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モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究

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cub
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一番共感できたところは、高校大学に入っても友達ができずに苦しんだが、様々な活動に参加して緩い繋がりを持つことができた体験談で、モテには関係ない部分だった。非モテは総じてコミュニケーション能力が低い。逆に背が低く色白で運動神経が悪くてもコミュニケーション能力があれば非モテには陥らないのだろうかと疑問に思った。
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いとか
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モテる以外にも自己肯定感を上げる要素はいろいろあると思う。生きづらさが少しでも軽くなりますよう、弱音を吐ける場が増えるといいなぁ。
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サトシ
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私の理解において、二村ヒトシ著の「すべてはモテるためである」には大枠として「モテたければ自分自身の際立ったところを捨て、クセの無い人として生きたほうが良い」といったことが記されている。一方で本書には実際に女性を前にしたり、恋愛という事象を捉える際に、当事者が抱く独特の概念や思考について巡るケースが多々あると感じた。本書は前述の書とは異なる趣がありジェンダー論、社会学、様々な差別、ハラスメント等々に向き合っており異なる視点から記されているが「恋愛」の捉える方の差異を楽しめる一冊でありおもしろいと感じた。
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まー
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ジェンダーフリーの価値観の中「男らしさ」「女らしさ」という言葉は使いづらいですが、男性性や女性性は大切にしなければならないと思います。ただ、この本を読んで「男として」「女として」の前に「人間として」あるいは「私として」が大切だと思いました。かっこいい男になって恋人を作るため、ではなく、自分が満たされるために行動すること。「誰かと付き合いたい!」の奥底にある自分と向き合える人が素敵だと思いました。
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ひつまぶし
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障害や病名が付かないところでの当事者研究の事例を読んでみたいと思って手に取った。「非モテ」をキーワードにしつつ、かなり多様な取り組みと気づきが盛り込まれている。アメリカだとカウンセリングの制度化で対応されているのかもしれない。熊谷・綾屋の本でも社会が流動化することで生じた生きづらさが指摘されていた。多様性が称揚される一方で、認められる多様性と認められない多様性が分かれ、扱いにくい多様性は取り残されているのだとすれば、やはり向き合うことそのものが解決となるような知のあり方が必要とされているのではないか。
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むかみ
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ネタバレ男性学を深く学びたいと考えていた頃に買って積読していた本を消化。 ・「モテ/非モテ」とそれに伴う「生きづらさ」は単体の問題ではなく、さまざまな種類の「生きづらさ」が複雑に絡み合って生じているということ。複雑性については、どんな人権問題であれ言えることではあるけれども。具体例の語りで理解しやすかった。
むかみ

・その場から「何か(気づきや学び)」を得なければならないという<意味の拘束>(P240-):自分もかなり心あたりがあった。生産性・効率性を求める企業文化においてより顕在化するという記述にも納得。一方で、非モテ研という場が「同質性」「相対化」「共同性」「語りが聞き届けられる」ことによって<意味の拘束>を多少弱める、という記述はいまいち腑に落ちなかった。その場の語りやすさや安心感、共感が大きくても、<意味>を求める意識はまた別にあるのでは?というのが個人的な感想。

03/13 17:50
むかみ

・そもそも自分がなぜジェンダー論の中でも男性学におもしろさを感じているのか、いまいち言語化できていない節がある。(もちろん女性学は大学でちょっとだけかじったけれども。)生まれ持った属性で「生きづらさ」が生じるということ自体に多分興味があって、その中でも「性」という身近な属性に関する「生きづらさ」について学べるジェンダーやセクシュアリティに興味をもった、気がする。女性学は当事者意識ももちろんあった。男性学については、少なからず「より強くあること」を自分に課している節があって、そこへの共感?わかんないな。

03/13 17:50
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ishida
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共感するところがいくつかあった。楽しそうだなー
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AttilaTaro
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めちゃくちゃ共感した
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のんぴ
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社会的にも意義のあるアカデミックな研究だと思う。自分を持て余し、自暴自棄になって、アホなことをやらかす前に、勇気を出して、非モテ研につながり、そのモヤモヤの根源を深堀りして、名前を付けて、コントロール可能な大きさにして、モテないままでも生きていってほしい。
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朝陽
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男性による非モテ体験談であったが、何故か女性の私にも深く共感できる部分があった。巻末の女性による解説にて、摂食障害の女性との共通点があると指摘があった。私自身、摂食障害を持ったことはないが、彼女たちの内面に近似した意識を持つ自覚がある。 近年、女性の強さの受容が求められる一方で、男性の弱さを受け入れる体制は整っていないように思える。現状打破のための当事者研究の仕方が丁寧に記述されており、非モテ体験以外の点でも多くの発見がある本である。何より、重軽くて読みやすい点で高く評価したい。
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ホークス
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2020年刊。題名と違ってかなり重く、赤裸々な内容。コンプレックスに向き合うのは辛い。「勝て」「支配せよ」という男社会の教義に背くのも恐怖だ。どちらも他人に言えないから余計に苦しい。見えない出口を探すヤケクソの勇気を感じた。もっと重要なのは、一人一人違う困難を抱えた自称「非モテ」たちが、それぞれの挑戦を共有し支えあう活動をしている事だ。テーマも方法も違い、理解できない場合さえあるのに、互いの苦しさと希望は感じ合える。もしかしたら、人間全体の行き詰まりへのヒントが隠れてるかも、などと夢想してしまった。
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フランソワズ・ムギクリーヌ
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「不本意出家」「進研ゼミの内面化」などキーワードが秀逸。「非モテ」だけでなく「当事者研究」や「自助グループ」そのもののあり方にも触れられていて、今まであまり関心のなかったこれらの活動全般に興味が湧いた。 「非モテ男性」の苦悩は、彼らと全く同じ立場にあらずとも他人事とは思えない感じ。過去の人間関係を振り返り「あの時の違和感の原因はこれか」と思う部分もあった。自分が日常生活で「なんだかな」と感じる物事は、彼らの問題と根底でつながっているものも多いようにみえる。
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アイロニカ
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男性の苦しみを概観していると、弱者や困窮者が分かりやすい善人などではないとよく分かるだろう。むしろ社会に追い詰められた人は、もがき苦しむ姿が平穏を享受する人々にとって奇異や嫌悪の目で見られかねない。しかし周囲の視線という呪いが自己嫌悪的に自身を縛っているとしたら、その振る舞いはより奇妙に、或いは滑稽に映るだろう。そのあり様は千差万別で、本書で取り上げられる苦しみも自分にとっては何でもない取るに足らないこともあったりして、理性的な理解という概念を超えた所に解決の糸口がある。
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noko
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日本は男性優位社会なので、様々な場面で男らしさが望まれる。男性だが、男性という特権的立場による利益を十分に得られない男性達が、非モテ。英語圏ではインセル。劣等感を感じる理由は色々だが、特に恋人がいない劣等感は根深い。コミュニケーションについていけず孤立し、疎外感や被害経験がたまる。一発逆転で挽回するために、焦燥にかられる。女神(自分に振り向いてくれる・優しくしてくれる女性)に対し執着をする。もし拒否されたら自己否定を深めていく。こんな循環を止める為に当事者会を開いている集団があり、分析や懇談している。
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くらすけ
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男の人に慣れてない女性には男性がどんな悩みを抱えているのかが分かるので面白いと思います。男性で生きづらさを感じていても言語化出来ない人にもおすすめできます。 人の悩みは対人関係と職業上の成否(社会的ステータス)から来ますが、この両領域で男性はどんなふうに悩むのかが当事者の視点で語られている稀有な本です。
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オクラマン
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性は人権のカテゴリーだと思っている。 自分がされたこと、してきたことだけでなく、いまもどこがでだれかが被っている、行っている、全ての立場から考えたい。 こんな仕打ちを受けた、という視点ばかりではややもすると恨み言のつもる憎悪の本となりそうなところ、非モテ研の話はバランスを保ち、怖いような笑えるような体験に真摯に向き合っているのはすごい。 ふと思い浮かべるのはBlack Lives Matterというフレーズ。怒りを込めて発言する人たちがいたとして、立場視点云々はむごいという自戒も持っておきたい。
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コモヒ
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ネタバレ順番(出版の時系列)が逆なのですが、前に読んだ本が本当に素晴らしかったので、こちらを。「先回り奉仕」と「等価交換の法則」は、分かり過ぎる、自分でもやってたし、やられたこともある、断ったら不機嫌になられたり・・やる前に一言訊いてくれ!と思う。あとオナ禁にそんな効果があるとは!テストステロンやらたんぱく質が無駄に放出してたんですね・・なるほどなあ。あと、素晴らしいルール、自分が体験した事以外は話さない、、人の話は最後まで聴きましょう、助言忠告非難攻撃はやめましょう、話す時間や場を独占するのはやめましょう、
コモヒ

この場で聴いたことは外部では話さない。こういうのは、一般の会話でも常識になって行って欲しい、本当に、喋る人だけが一生喋りつづけてるし、やっとの思いで自分が話し始めてもさえぎられるし、求めてもいないアドバイスされるし、一般論を持ち出して否定されるし、あとイチイチ「他の人には言わないでくださいね」って言わなくても、言うなよ!と思うけど、勝手に私のいない所でベラベラ喋られて、後でその人からこの話は本当か??って確認されたり、何勝手に他人に話てんねん!ってことは今まであり過ぎたので、マナーとして定着して欲しい

07/02 19:45
コモヒ

「進研ゼミの内面化」は刺さったし、世紀の発見・・!!ベネッセは昔からクソですね・・!!

07/03 18:06
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ワタナベ読書愛
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2020年刊行。自分の生きづらさを徹底的に研究し、発表した男性たちの当事者研究・事例集。非モテと称して集まったそれぞれの悩みは、単にモテないというだけにとどまらず、家庭内暴力、いじめ、職場でのパワハラ、被害、加害、引きこもり、妄想、妙な世界に行ったきり帰ってこられない…など多岐にわたり、いずれも重症。グループでの話し合い、そこでのトラブル、問題解決、グループ主催者の苦悩なども語られる重量級書籍。この本を読了すれば、身の回りの不可解な現象が解明できる可能性が高い。私はこれでいろんな妙な出来事が理解できました
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ちきーた
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ネタバレ始めは「非モテ男性たちがモテないことを嘆くための会か何かかな?」と思いながら読み始めたが、しっかりとした自助グループのように会が運営されていることに驚いた。特にドラマセラピーや個別研究でそれぞれの体験を取り扱い、自分の失敗を客観視できる場面を持つのはとても良い方法だと感じた。これまで自分の気持ちを語る場がなかった男性たちにとって、馬鹿にされず受け入れてくれる非モテ研究会はとても心地よいものだろうと感じた。
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CBF
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(★★★★☆) 「非モテ」に悩む男達が、男性学やジェンダーの知見もふまえて自分自身の実態を掘り下げる。生きる困難や加害/被害の経験と真摯に向き合ってきた当事者達の報告書ー。 本書にも書かれているように、男性が(特に女性相手に)自分の葛藤を赤裸々に語るってまだ少い気がするから、男性の抱える悩みの一端を知れて興味深かった。 『グループ活動を通してわかったが、男たちはあらゆる尺度で自分と他者を比べている。..こうした比較軸の背景には、知らず知らずのうちに男性たちに内在化された「あるべき男性像」が存在している。』
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ゼロ投資大学
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恋愛に対して奥出な男性が非常に増えている。容姿、身長、年齢、職業、年収や過去の恋愛経験が起因となって自信を持てない男性が多いことが原因だ。自分自身でその問題に向き合い、可能性を広げることが大事だ。多くの人に出会い、自分の世界を開いていくことで可能性は生まれる。
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もやし
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局所的かもしれないけど、男らしさが求められなくなってきた界隈で、その界隈に順応しすぎたあまり、逆にモテない現象ってのもある気がする。 時代の流れに合わせて、日々悩みの幅が変化する領域な気がするので、定期的に議論していくべき議題なのかとしれない。
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ぷほは
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積読解消。当事者研究としてポップな語り口を実現しており、ここまでモテ/非モテという区別の中で悩み、議論し、場を共有できることが一つの才能であるかのようにも読めてしまう。もちろん運営側や各人にとってそれは苦しみであり、それを乗り越えていこうとする努力であるため、安易に才能などという言葉で括ってしまうのも問題なのだが、自分のように非モテだろうがぼっちだろうが陰キャだろうが、そこまで悩まずにここまで来てしまったような人間にとっては、一度ふさぎ込んでからその脱出にむけて一歩を踏み出せる人々はかくも闊達で輝かしく。
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masabi
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【概要】「非モテ」に悩む男性による当事者研究の実践と博士課程に籍を置く西井の理論面の二本立て。【感想】モテないことの悩みを語る自助グループの活動をまとめた一冊。複数の要因の生きづらさを非モテにすべてを回収してしまうのを、語りと周囲の受容によってその背後にある問題に目を向け対処したり、モテることを基準にしない緩いグループとしてレジャーで出掛けたりする。競争社会に馴染めない人達の内面を引き出すのが非モテに関する語りなんだろうなと思った。
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レイノー
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2020年刊行。編著者は、17年発足、関西を拠点とする「非モテ」男性現象の当事者研究グループ。その中で、立命館大学人間科学研究科博士後期課程にある西井が理論面と先行研究、あるいは実践に関する中核執筆者として、さらに個々の研究会員の当事者体験を語るのが本書である。◆身体嫌悪。前提としての承認欲求の非充足=好かれるという経験の欠落。そして、それを語れない男たちという寂寞感が全編に横溢する。読んでて胃が締め付けられるような苦しさを感じる書は久々である。◇一方で、相手(非モテの観点では異性)への過剰期待と理想化。
レイノー

「先回り奉仕」と(この奉仕に見合う返答・応答を要求する感情たる)「等価交換の原則」が刺さる。◆もう一つ。それは特に異性間の人間関係において、「負けたような気がする」ということ。惚れた方が負けとはよく言われるし、コメディのネタとしても存在する(「かぐや様は告らせたい」なんぞは典型)。ただ、人間関係が拗れる要素でもある。疲れて帰ってきたのに、なぜ私が食事の用意をしなければならないのか?。使っていない電気を消さない相方に対して、電気を消して回る自分が負けた気がしている。男女を問わず生み出されるこのギャップ。

10/13 00:34
レイノー

先の先回り奉仕に対する応報を求める感情に近いものがある。小さいものや互いに先回り奉仕している関係性があれば応報感情は満たされるが、そうでないならば…。

10/13 00:35
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みみみ
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タイトルやイラストの軽さとはうらはらの硬派な研究書(青弓社だ).「非モテ」を核にして,男であることの呪縛と生きづらさ,劣等感などを男性学の視点から考察している.「ポジティブ妄想」「進研ゼミ漫画の刷り込み」「自分の痛みを口にできない男らしさ」「1人の中の加害性と被害性」など興味深い.現代社会のシステムは男性も女性も辛いということであろうか.
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NATSUMI
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面白かった!学びが多かった!「非モテ」の生きづらさとか「非モテ」の解像度を上げていく当事者たちの語り。いわゆる「リア充」より、自分は非モテでマイノリティーだと思っている方は人権や女性蔑視に気付きやすいのかな?マジョリティーがもっと人間らしく生きて、差別のことを考えていかなければいけないと思った!私は自分のことをリア充と思っているので、何をわかっとんねん、という感じだが、、、
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秋野
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表紙がユーモラスなので油断して手に取ったら、中身は重かった。男性には弱さを曝け出して語る場がほとんどなく、多くがマイルドな失感情症(自分の感情を認識できず、適切に表現できない)状態にあるという下りでウググとなった。昔の僕がそうだったし、父もそうだと思う(とくに東北の男性には多いんじゃなかろうか)。大本には暴君だった祖父の影響があるのだけど、あの人を歪めたのは戦争だったんだろうなあ…と思い返していたら村本邦子さんの解説でそこまで分析されていたので驚き。弱者男性の憩いの会から日本社会全体の病が浮かび上がる。
秋野

「個人的な事柄は政治的な事柄である」というラディカルフェミニズムの有名な言葉を、男性である僕が実感できたのは初めてかもしれない。

09/07 14:13
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♋︎
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ホモソーシャルでない男性の連帯について興味があり読んだ。ゆーれいさんの文章が凄い。言葉遊び。たくさんの言葉から自分にぴたり合う言葉を作ったり選びとってきた人の文章だと思った。
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おでんのたまご
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モテないことを自認している男の人たちが集まって自分たちを研究するグループ。率直に楽しそうだな、と思った。そして重要な活動だなと。「ポジティブ妄想」なんかはちょっと私もわかったり…。でも「不本意出家」という現象は衝撃だった。想像以上の生の苦しみがそこに書かれていた。でもそれを乗り越え、当事者同士で支え合う。そしてそれがちゃんと楽しそう。理想的。
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浅野公喜 コウキシャウト
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まさにモテなくて、それ以前に友達も少ない自分にぴったりの本でした。自分が抱えていた悩みや思った事が言葉として具現化され、共感を覚える内容の数々。男性特有の競争したがったりマウント性質、無駄なプライドの高さにも言及しており、「非モテ」を起点に男性社会が抱える問題点にも言及と充実。一部の人々には嘲笑せざるを得ない箇所も有るかもしれませんが、私(ら)が抱える弱点というのは時に遺伝といった先天的要素も含まれており、努力では改善が難しく女性以上にスペックの高さが求められがちな故に男は幸福格差が激しい気もするんです。
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かめぴ
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思いの外、重くて硬い本だった。面白そーと手に取る間口が広く見える表紙に、その切実さを感じたりもする。「非モテ研」に絡めて「ベテルの会」や「三重ダルク」などモテるかモテないかでなく、男性の生き辛さを色んな角度から研究⁈してて苦しくもなる。男性の女性蔑視も、加害者なんて言葉が出てくると余計。人にもっと優しくしよう…と思いました。
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shikashika555
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男性の非モテ問題は社会性の問題なのだ。 そしてそれは男性だけの問題ではなく女性も含めた全ての人にとって問題になりうる。 文中で語られる彼らの被害体験は そのまま女性が受けている性差別に由来する(と思っていた)被害とほとんどが同じものであることに驚いた。 被害女性からはもしかしたら「見えない存在」であるかもしれない彼らの体験を知ることで、新しく差別の構造が見えてきて 打開策も開けるかもしれない。 一人の人間が100%加害者や被害者であるはずは無い。 1人の中に加害性と被害性があるのだ。 おすすめ本。
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のこふい
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否応なしに自分の非モテ性と向き合わざるを得ないので時に読んでいて苦しかったが、いくつか印象的な点があった。まず当事者研究について。数年前に興味があったけど敷居が高くて行けなかった過去がある。当事者研究コミュニティがいかにして生まれ、運営されているのかが書かれているので当事者研究を身近に捉えられるようになった。また、村本邦子氏の解説。自分たちを取り巻く悪意はどこからきたのか。戦争による被害・加害性について触れられていて驚いた。論理は理解できるのだが盲点だった。この社会の歪みのルーツをもっと知りたくなった。
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Pochi
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生きづらさを抱える男性たちの当事者研究。恋愛さえ上手くいけば人生が良くなるはずという考え方は、結婚すれば幸せになれるはずというのに少し似ている気がした。最高に個性的な『いわゆる女装と夢見非モテの童貞世界、その研究』が面白かった。
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カイエ
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表紙上部の説明通りの当事者研究。「非モテ」とあるが、モテるためにどうすべきか?という話ではなく、「非モテ」に至るまでの背景(その多くは自己肯定感の低さ)および現状を報告、考察する。べてるの家やダルクを参考にしながら活動する真面目な研究会である。ここで報告される生きづらさは、男女共通の悩みもあれば、男性特有のそれも。フェミニストの女性が読めば男性に対する理解が深まるかも。「かわいい女の子になりたい」欲求はわかるような。女装が似合わない方にはバ美肉をお薦めしたいが、ハマり過ぎるとさらに闇が深くなりそうな気も。
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katoyann
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「非モテ研究会」という関西にある男性のためのCRグループによる活動記録と論考。つい相手を理想化するという「女神」現象や「ポジティブ妄想」など、モテない男のあるあるが書かれている。 モテない男は、かつては弱者男性として分析される対象であり、またからかいの対象でもあった。本書ではその当事者が自分の抱いてきた恋愛に対する葛藤を自省的に描いている。主宰者の西井開さんが言うように、自分の痛みを口にできない男らしさに男性ジェンダーの生きにくさがある。そしてそれを口にすることでジェンダーへの囚われに気づく。面白かった。
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yokomichi_aruto
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モテることへの執着についてはそれほど多く書かれていなかった。それよりも、モテないことをはじめとした様々な生きづらさについて書かれており、共感できる部分が多かった。 男同士の会話では他者を小馬鹿にしがちだったり、過去の言動について振り返るという機会が少ないと思う。しかし、こういった語りの場を設けることで自身の内面と向き合う時間が持て、また、他者への思いやりを深めることができる。とても良い取り組みだと感じた。
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うれい
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進研ゼミの漫画が「勉強さえできれば人生一発逆転」という考えを無意識に刷り込んでいくのは、なるほどと思った。自分も最近までそう思っていた。(進研ゼミの漫画が悪いという話ではなく、世間の価値観を反映している代表例として)
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