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日本まじない食図鑑: お守りを食べ、縁起を味わう

感想・レビュー
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newhavana
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各地のマイナーな神事仏事で供され食される食べ物に視点をあてた紀行文。読みやすい文体でほどほどの情報量があり、軽い読書に最適。カラー写真がたくさん付属するが、キャプションがない。各ページともに余白が多いのですこし不親切に感じた(本文を読めばどれも何の写真かは推測できるが)。P.83”思えば、現代では、この狂騒(ハレとケのハレのこと)が常に電脳空間に用意されているだから少し怖い気もする。”。怖い気がするどころが初版から9年の現在では、真に恐ろしい状況になっている。なお、まじない食は著者の造語。
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アカツキ
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神事、仏事、伝承行事のなかで願いを託してお供えされる食材、料理をまじない食と定義。日本各地を訪ねて祭事とまじない食を紹介した本。紀行文のようなやわらかい文章で読みやすい。香川県の団子馬の造形がリアルで良かった。制作風景や着付けの様子など写真多めで嬉しい。祭事から浮かび上がる昔の過酷な環境と切実な願い、消えていく風習に切なさを覚えたが、読み終わって残ったのは著者をあたたかくもてなしてくれた人たちの親切だった。
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きのたん
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よく見たら、数年前に、読んでいた。575で表現しようが忘れていた事実に変わりはない。こういうのって消えゆく風習を惜しむべきなのだろうが、もう細枝に刺したモチに呪いがこもってそうで怖くて怖くて。でも全身で味わっているという意味では一番本質的ではある気がする。
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たなかか
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面白いくくり方 縁起かつぎ うそつき豆腐 きゅう封じ 大根焚 タラの腹ってほんとでかいのね。うまっ子団子  人の祈りの深さを感じる
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K
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(2016,383.8)近所の図書館、民俗学のあたりに長机があっていつも学生が勉強していて、どうも棚をじっくり見づらい。平日、人が少なかったのでじっくり見られました。遠野の食文化が面白くて借りたが、きゅうりの奉納、うそつき豆腐など、ほぉぉ・・・というのがいろいろ。著者が「民俗学コンシャス」という意味がよ~くわかりました。文章が楽しい。写真も。
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Moeko Matsuda
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人々の願いや祈りがこもった食を「まじない食」として、日本各地の不思議で面白い食べ物を扱った(一種の旅)エッセイ。必ずしも人間が食べるものばかりでないのが面白い。その土地ごとに特徴的なお振る舞いの食もあれば、土に埋めたりカラスに食べさせたりするものも。面白いのは食を扱ったエッセイなのに、読みながら「食べたーい!」ではなく「行ってみたーい!」と感じたことだ。全国的に後継者の数が先細りしている状況の中、残せるものは残していきたいものだと感じる。まぁ、私の場合は、まず自分の住む地域について知ることから、です。
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nono
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地域のお祭りなどで食される行事食についての本。 大根だきとかニュースで見るものも多いけど、ローカルすぎてこの本を見なかったら知らない行事食が多かった。作者の人柄もあるだろうけど、わざわざ見に来ている著者を暖かく受け入れてくれる人々も目に見えるようで面白かった。食が絡むのでコロナのために中断している行事もあるのではないかと少し心配になった。
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ちょび♪
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『日本列島に住む以上、地震や津波や台風から逃れることはできない(p 11)』『健康や五穀豊穣などの願いを込めた縁起食とは、自然への畏怖の念と生活の折り合いをつけるための知恵だったのではないか(p 13)』 日本が一神教ではなく、八百万神なのがわかる。
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k
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まじないの本は色々あるが食に絞ったのは珍しかった。 中々面白かった。 他の地域も紹介してほしい。
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tama
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図書館本 書架で 著者の神様ご飯を先に見つけたのだが、とても分厚かったので、まずこれをお試しに。結果:中身は研究とかではなくローカルテレビの女子アナ的文章の「あたしここも行った!」本。写真は巧いのだが、写真の説明がどこにもなく、いわば「にぎやかし」、ページ稼ぎ、「アタシのレイアウトセンス見て!」。この著者もう借りなくてもいい。
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プル
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民俗学って面白い。大学の一般教養で民俗学でも面白いと思ったけれど。各地方に伝わる民間療法・生薬も面白いと思ったことがある。それぞれ神事にまつわることと、おまじない事、本来の効果とは一致しないこともあるが、似たものを感じます。著者のツボが??なところもありますが、不思議な人です。正しい医食同源かは置いといて、その土地ならの風習は、その場所を離れて気づくこともあるのでしょうね。
プル

ナディさん 日本って、色々あって面白いですよね。

03/17 21:59
ナディ

ほんとに😊もっといろいろ知りたいです。

03/17 22:06
3件のコメントを全て見る
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バニラ風味
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その土地の豊作を祈ったり、健康を祈ったりするために、何か食べ物を使って行う祭事に(民俗学)に興味を持った著者が、調べて巡って体験したドキュメンタリー。その中に、「え?そこ?」という私のよく知っている場所があったのです。近くに住んでいたのに、全然知らなかったことに驚くと共に、よくぞ調べて、写真を掲載して、伝えて下さったと思いました。キュウリに病の身代わりをしてもらう「きゅう封じ」、豆腐を食べて一年間の嘘を消してもらう「うそつき豆腐」、お釈迦さまのはなくそで病除け…など、面白かったし、行ってみたくなります。
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しょちっち
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ななめ読み御免 昔からの行事を存続できることの貴重さ 失われるのは簡単だ 当たり前に保存して続けているからこうして残っていく 基本民俗学的立体には男根がつきもの 多産の象徴だし(笑)
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巻々
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図書館の企画コーナーにあったので気になり借りる。地元のお祭りも紹介されていたので興味深かった。(地元のことなのに知らないことが多かった)。早くて便利な世の中の流れの片隅で細々と受け継がれてゆく伝統文化。人々は願いを込めてキュウリやナス、コンニャクなどを奉納して、神様からそのおこぼれを有難くいただく。“民俗行事とは感謝してごちそうを食べて教訓を与えるもの”という一文に胸が打たれた。あとB級グルメはもしかしたら現代風のまじない食なのかもしれない…とも感じた。だとしたらその発展の仕方がまた面白い。
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かんな
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年号が変わろうとしている今(´▽`)古来の伝統を継いでいる平成二桁生まれ。頼もしい。久し振りに大鍋出そ。
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だいきち
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民俗学的。各地の絶滅が懸念される風習。
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あちこ
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わたし用に借りた本。まじない食とは、食べることが出来るお守りのこと。茄子だったりきゅうりだったりコンニャクだったり。その土地ならではの謂れがあって、民俗学に興味がある人向きの本。
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高橋直也
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この本では紹介されていないこともたくさんあるだろうなと想像しながら、そして子供の頃に体験したことさえ、今の時代には変化していることを思い、風習も消えたり変化しているんだなぁと思わされました。キュウリ封じが行われる京都の方が、私の暮らす地方より伝統が息づいているのかもしれません。震災などで人の移動の激しかった沿岸部は風習も消える運命なのかもしれません。
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nizimasu
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食べ物を依代にして五穀豊穣だったり祈願するという発想は確かに日本古来からあって特に神社の系譜は山の幸から海の幸まで様々。そんな習慣を全国を尋ねながらのフィールドワークはかなり目のつけどころからして面白い企画だなあと感心する。ちょっと写真的には大きく見たい気もするけどそこはご愛嬌。個人的にはきゅうり封じが西日本に結構あることに驚かされたし秋田のタラで豊漁を祈願するのもよくわかる。神道の成立は縄文と弥生からの自然崇拝が習合しさらに仏教の伝来にあわせて儀式や形式が朝鮮からもたらされて体系化したプロセスだと再認識
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はにちゃん
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健康や五穀豊穣を願い、年中行事の中で準備されるまじない食。地方各地ではその土地ならではの祈りがあり、まじない食と結び付いている。水引がかかるキュウリ(きゅうり封じ:キュウリに病を封じ込め土に埋める)や、お神輿に乗った茄子(夏の毒消し)がユーモラス。病よけに食べられる「はなくそ(花供曾)」あられは一瞬そのネーミングに怯む。年末に一年分の嘘を帳消しにする「うそつき豆腐」は歳末大売り出しの源となる「誓文払い」に端を発するといった繋がりも面白い。たくさんの写真とともに紹介されていて、旅気分も味わえる楽しい本だ。
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桐島陽依
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まじない食というと呪詛っぽいが、お祭りで出されるお祝いの縁起物の食べものについてのアレコレ。お祭りを食の方面から切り取ったレポのような本。渋い視点です。基本季節のモノをカミサマの恵みとして食べるというかんじ。やはり自然の摂理ってそうなんだなあなんて思った。地元福岡の筥崎の話も出ていて、ちょっと嬉しかった。
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Humbaba
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ただその風習の概要を聞くだけでは、一体なぜそのようなことをするのかがわかないことは意外と少なくない。そのようなものでも成立ちを確認し、かつ当時の時代背景を想像すれば理解できるようになる。他にないような風習だからこそ、今後も絶やさずに大切にしていきたいと感じる。
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ゆきまさくん
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日本の旅と食文化、民俗に詳しいライターによる書。 縁起食とは何か。 まじない食といわれる日本の地域特有の伝統食や、それを用いた町おこしの事例、これからの伝統食の可能性などについてふれている。 日本古来の食や、とりまく生活は面白い、
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ナディ
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面白く読めた。各地域のまじない食をリポートしているが、地域の人々の祈り、願いを感じることができる。それにしても、家庭や地域で伝わってきたことがなくなってきている。いつまで続いていくのか。いずれ、文献にあたるしかない時代がくるのだろうか。
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filter
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NDC363.8 各地の謂れある食事レポ本という感じで、さらっと読める。一度読んだ後、もう一度読み直してみる事をお勧め。
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tokotan
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東日本大震災をきっかけに自然と人々の関わりに興味を持った著者。自然の神様に供える食べ物を調べまとめた本です。本当に様々な食べ物が供えられています。キュウリ・ナス・カボチャ・大根・生姜など野菜は根菜類がほとんどですね。カボチャは宮部みゆきさんの『女の首』という短編を思い出しました。後は肉より魚。お団子も多い(小豆ほうとう美味しそう)。後は人形も多く紹介されていますが立派なシンボルが付いていることが多いようです…^_^;海と自然に囲まれた国だからこそ八百万の神信仰が自然と出来たことがわかりました。
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MOKIZAN
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豊作や豊漁、自他の健康を祈念、感謝する祭事と、そこに供される食材についての単身訪問記。当地の方々の平穏な一年への願い、感謝の素朴な振る舞いが書き出されています。ご大層な食材はありませんが、薄っぺらいB級グルメや「美味いもん体験記」なぞの料理より遥かに滋味深く、美味しそうに読めてくる。とても気になったのは、豆腐を食べて一年の嘘を帳消しにするという、是非ともあやかりたい因幡地方の伝統行事。「嘘はほどほどに」しても、自分は何丁の豆腐を食べたら帳消しに出来るのだろうか。追、京都ものは商売臭いし、別枠だな。
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パルプ工業
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食べ物神事を行う民間習俗を紹介している。きゅうり封じは、きゅうり自体に虫を取り込み疫病避けとし、食べず土に反す。しかし、なすとっかえはなすを毒消しとして食す。どちらも夏の食べ物で、精霊馬として有名だが、地域によって食べたり食べなかったり。そんな違いを見て取れ、興味深い。また、実際に著者が現場を見て、有識者から話を聞き参加した内容が端的に書かれているため、旅本としても面白い。新潟市は水害が多く、水路ごとに水神様が祭られ、水神様の祭日になるとお供えとして舟に川海老の煮物を載せて流す風習、祖母も言っていた。
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mikipink
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また借りてちゃんと読みたい。
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日本まじない食図鑑: お守りを食べ、縁起を味わう評価89感想・レビュー30