。この作者の達観具合が面白い。でも作者の近況を思うに複雑だ。学生時代の思い出はどんな成功者でも離さない大切なもので、一生消化不良で付きまとうものなのかも。
★7 - コメント(0) - 2015年10月26日

んー、なんか面白い感じで面白くなく、考えさせられる感じで考えさせられることもなく、純愛て感じで純愛じゃなく、ほのぼのな感じでほのぼのでもない、よくわからん話でした。ただ、美和子の「過去完了形の予感」ていうセリフは気に入った
★2 - コメント(0) - 2015年10月23日

★1 - コメント(0) - 2015年9月24日

面白い。二度三度読みたくなる
★1 - コメント(0) - 2015年9月12日

うむ…という気持ちになる作品でした。主人公の心情描写がすごく良かったです。
★1 - コメント(0) - 2015年9月1日

プリン、全部食べんなよ(´・ω・`)
★2 - コメント(0) - 2015年8月22日

現在が過去をつくる。はたして好きになったのは「虚構」か「現実」か。
★1 - コメント(0) - 2015年8月3日

ちょっとしたきっかけで再読。前読んだのは2012年かー。 複雑な構成や作者の自殺とかってことに振り回されて、率直な感想というのをとても表しづらい作品だけど、 「ここまできてようやく僕は別れてから七年経ってはじめて町田ミカと出会い直せたんだと思う」というのは、最近の自分と重なるところもあってぐっと来た。 日々、日々を反芻することで精一杯だけど、そんだけじっくり味わう人生も悪くないんだろうなって思う
★4 - コメント(0) - 2015年7月20日

主人公の物語と虚構の世界が交錯して、不思議な空気感が作られていたなと思う。最終的に正解は何も語られていないままだけど、「現在が過去をつくる」という言葉はハッとさせられた。よく考えてみたらそうなのかもしれない。過去を過去としているのは現在の自分なのだと気づかされた。最後は救いがあってよかった。またじっくり読んでみたいと思う。
★5 - コメント(0) - 2015年7月4日

たまに読み返したくなる
★1 - コメント(0) - 2015年6月11日

うむむ
★1 - コメント(0) - 2015年5月10日

主人公の正が、ミカとの恋愛経験や小説家を目指した経緯などを、主人公視点で見ていくことで、「現実」と「虚構」、「現在」と「過去」が重なっていく感覚を味わえる作品でした。色々な思考がめぐっており、起伏の大きい感情を抱える主人公の内面を、現実の風景と混ぜ合わせながらよく描かれているなぁと思いました。「正はミカに、俳優としてのミカ(虚構)を」「ミカは正に、正自身(現実)を」「実和子は正に、小説家としての正(虚構)を」求めており、この三者三様の思いがこの物語に複雑さを生んでいるのだろうと思いました。
★7 - コメント(0) - 2015年4月30日

面白かったんだけど、激しく回りくどい自己陶酔を聞かされた感じもする。架空の作品が現実を侵食する(?)という趣向もわりとありふれてる気がするし。
★1 - コメント(0) - 2015年4月2日

終盤の怒涛の展開は確かに大きな特徴ですが、それよりも、主人公の正を通して描かれる若者の精神や学生生活の秀逸な描写に舌を巻きました。ミカとの関係の瑞々しさやそれに伴う苦悩、また正の卑屈さも相まり、大学生の抱える正負の感情の丈が凄まじい現実味を帯びています。そして「文筆家の浜崎正が、ミカに再び会うために物語を綴る」という構図や、ラストシーンはとても素敵でした。複雑に構成されていて一読しただけでは掴み辛い点は、読者によって好みか否かが分かれそうです。余談ですが、コンドームが出てくると途端に大学生感が湧きますね
★7 - コメント(0) - 2015年2月23日

ストロボライトの 評価:62 感想・レビュー:216
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