形式:単行本
出版社:青弓社
形式:Kindle版
上海旅行のおともにピッタリな本ですね⭐︎
間違いないです、旅の前にあわてて本棚から選び取った感じでしたがぴったりの選択でした。
写真のインパクトもすごいですし、「無常」っていうんですが、黒無常と白無常がいて、帽子には「天下泰平」や「一見生財」と景気の良い言葉が書かれていて…と、キャラ設定のインパクトもすごかったです。^^
そうなんですねー!なんだか気になります‥今度、図書館で探してみようと思います٩( ᐛ )و
中国、主要都市は急速に発展している一方で、山村部は余り変わっていないんだなあと。あと「無常」という名前の由来には全く触れられていなかったが、例えば武侠などでは「無」がつく名前が多いと言われているけど、それと関係があったりする?
現代の無常のルーツのひとつである山ショウ自体は広異記に記録されてるそうなので唐代から語り継がれていたのだろうけど、それがなぜ清代中期になって匂魂使者と結びついたのか、という時期的な背景にも論究してほしかった。浙江など江南の山間地が開発されて流通経済に組み込まれたことが予想されそうだけど。あとサイズが伸縮する点は日本の見越し入道に近くて、同様の自然現象に対する解釈から発生しているのか、あるいは浙江の山奥から海を渡って日本まで伝播して影響を与えたのかも気になるところ。
ともあれ学術的だけどエンタメとしても楽しめて素直にワクワクする良書だし、図版が豊富で写真なんてすべてカラーだし装丁も凝ってるしで、この充実した内容で税抜2600円という価格は破格。電書もあるそうだけど、フィジカルで手元に置いておきたくなる。
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