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呪術意識と現代社会: 東京都二十三区民調査の社会学的分析

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mittsko
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かなり前に読んだが感想を記録してなかった ⇒ 東洋大学社会学研究所による、現代日本における呪術の意義と行動に関する社会調査の成果。研究期間は十年余との由。東京二十三区の成人住民1200人を対象に(回収率60.3%)2006年1月、質問紙法によって調査、結果に統計分析をほどこす。この種の調査でこの規模のものは見たことがない。おかげで、大変有意義な結果がてんこ盛りに出てきているので(コメント欄参照)、関心をお持ちの方には、一読をつよくおすすめします…( ̄▽ ̄) ※ 本書独自の呪術概念も注目に値する
mittsko

「家に仏壇しかない場合、呪術的要素との親和性はあまり見られず、場合によっては呪術的傾向を抑制するような傾向さえ見られるのに対して、神棚がある場合には呪術的な傾向との親和性が強く表出しやすい」(197-98頁)

08/26 16:51
mittsko

「本書があえて「呪術」的な意識や行為に注目したのは、端的にいえば、これまで「呪術」についての量的な社会調査のデータがほとんど蓄積されてこなかったがために、人々の日常生活での意識を考えるうえで重要な一面が取りこぼされてきたと考えるからである」(17頁)

08/26 17:23
7件のコメントを全て見る
0255文字
佐倉
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かなり専門的な学術調査の結果と分析のまとめで、そこから論考を展開していくという趣旨でも無いので読みやすくは無い。ただ呪術的なものへの人々の意識調査をこんなにも真面目に調査することは空前絶後なのではないか。日本は近代社会であるように見えて、実のところ生活に多くの呪いが溢れている…というのは多くの人が納得するだろう。その俗論の先に踏み込んだことに価値がある。仏壇、あるいは神棚のみを持つ人はそれぞれ呪いへの意識が違うとか、男性は占いを信じない人が多いのに高学歴になると急に信じる人が増えるとか面白い結果もあった。
0255文字
西野西狸
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ネタバレ現代東京でとったアンケートから都市民が信仰に対してどのような意識があるのかを各執筆者が考察した。年齢別などは興味深かったが、実際の信仰の深さはやはりアンケートでは取りづらい。あと、呪術と言う術語に関して人類学とかでも使われるので別の言葉のほうが良かったかもしれない。
0255文字
akinbo511
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呪術と言っても、初詣や豆まき、雑誌の占いまでを含む調査結果を考察したもの。20代30代男女の占いや姓名判断を信じる度合いが学歴で別の傾向を示しているのが不思議だった。
0255文字
HANA
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呪術といってもそれほどおどろおどろしいものではなく、節分とか初詣、墓参りや占いといった日常で体験するようなものが扱われている。それぞれの項目について分析はされているものの、どちらかと言えばデーターベース的な役割の方が多いと思う、この本。老人と若者、男と女によって呪術の需要の仕方が違う点は興味深い。また仏壇のある家は呪術に対して否定的であるが、神棚のある家は肯定的といったような他ではなかなかわからないような分析も面白い。この研究、興味深い点が多いのでいろいろ拡げていってもらいたいものです。
0255文字
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