妄想と強迫: フランス世紀末短編集

妄想と強迫: フランス世紀末短編集の感想・レビュー(19)

2月22日:ku6tpl
2月11日:simomurayosiko
精神病理をテーマに編まれた掌編/短編集。幻視者から神秘を剥奪し、神経症という唯物的な地位を与えた19世紀。本書の諸作は、揺らぎつつ変質するその内面を淡々と短文に写す。暗い寓話というべき〈地獄〉〈聖職者〉は特に読み応えあり。他に、幼時の恐怖を年経て初めて感じたとしたら…と考えさせられる〈足つかみ悪魔〉、一歩足を踏み出しかけて我に返る、そんな心情は日常の中でありがちと思わされてリアルな〈鉄の処女〉などが印象に残った。
★6 - コメント(0) - 2016年11月15日

2016年10月7日:nora
ジョイスに影響をあたえたともいわれる内的独白のもうひとつの原点。いくつかの短編で、その手法が駆使されており読むものを幻惑ささせる。 内容的には妄想あるいは観念の物語であり、ほとんど哲学と言えるものすらある。
★2 - コメント(0) - 2016年9月17日

妄想や強迫観念によって自分の首を絞める人々の心理を「意識の流れ」的な手法を用いて暴き出す13篇の小説からなる短篇集。面白さが分からない短篇もあるけれど、中にはゾクゾクさせられるものもあって、他では得がたい面白さのある本だと思う。とはいえ、日本語として意味が通らない文章や、違和感のある表記が散見されるのが残念だった。原文自体が乱雑なのだとは思うけれど、翻訳や校閲をもう少し丁寧にやって欲しい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月12日

2016年9月12日:hksk
2016年8月21日:いふに
13の短篇からなる小説。 題名に惹かれて購入。 内容は、いかにも(?)フランス文学と言った感じの抽象的な味わい。 しかし、描かれているのは、「内的独白」ともいうべき内容で、「妄想と強迫観念に追いつめられる精神」(帯より)であり、少し重い。 抽象的な描き方なので、一読しただけでは、物語の本質は味わえないと思う。 いくつかの短篇は気に入って、何回か読み治した。
- コメント(0) - 2016年8月3日

この訳者の日本語は読み難い。所々文法的におかしいところがある。その度に考え込まされるので、なかなか乗れない。面白いことが書いてある筈なのに、意識が上手く入り込めなくて、歯痒いことこの上なかった。それと、この訳者には、”恋びと”、”夕がた”、”ひと気”など、漢字と仮名の分け方に妙なこだわりがあるのが気になった。収録された短編の並びも、読みつぎやすいように考えて、訳者が順序を入れ替えたとのこと。大きなお世話である。訳者のエゴが前面に出ていて、作品を半ば私物化しているように感じた。
★1 - コメント(0) - 2016年7月30日

2016年7月20日:さばお
「意識の流れ」と呼ばれる手法を生み出した作家による短篇集。マラルメ、リラダン、ユイスマンス、ルドンらに捧げられている。「狂気は遺伝する」という妄想に囚われた男の意識を描いた作品から始まり、狂気や魔術に関する作品が続く。幽霊を見た男の短い黒髪は山の雪より白くなって逆立ち、眼は膨張した眼窩から飛び出し、息づかいを失った肺はのけぞり、腹は収縮し、喉はとつぜん乾き、心臓は鼓動を打つのを止め、精神は化石のようになる。
★5 - コメント(0) - 2016年6月19日

2016年6月18日:まみむ
2016年6月17日:半殻肝
2016年6月10日:hose1239
日本語がいまいちしっくり来なくて、面白そうなんだけどもう一歩はまらない。原文もこんな雰囲気の文体なのかな?当時の著名人あてにして書かれてるというが、それはどういう意味なのか。そこんとこ解説してほしい。イメージ持てるのがルドンだけという、わたしの知識が足りなかったか。
★1 - コメント(0) - 2016年6月2日

ジョイスやフォークナーで世に知れた「意識の流れ」の源流に位置する作品らしい。基本的に主人公の内面独白が中心に話は進んでいくのだが、どの話も強迫神経症じみた圧迫感を持っているので、読んでいてなかなか辛いものがある。どちらかというと前二者よりも、カヴァンの読後感のような印象があるな。19世紀末らしく「地獄」や「聖職者」等無神論を主題にした作品も興味深いが、話として面白いのはやはり「子への恐怖」「足つかみ悪魔」「鉄の処女」といった強迫を題材にした作品群。でも面白いといっても、どれも内容は欝々としているからなあ。
★59 - コメント(0) - 2016年6月1日

2016年5月27日:今野ぽた
2016年5月23日:りさ

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妄想と強迫: フランス世紀末短編集の 評価:84 感想・レビュー:8
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