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海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ

感想・レビュー
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安土留之
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日本政府が外国人労働者を受け入れるようになった。人口減少を補うためであるが、親と一緒に来た子どもたちは、母国語も日本語も不充分な、ダブルリミテッドになってしまうことが多い。本書はそんな子どもたちへの日本語教育を行っている著者の実体験に基づいた本。 淡々と叙述しているが、の裏に著者の情熱を感じ、感動した。「我々は労働力を読んだが、やってきたのは人間だったという言葉が重い。  本来、国民教育として始まった教育制度が、グローバル化のなかでどうあるべきか、一石を投じている。
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えゆ
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この先、日本に住む外国人は増えるはず。海外ルーツの子どもも増えるはず。確かに移民との共生には、言葉の壁をなるべく無くすとか異文化の理解とか、必要なことはたくさんあると思う。が。 どうしても、なんで日本に来たのかなぁ。永住者とその家族ならまだしも、なんで日本で自分の暮らしもままならない人が家族呼び寄せて「困ってます、助けてください」ってなるんだろう。日本で不安定な暮らしするなら、母国に帰ればよくない?母国で暮らせない事情ってなんなんだろう。とかモヤモヤしてしまった。 こんな考え方をしていてはダメなのかなー。
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せシうだ
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「母語も日本語も中途半端になってしまったために抽象的な思考ができず思春期の成長に影響する」「言語の習得度合いが違うことで家族間で単純な会話しかできない」など、想像するだけでもつらいような事が、実際に起こっている。そういった複雑な問題に丁寧に立ち向かう人たちにも感銘をうけたし、もっとこの本が広まってほしいと思いました。 数年前だったら、この本に書いてある内容を理解できなかったのかもしれない。それくらい、世間の目線は目まぐるしく変わっていると思います。この本によってさらに社会が一歩前進しますように。
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ネギっ子gen
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海外ルーツの子どものうち、1万人以上が無支援の状態にある日本の現状。ボランティアによる日本語教室の活動にも限界が迫る中、日本語を母語にしない子どもたちへの支援活動を続けてきた経験に基づいた現場の実態と提言。<情報弱者になりやすいマイノリティーを無視した対策は、当事者を一層追い詰めるだけでなく、地域全体にその影響を及ぼしうるものです。現在のような非常時にこそ、地域の多様性から目を逸らすことなく、ともにこの事態を乗り越えられるよう、地域全体で知恵を出し合い、必要な配慮や対策を講じていくことが大切>と。同感。⇒
ネギっ子gen

【やさしい日本語】<「やさしさ」はおおむね小学校2、3年生程度の日本語です。/以下のような文章の場合――。「明日は降雪のため、交通機関が乱れる可能性がありますのでご注意ください」これを次のように直してみます。「明日は雪が降ります。電車やバスが遅れるかもしれません。気をつけてください」伝えたいことの趣旨は変わりませんが、文章を短く区切ることや、簡単な言葉に言い換えるなどの工夫で、ぐっと平易な日本語に擦ることができました>。そして、この「やさしい日本語」は、子どもや高齢者、障害者にとってもやさしい言葉になる。

09/25 11:05
ネギっ子gen

【事実上の“移民”】<日常でも、外国人や海外ルーツの人たちが増えている実態を肌で感じることが多くなってきた/「海外ルーツの」や類似表現も含め、曖昧な呼び方が支援者によって数多く作り出されるほどに、日本社会の中には明言を避ける空気が存在してはいるものの、こうした人々は国際的な定義と照らし合わせても、事実上の移民や移民の子どもにほかなりません>。芥川賞第一作『蒼氓』は、昭和初期のブラジル移民を描いたもの。紀行文『最近南米往来記』にて、日本政府の移民政策を“棄民”と糾弾した石川達三が現世にいたならば、何を――。

09/25 11:14
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Go Extreme
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海外ルーツの子どもを取り巻く環境: 共生社会に近づくために―海外ルーツの子どもという呼び方 不十分な受け入れ体制―自治体間格差と担い手不足 在留許可が出ない理由を知りたかった―日本出生のタイにルーツをもつ高校生、上告取り下げ 海外ルーツの子どもへの日本語教育の必要性と課題: 日本語指導を必要とする子どもたち 高校進学率70% ダブルリミテッド―日本語も母語も中途半端な子どもたち 受け入れ体制の整備から共生社会の基盤づくりへ 海外ルーツの子どもの課題解決に求められる多面的支援 多様な人々がともに生きる社会へ
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WICCA
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海外ルーツの子どもの教育支援をしているYSCグローバルスクールの田中宝紀さんの本。制度の経過や支援現場の現状、支援の手立てや課題など、網羅されてる。 宝紀さんがYahoo!ニュースに書いた記事をまとめたような内容になっているので、一通り記事を読んでる身としては、復習がてらパラパラめくって見る感じだったけど、読みすく網羅されているので人におすすめするのにちょうどいい。
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にわけい
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【海外ルーツの子どもたちに関わる現場の声、現状、展望がまとめられた一冊】 海外ルーツの子どもたちへの支援を長年続けてきた田中さんの著書。この本の何が貴重かって、現場で支援してきた人の感覚や経験が書かれていること。言語と成長に関して(例えばバイリンガルの教育)は実験ができないためだ。 またコロナの前からオンラインと対面のハイブリット授業、クラウドファンディングでの資金調達、広報活動などやっていてすごい。テキトーなボラ団体ではなく、こうしたプロフェッショナル集団がもっと注目されて欲しい。
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