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男性育休の困難 取得を阻む「職場の雰囲気」

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takao
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ふむ
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よっと
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日本で男性が育児休業制度を利用できないのは、性別役割分業意識よりも深層にある仕事優先の時間意識が①常に仕事優先の働き方を要請すると共に②どちらか一つを選択しなければならないと思わせる仕掛けによって仕事か育児かという二者択一の選択を迫るからだ。その仕掛けがあるために③性別役割分業の実態に沿って男性は仕事、女性は家事育児を選択するよう迫られる。
よっと

これは育休の話だけではない。今現在の仕事に割いているリソースが大きすぎて新しい技術を学びなおす時間だとか今現在職場に存在する非効率的なシステムの見直しなども行われないのではないだろうか。感染症の報告システムがFAXだったなどのシステムの老朽化はそういうことなのでは。

10/10 09:04
よっと

また自分の入院や介護休暇など他にも仕事を最優先に考えられなくなる事由は存在している。介護辞職なども問題になる中、仕事第一の考え方では世の中が回らなくなると思う。

10/10 09:13
0255文字
Ramo
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これはつまり「ジェンダー」という考え方を一旦置いといて、男性育休政策が進まないのは「仕事優先」の時間意識を男女共に潜在的に持っていることが原因であるということか。育児をするしない関係なしに自分の凝り固まった世界をほぐせるような休暇いや、“仕事をしない期間”をとりやすい社会になることが望まれる。
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たけ
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育休取得の機会に読んでみた。現在の職場規範は男性的価値観のもと形成されたものであり、殆どの社員が無自覚で「仕事優先」の時間意識を受け入れていると理解した。私の会社では本書にあるような残業は常態化していないが、仕事優先の時間意識は感じられ、実際に同僚には育休を取得したくてもできない/しなくてよいという人がいた。義務化という大きな一歩により取得率は向上すると予想されるが、個人的には見かけの取得率以上に仕事優先の時間意識と育児のジレンマは続き、最大の目的=少子化対策の達成には企業ごとの更なる改革が必要と感じた。
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A
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仕事と私生活の時間意識に注目し男性育休を困難にする職場の雰囲気を可視化する。とりわけ男性には「仕事を優先しなければならない」という規範が再生産されているのが原因。気軽に長期休暇できる職場にすることで、お互い様の雰囲気ができやすみが取りやすくなるのではないか。
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いとう
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支出に光熱費、食費などの固定費があるように、時間にも固定時間のようなものがあるのかもしれない。 男性だけでなく女性も「労働」を、短縮したり削減できない時間と捉えると、じわじわとその時間が膨らんでいき、いつしかプライベートの時間を削ぎ取ってしまう。 プライベートの時間が短縮すると、やりたいことが狭くなり、さらに仕事の時間を増やしてしまいやすくなる… あぁ、悪循環。 家計の予算管理のように、個人の時間管理の名の元、企業が「あなたの労働時間は月●時間です!」と決める必要があるのかもしれない。 p199
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katoyann
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「まず仕事に時間を割り当てし、仕事が早く終わればその時間を私生活にも当てる」(同書150頁)という仕事優先の時間意識に着目して、男性が育休を取得することの困難を分析した論文である。ワーク・ライフ・バランスをスローガンに掲げても中々育休取得が伸びないのは、私生活よりも仕事を優先すべきだという価値観に正社員が囚われているからだという。また、そのような意識にならざるを得ないような制度設計の欠陥の問題もある。ドイツの労働時間貯蓄制度は超過労働分を休暇として相殺する仕組みだ。結局、私生活の時間を確保する必要がある。
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お魚くわえたザサエさん
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ここに出てくる人の働き方が異常すぎるだろw。【図書館】
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バリバリブーン
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時間に対する意識に疑問を持たないと男性育休は進まないということかな。自分も今の仕事のやり方を自然と受け入れている部分があるのでハッとさせられた。育児と仕事を両立するために転職をする事例をみると、やっぱりどこか間違っているなと思いました。
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かどの炭
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男性育休の取得しにくさは、性別だけではなく会社員の時間意識にも原因があると指摘している。文中では、仕事が生活を一方的に規定することで、労働者の生活(育児、介護、学習、娯楽)を圧迫していることも述べられている。職場の時間意識に注目しているのが新鮮だった。
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Miki Shimizu
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研究を書籍化したやつやったけど、インタビュー中心で読みやすかった。なんか、みんなが長時間労働をそんなもんや、しかたないと受け入れてる世の中がやばいな。育休くらい軽くとれて、他の人に迷惑もかからんくらい人も十分におって、家帰ってちゃんとごはん食べてリフレッシュして、暇やしなんか趣味でもさがそかな!ってなる働き方しないとなー。と思わされた本でした。
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Go Extreme
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男性の育児休業制度:生活時間研究 ワーク・ライフ・バランス研究 性別役割分業意識と行動のずれ=男性の両立研究 仕事と育児の両立研究 タイム・バインド:時間の板挟み状態 手続きの確実さと育児の不確実さ 時間配分の三つの様相:労働時間を短縮せず・労働時間を短縮・仕事を辞める 長時間労働:仕事の充実感が勝る・あらかじめ想定する・どうしようもない・平日に予定を入れない 生活時間:職業関連・生理的・家事/育児・自由時間 長時間労働を受容するプロセス 私生活の時間:仕事の時間の緩衝帯 ギデンズ:相互作用・様相・構造
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kitten
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図書館本。元が修士論文なのでちょっと難解。私が育児に時間かけられるのは、ものすごく恵まれた環境にあったからだ、と再確認できた。大雑把にまとめると、全てにおいて「仕事優先」の意識が育休取得を妨げる空気を使っていて、育休取得者ですら、この空気を再生産していることがある。ライフワークバランスを、半ば強制的に見直すことでこの空気が緩和されるのではないか?との主張。長時間労働が当たり前の会社は、おかしいが、その中にいるとおかしいと感じることすらできない。
kitten

ただ、自説の根拠となってるのは少数の対象者からのインタビューのみ。社会科学はそんなもんかも知れないが、医療系の人間から見るとデータが少なすぎてお話にならないと感じた。「仕事したいけど、職場に迷惑をかけるから辞めざるを得ない」という女性の話が印象に残った。もっとフレキシブルな働き方ができる環境が必要。

10/10 11:28
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コービー
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『妻1人で育児や家事ができると夫の立場や存在意義がなくなる』という話はなるほどなと思った。あと、個人的に『育児休暇』という名前ではなく『育児期間』にした方が、休暇だと誤解されないと思う。ほかにも育児休暇を取りやすくするために、社員にVRを使ってもらい家事や育児を体験してもらえば、その大変さを知ってもらえるかもしれない。
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男性育休の困難 取得を阻む「職場の雰囲気」評価90感想・レビュー14