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〈つながり〉の戦後史 尺別炭砿閉山とその後のドキュメント

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やご
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以前読んだ、「炭鉱と『日本の奇跡』」の姉妹篇ということになります。あちらは産業としての炭鉱に焦点をおいたものでしたが、こちらは炭砿をその中心としていた地域社会の暮らしと閉山に伴う生活の激変の記録です。1970年に閉山した北海道の尺別炭砿が調査の対象となっています。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1226.htm
0255文字
tsuki2b
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1970年に閉山した尺別炭鉱。マチが短期間に消滅したことによるコミュニティの変化を調査していく。北海道の博物館には炭鉱の歴史の展示がたくさんあり、炭鉱町の生活に関する話は特筆するほどではない。かなり濃い地域関係とは言えるけれど、この時代は日本各地にこのような集落があったのでは。一気に転出が始まり終わった時のドキュメントとしては興味深い。
0255文字
モルテン
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浅学にして炭鉱について知らないことばかりでワクワクしながら読んだ。北海道東部の尺別炭鉱。そこでの仕事・暮らし・学校生活、そして閉山、閉山後の〈つながり〉についての調査結果である。一番の驚きは閉山で尺別に住んでいた全ての人が離散したことと、再就職を組合が責任をもって世話し、なんと再就職後の様子を確認するために再就職先へ訪れることまでしたこと。今、ここまで手厚い支援を行っている組織はあるだろうか。閉山によって故郷を喪失した人々のつながりもまた興味深かった。炭鉱と尺別の特殊性も少なからずあろうが、故郷喪失は→
モルテン

→今後、過疎化の進む日本各地で見られることになると思う。また、本書でも指摘があるように、東日本大震災による避難者の移住でも同じことが起きている。そのとき、移住後の土地でどのように生活し、土地に溶け込み、つながりを維持するか。それを示唆もしている。面白かった。

07/15 10:21
0255文字
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